COMMUNICATION INTERRUPDATED! |
Decrypting urgent message ... |
パーク | 今回の速やかな任務遂行には、 |
心から感謝している。 | |
そして、同僚の死は、 | |
あくまでも哀しむべき事である。 | |
そこで私は、 | |
彼女自身や残された家族の為にも | |
UPEO側から、 | |
今後一切彼女の行ったスパイ行為について | |
何も言及しない事を既に決定した。 | |
彼女は優秀だった。 | |
しかし、事故で死んだ。 | |
私もキミも同僚の思い出には、 | |
それだけで十分だ。 | |
……いいな? | |
ところで、今後は今まで以上に | |
キミの力が必要になる機会も | |
増えてくる事だろう。 | |
私は、働きに見合った待遇を | |
惜しまない主義だ。 | |
――期待している。 |
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COMMUNICATION INTERRUPDATED! |
Receiving emargency broadcast ... |
アナウンサー | 全ての配信コマンドを通じて |
ニュース速報をお伝えします。 | |
UPEOの代表議員で、 | |
先のゼネラルリソースとニューコムによる | |
フェイス・パーク紛争でも、 | |
両社の代表を平和的な解決のテーブルに | |
座らせた功労者として知られる、 | |
ガブリエル・W・クラークソン代表を乗せた | |
UPEO専用機の墜落が | |
つい先程、確認された模様です。 | |
現場は、ランバート地区付近の山中で、 | |
半径5キロに渡って専用機のものと | |
見られる残骸が散乱しています。 | |
乗員乗客の安否については、 | |
機体の損傷度から見ても | |
絶望的な見通しです。 | |
現場では、地元警察とUPEOが協力し、 | |
現場付近での捜索活動を続けています。 | |
同機は、今日午後1時、 | |
UPEO本部のあるニューアーク空港から | |
クラークソン代表を乗せ離陸、 | |
メリトン地域緊張緩和協議会が開催される | |
ケイプ・レイニー空港に向かう途中でした。 | |
墜落の原因について、UPEOでは、 | |
同機のフライト・レコーダーが | |
回収されるのを待ち究明を急ぎたいとの事。 | |
特別専用機の墜落というショッキングな | |
ニュースについて、 | |
同機の整備と警備を担当していた | |
UPEO治安維持部隊のパーク司令は、 | |
「まだ信じられない。これから自分も現地に | |
向かい、代表の捜索指揮をとるつもりだ。 | |
墜落の原因についても | |
一刻も早く究明したい」 | |
とのコメントを発表、 | |
あまりに突然の出来事に | |
困惑の表情を隠しきれない様子でした。 |
コメンテーター | どちらにしても |
長年UPEOの顔として代表議員を務め、 | |
新勢力のニューコムとも | |
強力なパイプを持っていた | |
穏健派のクラークソン代表を失った事は、 | |
今後、大きな影響が出るのは | |
間違いないですね。 | |
特にUPEOの体質自体が、 | |
変化するのは避けられないでしょう。 | |
キャスター | 具体的には、どんな変化が起こるのですか? |
コメンテーター | クラークソン代表の死後、 |
UPEO内部で強行派として知られる | |
パーク氏が事実上の最高司令官となる事で、 | |
以前のUPEOではほとんど見られなかった | |
武力介入による治安維持や紛争解決といった | |
手段をとる可能性が高くなるでしょう。 |
エリック | よぉ……居たんだ。フランカーはどう? |
ニュース見たろ。 | |
あれ事故だってな。 | |
それで……あれから俺、考えたんだ。 | |
あの時、何が行われたのか。 | |
どうして俺とお前だけで、 | |
あの任務についたのか。 | |
なぜ、レナは、 | |
あんな後になって着いたのか。 | |
誰が居て誰がいなかったのか。 | |
誰にとってあれは必要だったのか。 | |
俺たち利用されたんだ。 | |
クラークソン代表をヤル為、 | |
パーク司令は……! |
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ゼネラルリソース所有の |
ホワイト・バレー空軍基地に向けて |
ニューコムの高々度攻撃機の出撃が確認された。 |
クラークソン代表のいない現在、 |
両社の戦闘は歯止めが効かない状況だ。 |
これ以上のエスカレートを招かぬよう |
早急に両社の武力衝突を鎮圧せよ! |
INTERCEPT |
ERICH | 何の為に俺、こんな事やって……。 |
RENA | ただ、飛ぶ為。 |
決まってるじゃない。 |
MISSION ACCOMPLISHED |
COMMANDER | 高々度攻撃機より |
搭載機が発進した模様。 | |
ただちに捕捉し、迎撃せよ。 |
UPDATE TARGET |
※二次ターゲット出現 |
MISSION ACCOMPLISHED |
MISSION OVER |
RENA | 空を目指す翼があれば、 |
いつまでも……こうして、 | |
ここで生きる為なら、何でもしてやる。 | |
ERICH | その為なら、仲間でも撃ち落とすのかよ! |
RENA | その通りだわ……いい? |
わたしたちにもともと翼なんてない。 | |
この空が嫌なら、 | |
その羽、自分で今すぐもげばいい! | |
ERICH | レ、レナ……。 |
泣いてるのか? |
作戦は成功! |
両社の戦闘は鎮圧された。 |
(キャスター) | ニューコムの最前線である宇宙。 |
そこには人類が空へ空へ……高く高く…… | |
その望みを求めた技術の結晶が漂う。 | |
しかし、今や戦いの火種は、 | |
虚空の果てにまで移ろうと……。 |
レナ | わたし……飛び続けられるのなら、 |
この先どんな罪でも | |
背負うと思ってるのは真実(ホントウ)よ。 | |
いつか、力尽きてしまう | |
その時がくるまで。 | |
でも、これだけは信じて。 | |
フィーの事は……。 | |
――今さら何を言っても無駄だよね。 |
エリック | 今日は、悪かったと思ってる。 |
あんな事言うつもりじゃなかったんだ。 | |
もしよかったら、レナにも伝えてくれ。 | |
わかってるつもりだった。 | |
彼女のせいじゃないし、これは戦争だって。 | |
それでも俺、フィーの事…… | |
もういい、忘れてくれ。 |
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