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演習問題
?マークのついている問題は不正確なものです。
1.(○)黄色ブドウ球菌は耐塩性であり、高濃度の食塩の存在下でも増殖できる。
2.(×)黄色ブドウ球菌は芽胞を形成するため、熱に対する抵抗性が強い。
→芽胞は形成しない。
3.(○)黄色ブドウ球菌は化膿性疾患や食中毒の原因菌である。
4.(×)黄色ブドウ球菌は主に土壌や河川水の中に棲息し、ヒトに寄生することは稀である。
5.(×)黄色ブドウ球菌は感染型食中毒の原因菌となる。
→毒素型食中毒
6.(○)黄色ブドウ球菌の生産する腸管毒は、耐熱性で消化酵素にも抵抗性を持つ。
?7.(○)黄色ブドウ球菌食中毒の主な症状は水様性の下痢である。
?7.(×)黄色ブドウ球菌食中毒の主な症状は水様性の下痢である。『下痢ではなく嘔吐』
→悪心・嘔吐・腹痛・下痢
8.(○)黄色ブドウ球菌の産生する毒素性ショック症候群毒素はスーパー抗原として作用する。
9.(○)MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は院内感染の主要な原因菌である。
10.(×)MRSAはメチシリンに耐性を示すが、他の抗生物質には感受性を示す。
→バンコマイシンとテイコプラニンのみ有効
11.(○)バンコマイシンとテイコプラニンはMRSAに有効な抗生物質でもある。
?12.(×)MRSAは抗生物質のみならず、多くの消毒剤に対しても耐性を示す。
?12.(○)MRSAは抗生物質のみならず、多くの消毒剤に対しても耐性を示す。
13.(○)MRSAによる病院内感染の主な感染経路は接触感染でもある。
14.(×)MRSAによる病院内感染防止には、病室など医療施設の消毒が最も効果的である。
→保菌者は化膿創を持った人の配置換えと菌の除去、手洗いの施行、マスクの着用等。
15.(×)レンサ球菌が示す溶血性のうち、完全溶血するものをα溶血性という。
→β溶血性
16.(×)レンサ球菌は化膿性疾患の原因菌とはならない。
17.(×)猩紅熱にはレンサ球菌の産生するシック毒素が関与する。
→ディック毒素(シック毒素はタイプミス?)
18.(○)レンサ球菌感染症では急性糸球体腎炎やリウマチ熱を併発することがある。
19.(○)リウマチ熱は自己免疫疾患であると考えられる。
20.(×)ディック試験とは猩紅熱患者に抗毒素血清を投与して発赤の消失を調べる試験である。
21.(○)炭疽菌は芽胞を形成する。
?22.(×)炭疽菌の筴膜は多糖で構成される。
?22.(○)炭疽菌の筴膜は多糖で構成される。
→タンパク質で構成?
23.(×)炭疽が高い致命率を示すのは、炭疽菌に対する有効な抗生物質がないためである。
→敗血症による。
24.(○)Bacillus cereus(セレウス菌)は芽胞を形成し、食中毒の原因菌となる。
25.(×)破傷風菌やボツリヌス菌は好気性菌で、芽胞を形成する。
→嫌気性菌
26.(○)破傷風毒素はテタノスパスミンと呼ばれ、抑制性シナプスに作用して強直性痙攣を起こす。
27.(×)皮膚表面の浅い切り傷や擦過傷は、破傷風菌の主な感染部位となる。
28.(○)ボツリヌス菌は毒素型食中毒の原因菌である。
29.(×)ボツリヌス毒素は耐熱性の腸管毒である。
→100℃を一分間or80℃10分間程度の加熱で不活性化。
30.(○)ボツリヌス毒素はアセチルコリンの放出を抑制し、弛緩性麻痺を起こす。
31.(○)ボツリヌス食中毒は、食品を食前加熱することで予防できる。
32.(×)食品を真空包装することにより、ボツリヌス菌の増殖を大幅に抑制することができる。
33.(○)Clostridium perfringensはガス壊疽を起こすとともに、食中毒の原因菌ともなる。→感染型食中毒
34.(○)Clostridium difficileは、菌交代症として偽膜性大腸炎を起こすことがある。→バンコマイシンが有効
35.(○)成人女性の膣内に定着し、グリコーゲンから乳酸を産生する乳酸桿菌郡をデーデルラインの桿菌という。
→膣内が酸性になり、多くの病原微生物の発育抑制に役立っている。(膣の自浄作用)
36.(×)ジフテリア毒素は、細胞の核酸合成を阻害する。
→タンパク質合成を阻害。
37.(○)ジフテリア菌によくみられる異染小体は、ポリリン酸顆粒である。
38.(×)ジフテリアの治療には、トキソイドが用いられる。
→トキソイドとはジフテリア毒素をホルマリンにより無毒化したもの。
39.(×)DPT三種混合ワクチンとは、ジフテリア、ポリオ、百日咳の三種混合ワクチンである。
→ジフテリア・破傷風・百日咳
40.(○)シック試験とは、ジフテリア毒素を皮内に投与して抗毒素抗体の存在を調べる試験である。
41.(×)結核菌は芽胞を形成する嫌気性菌である。
→芽胞なし・好気性菌
42.(×)結核菌の世代時間は短く、最も早く増殖する最近の一つである。
→世代時間は長く増殖も遅い。
43.(×)結核菌は抗酸菌に属し、増殖には低いpHを要求する。
44.(○)結核菌の細胞壁には、構成成分としてミコール酸と呼ばれる高級脂肪酸が多く含まれる。
45.(×)結核菌は対外では抵抗力が弱く、直接接触によって感染する。
→抵抗力は強く、吸入により感染。
46.(○)結核菌には塩化ベンザルコニウムやクロルヘキシジンなどの消毒剤は無効である。
47.(○)ツベルクリン反応は、結核に罹患しているかどうかを調べる反応である。
48.(○)結核の予防に用いられるBCGは生ワクチンである。
?49.(○)結核の感染防御には、主に、結核菌に対する抗体が関与する。
?49.(×)結核の感染防御には、主に、結核菌に対する抗体が関与する。『感染防御→感染予防』
50.(×)Mycobacterium lepraeは感染力が強く、感染後は短期間で発症に至る。
→感染力は弱く潜伏期が数年~十数年。
51.(×)淋菌はグラム陰性の桿菌である。
→桿菌ではなく双球菌
52.(○)淋菌は熱、感想、消毒剤などに対して抵抗力が弱い。
53.(○)Pseudomonas aeruginosaは抗生物質や消毒剤に対して抵抗性をもち、院内感染の主要な原因菌である。
54.(○)緑膿菌はバイオフィルムを形成し、医療器具を汚染する機会が多い。
55.(○)緑膿菌による深部感染症は、しばしば難治性となる。
56.(×)Brucella属細菌は人畜共通感染症の原因菌で、妊婦に感染すると流産を引き起こす。
→ヒトの胎盤にはエリストールが無いため流産は起こらない。
57.(○)百日咳は主に小児の呼吸器系感染症である。→伝染病・飛沫伝染
58.(○)百日咳毒素は、cAMP濃度を異常に上昇させる作用がある。調節タンパクのADPリボシル化によるcAMPの活性化
59.(○)Serratia marcescensには多剤耐性菌が多く、院内感染の原因菌となる。
60.(×)レジオネラは飲料水を介して経口感染する。
61.(×)レジオネラは原発性異型肺炎の原因菌である。
→細菌性肺炎
62.(×)レジオネラはヒトに対する病原性が強く、健常人に感染して発症することが多い。
→日和見感染
63.(○)下痢原生大腸菌とは、ヒトに病原性を示す大腸菌の総称である。
64.(×)ヒトの腸管内に常在細菌として分布する大腸菌は、ヒトに感染症を起こすことはない。
→腸管以外の臓器に対し病原性を示すものがある。血行性、リンパ行性、尿路性に感染を起こし、膀胱炎、腎盂炎、髄膜炎、敗血症を起こすことがある。
65.(○)Enteropathogenic E.coliは、小腸に感染して下痢を起こす。→腸管上皮細胞に付着、サルモネラ腸炎に似た腸炎を起こす。
66.(×)Enteropathogenic E.coliの和名は、毒素原生大腸菌である。
→腸管病原性大腸菌
67.(×)Enterotoxigenic E.coliの産生するLTは、赤痢菌の産生する志賀毒素と類似している。
→コレラ毒素に類似
68.(○)Enteroinvasive E.coliは、赤痢と同様の症状を起こす。
69.(×)Enteroinvasive E.coliの和名は腸管出血性大腸菌である。
→腸管侵入性大腸菌
?70.(○)Enterohemorrhagic E.coli感染症では、溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発することがある。
?70.(×)Enterohemorrhagic E.coli感染症では、溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発することがある。
71.(×)Enterohemorrhagic E.coliが産生するベロ毒素は、ジフテリア毒素と類似している。
→志賀毒素と類似
72.(○)Enteroaggregative E.coliは、慢性下痢症の原因になる。
73.(○)日本における細菌の赤痢は、D亜郡赤痢菌によるものが多い。
74.(○)赤痢菌の主な感染経路は、飲料水や食品を介した経口感染である。→患者糞便中の菌を直接または飲食物として間接摂取による。
75.(○)赤痢菌は腸管粘膜内に侵入して増殖し、粘膜細胞を破壊する。→大腸粘膜の上皮細胞に侵入、増殖し多数の潰瘍を作るが、この侵入には大きなプラスミドが必要。
76.(○)A亜郡赤痢菌の産生する志賀毒素は、HUSの原因となる。
77.(×)赤痢ワクチンの経口投与によって、近年の赤痢の発症者数は大幅に減少した。
78.(×)サルモネラや赤痢菌と大腸菌の鑑別点の一つは、大腸菌が乳糖を分解しないことである。
→大腸菌は乳糖を分解可能。サルモネラや赤痢菌は分解できない。
79.(×)腸チフスでは発症初期に糞便中から、後期に血液中からチフス菌が検出される。
→初期:血中から 後期:糞便中から
80.(○)腸チフス菌の特徴的症状は、長期間高熱が継続することである。→長期の高熱・皮膚の発疹。下痢は著明ではない。
81.(○)腸チフスでは症状が回復した後も長期に亘ってチフス菌を排菌することがある。→菌の排出が3~6ケ月くらいのものを一時保菌者、一年以上のものを永久保菌者という。
82.(×)チフス菌の最も重要な感染源は、患者血液である。
→患者orキャリアーの糞便や尿から排出された菌を直接or間接的に経口摂取
83.(×)Proteus vulgalisのある菌株はリケッチアと共通抗原性をもち、ウイダール反応に用いられる。
→ワイル・フェリックス反応
?84.(×)Yersinia enterocoliticaは、低温で増殖可能な食中毒原因菌である。
?84.(○)Yersinia enterocoliticaは、低温で増殖可能な食中毒原因菌である。
→28℃~29℃(低温?)
85.(×)ペスト菌の自然界におけるリザーバーは、ウシやウマなどの家畜である。
→リス、ネズミ
86.(×)ペスト菌を媒介するのは、蚊である。
→ノミ
87.(×)腺ペストは肺ペストよりも致命率が高い。
→腺ペスト<肺ペスト
88.(×)ペスト菌に有効な抗生物質はない。
→ストレプトマイシン、テトラサイクリン
89.(×)O1コレラ菌の生物型には、Ogawa型とInaba型がある。
90.(×)O1コレラ菌の血清型にはクラシカル(アジア)型とエル・トール型がある。
91.(×)急性感染症コレラの原因菌は主にO1コレラ菌であるが、O199もコレラの原因菌となる。
92.(○)コレラは、現在でも世界的大流行を起こしている感染症の1つである。
93.(○)近年の日本におけるコレラは、ほとんどが輸入感染症として発症する。
94.(○)コレラの激しい下痢はコレラ毒素によって起こり、脱水症状を招く。
95.(×)コレラ毒素は、アデニレートサイクラーゼを不活性化し、cAMP濃度を異常に低下させる。
96.(○)コレラの治療には、輸液などによる水と電解質の補給が最も大切である。
→経口投与
97.(×)コレラ菌の感染は、患者の血液や体液を介して怒る場合が多い。
→飲食物を介しての経口感染
98.(○)腸炎ビブリオは感染型食中毒の原因菌である。
99.(○)腸円ビブリオは好塩性で、増殖には食塩の存在が必要である。→2~8%の濃度が必要
100.(○)患者由来の腸炎ビブリオは溶血性を示し、この現象を神奈川現象という。→溶血素を産生
?101.(×)腸炎ビブリオは、溶血性とともに心臓毒性をもつ耐熱性溶血毒を産生する。
?101.(○)腸炎ビブリオは、溶血性とともに心臓毒性をもつ耐熱性溶血毒を産生する。
→心臓毒性?
102.(×)腸炎ビブリオは主に淡水に生息し、淡水魚を汚染する機会が多い。
→海水に生息し、海水魚を汚染
103.(×)インフルエンザ菌は流行性感冒(インフルエンザ)の原因菌である。
→当初、インフルエンザの原因菌と間違われた。肺炎、気管支炎の原因となる。
104.(○)カンピロバクターは感染型食中毒の原因菌である。
105.(×)カンピロバクターは好気性で増殖に高い濃度の酸素を要求する。
→微好気性。酸素は要求するが、空気中よりも低い濃度(5%)
106.『授業で免疫の話をしていないのでこの問題は削除』
107.(×)ヘリコバクターは強いウレアーゼ活性をもち、尿素を産生する。
→アンモニアを産生
108.(○)Helicobacter pyloriは胃に感染し、胃や十二指腸での潰瘍の形成に関与している。→胃癌の誘因にもなる。
109.(○)先天梅毒の予防には、胎盤形成前の妊婦の治療が大切である。→16週目以前にペニシリン投与。
110.(×)ワッセルマン反応は梅毒の診断に用いられ、特異性が極めて高い。
→非特異性
111.(×)梅毒トレポネーマは性行為感染を起こすが、垂直感染は起きない。
→垂直感染も起こす。
112.(○)第二期梅毒では、全身各所の皮膚や粘膜に発疹を生じたり骨や関節に病変が現れる。
113.(×)梅毒トレポネーマを培養するためには、血清成分と赤血球が入った培地が必要である。
→培養不可。ウサギの睾丸に接種して増殖させる。
114.(○)マイコプラズマは細胞壁を欠損するため、細胞壁合成阻害剤は無効である。
115.(×)マイコプラズマは人工合成培地では増殖できない。
116.(○)マイコプラズマは多形態性を示す。
117.(○)リケッチアは生きた細胞内でのみ増殖する。
118.(○)リケッチアの感染にはベクターが介在する。
119.(×)ツツガムシ病の病原体はツツガムシである。
120.(○)クラミディアは偏性細胞内寄生体である。
121.(×)すべてのウイルスは遺伝物質としてDNAを持つ。
→RNAの場合もある。
122.(×)ウイルスは生きた細胞内でのみ二分裂で増殖する。
→ウイルス核酸の合成。
123.(×)ウイルスは動物細胞にのみ感染する。
→真核生物、原核生物に感染
?124.(○)ウイルスの宿主細胞への吸着は、細胞の種類によらず非特異的である。
?124.(×)ウイルスの宿主細胞への吸着は、細胞の種類によらず非特異的である。
125.(×)ウイルスの増殖過程には暗黒期があり、この時期に感染力が最も強くなる。
→感染力がなくなる
126.(○)ビリオンとは、最も単純なウイルス粒子のことである。→形態学的に完全なウイルス
127.(×)ウイルスはすべてエンベロープを持つ。
→すべてのウイルスが持っているわけではない。
128.(○)ウイルス核酸がカプシドと称される蛋白質で覆われたものを、ヌクレオカプシドという。
129.(×)ウイルスのエンベロープは脂質二重層膜から構成され、蛋白質は含まない。
→糖タンパクを含む
130.(○)ウイルスのエンベロープを構成する脂質二重膜は、宿主細胞の形質膜や、核膜などに由来する
131.(×)レトロウイルスは粒子内に2本鎖DNA、逆転写酵素、インテグラーゼを持つ。
→DNAではなくRNA
132.(○)痘瘡は根絶されたため、予防接種は廃止された。
133.(○)痘瘡ウイルスに感染すると必ず発症する。
134.(×)痘瘡ウイルスはほとんどの哺乳類に感染する。
→ヒトのみ。
135.(○)単純ヘルペスウイルスは潜伏感染し、宿主の状況により回帰性のヘルペスを発症する。
136.(×)単純ヘルペスウイルスⅠ型とⅡ型は、それぞれ上半身と下半身に限って感染する。
137.(×)単純ヘルペスウイルスⅠ型とⅡ型は、共に三叉神経に潜伏感染する。
→Ⅱ型は仙骨神経に感染
138.(○)帯状疱疹は、水痘ウイルスの潜伏感染によって起こる。→水痘ウイルスの再活性化?
139.(○)帯状疱疹患者には、激しい神経痛がおこることがある。
140.(○)EBウイルスは伝染性単核症のみならず、バーキットリンパ腫などの悪性腫瘍の形成にも関わる。
141.(○)サイトメガロウイルスは垂直感染し、新生児に重度の後遺症を残すことがある。→出生児体重減少、肝脾腫、出血斑、貧血、小頭症、脳内石灰化象、網膜炎、精神発育障害。
142.(○)サイトメガロウイルスはい感染者において間質性肺炎や網膜炎を起こすことがある。
143.(○)ヒトヘルペスウイルス6型と7型は、乳幼児の突発性発疹の原因となる。
144.(○)咽頭結膜炎(プール熱)の原因となるのは、アデノウイルスである。→3型、7型
145.(○)A型インフルエンザウイルスのエンベロープには、ヘムアグルチニン(HA)が存在する。→赤血球凝集素(HA)とノイラミダーゼ(NA)が存在
146.(×)A型インフルエンザウイルスは、エンベロープに存在するノイラミニダーゼ(NA)で宿主細胞表層のN-アセチルノイラミン酸を認識し、吸着する。
→ノイラミン酸を除去、レセプターの破壊(吸着不可)
147.(×)高病原性トリインフルエンザウイルスは、ヒトに感染することはない。
148.(○)A型インフルエンザウイルスは変異しやすく、その年に流行する抗原性も異なるため、毎年予想される流行抗原型のワクチン接種が必要となる。
149.(×)A型インフルエンザウイルスの連続変異は、遺伝子再集合によって生じる。
→遺伝子の突然変異によって生じる。遺伝子再集合は不連続変異。
150.(×)インフルエンザワクチンは、弱毒性ワクチンである。
→ウイスルの構成成分を精製して用いる成分ワクチン
149.(×)B型インフルエンザウイルスのエンベロープには、HAやNAは存在しない。
→存在するが、抗原的に単一で不連続変異は見られない。
159.(×)風疹ウイルスの感染は不顕性感染に終わることが多い。
160.(○)風疹ではコプリック斑と呼ばれる粟粒大の白色斑を生じ、風疹の診断に有用である。
161.(○)風疹の予防接種には生ワクチンが用いられる。
162.(○)亜急性硬化性全脳炎風疹ウイルスの変異株による中枢神経のウイルス感染症である。
163.(○)マールブルク病やエボラ出血熱は、いずれも重篤なRNAウイルス感染症である。
164.(×)狂犬病は、ヒトと犬が感染する感染症である。
165.(○)狂犬病は発症すると救命は困難である。
166.(×)狂犬病ワクチンの投与は、予防とともに治療効果もある。
167.(×)狂犬病の予防には、蚊の撲滅が重要である。
168.(×)妊娠後期に風疹ウイルスの感染を受けると、出生児に先天性風疹症候群を起こす危険性が高い。
169.(×)先天性風疹症候群の予防には、妊娠に対するワクチン接種が必要である。
170.(×)風疹ウイルスは、経口感染により腸管粘膜から感染する。
171.(×)風疹ワクチンは不活化ワクチンであり、現在、日本ではおもに中学女子を対象に接種されている。
172.(○)日本で用いられる現行のポリオワクチンは、弱毒株を用いた生ワクチンで経口投与される。
173.(×)日本脳炎ウイルスはノミによって媒介される。
174.(×)日本脳炎ウイルスを増幅するのは主に牛である。
175.(×)日本脳炎は日本以外の国では発症していない。
176.(×)日本脳炎に対するワクチンは開発されていない。
177.(○)ポリオウイルスは経口感染する。
178.(×)ポリオは現在でも日本で多発する感染症である。
179.(○)現在日本で用いられているポリオワクチンは生ワクチンで経口投与される。
180.(○)ヒトロタウイルスは、乳幼児に嘔吐や下痢を引き起こすウイルスで、発症は冬に多い。
181.(○)コロナウイルスはヒトの風邪小構文のみならず、重症急性呼吸器症候群(SARS)も引き起こす。
182.(○)ラッサ熱はラッサウイルスの感染により起こる致命率の高い感染症である。
183.(○)ラッサウイルスの自然界におけるリザーバーはマストミーである。
184.(○)HTLV-1(ヒトTリンパ球向性ウイルス-1)とHIVはレトロウイルスである。
185.(○)レトロウイルスのもつ逆転写酵素は、DNAを合成するDNAポリメラーゼである。
186.(×)レトロウイルスのもつインテグラーゼは、宿主の細胞膜を破壊する酵素である。
187.(○)HTLV-1はT細胞に感染し、成人T細胞白血病(ATL)を起こす。
188.(×)HIVは血液や体液を介して感染するが、垂直感染は起こらない。
189.(×)HIVはCD8陽性のT細胞に感染し、これらを破壊する。
190.(×)HIVに感染すると短期間のうちに発症し、免疫不全を呈する。
191.(○)HIV感染症のワクチンが開発されないのは、ウイルスの変異が早いためである。
192.(×)血中にHIVに対する抗体が検出されなければ、HIV感染はないものと考えられる。
193.(○)HIV感染は結核のリスク要因である。
194.(×)HIV感染によって起こる症状のすべてをAIDSという。
195.(×)AIDSを発症していない患者はHIVの感染源とはならない。
196.(×)無症状の無症候群キャリアーは、血中に抗体が存在するため、HIVの感染源とはならない。
197.(○)ノロウイルスは、主にカキ(貝)の生食によって感染する食中毒原因ウイルスである。
198.(×)A型肝炎ウイルスとB型肝炎ウイルスは、ともに血液を介して感染する。
199.(○)E型感染ウイルスは、飲食物を介して経口感染する。
200.(×)新生児や免疫不全者にB型肝炎ウイルスが感染すると、劇症型肝炎を引き起こすことが多い。
201.(○)C型肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染する。
202.(×)日本ではA型肝炎ウイルスに対する抗体保持者の割合が高い。
203.(○)A型肝炎は急性肝炎のみで慢性化することはなく、キャリアーもいない。
204.(○)B型肝炎は多くの場合急性肝炎で、慢性化することはない。
205.(○)C型肝炎は慢性化することが多く、肝臓がんのリスク要因となる。
206.(○)E型肝炎は急性肝炎のみでウイルスのキャリアーもいない。
207.(×)プリオンは、伝達性海綿状脳症の原因となる最も小型のウイルスである。
208.(○)プリオンは正常動物にも存在するが、異常プリオンとなったものが病原性を発揮する。
209.(×)牛や羊の異常プリオンは、ヒトに伝達されることはない。
210.(○)通常の消毒剤や高圧蒸気滅菌では、異常プリオンを不活化することができない。
211.(○)クロイツフェルト・ヤコブ病は、ヒトのプリオン病である。
212.(×)牛のプリオン病である牛海綿状脳症は、クールーとも呼ばれる。
213.(×)真菌は真核生物であり、最近やウイルスは原核生物である。
214.(○)真菌には細胞内膜器官が存在する。
215.(○)真菌の形質膜にはステロールが存在する。
216.(×)真菌の細胞壁は、セルロースを主成分として構築される。
217.(○)Candida albicansは、日和見感染や菌交代現象の原因菌となる。
218.(○)真菌に対して有効な化学療法剤が少ないため、真菌感染は難治性となることが多い。
219.(○)真菌は、真菌感染症のみならず、ハウスダストとしてアレルギーの発症にも関与する。
220.(×)マラリアの予防には、ノミの駆除が重要である。
221.(×)マラリアの中では、四日熱マラリアが最も悪性で致命率が高い。
222.(×)クリプトスポリジウムは、水道水に含まれる塩素によって短時間のうちに感染力を失う。
223.(×)原虫は細菌と同じく原核生物に属する。
224.(×)トリコモナス症は女性の性行為感染症で、男性が感染することはない。
225.(○)アメーバには、細菌性赤痢と同様な感染症を引き起こすものがある。
226.(×)Pneumocistis cariniiは、免疫不全者に肺炎を起こす原虫である。
以下の各門について説明又は分類しなさい。
227.「感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症法)において一類、二類および三類感染症に指定された感染症名を挙げ、それぞれの病原体が真菌、細菌、ウイルス、原虫のいずれに属するか分類しなさい。また、細菌の場合にはグラム陽性か陰性、ウイルスの場合にはDNAウイルスまたはRNAウイルスのどちらに属するか分類しなさい。
228.感染症法における新感染症と指定感染症とはどのような感染症が該当するか説明しなさい。
229.ウイルス、原核生物、真核生物の相違点を列挙しなさい。
230.レトロウイルスの特徴と、増殖過程について述べなさい。
231.A,B,C,E型肝炎ウイルスの性状と、それぞれによって起こる肝炎の特徴を述べなさい。
232.B型肝炎の発症機序を述べなさい。
233.プリオンとは何か、その性状と病原性について述べなさい。
234.結核菌の感染から結核の発症に至る経緯について説明しなさい。
235.次の感染症のうち、クラミディア、リケッチア、マイコプラズマ、スピロヘータ、真菌、ウイルスおよび原虫によって起こるものはどれか、分類しなさい。
赤痢 |
痘瘡 |
アスペルギルス症 |
発疹チフス |
インフルエンザ |
発疹熱 |
コレラ |
トラコーマ |
クリプトコッカス症 |
エボラ出血熱 |
梅毒 |
黄熱 |
百日咳 |
ジフテリア |
クリプトスポリジウム症 |
炭疽 |
ライム病 |
破傷風 |
トリコモナス症 |
原発性異型肺炎 |
日本脳炎 |
流行性髄膜炎 |
カンジダ症 |
アメーバ赤痢 |
腸チフス |
ラッサ熱 |
ポリオ |
アフリカ睡眠病 |
腎症候性出血熱 |
ポリオ |
白癬 |
カリニ肺炎 |
ツツガムシ病 |
ペスト |
重症急性呼吸器症候群 |
オウム熱 |
マールブルグ病 |
ジフテリア |
ガス壊疽 |
マラリア |
236.次の細菌をグラム陽性菌と陰性菌に分類しなさい。
Shigella dysenteriae |
Mycobacterium tuberculosis |
Vibrio cholerae |
Staphylococcus aureus |
Pseudomonas aeruginosa |
Salmonella Typhi |
Streptococcus pyogenes |
Neisseria gonorrhoeae |
Bordetella pertussis |
Corynebacterium diphtheriae |
Escherichia coli |
Vibro parahaemolytius |
Bacillus anthracis |
Campyrobacter jejuni |
Legionella pneumophila |
Treponema pallidum |
Clostridium botulinum |
Clostridium tetani |
Neisseria meningitidis |
Serratia marcescens |
Rickettsia prowazekii |
Mycoplasma pneumoniae |
Orientia tsutsugamushi |
Chlamydia trachomatis |
237.次の細菌のうち、芽胞を形成するのはどれか。
Vibro cholerae |
Shigella flexneri |
Clostridium botulinum |
Salmonella Typhimurium |
Clostridium perfringens |
Escherichia coli |
Mycobacterium tuberculosis |
Corynebacterium diphtheriae |
Bacillus anthracis |
Clostridium tetani |
Vibrio parahaemolyticus |
Staphylococcus aureus |
Streptococcus pyogenes |
Bacillus subtilis |
Clostridium tetani |
Serratia marcescens |
Pseudomonas aeruginosa |
Legionella pneumophila |
Mycoplasma pneumoniae |
Orientia tsutsugamushi |
Chlamydia trachomatis |
238.次の最近のうち、人工合成培地で培養できないものはどれか。
Salmonella Typhimurium |
Escherichia coli |
Mycobacterium tuberculosis |
Corynebacterium diphtheriae |
Bacillus anthracis |
Bacillus subtilis |
Clostridium tetani |
Pseudomonas awruginosa |
Legionella pneumophila |
Mycobacterium leprae |
Treponema pallidum |
Klebsiella pneumoniae |
Mycoplasma pneumoniae |
Orientia tsutsugamushi |
Chlamydia trachomatis |
239.次のウイルスをDNAウイルスとRNAウイルスとに分類しなさい。
痘瘡ウイルス |
風疹ウイルス |
単純ヘルペスウイルス |
日本脳炎ウイルス |
麻疹ウイルス |
ラッサウイルス |
水痘・帯状疱疹ウイルス |
A型肝炎ウイルス |
インフルエンザウイルス |
サイトメガロウイルス |
C型肝炎ウイルス |
EBウイルス |
ポリオウイルス |
ムンプスウイルス |
狂犬病ウイルス |
ヒトアデノウイルス |
エボラウイルス |
マールブルグウイルス |
B型肝炎ウイルス |
ヒトコロナウイルス |
ヒトTリンパ球向性ウイルス |
ヒト免疫不全ウイルス |
デング熱ウイルス |
黄熱ウイルス |
E型肝炎ウイルス |
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1(○)黄色ブドウ球菌は高濃度の食塩存在下でも増殖できる対塩性を持つ。
2(×)黄色ブドウ球菌は芽胞を形成するグラム陽性菌である。
3(×)黄色ブドウ球菌は化膿性疾患以外の感染症の原因とはならない。
4(×)黄色ブドウ球菌は主に土壌中に生息する細菌で、健常人からは分離されることは無い。
5(×)黄色ブドウ球菌による食中毒は、食品を食前加熱することで予防できる。
6(○)黄色ブドウ球菌の産生する腸管毒はタンパク質で、人の消化酵素では分解されない
7(○)
8(○)
9(×)
10(○)
11(○)
12(×)
13(○)
14(×)
15(○)
16(○)
17(○)
18(×)
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21(○)
22(×)
23(×)
24(○)
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最終更新:2012年07月10日 23:33