キャスター | 我々にとって科学の力は、 |
大いなる繁栄をもたらし | |
多くの恩恵を与えてくれる。 | |
しかし、同時に科学の暴走は、 | |
地球環境の破壊や災害を引き起こし、 | |
人類全体を滅ぼすほどの力を秘めている。 | |
今回のレポートでもご覧いただいたように | |
ニューコムが掲げている科学者の夢は、 | |
ナノ・テクノロジーや宇宙開発、 | |
マイクロ波発電などという | |
具体的な脅威となって、 | |
人類全体を巻き込もうとしている。 | |
スコット・クラウフォード | 私たちグローバルウェイは、 |
何も新しい技術の全てを | |
否定しているワケではありません。 | |
その証拠に私は車にも乗るし、 | |
電脳空間(スフィア)のアカウントも取得しています。 | |
しかし、ニューコムの科学者たちは、 | |
自分たちの夢を実現する為には | |
手段を選ばない。 | |
ニューコムの科学者たちは、 | |
ゼネラルリソースで | |
異端児集団と言われていた事からも | |
わかるように、 | |
充分な実験期間も取らずに、 | |
大規模な範囲で | |
新しい技術を実用化しようとしている。 | |
その危険性に対して、 | |
情報公開を求めて活動しているのです。 | |
……そうです。 | |
私たちは何にでも反対する事を | |
生きがいにするような団体ではありません。 | |
それだけはわかってほしいと思っています。 |
キース | よう、新入り。 |
確かにオマエの腕は、 | |
ゼネラルでも中の下ぐらいである事は | |
認めてやる。 | |
だがな、ディジョンにちょっとばかし | |
気に入られているからって | |
デカイ顔はするな。 | |
オマエと奴では、レベルが全くちがう。 | |
俺には、まだ奴がどういうつもりで | |
オマエを直属の部下にしたのか | |
理解できんのだ。 | |
オマエがくる前でも | |
俺と奴で十分だったんだ。 | |
……ま、それは俺の気分だから | |
オマエが気にする事ではないがな。 | |
オマエがヘマをすれば、 | |
ディジョンが責任を被るって事を | |
忘れるなよ。 | |
じゃあ。 |
ディジョン | もう、キースからのメールは見ただろう。 |
奴の事は気にしなくていい。 | |
奴と私は、これまでずっと二人で | |
チームを組んできた間柄だ。 | |
まあ、いい腕を持っているし、 | |
ゼネラルでは屈指の実戦経験者ではある。 | |
ただその分……思い込みの激しい奴で、 | |
今回のキミをこちらに入れた件では、 | |
ちょっとあった。 | |
気分屋のところもあるが、 | |
戦場では奴ほどの度胸がある | |
パイロットはいない。 | |
奴と飛ぶのは | |
キミにとっていい経験になるだろう。 | |
それでは、また上空で会うのを | |
楽しみにしている。 |
今回の作戦は |
海上移動都市メガフロートの制圧である。 |
海上都市の体裁をとってはいるが、 |
実質上はニューコム艦隊の作戦基地となっている。 |
この基地が我々の脅威となる前に先制攻撃をかける。 |
ただちに出撃し、 |
メガフロート制御中枢施設を破壊せよ。 |
ENGAGE |
DISION | 後ろだ、気をつけろ! |
KEITH | 逃がすかよ! |
DISION | 気の迷いが失敗に繋がるんだ。 |
KEITH | あのデカ物が科学バカの巣だとは、 |
世も末だな! | |
DISION | キース、無駄口叩く前に |
フロートを叩け! |
MISSION ACCOMPLISHED |
COMMANDER | メガフロートから船舶が発進した。 |
ただちにこれを追撃せよ。 |
UPDATE TARGET |
※二次ターゲット出現 |
DISION | よし、フロートから逃げた |
高速艇も沈める。 | |
KEITH | チョロチョロと出てきたな……。 |
DISION | ん……逃がしたか。 |
MISSION OVER |
MISSION ACCOMPLISHED |
制御中枢施設の破壊によって、 |
メガフロートの侵攻を抑える事が出来た。 |
ディジョン | 作戦はクリアした。 |
どうやらキースとの連携も | |
巧く出来たようだ。 | |
奴もキミの実力を評価していた。 | |
この調子でこれからも頼む。 | |
我々の戦いは、まだ始まったばかりだ。 | |
メガフロートの一件で、 | |
ニューコム側もかなりの軍事力を | |
持っている事が | |
キミにもわかっただろう。 | |
では。 |
キース | なんだ……まだ戻ってないのか。 |
オマエは、戦いの基本が | |
スピードにある事ぐらいは | |
知っているらしいな。 | |
どうやら俺は、誤解していたようだ。 | |
俺は実力のある奴を | |
素直に認めるだけの度量は | |
あるつもりでいる。 | |
今後もオマエの実力を | |
俺たちに見せてくれ。 | |
じゃあな……また連絡する。 |
キース | ……ん、いないようだな。 |
オマエにひとこと言っておく。 | |
あらゆる戦闘は、スピードで全てが決まる。 | |
オマエが今回のような | |
戦い方を続けるのなら、 | |
長生きは無理だな。 | |
これからは、もう少しその事を考えて | |
行動しろ。 | |
大体、俺たちが | |
オマエのサポートをする事など、 | |
あり得ないのだからな。 |
ディジョン | どうやら、ゼネラル製のコフィンにも |
慣れてきたようだな。 | |
我々の戦闘機(エアロコフィン)のフォルムは、 | |
ニューコム・タイプと比較すれば | |
前時代的だが、 | |
その分安定した飛行が出来るのが | |
わかっただろう。 | |
ところで、ここからは個人的な用件だ。 | |
実は今回の作戦で | |
メガフロートから脱出した高速艇の残骸から | |
興味深い情報を掴んだ。 | |
それは、かつて…… | |
ニューコム誕生以前に我々が | |
様々な実験を行なっていた頃のもので、 | |
いわば失われた過去のようなものだ。 | |
だが、どうやらこの遺産には、 | |
我々の未来が隠されていると | |
思える節がある。 | |
もう少し調べてみるが、 | |
いざとなれば | |
私は独断での行動も考えている。 | |
その時が来たら | |
キミにも協力してもらいたい。 | |
──また連絡する。 |
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