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整形外科 2008年度

  • p.119
【問題 003】
「成熟関節軟骨について、正しいもの3つ選べ」
解答 a.d.e. → c.d.e. ではないでしょうか。

a. 関節軟骨に骨膜や軟骨膜は存在しない(標準整形外科 第9版 p.37)
c. 解説文でも「血管、リンパ管はもっておらず・・・」となっていました。

回答者:ありがとうございます。助かりました!

  • p.122
【問題 012】
「腰痛症について正しいのはどれか、1つ選べ。」
選択肢eの解説について。問題文には「生涯の」有病率とあるので、この「有病率」は解説に書かれているある一時点における疾病者の割合ではなく、生涯有病率(生涯のうち一度は疾患にかかる割合)のことかと思われますがいかがでしょうか?
ちなみに、腰痛の生涯有病率は75~80%程度とされています(ネットの情報より)。なお、現6Mが2年前に受けたこあかり試験及び、今年の4Mのこあかり試験にも腰痛症関連の問題が出題されており、それらの問題文では「生涯有病率」と書かれてありました。

【問題 013】
「電気生理学的検査の上で、正しいものを3つ選べ。」
解答はb,d,eのままですが解説が不十分だったので訂正します。
bの解説ですが筋電図検査とは筋線維から発生する電位を測定し脊髄前角細胞、末梢神経、神経筋接合部を含む二次運動ニューロンの障害、あるいは筋線維自体の障害に有用な検査であり中枢神経の障害を調べるのには適していません。
ただし中枢神経磁気刺激による誘発筋電図では中枢神経の障害を評価できるそうです。
詳しい説明を以下に記します。
磁気により脳を刺激しその結果生じる筋活動を記録することにより,中枢神経の機能を評価する検査です。導体を貫通する磁気が時間的に変化すると,電磁誘導により導体に電流が生じることが知られています.頭部に近づけたコイルにパルス状の電流を流すことにより周囲の磁気を変化させ,頭部内に電流を発生させることにより無痛で脳を刺激することができます。運動野を刺激すると対応する筋が収縮しますが,刺激と誘発筋電図との時間的関係や誘発波形などから,運動神経(錐体路)の障害の程度を評価することができます。

  • p.123
【問題 015】
「遠位正中神経麻痺の患者に起こる、母指の運動障害を1つ」

解答 c.外転障害 → b.対立障害 では?

説明
○(手関節付近の正中神経麻痺では、)母指球筋が萎縮し母指の対立運動が不能となる。母指と手掌が同一平面にあるため、猿手(ape hand)と呼ぶ(標準整形9版 p.420より)
○(手根管症候群では)母指球筋萎縮、母指対立筋筋力低下がみられる(猿手)(RBマイナー T-90)
●手根管症候群進行例では母指の掌側外転筋力の低下を認める(QB整-130より)

「可能性の高い運動障害をひとつ」選ぶのであれば、b.対立障害が妥当だと思われます。

  • ご指摘ありがとうございます。確かに母指の対立運動は正中神経のみの支配であり、外転運動は長母指外転筋(橈骨神経支配)と短母指外転筋(正中神経支配)なので可能性が高いのはbの対立障害が正しいと思います。

【問題 017】
「下腿骨折、ギプス固定後に生じた、下腿の腫脹・疼痛」

解説 Volkmann拘縮 → 区画症候群(compartment syndrome) とするのがよいと思われます。

説明
「Volkmann拘縮=前腕屈筋群に生じた区画症候群」(標準整形9版 p.643)と定義されているため。なお同書では、下腿前面の区画(前脛骨筋コンパートメント)に生ずる区画症候群は「前脛骨区画症候群 anterior tibial compartment syndrome」と称されており、本症例はこれに該当すると思われます。

  • ご指摘ありがとうございます。ご指摘のとおりです。誤った解説で申し訳ありません。付け加えるならだいたい前区画内圧が30mmHg以上が筋膜切開の適応と考えていいようです。

  • p.124
【問題 020】

問題文が間違っていました。以下が原文です。
【問題20】
膝の機能解剖に関する記載で正しいものはどれか。誤っているものを三つ選べ。
a. 正常の下肢アライメントは軽度内反位である
b. 膝関節は蝶番関節である
c. 鵞足は、縫工筋、薄筋、半膜様筋により形成される
d. 半月板は膝関節接触面の荷重分散機能を持つ
e. 後十字靭帯は大腿骨に対する脛骨の前方移動を抑制する


【解答】a  b  c e(不適切問題の可能性あり)
【解説】
a.×:大腿骨脛骨角(femorotibial angle FTA)は正常膝で約176°で軽度外反位を呈する。
b.×:蝶番関節とは屈伸運動で定まった回転中心をもつ関節である。膝関節は屈伸・進展に伴って回転軸となる瞬間中心(instant center)が移動するため、蝶番関節ではない。(参考文献:標準整形外科学)
c.×:鵞足は、縫工筋、薄筋、半腱様筋により形成される。
d.○
e.×:後十字靭帯は大腿骨に対する脛骨の後方移動、脛骨に対する大腿骨の前方移動を抑制する。

  • p.126
【問題 027】
解答 b.e. → b.c.

  • p.126
【問題 029】
問題文
膝の突発性骨壊死 → 膝の特発性骨壊死 でしょうか。

  • p.129
【問題 040】
解答 1.3.5. → 1.3.4.
3.の解説
stage Ⅳ・・・全ての軟部組織の連続性が立たれたもの →断たれたもの

  • p.130
【問題 046】
「大腿骨転子部骨折について正しいもの2つ」

□「d.海綿骨で血流が豊富なので治癒の条件がいい」について。

 レビューブックマイナー(T-30)、標準(9版 p.696)、講義プリント(2007/05/17)を読んだ限りでは、d.に積極的に×(バツ)を付けに行きづらい感じがします。d.の内容そのものは間違いではないので。

(参考:転子部骨折は血行も良好で骨癒合しやすい。(RBマイナー、素直に解釈すればd.→○?))

ただ、b.やe.のどちらかが間違い、とも断定できないので、悩んでいます。曖昧な指摘で申し訳ありません。


ご指摘ありがとうございます。
『d.海綿骨で血流が豊富なので治癒の条件がいい』
これは正しく転子部骨折の特徴です。
他の過去問を見る限りおそらく『正しいものを3つ選べ』という問題であると思われます。
授業プリントのように、出題者の意図も頚部骨折との比較だと思われるので、骨粗鬆症のことは考えなくてよいと思います。
よって、答えは『b.d.e』です。

ちなみに、4年生の本試では、
平成21年度 問36
平成20年度 問5
にほぼ同様の問題が出題されています。
特に今年の試験では、転子部骨折のEvans分類と頚部骨折のGarden分類を対比させた選択肢がありました。


整形外科 2007年度


  • p.106
【問題 008】
「腰椎椎間板ヘルニアについて、正しいもの2つ」
解答 c.d. → b.d. ではないでしょうか。

解説の内容は「b.○、c.×」となっています。

【問題 40】
解答 ae→ce(2006問題36と同一問題)

  • p.117
【問題 46】
解答 a.e. → c.e. ではないでしょうか。

授業プリントの化膿性脊椎炎の症状のところに
「強い腰背部痛、圧痛、叩打痛
「発症後2~8週で骨萎縮、椎体縁の不整吸収像、椎体板の狭小化出現」
とあります。

また、2006年度問題36が同様の内容で、答えがc.e.になっています。

整形外科 2006年度


整形外科 過去問情報


最終更新:2009年10月09日 11:48