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「なあギコ・・・知っているか」


 冷たい雪が降る冬のこと。
 ようやく部活が終わり、俺とモララーは、共に通学路を歩いていた。寒いせいか、早足で。
 モララーとは昔からの幼馴染で、消防のころはよく、二人で悪さしては先生に怒られていたな。こんな俺らも今じゃ厨房の一員だ。
「何が?」
 さっきの呼びかけに疑問符を浮かべる。それに対しモララーは、呆れ顔を見せた。
「何がってギコ・・・お前なぁ。お前の出席番号って『四四』だったよな」
 俺は間をおいて答えた。
「・・・『四四』だけど、それが?」  
 そう。俺の出席番号は『四四』。
 皆、不吉だとか最悪だとか何とか言っているけど、俺には普通の数字にしか思えない。
 だってそうだろ?
 四は『死』を表す。それが? 
 九は『苦しい』? ふざけんな。
 それが嫌なら何で別の読み方にしなかったんだと小一時間問い詰めたい。



 急にモララーが立ち止まった。俺も釣られて立ち止まる。
 車がめったに通らないこの静かな路地に雪は容赦なく、しんしんと、降りつづける。



 ようやくモララーが口を開けた時には雪は不思議なことに止んでいた。



「俺たちの中学に代々伝わるマジ話なんだけどさ。ギコ、お前は知っておいたほうがいいぜ。『死に神様の呪い』をな」