シナリオ

シナリオ


〜鬼の過去を探る過程で、せき野も記憶をとりもどす。必死に鬼を庇うせき野だがが怨みに目が眩んだ鬼には彼女が見えない。
自分がなぜ鬼になったのか、村人たちの仕打ちを語る。

住職は、捨て子だが聡いせき野をたいそう可愛がり、正体が知られないように計らった。
しかし仲の良すぎる二人を見た僧侶や村人が根も葉も無い噂をながす。もともと奇妙な外見だったこともあり、せき野は陰湿ないじめにあう。
見かねた住職が寺を出て、普通の女として生きろと諭すが、せき野は聞き入れず寺を飛び出す。
夜中に集落の近くをうろついているところ村人に発見され、女だとばれてしまう。
村人にも心良く思われていなかったため村中を引き回される。
命からがら逃げ出すが、急斜面で足を滑らせ転落。死んでしまう。
ところが村人は悪びれることもなく遺体を山寺に運び込み住職に「あなたを色に迷わせた鬼を退治した」と主張する。
住職は何日もせき野の傍を離れず、悲しみのあまりついに気が狂ってしまう。屍肉を喰い、自分と村人を怨み、生きながら鬼になった。
たとえこの体が死んでも、村人への怨みが有る限り鬼として何度でも蘇る。この怨みは皆殺しにするまで晴れることはない。

鬼を憐れんだ改庵は鬼の目を開きせき野に逢わせてやる。そこへ、せき野の正体に気付いた村人たちが乱入。
大勢で鬼をめった打ちににする。さらに鬼を庇おうとするせき野と、それを引き止める改庵にまで矛先を向ける。
正気に戻った住職が二人の盾になり致命傷を負い死ぬ。改庵が村人たちを一喝し追い払う。
夜が明けると、誰も来ない丘に二人で住職の墓を作り、一緒にせき野の骨も埋葬する。。
せき野は消え、改庵はまた旅にでる。
おわり


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最終更新:2009年05月02日 03:20