こちらでは、一般的にゲームセンターと呼ばれるアミューズメント施設について、個人的な意見やネット上での評判などをもとに、まとめています。
Wikipedia、2chの情報もあり、もちろん事実と違う場合がありますのでご注意ください。
はじめに
みなさんもご存知のように、一般的に「ゲームセンター」と称される施設では、お金を使って遊技をする場所です。
そのため現在では、設置される遊技設備または施設形態によって、風適法法第2条1項8号営業が適用されており、営業に際し風俗営業の許可が必要となっています。
(風適法とは、風俗営業に関する営業時間、営業区域等の制限により、青少年の立入りを規制することで、風俗業務の適正化を図ることを目的とした法律です。)
つまり、「ゲームセンター」という場所は、パチンコ店やラブホテル同様、風俗店という位置づけになります。
風適法による営業規則
主な営業規則
- 営業時間と営業可能場所が制限されています。
- 営業時間は基本的に10時~24時です。
- 法律では「日の出より」と定められているので、早朝から営業している店舗があります。
- 年末年始や特定の地域などでは、公安委員会が定めた場合のみ、午前1時まで可能です。
- 金銭を用いた賭博行為は禁止です。
- ゲームの結果に応じて賞品を提供することは禁止されています。
- 客に貸し出したメダルなどを、営業所外に持ち出させる行為、預り証の発行は禁止です。
- 18歳未満の者の22時以降は立入禁止です。
- もちろんお店側の自主規制により、さらに厳しくなっていることもあります。
- 床面積に占める規制対象ゲームの投影面積を3倍した割合が90%以下にしなくてはいけません。
規制から除外される場合
- 射幸心をそそるおそれのある遊技に用いることができる遊技設備(ピンボール機、一部のビデオゲーム機など)や、賭博に用いられる可能性がある遊技設備(メダルゲームやプライズマシン)を置かない場合。
- 床面積に占める規制対象ゲームの投影面積を3倍した割合が5%以下の場合。
- このため、ボウリング場や24時間営業のレジャーランド、旅館等で深夜もゲーム機が稼働していたり、ショッピングセンター・スーパーマーケットなどに併設されている小さなゲームコーナーでは、上記の法律や条例に基づく入場規制がないことがあります。
ゲーム機のジャンル
とくに明記しない限り、風適法の適用するゲーム機です。
- プライズゲーム
- 「UFOキャッチャー」などを指します。
- 家族やカップルなどの来店を目的とするお店には必ず設置されています。
- ぬいぐるみだけでなく、菓子類やアイスクリーム、ゲーム機などが景品となっています。
- シューティングゲーム
- 『オトメディウス』『旋光の輪舞』『エグゼリカ』など。
- ガンシューティング
- 音楽ゲーム
- 格闘ゲーム
- レースゲーム
- メダルゲーム
- プリクラ機(適用外)
- キッズカードゲーム(適用外)
- プリクラやキッズカードゲームは、法律上自動販売機となります。
- なお、規制から除外される施設の場合は、上2つのゲームの設置割合が極端に高くなっています。
業態
メーカー直営店
- SEGA系列
- 「セガワールド」「クラブセガ」etc...
- セガが発売しているゲーム機はもちろんのこと、バンダイナムコゲームズが発売しているゲームを設置しているのが特徴です。
たとえば、『太鼓の達人』や『鉄拳』などはほとんどのお店に設置されています。
スーパーなどにテナントとして入っているセガ直営店では、『太鼓の達人』は必須!?
- 『太鼓の達人』はほとんどの場所が200円2曲。
メンテに力を入れているお店とそうでないお店が躊躇にあらわれています。
- 一番普及しているゲームセンターとして有名ですが、近く60店舗を閉鎖する予定です。
- KONAMIとの仲が悪いことで有名です。詳しくは後述参照。
- namco系列
- 「プレイシティキャロット」「ナムコランド」「プラボ」etc...
- バンダイナムコゲームズが発売しているゲーム機はもちろんのこと、セガが発売しているゲームを設置しているのが特徴です。
たとえば、『Answer×Answer』や『MJ』などは、子供向けの直営店をのぞきほとんどのお店に設置されています。
- 『太鼓の達人』はほとんどの場所が200円2曲ですが、最近は緩和していることも。
看板ゲームのため、一部のお店をのぞいて、メンテにはかなり力を入れています。
- ショッピングセンターなどに入っている赤字である直営店を、近く100店舗を閉鎖する予定です。
- セガ同様、KONAMIとの仲が悪いことで有名です。詳しくは後述参照。
- TAITO系列
- 「タイトーステーション」「タイトーイン」「セイタイトー」etc...
- どの会社の製品も幅広く取り入れているのが特徴。
- 基本的に売れればいいという会社なので、セガ・ナムコvsコナミの戦いにはあんまり興味がないご様子。
- 『クイズマジックアカデミー』シリーズをIV時代に、大量導入しました。
- バイトなどが安いが、規則がゆるいらしいです。
- CAPCOM系列
- 「プラサカプコン」「カプコサーカス」「ニッケルシティ」etc...
- ナムコの元社員が多い会社です。
そのせいか、コナミのゲームは遅れて設置されることがあります。
- ATLUS系列
- 「ムー大陸」「ゲームパニック」etc...
- 個人的にはとくにこれといった特徴はないです。
至って普通、入場規則が厳しいくらいでしょうか?
- ADORES系列
- 「アドアーズ」「ゲームファンタジア」「ゲーメラス」etc...
- 「ゲームファンタジア」というブランドから「アドアーズ」というブランドにかえています。
- 『クイズマジックアカデミー』シリーズをIII時代に、大量導入しました。
- 店長によって、客から見ていい設定になったり、悪い設定になったり…。
- メンテも一応やっているみたいですが、微妙なところもあったりします。
- 社員・アルバイトの教育が厳しいことで有名です。
お客様を見たら必ず挨拶するのも教育の賜物!?
娯楽施設型店舗
パチンコ店やボウリング場、映画館、カラオケボックスなどを運営する企業が兼業することが多くなっています。
ボウリングのスコアカードや映画チケットの半券でメダル貸し出しなどの特典をつけることがあります。
- ファンフィールド系列
- 「パロ」「らんらんらんど」etc...
- 子供向けのゲームコーナーというイメージが強いです。
- 『太鼓の達人』が100円2曲設定が多いです。
値段は良心的だと思います。
メンテナンスとかはあんまり期待しないほうがいいかもしれません。
- ザ・サードプラネット系列
- 「THE 3RD PLANET」の経営を行っています。
- 豊富なラインナップが一番の特徴だと思います。
- どのお店も結構大きいし、店員さんの教育もしっかりしているお店だと思います。
- 『太鼓の達人』のメンテも結構いいお店です。
- スガイ・エンタテインメント系列
- 北東商事系列
- 山崎屋系列
- 「レジャーランド」「ゆめのゆ」(温泉施設)etc...
- 家族向けなので、インカムを優先しています。
どのゲーム機も200円が多いですね…。
- 愛知県・岐阜県にあるお店は、(株)レジャランが運営しています。
- ワイドレジャー系列
- ネクストジャパン系列
- 「JJCLUB」
- 15分105円で24時間遊び放題をうたい文句にしているお店。
- ソユー系列
- 主に「イオン」や「イトーヨーカドー」のテナントでゲームセンターを経営しています。
- ユニカ系列
- マタハリー系列
- 「PIA」「サントロペ」「SILK HAT」etc...
- ラウンドワン系列
- アピエス系列
- 岡山県内にある「ドリームランド」の経営を行っています。
- アリサカ系列
- ドリームインフィニティ系列
商業施設併設型店舗
商業施設の空きスペースの有効活用を狙ったものです。
単独の店舗のほか、ショッピングセンターのような大型商業施設内に置かれることも多くなってきました。
個人経営型店舗
現在は小規模でもうまく経営している店か、店長がゲームマニアという、半ば趣味で営業しているような店程度しか残っていません。
KONAMI vs. SEGA
SEGAやNAMCOの直営店には,ポップンミュージックや麻雀格闘倶楽部などのKONAMIの人気ゲームが設置されていないことがあります。
TAITOなどの直営店には設置されているのに,一体どうしてこのようなことが起こっているのでしょうか?
あるQ&Aサイトにはこのような記述がありました。
以前、勤めていましたが、簡単に言えば、ビーマニとDDRが大ヒットした頃に、有頂天になったコナミが殿様商売を始めて、代金を前払いしないと売らない、とか言い出したのが原因です。
個人業者とか地方のオペレーターや卸業者、あるいはタイトーみたいな当時既に斜陽だったメーカーは、売り上げの為に渋々と取引に応じたわけです。
しかし、セガとナムコは、その条件での取引は断ったわけです。
コナミは金に困ってる訳でもないのに、ちゃんとした大口取引が出来る相手に対して、なんで売り掛け扱いで売らないんだ、ということです。
当時のセガの社長は、温厚な入交氏だったので、社長レベルで交渉にも行ったようですが、先方は、
- 大量一括購入。確か100台くらい(抱き合わせは含まず)。
- 売れ残りのゲームと抱き合わせ(これ自体は業界の慣習みたいなもんですが・・・)。
- 全額前金で支払い。値引きなし。取引規模は、確か10億かそれ以上だったかな?
- 上記の条件を満たせば、とりあえす納期1ヶ月で初回の出荷だけは保証してやってもよい。
という条件だったそうです。
これは、いくらなんでも、そこまでして取引したくは無いという話になり、以後の取引がほぼ途絶えました。
ナムコに関しても、まあ似たようなもんでしょう。
当時私は、本社での会議を終えて帰ってきた、当時上司だった営業所長から聞きましたが、いたく憤慨していたのを覚えてます。
なお、当時のコナミは、自社ロケの店舗数がとても少なかったので、そちらの分を確保する為に出荷を渋った、という可能性は無いと思います。
以上のように,KONAMIが自社のゲームをおろさなくなってしまったことで,SEGAやNAMCOにKONAMIのゲームがおかれなくなったようです。
なお,NAMCOの直営店の中でも,比較的売り上げがよいお店では,ポップンミュージックなどの音ゲーが設置されている場合があります。
また,古くからあるお店も,昔のよしみでマジックアカデミーなどの大型ゲームが設置されていることがあります。
ただし,これらのお店では,既存のKONAMIゲームが最新バージョンになった場合,一週間~一ヶ月程度納入が遅れるようです。
これはNAMCOのお店に限らず,TAITOの直営店でも同じように遅れるのだとか。
SEGAの直営店には,全くKONAMIのゲームがおかれていませんが,SEGAに吸収された旧サミーアミューズメントの直営店では,KONAMIのゲームを取り扱っています。
- サミーズストリート本八幡店
- クラブセガ本八幡店としてスタート。2009年9月27日をもって,株式会社セガとしての営業を終了し,2009年10月中旬より新会社にてリニューアルオープンする予定。
- サミーズストリート相模大野店
- サミーズストリート浜松店
- クラブセガ浜松店としてスタート。2009年5月30日をもって,株式会社セガとしての営業を終了し,株式会社ES1の運営するタイトーステーション浜松有楽街店としてスタートした。
- サミーズレグノ川越店
- サミーズレグノ道頓堀店
- クラブセガ道頓堀店としてスタート。2008年9月30日をもって閉店。
平成16年9月末 株式会社サミー・アミューズメントサービスが運営していた5店舗(
参考)
SEGA,NAMCOの閉店ラッシュ! どうなる今後のゲーセン業界!?
バンダイナムコホールディングスは6日、子会社のナムコが国内で運営するアミューズメント施設の約2割にあたる50~60店を今期中に閉鎖すると発表した。原油高などでショッピングセンター(SC)の客数が減り、既存店が低迷したため。
閉鎖に伴う約20億円の特別損失計上などで、平成20年3月期連結業績の見通しを下方修正。最終利益予想を265億円から165億円とした。
19年4~12月期には、アミューズメント施設事業の営業利益が前年同期比56・8%減の約10億円と激減。利益率の高い業務用テレビゲームの低迷に加え、既存店売上高は5・3%減だった。
ゲームセンターなど約300店舗のうち7割はSC内に入居するが、「ガソリン価格上昇などで郊外のSCへの来店が減った」(広報IR担当)とし、不採算店舗を 閉鎖する。
(2008年2月)
セガサミーホールディングスは、ゲーム大手セガのリストラ策を発表した。
3月末までに従業員560人程度の希望退職者を募集する。これは全従業員の約18%が対象で、募集期間は10日から2週間程度。
また、ゲームセンターなどアミューズメント施設も3割閉鎖する。セガのアミューズメント施設はピーク時の1993年(1231店舗)から約6分の1に縮小することになる。
セガはアミューズメント機器開発と施設運営、国内向けゲームソフト販売が不振で、固定費削減が不可欠と判断した。人件費だけで年間50億円程度の改善効果を見込む。
(2009年2月 日経産業新聞)
家庭用ゲームの普及により,ゲームセンターにいかなくなったことも影響しているようです。
セガはおよそ100店舗,ナムコも60店舗の閉店が見込まれており,今後も直営店の閉店,閉鎖が進む見込みです。
最終更新:2009年09月22日 12:40