練習の考え方

ダーツの腕を上げるには当然練習が必要になってきます。
練習とは、ダーツを3本投げたときにどれだけ自分の思ったところに飛ばせるようになるかに尽きます。

ダーツの楽しみ方は人それぞれです。みんなでワイワイ楽しみたい、試合で勝利したい、ビッグトーナメントで活躍したい―。その欲求のレベルに合わせて、要求される練習は変わってきます。

なんとなくバーでワイワイ対戦しながら上手になる人もいまが、「強くなりたい」と願うならば地道に練習を積み重ねることが大事です。

目的を決める

「とりあえずブルを狙ってみる」といった練習では効果的ではありません。練習の目的を定めて、それをクリアするという意思を持ちましょう。

たとえば、「フォームの確認をしたい」「違うグリップを試してみたい」ということであれば、リラックスしてブルを狙い続けるのもいいでしょう。「勝負どころでブルに入れる力が欲しい」という目的があるのなら、○本連続でブルに入れる、など目標を決めるのがいいでしょう。具体的な練習メニューは後半で紹介します。

また、ただ投げ込むだけでは効率がよくありません。せっかく投げ込むのですから、「今のダーツは○○が悪かった」「今のはイメージどおり」「少しフォームがずれてきた?」という問題提起を一本ごとに行いましょう。

反復練習

ダーツは自分の腕を振って物を投げるスポーツです。
従って、自分の肩や腕の筋肉を思い通りに動かす、あるいは同じ動きを続けられる訓練が必要です。マッチで心理的に追い詰められた時、
ゲームを決める40残りでD20を狙うとき、腕が練習どおりに動くかどうかが重要になってきます。従って練習量は少ないよりは多いほうがいいでしょう。ですが闇雲に増やすだけでなく、しっかりと練習する目的をイメージしましょう。

練習時間

これは人によって様々です。
平時は1日2、3時間というジョンパートみたいな人もいれば
フィル・テイラーは大会前には1日8時間ほど練習するといいます。
練習環境も「家で、バーで」と多岐に上ります。
ただし、ダーツが反復スポーツである以上、「毎日」練習するということは
とても重要なように思えます。筋肉が動きを憶えるスピードはとても遅く
忘れる速度はとても速いのです。

また、練習にノルマを課す場合(HAT3連でたら練習終了など)には注意点があります。
あくまで練習はダーツが上手になるための手段に過ぎません。
「練習終わりたいからHATをだそう」という考えに陥らないようしたいものです。

練習していると「調子の悪い日」というものが必ず出てきます。筋肉痛であったり、風邪を引いていたり、なぜか気分が乗らなかったり…。こういうときは練習を続けるべきか休むべきか。
 私個人の考えとしては「続けるべき」です。「入れ!入れ!」と考えるのではなく、構えて、力を抜いて、投げる。ことだけに集中する。調子が悪いのは何が普段とどう違うのかを考えるいい機会だからです。ただし、フォームを崩してしまいそうな時はさっさと切り上げてPDCの試合を見ます。彼らのマシーンのような精密な動きでイメトレします。

練習メニュー

大まかに二つに分けられます。

ゲーム性がある練習
501やクリケット、ラウンドザクロックなどです。多くの場合、対戦相手とのゲームの中での戦術やプレッシャーに対するメンタルを鍛えることや、自分の練習をチェックするための練習と言えます。

ゲーム性のない練習
いわゆる「カラ投げ」の状態を続けることです。得点などを考えずに自分のフォーム、ダーツの飛びを確認しつつ投げ込む練習です。アレンジの練習、ブルに投げ込む、ダブルに投げ込む。プレッシャーを除く事でダーツを投げる上での個人的な技術向上を目指します。

2chで見かけた練習

  • フィル・テイラー式BULL錬
インブル1点ブル0点それ以外-1点で50点になるまで
アレンジ例:T20が2点、シングル1点、その他-1点で20点到達まで

  • 1.2.3(アレンジ、オフ錬)
40残り~170残りまで、3本できっちり上がる練習。
3本で上がれなかった(点数が残った)場合も元に戻して行う。
40から50、50から60、60から70と言う風に区切って毎日すると効果大。
ジョン・パートはこの練習を2残りから始める。理由は「小さい数字を疎かにするな」

  • 百日牛錬
BULLにダーツをあわせるために、長期間イーグルアイのみを家で練習する。
効果はあるのだろうが、モチベーションと言う面でどうか。

ジョン・パートからのアドバイス

(以下、www.partsdarts.comからの引用・翻訳です。)
  • 練習に集中できる環境を作ろう
まずはどれぐらい練習したいかってのを決めて、次にいつ練習するかを決めるんだけど、それは電話をOFFに出来る時間にしよう。周りに人がいるのなら「邪魔をしないでね」と一声かけておこう。好きな音楽をかけて、他の騒音に気を取られないようにするのもいいかもね。
他にやるべきことがあるうちは練習を始めちゃだめだ。本当に集中できる30分は、気が散りながらやる1時間よりも価値がある。
  • 練習メニューを決めよう
最低限練習するメニューを決めて、いつもそれをこなすようにしよう。同じ練習をしていれば、上手くなっているのか、もしくはそうでないのかがすぐわかる。
もし練習時間がいつもより多くとれるのなら、同じ練習(最低限やると決めたメニュー)を繰り返すか、いつもと違うメニューを追加してみよう。
練習のはじめにはウォームアップをしよう。腕をリラックスさせて、体の調子を上げて、そして集中力を上げよう。ウォームアップとしておすすめなのは、まずは大きいシングルを1から20まで狙うこと。つぎに小さいシングルを同じく。最後にシングルブルだ。ここまでやると腕の力も抜けて、ダブルやブル、そしてトリプルを狙う準備が整う。ダブルやトリプルにも当て終わったら、つぎはシリアスな練習をしよう。
次にやるべきなのは、あなたの限界に挑戦することだ。この挑戦は練習への意欲を維持するのにもいい。私の場合はトーナメントをシミュレーションして練習する。次の大会がダブルインスタートの501のゲームならそれをやるし、ダブルブルで勝ち、シングルブルで引き分け、それ以外なら負けという状況を想像して練習したりもする。
  • アベレージを計算しよう
実力を測るために、成長の様子を記録しよう。私は練習のときはいつも紙とペンで成績を記録している。PPD(point per dart)は調子を見る確実な方法だ。PPDが下がっているようなら、なにかがおかしいことに気づくはずだ。

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最終更新:2009年04月10日 13:04