どのような研究ができるか?
おもに岩礁海岸の生物(海藻や底生動物など)を主な対象として、生物同士の関係(種間関係)、生物の個体数数や分布の空間変異や時間変動(個体群動態)、群集の特徴(種多様性や食物網構造)、などについての研究ができます。また、海岸生物の保全や外来種についての研究や、東北地方太平洋沖地震の海岸生態系への影響についての研究を行っています。このほか、淡水環境や陸域の生物については研究の蓄積が多くないものの、海岸生物を対象とした場合と同様の研究を行なうことが可能です。研究内容については、「
研究の概要」、「
現在の主な研究課題」、「
過去の修士論文及び博士論文」、「
研究室のメンバー」の研究紹介を参照してください。また、当研究室で研究することを考えている方には 事前に見学・面談に来られることをお勧めします。
どのような勉強ができるか?
大学院では、通常の講義による授業(修士課程のみ)と学位(修士あるいは博士)論文作成のための研究を行います。研究室ではその他に、週一回のペースで、ゼミナール(各自の研究の計画や内容の発表や論文購読)と個人ミーティング(勉強や研究、論文執筆についてのマンツーマンのアドバイス)を行い、きめ細かい指導を心がけています。それ以外に適宜、輪読会なども行なっています。
どんな学生を望んでいるのか?
自然が好きで生態学に興味がある人、あるいは海岸生物の生態に興味がある人、あるいは生物の数や分布の規則性やその形成メカニズムに興味がある人、などを望みます。
入試の前または合格後に、どんな勉強をすればいいのか?
入学後にスムーズに研究を行なうためには、生態学の基礎知識を身につけておくことが良いと思います。そのために教科書を1,2冊読んでおくと良いでしょう。また、大学院では、英語の論文を読む機会が多くなります。したがって、英文で書かれた学術雑誌に掲載されている論文をいくつか読んで、慣れておくと良いでしょう。これらの勉強は、それぞれ大学院入試における専門科目と英語の試験対策としても有効です。
生態学の教科書の例
- 群集生態学(宮下直・野田隆史 著) 東大出版会
- 動物生態学(嶋田正和・山村則男・粕谷英一・伊藤嘉昭 著) 海游社
- 生態学入門(日本生態学会 編) 東京化学同人
- シリーズ群集生態学(大串隆之・近藤倫生 全巻編集) 京都大学学術出版会
英語の学術雑誌
- Nature, Science (さまざまな分野の論文が掲載される)
- Ecology, Ecology Letters, Journal of Animal Ecology, Ecography, Oikos, Oecologia (生態学の雑誌)
- Marine Ecology Progress Series(海洋生態学の雑誌)
入試について
入試説明会は、5月末ごろに東京と札幌で開催されます。入試は9月と2月に行なわれます。詳しくは
北海道大学環境科学院のホームページを参照してください。なお、過去の入試問題は、環境科学院事務部学術助成係で閲覧することができます。
北海道大学環境科学事務部学術助成係
TEL:011-706-2204
最終更新:2016年10月14日 14:27