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運命ってとても残酷だよな。




あ~あ…。



こんな考えを持っちまったのは、あんたに会ってからだたっけなぁ…。




~~~~~~~~~~~~~~~




他人に裁きを下すのは死神だって決して楽じゃない。




だって、この俺の手で亡霊の行き先が決まるんだろ?




もう、はらはらドキドキの連続だぜ…。





お、こうしているうちに客人だ。



俺は座っていた黒い雲から飛び降りる。



「へぇ…。お前死んじまったのk…。」



いつものように皮肉を交えた口調で言ってやろうとしたんだが…。



緑色でフーン族。
そして八頭身のお前は……。





……誰だ?



「ん?お前…どうしたのだ…。」



…何故お前なんぞに心配されなきゃならねえんだ?
「何でもねえよ。」
冷たく接する俺に対しあいつは声を上げて笑いだす。
「な、何がおかしい!!」
それでもまだ笑い続けるので俺は床の黒雲を少し引きちぎって投げてやる。



ゴチイィンッ!!



…あ、やべぇ……。







「ったく。亡霊に怪我をさせるなってあれほど言ったじゃないですか!!」
「…すまん。」
あ~あ…。
また説教だぜ…。
モララーの説教は段違いに長いんだよなぁ…。
「これでもう何回目だと思ってるんですか!!?」
「42731回目…。」



向こう側で一人ぽつんとたたずんでいるあの緑。
どっかで見たことあんだよな…。



「弟者!!」
「はいぃっ!!?」
自分でもワケの分からない声が出る。



突然あの緑が駆け寄って来た。
「お取り込み中スマンが…」
緑の視線がモララーから俺に変わり、緑は涙を浮かべる。



「やっと会えたな、 弟者。」





そうか、お前は―――。







だめだ、分からない…。



「いきなりなんだよ。し か も 誰だよお前。」
緑とモララーの顔が一瞬引きつる。
「弟者!!」
耳を塞ぎたいほどの声でモララーは怒鳴る。
「知らねぇもんは仕方ねえだろ!!」




後ろで地面(黒雲)を蹴る音がした。



「おい緑!!そっちは危ねぇ「兄者待つんだ!!」





― 兄 者?



モララーは兄者を追いかけて行ってそして見えなくなった。




俺はヘナっと地面に座りこむ。
そういやあ…しぃが俺が死神になりたてのころ何か言ってたな…。





―弟者君は弟者君のお兄さんに会うために死神になったのよ。




 俺に兄貴が居るのか?――




―ええ。名前教えなきゃね。え~と名前は…





俺は立ち上がるとモララーたちを追いかける。
「待て二人とも!!そっちには…」



そっちには―――



             魂を糧とする死神が居るんだぞ――!!



頼む…。間に合ってくれ…。




「兄者ぁあ!!」





~~~~~~~~~~~




『運命』って残酷すぎるよな…。




だって折角の出会いを無様にも 引き裂きやがったんだぜ。





嗚呼…。




どうしてこっちの世界に来ちまったんだよ…。




どうして馬鹿な俺のことを今の今でも覚えてたんだよ…。




まだ何も聞いてねえよ…。




楽しいこととか沢山あっただろ?




嬉しい事とか沢山あったろ?






なぁ…聞かせてくれよ…。






どうして俺をかばったんだ―――?




「あ、…兄者?」
俺は唖然とする。
何故なら、今俺の目の前で兄者が死神の大鎌にさされて倒れているから。
血を流して――。
「うぅ……と者ぁ…。」
兄者が涙目になりながらも必死に俺に何か伝えようとしている。



兄者が何か言う前に俺は兄者の口を閉じさせた。
「おk。お願いだからもう喋らないでくれ…。」
それでも兄者はスースー言っているのどで話そうとする。
「…つ…けた…んだ。…いごの……一人を…。」
体よりも感情がいち早く反応した。
俺はわざと強く言う。
「…本当か。」
声が途切れ途切れだが、言いたいことはよく分かる。
兄者は続ける。
「…そいつは……死神で…お…前にあわ…せて…やる…て…がはっ!!」
突然兄者が血を吐き出した。
俺はすぐに兄者に話しかける。
「兄者、いいから黙れ。言いたいことは分かった。けど一つ言わせてくれ。」



向こう側で静かに座っている死神はこの俺の言葉を聴いて深い笑みを浮かべる。




モララーは皮肉なことに大鎌の餌食となってしまった。





ちなみに死神などといった霊族は血を持たない。
それと、ここには血を持った香具師は入れない。
が、勿論例外もある。



霊に魂を売ったときだ。



「何でこんな馬鹿なことしたんだ。兄者。」



そのときだけは、ここに来ることが出来る。
たとえ血を持っていてもな。




「…ご…めん。」
兄者はそう呟く。
兄者の全身から力が抜けたのが分かった。
「…兄者。」





俺の目から何かが握ったこぶしに滴り落ちる。




あともう一つ。
魂を売った香具師のその後は必ずっていいほど死んでゆく。(魂のその後は買った霊が勝手に決められる。)
しかもその魂はこの世の規則を破ったことになるので、地獄よりもはるか下にある、名前は知らないがとにかくそこに送られる。
勿論輪廻転生の輪からは外される。
それ以上に辛いのは、自分の存在がこの世の全てから消えてしまうことだ。




死神が立ち上がり俺に近づいて言う。
「悪いのはウチや無い。あいつや。」
死神はいつの間にかに姿が消えてしまった……あいつが悪いと言う。




死神のその顔に俺は顔をしかめた。
「お前……さっきからどっかで見たことあると思ったら…のーだったのか。」
こんなときも冷静な弟者にのーは笑いかける。
「ああ。そうや。ウチはのー。そして…」
のーのその言葉に弟者は数歩引き身を屈めた。
「…そして…なんだよ。」
のーは少しだけくすくすっと笑うと弟者の後方を見つめる。



「そして、ウチんとこのリーダーは…」




弟者の首につめたい何かの金属が触れる。



後方から笑いを堪えたような声が聞こえた。
「私よ。弟者…。」
その声は皆が信頼し、頼りにしていた同じ亡霊に裁きを下す仲間―――



「どういうことなんだよ…


















                            しぃ…。」







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