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ここは貴方の裁きを下す所…





ようこそ





あの世へ




+  +  +




「…なさい。起きなさい…」



「あ、あれ?俺 死んだはずじゃあ…」
そう言うと、このギコ族の男は(そのまんまギコだけど…)あたりを見回す。
下も上も黒い雲で覆われたここ、あの世を…
「そうよ。だからここに私がばっちりと居るのよ。」
「お、お前誰?」
ギコは驚いて私を指差す。



お、お前、普通に見りゃ分かるだろ。
この黒い服!!これが現世の人間に見えるかぁ!?
こいつ絶対馬鹿。うん。馬鹿。絶対。



分かんないから聞いてるんだよねぇ。分かった分かった。教えてやるよ。



「私は『死神』よ。ようこそあの世に…。」
「あの世?…やっぱり俺 死んじゃったか…」



は、はぁ!!さっきお前自分で「死んだはずじゃあ」とか言ってただろうが!!



「貴方、何で死んだのか自分で分かってます?」



ここで「分かりませーん」なんていったら……



「勿論。病死だろ。覚悟はしてたんだけどな…」



あら。以外。
ん?「覚悟はしてたんだけどな…」って…もしかして



「もしかして、まだ現世に未練があるようで?」
ギコは気まずそうに言った。
「…あぁ。あると言っちゃあ有るんだがな…」




………居た。





「どうします?」



「どうするって?」



…おい;



「三分だけ幽霊になって、やり残したことをする事が出来ますよ。もちろん物を持ったり、霊感のない人に会うことなどは不可ですが…」
「……。」



「ただし」
「…?」
「現世の人間に何か危害を加えたり、ましてや呪い殺す(霊はやろうと思えば出来てしまう)なんてしたら…」



手に大きな鎌を出す
「この鎌で、貴方の魂を切り、輪廻転生の輪からはずされる事になるわ。さぁ。どうするの?」



ギコは少し考えてこう言った。
「…このまま成仏(?)することは出来るのか?」



え!?



「も、勿論。でもそれでもいいの?未練があるのでしょう?」





しばらく続く沈黙





先にこの沈黙を破ったのは彼の方だった
「……成仏する…。
死んじまったもんはしょうがないだろう?」
正直驚いた。
そんな選択をする人がいたなんて…
「それでいいのですね?後悔はしませんね?」
「ああ。俺は成仏する。」
彼の目は、皮肉にもとても生き生きとしていた。




「わかりました。」




「…では貴方に裁きを下します…」
片手を天に向かって上げる…






手には白いカード。
「裁きが下りました…」



「……」



「さぁ、この道をお行きなさい。」
「…なんか世話かけちまったな。」
「いえいえ。これが『死神』の努めですから…」



「じゃあな、俺いくよ。ありがとな。」
彼は手を振ってその場を去って行った…。



「……。」




私は気づけば彼にそっと微笑んでいた…





「行っちゃったか…。」




世の中こんな人ばかりだったらいいのに。




馬鹿を除いて…ね。







私は『死神』
輪廻転生からはずされた者…



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