名前を付けてくれ [テーゼ ヴィヴィ ドゥドゥ]

テーゼさんが入室しました
テーゼ->(ポウフェナ 貴族住宅街
テーゼ->(どこかの家のどこかの庭 煌びやかな会食パーティ会場
テーゼ->(立派な服に身を包んだ人々が賑やかに談笑するその一角――を、離れ
テーゼ->(庭の外れに歩く、細身のスーツをお洒落に着こなした紫髪の青年
テーゼ->(庭を抜け、その足で向かうのは、馬車乗り場
テーゼ->(今はパーティの真っ只中。此処は馬車番を除いてはほとんど誰もいない筈の場所
テーゼ->…(人と人との交流を勤めとする彼が、宴会の最中にこの様な場所に出向いている
ヴィヴィさんが入室しました
ヴィヴィ->………(いつもの場所にいつもの姿で
ヴィヴィ->………(彼女はそこに立っている
テーゼ->(見慣れた馬車の傍に見つけた見慣れた姿
テーゼ->…っ(思わず小走り気味に
テーゼ->ヴィヴィちゃん!
ヴィヴィ->(口元を隠す半仮面 緑髪ロングアップ 御者服の女性
ヴィヴィ->(ふぅ(仮面の下からでも聞こえるような深い溜め息をついて
ヴィヴィ->こんな所に探し物?
テーゼ->、(ヴィヴィの元に走り、徐々に速度を緩め
テーゼ->…久しぶりだね、ヴィヴィちゃん。(困ったような笑顔を向ける
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->質問に答えて。
ヴィヴィ->何か"探し物"でもあるなら、
ヴィヴィ->"仕事"するだけ。
テーゼ->…。探し物、というか…、探し人、かな。
テーゼ->ずっと君を探してたんだ。
テーゼ->あれからヴェルデュール家に行っても…はは、なかなか会えなかったからさ。
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->馬鹿な人。
テーゼ->…(対面でヴィヴィを見て
テーゼ->…今からもっと、馬鹿な事を言うつもりで来たんだけど。
ヴィヴィ->(口元を隠す半仮面と冷めきった無表情でテーゼを見つめる
テーゼ->(ヴィヴィの瞳を見つめて
テーゼ->…この間、君が言った話。
ヴィヴィ->えぇ、
ヴィヴィ->"もう会いたくない。"と伝えたはずよ。
テーゼ->その、もうちょっとだけ前だよ。
ヴィヴィ->
テーゼ->…あの時の、君の提案を、受けたい。
テーゼ->俺と『恋人』になって欲しいんだ。
ヴィヴィ->嫌よ。
ヴィヴィ->(静かに。即答。
テーゼ->やっぱり今更かな。(困ったように笑って
ヴィヴィ->何。
ヴィヴィ->あの時ならなんとでもなっていたの?
テーゼ->…あの時は何より驚いたよ。そして、怖くなった。
ヴィヴィ->…(口元を隠す半仮面と冷めきった無表情でテーゼを見つめる
テーゼ->自分が誰かと繋がる、そういう渦中に入るって事がさ。…それで、あんな風に拒絶してしまって。
ヴィヴィ->(両の手を背で結び
ヴィヴィ->それで?
テーゼ->…動転してたから、なんて言うつもりは無いよ。間違いなくあの時は、本心から繋がりを断った。
テーゼ->そうするべきだと思ったし、それが正しいのかもしれない。けど、
テーゼ->……君と二度と話せないのは、なんだか寂しくて。
テーゼ->
テーゼ->理由を述べるなら、
テーゼ->それだけ、なんだろうね。
ヴィヴィ->話にならないわ。
テーゼ->…。そっか。(笑って
ヴィヴィ->万人に好かれる生き方を選んだ貴方は、
ヴィヴィ->拒絶されて驚いただけ。
ヴィヴィ->悲しんだのでも哀しんだのでもなく
ヴィヴィ->求められて、拒絶されて、求められて、距離が動くことから逃げて、
ヴィヴィ->今も、そこに、居るだけよ。
テーゼ->………
ヴィヴィ->話は終わり?
ヴィヴィ->(口元を隠す半仮面と冷めきった無表情でテーゼを見つめる
テーゼ->…そうだね。うん、きっと、君の言う通りだ。
テーゼ->きっと俺自身よりも…君は俺の事をわかってた。
テーゼ->ありがとな。はっきり言ってくれて。(笑って
ヴィヴィ->
テーゼ->…あれからずっと、(ぽつりと
テーゼ->君の事ばかり考えてた。
ヴィヴィ->バカみたい。
テーゼ->こんな事初めてだったよ。だけどこれは、あんまりにも歪な執着で…
ヴィヴィ->えぇ。
ヴィヴィ->私にどうなって欲しいの?
テーゼ->…でも、もしかしたら、って。わからないんだ、自分の事が。
テーゼ->…この気持ちが「恋」なのか、君と確かめてみたかったんだ。(ヴィヴィを見て
テーゼ->…人を好きにさせてみろって、そう言った君と、一緒に。
ヴィヴィ->…(口元を隠す半仮面と冷めきった無表情でテーゼを見つめる
ヴィヴィ->それが貴方の望む世界?
テーゼ->うん。そうだよ。
テーゼ->…バカみたいだよな。
ヴィヴィ->そうね。
ヴィヴィ->(ふと歩き出しテーゼのそばへ
テーゼ->、…
ヴィヴィ->その世界を望んでいるのに叶わない。(テーゼのそばに立ち
ヴィヴィ->バカね。
ヴィヴィ->バカな人は嫌い。
ヴィヴィ->嫌いよ。
ヴィヴィ->出直してきなさい。
テーゼ->………(傍のヴィヴィを見下ろし
テーゼ->…うん。(ふっと笑んで
テーゼ->『また』会いに来るよ。
ヴィヴィ->うるさい。
ヴィヴィ->うるさい人も嫌いよ。
テーゼ->多分、俺は君の、そういう所に……
テーゼ->……執着してるんだと思う。(笑って
テーゼ->だから、また来るよ。(一歩離れながら。
ヴィヴィ->懲りない人ね。
テーゼ->何度でもしつこく会いに行くよ。君が呆れて、うんざりするくらいにさ。
テーゼ->…そうしないと、俺の気が済まないみたいだから。
ヴィヴィ->既にうんざりよ。
テーゼ->ははっ、違いないね。(眉下げて笑って
テーゼ->それじゃあな。(片手を挙げて
ヴィヴィ->(両の手を背に結んだまま
テーゼ->(ヴィヴィに軽く手を振り、庭の方に歩いて戻って行く
ヴィヴィ->…(その様を見つめる半仮面
テーゼさんが退室しました
ヴィヴィ->何度来ても駄目ね。
ヴィヴィ->そんなんじゃ。
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->響かない。
ヴィヴィさんが退室しました



ヴィヴィさんが入室しました
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->(いつもの馬小屋で清掃をしている
ヴィヴィ->(半仮面の女性
ヴィヴィ->ちょうど1週間。
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->来ないなら来ないで良い。
ヴィヴィ->この家で催し物でもなければ
ヴィヴィ->来る用事もないのだから。
ヴィヴィ->
テーゼさんが入室しました
テーゼ->やあ。(そんなヴィヴィの背に届く声
テーゼ->こんにちは、ヴィヴィちゃん。(入口から斜め向きの頭だけ出した状態 
ヴィヴィ->懲りない人ね。(背を向けたまま
ヴィヴィ->(掃除の手を止めず
ヴィヴィ->何度来たって変わらないと思うけど。
テーゼ->はは、…まあ。前言通り会いに来たよ。(言って、そのまま馬小屋の中へ入ってくる
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->(掃除を終え用具を壁にかける
ヴィヴィ->それで。
ヴィヴィ->何かこの前と変わったの?
テーゼ->…いいや、何にも変わっちゃいないよ。(苦笑して
テーゼ->分からないまま、変わらないまま。懲りずにまた来たって訳だ。
ヴィヴィ->呆れた。
ヴィヴィ->(振り向いて
ヴィヴィ->会い続けるだけでなんとかなるとでも?
テーゼ->…(こちらを向いたヴィヴィを見て
テーゼ->それもわかんないまま此処に来たよ。(自嘲気味に
テーゼ->君のそんな反応も…予想できた事なのにね。
ヴィヴィ->それなら何?
ヴィヴィ->(両手の平を広げて見せて
ヴィヴィ->(高貴な長手袋も作業後の少し黒ずんだ色に
ヴィヴィ->能力でも使う?
テーゼ->…(ヴィヴィの手を見て
テーゼ->(ヴィヴィに歩む 手を伸ばせば届く距離まで
テーゼ->俺が、(ヴィヴィの掌の前に、自分の手を、重ねる寸前のように翳す
テーゼ->心の底から「それ」を望めば、きっと君は拒めないよな。(手を翳したまま、ヴィヴィを見つめて
テーゼ->でも、そうはならない。
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->何が、言いたいの?
テーゼ->俺は君が、君の意思を越えて動く事を望んでいない。
ヴィヴィ->(はぁ。(半仮面の下からでもわかる溜息ついて
ヴィヴィ->(手を離して背に組んで
ヴィヴィ->本当に、何しにきたの?
ヴィヴィ->何も、変わってないじゃない。
テーゼ->…うん(己の掌を見つめて
ヴィヴィ->貴方の望む結末は何?
ヴィヴィ->貴方の望む世界は?
テーゼ->…それは、(以前はどう答えたか
テーゼ->「君と、誰かが手を繋ぐ事」、
テーゼ->…だと、思っていたんだ。…けど、
テーゼ->今はそうじゃない、…のかな。(片手で頭抱えて
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->この前口にした事は?
ヴィヴィ->貴方の望む世界じゃないの?
テーゼ->あれは、……
テーゼ->…(胸元押さえて
テーゼ->…君の言った事が、正解なんだと、思ったんだ。
ヴィヴィ->そう?
テーゼ->あぁ。俺はきっと、君との距離を離したくなかっただけだよ。
テーゼ->君に嫌われて、遠く離れて途切れてしまうのが嫌で、…近くに居て欲しくて。
テーゼ->君の提案に乗っかって、それを繋ぎ留めようとしただけだ。
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->本当
ヴィヴィ->はぁ。(呆れたように声に出し
テーゼ->…どうしようもないバカだろ。(胸の前で両手広げて
テーゼ->…君に指摘されるまで、自分がそんな事をしようとしてるって事にも気付かなかった。
ヴィヴィ->バカは嫌いよ。
ヴィヴィ->誰も幸せにしない愛も嫌い。
ヴィヴィ->封じていた幼少の想いをこじ開けて
ヴィヴィ->期待させて、突き放して、付き纏う
ヴィヴィ->そんなバカも嫌いよ。
テーゼ->……、(口を結んで
テーゼ->………また、
テーゼ->……友達に、戻れないかな。(この期に及んで、そんな事を言う
ヴィヴィ->そもそも
ヴィヴィ->友達なんて間柄じゃなかったと思うのだけれど。
ヴィヴィ->私はバカが嫌いよ。
ヴィヴィ->私の【望まない世界】が、どんな力か。
ヴィヴィ->貴方だけは知っているでしょう?
テーゼ->……そうだね。
テーゼ->でも、だからこそ、だ。
テーゼ->世界の中で俺が唯一、君の力を知ったからこそ…
テーゼ->君と友達になりたいと思ったんだ。
ヴィヴィ->はぁ。
ヴィヴィ->その願いは叶わないわ。
ヴィヴィ->貴方がどんなに願っても。
ヴィヴィ->私はバカが嫌いよ。
ヴィヴィ->友達になりたいだなんて…思わない。
テーゼ->……。
テーゼ->そっか。(目を閉じ笑って
ヴィヴィ->
テーゼ->ごめんな。今まで妙な事ばかり言って。
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->今日も。
ヴィヴィ->貴方は妙な事ばかり呟くわ
テーゼ->…それは、例えば?
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->全てよ。
ヴィヴィ->バカは嫌いよ。
テーゼ->……ヴィヴィちゃん、俺は今、
テーゼ->自分が解らなくなってるみたいなんだ。(弱弱しく笑って、片手を挙げて
テーゼ->俺は今、何を望んでる?何を願って、何を求めて、
テーゼ->君とどうなりたいと思っているんだろう?
テーゼ->っ、(片手をヴィヴィの前に差し出す
テーゼ->ヴィヴィちゃん、
テーゼ->俺の心と、繋がってくれないか。
テーゼ->(必死な顔、縋るような言葉。裏腹にヴィヴィに強制力はない
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->(両の手を後ろに組んだまま
ヴィヴィ->その願いは叶わないわ。
ヴィヴィ->友達にもなれないし、
ヴィヴィ->確かめたい気持ちもすぐに答えをくれない。
ヴィヴィ->私の【望まない世界】は、
ヴィヴィ->私が嫌いな人の、望む事が叶う、っていうのにね。
ヴィヴィ->バカな人。
テーゼ->………。
テーゼ->それは、きっと、
テーゼ->君が望んでいないからだよ。(困ったように笑って手を降ろし
ヴィヴィ->えぇ。
ヴィヴィ->私は勿論望んでいない。
テーゼ->……。
テーゼ->ひとつ訊いてもいいかな。
テーゼ->君は俺に…どうなって欲しい?
テーゼ->君の望む世界は……何?
ヴィヴィ->貴方が気づく事。
テーゼ->っ、(ヴィヴィをはっと見て
ヴィヴィ->まだ、わからない?
テーゼ->………ごめん、
テーゼ->…わからないよ。(素朴に、絞り出すように
ヴィヴィ->…バカね。
ヴィヴィ->はぁ。
ヴィヴィ->嫌いな人の望みを強制的に叶える力は、
ヴィヴィ->私が、嫌いな人にしか効果が無いわ。
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->わかった?
ヴィヴィ->(表情を隠す半仮面、テーゼを覗き込む視線
テーゼ->………。
テーゼ->えっ?(思わず素っ頓狂
ヴィヴィ->
テーゼ->それって、何だろう、今の文脈だと…
テーゼ->……君は俺を、もう嫌いじゃ無いのかい?
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->バカは嫌いよ。
ヴィヴィ->(視線そらして
ヴィヴィ->ヒントが多すぎね。
テーゼ->…俺の願いが叶わないのは、「俺」が望んでないからだと思ってた。(ぽつりと
テーゼ->…けど、そっか。……そうだったんだね。
テーゼ->……(じんわりと安心したように、笑う
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->それで。
ヴィヴィ->(テーゼを見つめる半仮面
ヴィヴィ->新たな気づきを経て、
ヴィヴィ->「望み」は変わった?
テーゼ->…どうだろう。正直、予想だにもしてなかった事だったから。
テーゼ->…、(自分の胸に手を当てて
ヴィヴィ->
テーゼ->…君は、自分が俺の事を嫌いじゃないって知っていて、
テーゼ->その上で、「友達にはなれない」と答えた。
テーゼ->…それなら結局、同じ、かな。俺の望みは、叶わないものに違いない。
ヴィヴィ->そうね。
テーゼ->……でも、気持ちの上では、ものすごくホッとしてる。
ヴィヴィ->どうして?
テーゼ->どうして、って…
テーゼ->仲良くなりたい子に、嫌われて嬉しいなんて事はないだろ?
テーゼ->…だから、嫌われてなくて嬉しいんだ。君に。(困ったように笑って
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->っ、
ヴィヴィ->それだけ?
テーゼ->それだけ、……じゃ、ないのかもな。(指で頬覆うようにして
ヴィヴィ->(両の掌を差し出して
ヴィヴィ->使う?
ヴィヴィ->私だって、チカラを、使えない事で、示した。
ヴィヴィ->貴方だけ封じるのは不公平よね、
テーゼ->………、
テーゼ->あれから少し…、自分の心に触れられるのが、怖くなってた。(ヴィヴィを見下ろして
ヴィヴィ->
テーゼ->君は本当に、何もかも見透かしてしまったから。……でも、
テーゼ->今は、そうしてほしい(ヴィヴィの広げた両手に、両手を広げて
ヴィヴィ->別に、
ヴィヴィ->大したことはしてないわ。
ヴィヴィ->私は。
ヴィヴィ->(ヴィヴィから、両手を繋いで。
テーゼ->…俺の力で、君の心で、
テーゼ->俺の全てを、知って欲しい。(――能力発動、
テーゼ->(リンクルリンク!
テーゼ->(繋いだ両の手と手から―――
テーゼ->(ヴィヴィにテーゼの感情の奔流が流れ込む
ヴィヴィ->『----』
テーゼ->(「あの子はどうして一人でいるんだろう?」「どうして周囲と余り口を利かないんだろう?」「話してみると普通の女の子だ。物言いのはっきりした、利発な子だ」
ヴィヴィ->『----』
テーゼ->(「もっといろんな人と関わったらいいのに。この子の素敵な所に気付いて、愛してくれる人は―お兄さんだけじゃなくって―きっといっぱいいる筈だ。」
ヴィヴィ->『貴方だってそう。きっとそう。』 (繰り返されるいつぞやの言葉
ヴィヴィ->『世界中誰しもを平等に愛し、愛される。』
ヴィヴィ->『誰か1人の。』
ヴィヴィ->『ちっぽけな。隠蔽された愛なんて。拾わない。』
ヴィヴィ->『そうでしょう?』
ヴィヴィ->『----』
テーゼ->(――「この子にそんな魔人能力があったなんて」「心の持ちよう次第では、世界を歪める事もある力」「こんな力を持っているから、この子は人を遠ざけて――」
テーゼ->(――「だから?」「仕方無い?」「そんなの、そんなのって――」
ヴィヴィ->『なら。 私が人を好きになるまで、 貴方は纏わりつくの? 』
ヴィヴィ->『私に、』
ヴィヴィ->『人を好きにしてみせると言うなら――――』
ヴィヴィ->『----』
テーゼ->(――「だから、」
テーゼ->(――「誰かと手を繋いでもらいたかった。」
テーゼ->(――「彼女の力を知る自分は、その手助けを。」
テーゼ->(――「人と人と。君と、誰かと、―――」(この近辺で、
テーゼ->(――ヴィヴィの心に突然痛みが奔る
ヴィヴィ->っっぁ、、(体震わせ
テーゼ->(「……嫌われてしまったみたいだ。」「原因は幾らでも思い当たる」
テーゼ->(「あれだけ訳の分からない事まで言ったんだ。当然の結果だ。
テーゼ->(『もう会いたくない。』
テーゼ->(――劈くような痛みが奔る。
テーゼ->(その後の記憶はもうボロボロだ。言葉の度に心が切りさかれ、悲鳴を上げる
テーゼ->(今日この日のやり取りでも、それは変わる事無く。
テーゼ->…………――――
テーゼ->…何度嫌われて、何度こんな気持ちになっても、俺は君を諦められなかった。
テーゼ->君の力で、嫌われてないって知って、心の底から安心した。
ヴィヴィ->
テーゼ->……なあ、
テーゼ->ヴィヴィちゃん。
ヴィヴィ->何?
テーゼ->この気持ちは一体何なんだ?
テーゼ->こんな執着に…、君なら、なんて名前を付ける?
ヴィヴィ->『愛』
ヴィヴィ->『愛』よ。
テーゼ->っ(目丸くしてヴィヴィを見て
テーゼ->……これが、『愛』?
ヴィヴィ->『そう。』
ヴィヴィ->『そうじゃないと言える?』
テーゼ->………、
テーゼ->『愛って、』
テーゼ->『こんなに痛くて、こんなに苦しくて、』
テーゼ->『こんなに、ままならないものだったんだね。』
ヴィヴィ->『私は』
ヴィヴィ->『一度だけそれを感じた事がある』
ヴィヴィ->『幼い妹の兄への淡い幻想』
ヴィヴィ->『家族愛の延長かもしれないけど』
ヴィヴィ->『昔、幼かった頃、一度だけ』
ヴィヴィ->『自分でそれをわかった。』
テーゼ->……
ヴィヴィ->『彼を忘れさせて。』
ヴィヴィ->『人を好きにしてみせて。』
ヴィヴィ->『貴方が何度来ても変わらなかったみたいに、』
ヴィヴィ->『私の』
ヴィヴィ->『私が心の中で密かに望む』
ヴィヴィ->『望む世界は変わりない』
ヴィヴィ->『人を好きにさせてみせて。』
ヴィヴィ->『貴方にそれが出来る?』
テーゼ->………あぁ、なんだ。(自らの口から零すように
テーゼ->気付いてしまえば、
テーゼ->こんなにも、確かだったのに……
テーゼ->(呟き、ヴィヴィとつないだ両手を、そっと放す
テーゼ->(両腕、両手を大きく広げて
テーゼ->
テーゼ->(ぎゅうっッとヴィヴィの体を抱きすくめる
ヴィヴィ->っ!
ヴィヴィ->何、を…
テーゼ->(ヴィヴィを抱き締めて離さない 身長差の為膝立ち気味に
テーゼ->俺は君が大好きだ。
テーゼ->抗えないよ。君の望みを捻じ曲げてでも、
テーゼ->俺は君を手に入れたい。
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->
テーゼ->君の心が、
テーゼ->君の愛が、
テーゼ->欲しいよ。俺は。
テーゼ->愛してるよ。ヴィヴィ。
ヴィヴィ->、、、
ヴィヴィ->、バカ(胸の中で静かに
ヴィヴィ->結論が遅いです、、
ヴィヴィ->でも、
ヴィヴィ->だからか、
ヴィヴィ->何万と聞き流した軽い言葉より、
ヴィヴィ->(耳元に近づき静かな声で
ヴィヴィ->信じれます。
テーゼ->……、(抱き締めたまま
テーゼ->…ありがとう。
テーゼ->(抱き締めたまま
テーゼ->……なんだか、
テーゼ->今更緊張してきちまったけど…はは、心臓うるさいよな…?
ヴィヴィ->別に平気。
ヴィヴィ->意味不明な貴方のがうるさい。
テーゼ->…はは、まあ、随分回り道したかもな。(苦笑して
テーゼ->……正直、
テーゼ->今もまだ、少し怖いよ。君と心を繋ぐのは、きっと生半可な道じゃないだろうから。
テーゼ->…でも、(少しだけ腕の力を緩め、ヴィヴィと間近で顔を合わせて
テーゼ->諦めないよ。
ヴィヴィ->うん。
テーゼ->はは、
テーゼ->これからもよろしく。
ヴィヴィ->ちゃんと。
ヴィヴィ->夢中にさせてね。
ヴィヴィ->(言って、目を反らす半仮面の少女
テーゼ->ああ。
テーゼ->君に、俺を、望ませてみせる。
ヴィヴィ->期待してる。
ドゥドゥさんが入室しました
ドゥドゥ->アーハーハー!!この穏やかにして中立にして絶対のジャッジを司るは美しき貴族! ジュマペル―ドゥ・ドゥドゥ=フュイユ・ド・フォン・ヴェルデュール―が本日も穏やかにして平穏な平和を―――(急に馬小屋に入ってくる煩い奴
ドゥドゥ->を???
ドゥドゥ->(馬小屋で良い雰囲気の二人を目撃
テーゼ->あ。(聞き慣れ過ぎた声に
ヴィヴィ->…(そっとドゥドゥの方を見る
ドゥドゥ->アーーーーーーーーー
テーゼ->やあ、ドゥドゥさん。お邪魔してるよ。(存外平然と ヴィヴィをするりと解放し、立ち上がりながら振り返る
テーゼ->今、
テーゼ->妹さんに愛の告白をしてた所。(笑って
ドゥドゥ->ーハーハっ!?!?!?
ドゥドゥ->(驚き、二人を交互に見て、
ドゥドゥ->(すっと息を吸い、スタっと立って
ドゥドゥ->なーるほど。なるほどなるほどなるほど!テーゼくんが!
ドゥドゥ->ははーん。ほーう。へへーん。
ヴィヴィ->
ドゥドゥ->それで、マイシスターは何と?
テーゼ->期待してる、ってさ。
ヴィヴィ->ー!
ドゥドゥ->ー!
ドゥドゥ->アーハーハーハーハーハーハー!
ドゥドゥ->それは良い答えだね!そうじゃあないかい?そうなんじゃあないかい?
ドゥドゥ->アーハーハーハー!なるほどなるほどなるほど!テーゼくんが、ね!
ドゥドゥ->シ、はィ、オーケーイ!この穏やかにして中立にして平穏を見守るは美しき貴族!
ドゥドゥ->ジュマペル―ドゥ・ドゥドゥ=フュイユ・ド・フォン・ヴェルデュール―は急~~~用を思い出したので失礼するよ!
ドゥドゥ->アディオス、アミーゴ!チャオ!メルシーボクー!シーヤ!
ドゥドゥ->(口早足早に消えていく
ドゥドゥさんが退室しました
テーゼ->…ドゥドゥさん?(首傾げて
テーゼ->…何か、
テーゼ->既に何かを知っていた…ように見えたけど。
ヴィヴィ->そう?
ヴィヴィ->あのバカの考える事なんて…
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->ねえ。
テーゼ->ん、何だい?(ヴィヴィを見下ろして
ヴィヴィ->今日はまだ時間がある。
テーゼ->じゃあ…、まだ一緒に居られる?
ヴィヴィ->そうね。
ヴィヴィ->どこか。
ヴィヴィ->連れて行って。
テーゼ->ああ。それじゃあ、
テーゼ->昼食はまだだよな?行こうよ、一緒に(言って
テーゼ->(ヴィヴィに手を差し伸べる
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->ええ。(その手を取り
テーゼ->(―手と手が繋がれた瞬間、
テーゼ->(胸の内に熱く疼く、噎せ返るほどの感情が、掌を通してヴィヴィに流れ込む
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->『熱い。』
テーゼ->(ふっと目を細めて笑って
テーゼ->『君が灯したんだよ。』
ヴィヴィ->
ヴィヴィ->『…ばか。』
テーゼ->―さ、ヴィヴィ。何が食べたい?
テーゼ->(ヴィヴィの手を引き、小屋を出て行く
ヴィヴィさんが退室しました
テーゼさんが退室しました

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最終更新:2018年01月27日 23:29