1巻7号
発行日
1972年6月10日
ページ数
18
概要
1. クラブ連絡
- オフセット印刷版への切り替えのアナウンス。オフセット印刷版に完全移行したら第2巻とする。
- Electronotes Electronic Music Club の歴史
- メンバーの名前と住所リスト (!)
等
2. メンバーからのニュース
参考になる他の雑誌の紹介。
3. 特集「ウェーブシェーピング」
ウェーブシェーピングの意義と回路例。基礎回路として、積分器、微分器、クリッパ、シュミットトリガ、ローパスフィルタ、フリップフロップ（周波数変換）、ボルテージフォロワ、比較器が紹介されている。
パルス-ランプ変換回路、ノコギリ波-三角波変換回路、三角波-正弦波変換回路例。
4a. 読者オリジナル回路
リングカウンタの出力を二進数とし、デコードすることによりウェーブシェーピング。
オシレータが二例。
4b. 読者のアイデア
「ディジタルシンセサイザー」のリングカウンタのバリエーション。
5. 音楽制作
ステレオテープエコー
6a. 文献レビュー
主要文献の貸し出しシステムを作ったので、その利用方法の説明と、貸し出し文献リスト。Moog, Oberheim の名前がある。Oberheim の論文は、リングモジュレータの音楽利用。
特許明細の取り寄せ方と、関連ありそうな特許番号のリスト。特許明細利用時の留意点。
6b. 演奏レビュー
デモテープについてのコメント。
7a. 製品レビュー
CBS がブックラのシステムを使うのをやめ、EMS に切り替えた。（筆者注：と読めたのだが読み違いかも）
7b. 部品供給情報
8. ひとくちコラム
シンセサイザー実装の標準化について。
モジュラーが作りやすく利用しやすい。ラックの設計方法。基板取り付けについて。電源の取りまわし。モジュール間の接続。
9. 会員情報
売ります買います。
10. おわりに
今後は郵送費用の関係で、ニューズレターは8ページか18ページで提供する。
夏休みに入ると（バーニー・ハッチンスさんの）余暇が増えるので夏の号は充実するからお楽しみに。
(2007.3.6)
- じゅ、18ページは読むの大変でした。
今予備知識なしにいきなり読むと唐突で何が起こっていたか時々わかりにくい Electronotes ですが、毎号クラブ連絡のセクションで、バーニーさんがいきさつを説明してくれています。これがなかなか面白いです。
それにしても、メンバーの名前と住所をいきなり公開するとは、時代を感じます。アメリカも昔はおおらかだったんですね。住所公開といえば、図書館で古い絵本を借りたりすると、女性作者の紹介が顔写真住所電話番号つきで載っていたりして（しかもかわいい）、非常に面食らうことがあります。今じゃ危なくて出来ないですねそんなこと。
少しずつ読者オリジナル回路が増えてきています。ここが発想が豊かでとても面白いです。特集記事は、普通に本に書いてあるような内容なので、正直今のところ退屈です。当時の読者にとっては非常に貴重な情報源であったことは理解していますが。 -- gan (2007-03-06 23:55:24)
- ganさんのレポートを読むだけでもわくわくドキドキしてしまいます。
-- r0r0 (2007-03-07 00:13:27)
- おお、初コメントありがとうございます。
見たい回路があったら、コメントに「見たい」宣言してみてください。回路書き直して紹介するのは著作権違反にならないはず。 -- gan (2007-03-07 00:38:56)
- あ、1巻の概要のwikiページだけ読んで満足していました。各号ごとのページがあったとは (^^;
こういうメールマガジンが日本であるといいですね、ということで、SNSでの活動に繋がっているのでしょうか？
-- Chuck (2007-03-07 06:46:50)
- おお、Chuck さんもコメントありがとうございます。
Electronotes 読んでいると「熱いなあ」と思います。
SNS の活動ちょっと（かなり）影響受けていると思います。あと Chuck さんの「日本の DIYer はまだまだ少ない」の記事にも :-) -- gan (2007-03-07 17:31:33)
- 密かに拝読しております。：) -- genie (2007-03-08 12:14:21)
- genie さんお久しぶりです。
ここしばらく更新を日課にしていましたが今日はサボってしまいました。 -- gan (2007-03-08 22:11:50)
最終更新：2007年03月08日 22:11
