M I S S I O N 2 9

BETRAYAL

「異変」

作戦場所 : EUSIAN OCEAN

ミッション開始前

EAPN [GN交戦状態に突入]

  リポーター  はい、こちらはポート・エドワーズ上空まで
 数キロを飛んでいるところで……
 ご覧になれますでしょうか?
 ポート・エドワーズから
 黒煙がいくつもあがっています。
 その上空では、
 ニューコム、ゼネラルリソース
 両企業の基地より出撃した
 多数の戦闘機の姿が……あっ!
 また爆発です!
 もの凄い音がしました!
 みなさんには、わたしの声が届いて……。
  アナウンサー  はい、スタジオです。
 ここでもう一度、今までの情報を整理し、
 繰り返しお伝えする事にしましょう。
 本日午後、USEAのポート・エドワーズで
 ゼネラルリソースとニューコムが、
 交戦状態に突入しました。
 そしてその戦いは現在も続いています。
 NUN──新国際連合では、
 事態を解決する為、
 UPEOの治安維持部隊の派遣を決定……。

NVS [無検閲情報]

  キャスター  ゼネラルリソース系列の報道機関では、
 現在、放送内容について
 キーワード検閲が配信システムに
 組み込まれたとの発表がありました。
 このような大規模な報道規制が、
 施行されるのは初めての事です。
 現在この番組は、独立系パーソナル・
 ベースの放送局からお送りしています。
 それではここで、我々が独自に傍受した
 映像を無検閲でご覧いただきます。

SENDER UNKNOWN [電脳化せよ]

  (ウロボロス)  既に我々は、全ての人類に
 限界を超えてもらう為の技術を持ち、
 その準備も出来ている。
 ──肉体を捨てよ!
 これは、生命を解放する為に行われる
 革命である。
 今こそここに、我々は宣言しよう。
 全人類の電脳化(サブリメーション)──それこそが
 我々の生命を次世代に進化させる
 唯一無二の真実である!
 この技術は夢ではない。
 その証拠に一つの例を
 ご覧いただく事にしよう。
 ──ディジョン!
 この男は、10年前にゼネラルリソースの
 謀略によって完全に肉体を失っている。
 ……にもかかわらず電脳空間(エレクトロスフィア)で生命として、
 今も確かに存在している。
 そう、もともと我々全てが平等に秘めている
 『生命』『精神』『意識』という名で
 呼ばれてきた力で構成される『意志』は、
 肉体などといった脆弱な存在を
 限界とはしていなかったのだ。
 そして、この事実を我々は、
 有史以前から知識として伝承してきた。
 歴史を振りかえってみるまでもない──。
 肉体の限界を持たない生命の存在について、
 我々はこう変換していた。
 それこそは『新たな人類の姿』である、と。
 そして、人類史上、
 最初に肉体を持たない生命として
 生まれ変わったディジョン。
 我々は彼を『始まりの指導者』として迎え、
 この革命を実行する!

SENDER UNKNOWN [ウロボロスの指導者]

  (ウロボロス)  それでは、我らがウロボロスの指導者
 アビサル・ディジョンを紹介しよう。
  ディジョン  我々の決起を多くの人々は、
 まだ誤解している事だろう。
 確かに現時点で人々が目にしているモノは、
 人類にとってお馴染みの殺し合いに
 過ぎないからだ。
 ただ、これだけは言っておこう。
 ゼネラルリソース、ニューコム、
 UPEOといった組織が保持している軍隊と
 たった今も行われている交戦は、
 我々が望む革命にとって入口。
 そう、我々にとって真実の敵とは、
 ゼネラルリソース、ニューコム、
 ましてUPEOなどといった権力ではない。
 この革命が完成する時、我々が、いや、
 人類全体が掴むモノは、
 このような権力ではない。

KEITH [奴は俺が……]メ

  キース  いいか、よく聞け。
 俺は絶対に認めない。
 奴があのディジョンなワケがない。
 あれは、俺の知ってる……俺の相棒だった。
 ゼネラルのエースだった。
 俺の親友だった。
 俺の、俺の……。
 ──別人だ。
 奴はもうどこかで死んだ。
 あれは奴じゃない。
 だから──俺は、奴の名を語るあれを、
 必ずこの手で……この世から消す。
 必ず──。


ブリーフィング

  ディジョンの蜂起後、戦局は急激に悪化しつつある。
  混乱に乗じ、ニューコムはメガフロートに艦隊を集結、
  同時に空軍機の編隊も確認されている。
  これら戦力の殲滅が今回の任務だ。
  新たに最新鋭戦闘機『ゲイム』を配備した。
  なお、戦局の悪化により前線の情報が錯綜しており、
  これより先は十分なサポートが
  出来なくなる恐れがある。
  各員慎重に行動してもらいたい。


ミッション開始

  KEITH  何としてでも、奴はオレがやるからな!
    ENGAGE

00.10

  KEITH  くそっ! こんな雑魚だらけじゃ
 奴に辿り着けん!

00.19

  KEITH  こうなりゃ、
 撃墜数を競うしかないな!

00.25

  KEITH  いいか、俺より先に墜ちるなよ!

00.40(画面にノイズがかかって音声が流れてくる)
(注:文字表示無し、聞き取り)

  おはよう。
  終わったのか?
  誰が何の為に造ったのか……。
  巻き添えはあの男だけで十分。
  ねえ、もういいわよ。
  オマエはダレダ?
  おはよう。
  さあ、この世界を知るがいい。
  オレにナニをした。
  ほら……見て、こっちを見てる。
  あと……三十秒。
  ナゼ、オレはまだシンデいないんだ……。
  キミのコピーはあっちで起動してる。
  もう終わったんだろ?
  私が見える?
  オレとチガウ。オマエはダレダ。
  私が見える?
  ヤメロ! ヤメロ!
  私が見える?
  逃げろ!
  私が見える?
  まだシンデいないんだ……。
  私が見える?
  また会えたな。

02.10

  KEITH  どうしたんだ?!
 もっとしっかり飛べっ!
 死にたいのか?!


キースが敵機にミサイル発射

  KEITH  逃がすかよ!

キースが敵機撃墜

  KEITH  ヒャーッ!

後ろにつかれる

  KEITH  おら、やられるぞ!
  KEITH  後ろ、気をつけろ!

地形に機体が接触

  KEITH  おいおい、大丈夫か?


一次ターゲット全滅

  COMMANDER  メガフロートに
 ニューコム艦隊が集結した。
 ただちにこれらの機動艦隊を攻撃せよ。
    UPDATE TARGET
 ※二次ターゲット出現


二次ターゲット全滅

一次ターゲットの撃墜数がキースより上回っていた時

    MISSION ACCOMPLISHED

一次ターゲットの撃墜数がキースと同数以下の時

    MISSION OVER


デブリーフィング

  ニューコムの軍事勢力は大幅に弱体化した。
  ──見事な戦果だ。


ミッション終了後

MISSION ACCOMPLISHEDの時

KEITH [さっきはどうかしていた]メ

  キース  さすがだな。
 あの戦況で俺よりも撃墜数が勝るとはな。
 どうやら、俺も奴の一件で
 頭に血が上りすぎたようだしな。
 オマエのおかげで、少し冷静になれた。
 しかし……な。
 それでも、奴とのケリは俺が必ずつける。
 それだけは、覚えておいてくれ。


MISSION OVERの時

KEITH [気持ちの整理がついた]メ

  キース  どうしたんだ……何かあったのか?
 途中で動きが、ガクッと落ちただろ。
 ちゃんと見てたんだからな。
 心配させないでくれ。
 まったく、オマエのせいで冷静になったよ。
 ──ディジョン。
 奴の息の根は俺が必ず止めてみせる。
 それが、パートナーとして
 俺が奴にしてやれる最後の事だからな……。


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最終更新:2007年03月17日 21:19