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【満月まで あと二日】




「大きい兄者♪起きるのりゃ♪」
今日は朝から晴天だった。
そのせいか、俺の気分もすっきりしていた。



「ん… あと5分…」
いつもの様に大きい兄者は寝言を呟く。
何かいい方法はないものだろうか……。
そうだ!!



「あー。母者ー。」
大きい兄者の耳がピクっと動いた。



俺は誰が聞いても棒読みだと分かる口調でさらに言ってやった。
「大きい兄者がー。またパs「待て待て待て末者~!!」
よし起きた。(正しくは飛び起きただがな)
「どうしたりょ?母者は旅行だりょ。ップ。」
「………」
あれ?
何故か大きい兄者は下を向いて黙っている。
「大きい兄者?」
凸ピンを与えても、呼びかけてもピクリとも動かない。



もしかして…



「ZZZZ]



やっぱり…
ある意味、恐ろしい兄だな……





現在PM3時。
大きい兄者は、ただいま記録更新中――



「末者!!」
大きい姉者だ。
「はぁい!!なぁに!?」
「ちょっと来てくれないかしら!?アノ馬鹿も呼んで!!」
「はぁい!!」
大きい兄者の方をみる。まだまだ起きそうにない。
いろんな意味ですごいな…。



仕方がなくこの部屋を出て、急ぎ足で階段を下りてゆく。




大きい姉者はリビングで遅い昼食を食べていた。
「やっと来たわね。まあいいわ。お昼は食べたの?」
「うん。おりぇはパンを食べたじょ。大きい兄者はまだだけりょ…。」
昼食どころか朝食も食べてはいない。流石だよな…。



「で、まだ寝てると。」
「うん。」
そう答えると大きい姉者は俺と目の高さを合わせてこう言った。
「ねぇ。せっかくだから、 海 行かない?あの馬鹿も起こして、ね。」













「うん。行く…。」










~夜~



家中に響き渡る足音――
それは徐々にあの部屋に近づいてくる――




バタンッ!!



「兄者ぁ!!」
その呼びかけに今までずっと楽しい楽しい楽園にいた彼、兄者は目を覚ます…。
「ん、どうしたのだ……?」



そこには、息を切らして兄者を見つめている人物――弟者の姿が!!
「お、弟者!!しばらく戻って来れなくなるんじゃなかったのか!?」
「そのつもりだったが予定より早く終わったんだ!」




予定より早く終わったんだ――




何が?と兄者は首をかしげるのに対し弟者はあわてて口をふさぐ
「と、とにかく、大変なんだ!末者が、末者が!!」
「何!!末者が!!?」
「いや、まだ何も言ってないって;」
慌てているにも関わらず弟者は突っ込んだ。
「すまん;で、末者がどうしたのだ?」
兄者がそう聞くと弟者は目を逸らしてこう言った――





「末者が海で―――









「ナンパしたのか?」
「違う!!!」




「――溺れかけたんだ!!」