ResidueRain [フラジール ミヅハ いのり]

フラジールさんが入室しました
フラジール : (夕方…といっても雨風で既に薄暗いセントラル
フラジール : (雨の中不気味に揺れる赤いカメラアイ……例のメカ犬が広場を歩いてくる
フラジール : ……(途中であたりを見回しつつも喫茶の方へ
フラジール : (中までは入らず、玄関口でブルブルと
ミヅハさんが入室しました
ミヅハ : ……雨、か。(傘を差しながら喫茶に向かう
ミヅハ : (入り口で立ち止まり、傘の雨粒を払って
ミヅハ : うわっ!(メカ犬に気づいてびっくり
フラジール : こんにち… こんばん、は?(微妙にノイズの乗った声
ミヅハ : こ、こんばんは。微妙な時間ですね……
ミヅハ : (なんだろうこれ……。機械……なのかな?
フラジール : (照合、ミヅハ 確認
フラジール : (旧オニール事変のデータが参照される……殆ど破損しているが
フラジール : ミヅハ。その人。あっている?
ミヅハ : え……。確かにわたしはミヅハ=リュミナと言いますが……
ミヅハ : あなたは……?
フラジール : フラジール。
フラジール : フラジール・アルジール。
ミヅハ : フラジールさん、ですね。よろしくお願いします。(頭を下げて一礼
ミヅハ : (アルジール……。まさか。
フラジール : 最強を造りに来た。
フラジール : だから、戦う。 勉強も、する。
フラジール : まれに食べる。
ミヅハ : そ、そうなんですね。。。(最強……
ミヅハ : ………。
フラジール : ミヅハ、戦いに来た。違う?
ミヅハ : わたしはその中だと食べに来た……が一番近いかもしれません。
ミヅハ : いや、勉強かな……(自分で言って悩んでいる
フラジール : 勉強。
ミヅハ : そう。ここのあたりは色々なことが起こるようなので……。
フラジール : 確かに。観測事項、多い。
いのりさんが入室しました
いのり : (傘差して喫茶にやってくる
いのり : こんばんは。こんな入口で立ち話かい?(柔い笑みを浮かべ、2人に
フラジール : (鼻先を上げる
フラジール : (オニール事変、通常戦歴、ともに登録無し。
ミヅハ : ああ、こんにちは(一礼
フラジール : こんにちは。前、会った人。
フラジール : 貴方は戦う人?
いのり : ううん?見ての通り全くだよ。ごく平和な一般人さ。
フラジール : 本当? エスペランサ、強さを隠すと言った。
フラジール : 貴方は隠してない?
ミヅハ : いのりさん、お久しぶりです。お変わりありませんか……?
いのり : あはは。隠していたとして、そう暴こうとするものじゃないよ。(笑顔でフラジールに
いのり : やぁ、久しぶり、ミヅハさん。オニールではお世話になりました。
フラジール : そうなの。わかった。
フラジール : 知り合い(二人を交互に
いのり : うん。そうだね。(ミヅハに視線を遣り
ミヅハ : そうですね。こちらこそあの時は……。
ミヅハ : (少し顔が曇る。何かそこで思い出したくない出来事があったようだ
フラジール : ……
フラジール : 二人とも、戦わない。
フラジール : なら、中に入る(扉から避けるように動いて
いのり : そうだねぇ。ずっと入口に居るのもなんでしょう。
ミヅハ : わたしも中に入ります…
ミヅハ : いのりさん、あの子アルジールって名乗りましたけど……なにか関係があったりするんですか?(こそこそ声で
フラジール : ……(入り口でお座りして広場を見ている
いのり : 『娘』だそうだよ?(入口に歩きながら、あっさりミヅハに
ミヅハ : 娘……。オッド=アルジールの。(言葉に詰まる
ミヅハ : ……(フラジールの方を見遣る
いのり : …君は中には入らないのかい?(フラジール、というか犬に
フラジール : (娘といわれる、その異型な犬。
フラジール : 誰も来ない。多分。(内側に振り返って
フラジール : 入る(ガシャガシャと入店して、ケーブル尻尾で扉を締める
フラジール : (胸部展開しようとして――)警告?
フラジール : ?(いのりの方に鼻先を向ける
フラジール : (シャカールのAIが警鐘している模様
いのり : ?(振り返る 薄い笑みを浮かべた見た目一般人
いのり : … どうかしたのかい?
フラジール : 実は戦える人?
フラジール : (いのり自身の戦闘データは一切残っていないし、記録される筈もない
フラジール : (前回邂逅した際の心理波形や状況から、AIが警告している様子
フラジール : …でも。それでもいい。
フラジール : きっとここは、そういうところ、だから(警告無視して展開
フラジール : (胸部が多重展開し、中から少女が出てくる
ミヅハ : ……!(少女が出て来るのをみて驚いた表情
いのり : …。(その様子を見る 
フラジール : (インナー姿だけの女の子 続いて胸部から何か包が出される
フラジール : (中からワンピースを取り出し、おっとっと、とよろめきながら被る
ミヅハ : その……人間だった、んですね……(ついポツリと
フラジール : ? そう。こっちはシャカール(犬指さして
フラジール : 私はフラジール・アルジール。 あなたは?(いのりに
いのり : ボクは愛咲いのり。(微笑みを浮かべて
いのり : よろしくね、フラジールさん。
フラジール : 愛咲いのり。わかった。よろしく。
フラジール : ミヅハ、食べに来た。愛咲いのりも一緒?
いのり : あぁ、そうだよ。此処は喫茶店だしね。
いのり : あとはまあ…人間観察かな?
フラジール : 人間観察(おお、と反応 はじめての単語だ
いのり : そう。人間観察。ココには色々な人が来るでしょう。
フラジール : そう。たくさんくる。
フラジール : 観察すると、どうなる? 強い?
いのり : …そうだねぇ。趣味みたいなものだし、先ずは「楽しい」でやってるけど、
フラジール : 楽しい。知ってる。楽しい(反芻するように
いのり : 広く考えれば知識を増やす事だから。強い、にも繋がるんじゃないかな?
フラジール : (おお、と感心する
ミヅハ : (複雑そうな表情でフラジールをみている
フラジール : 私もやってみる、観察。
ミヅハ : (……普通過ぎる。あのオッド=フラジールの娘なのに。
ミヅハ : (ミヅハの心境は「悲しい」に近い。
フラジール : ……(i★PADを持つと、犬から接続用ケーブルが伸びてくる
いのり : 多くの人間を知る事が、ボクには生業にも繋がるしね。 …君の場合はどうかな。
フラジール : (接続、公開されている戦績データをダウンロードしていく
フラジール : 私は、知らないことが多い。
フラジール : 知らないことを知らない。最近知った。
ミヅハ : それは一体誰に言われたんですか……?
フラジール : 知らないと、判断できない、多分(ホログラフで半透明のバイザーが展開されて
フラジール : いろんな人。
ミヅハ : そう……ですか。
フラジール : ニャコンは、判断できるようになれ、と言った。
フラジール : ラヴィは、多分、私が嫌い? わからない。
フラジール : でも、もっと知らないと、好きになれないらしい、多分。
フラジール : 愛咲いのり、正しいと思う。知識は大事。
フラジール : 私には、勉強も大事(戦績データで簡単な分析を掛けていく
フラジール : (そこまで詳細が記載されているわけではないが、登場人物や勝敗程度は把握できる
いのり : …(その様子を見て
フラジール : ……(は、と気付く
フラジール : 注文?(PAD占領してた
ミヅハ : いえ、わたしはお気遣いなく(ニコリと
フラジール : 愛咲いのりは?
いのり : じゃ、ちょっと失礼。(PAD受け取ってカプチーノ注文
いのり : はい。どうもありがとう。(フラジールに返して
フラジール : (受け取って
フラジール : 座っても、良い?
いのり : 勿論。ていうかそうか、天的に省略したものかと。(何か言って
いのり : (テーブル席へと
フラジール : (実はずっと一人突っ立ってた
フラジール : (座る
フラジール : (そして運ばれてくるカプチーノ。
フラジール : 戦歴見た。けど、これは観察じゃない。分析。
フラジール : 観察は色んな人? 一人?(いのり見て
いのり : ボクは色んな人を観察してるよ。 一人を対象にするのも…まあ、
いのり : 興味があって、嫌がらない相手ならいいと思うけれど。
フラジール : …? そうなの。
フラジール : (人物や関連、傾向程度なら、わかる ので
フラジール : ミア…? この人、よく観察してる。
フラジール : 何故? 嫌がらないから?
いのり : …。(頬杖突いて)データを見てそう思ったの?
フラジール : うん。
いのり : そうだね。多分きっと物凄く嫌がられてるんだけどね。(笑顔のまま
いのり : だからやるとも言えるかな。あはは、君は参考にしちゃ駄目だよ?
フラジール : ……(それ見て先程の言葉を思い起こして
フラジール : 興味があるから、やる?
いのり : (人差し指立てて)内緒。
フラジール : 内緒。(おお、と
いのり : 君に暴かれる趣味は無いからね。…それに、
いのり : それ以上君がその名を語るなよ。(変わらぬ笑顔のままで
フラジール : (きょとんと
フラジール : 何故?(傾げて
いのり : …。(フラジール見て
いのり : 「こういう」視線を向けられるのは、ボクが初めてじゃない筈だよね。
フラジール : 何度か。覚えがある。
いのり : ラヴィさんの事も話してたし。…それならば、君は、
いのり : それが「何故」だかわかるかい? 
いのり : この場所で。…世界の中で、自分がどんな立ち位置にいるか、考えた事はあるのかな?
フラジール : あまり、判らない。
フラジール : 考えたこと、調べたこと、ある。
フラジール : けど、判らない。 まだ、勉強不足。
いのり : …。そう。
フラジール : パパを知っている人、どっちか。
フラジール : 怒る人か、変な人か。
フラジール : 何故。 パパと関係がある、多分。
いのり : わからない。だから学べ。此処で、少しずつ。
いのり : 今まで君が出会った優しい人たちは、きっとそんな風に言っただろうね。
ミヅハ : ………(黙って話を聞いている
フラジール : ニャコン達のこと? 多分、そう。
いのり : けれどね、中には。
いのり : 何も知らない純粋無垢な君が、あの豪勢な武装を引っ提げてのうのうと出歩いてるってだけで
いのり : 腸煮えくり返るほど腹立つ人間もいるんだよ。
いのり : (口調は穏やか。表情はさっきから殆ど変わっていないように見える
フラジール : 愛咲いのり、怒ってる。
フラジール : ラヴィと、似てる、多分。
フラジール : 判らない、けれど、判らないから、余分に怒ってる。
フラジール : (足元で待機する犬見て)シャカールが居なかったら、怒らない。
フラジール : それは違う。 それは、判る。多分。
いのり : ま、別に君をどうこうしようって心算は無いからさ。
いのり : あはは、余計な事を言ったね。
ミヅハ : ………。
ミヅハ : (この子はオッド=アルジールとは違うタイプの人間みたい。
ミヅハ : (でも、ニャコン?という人みたいに、わたしはこの人の味方にはなれない
フラジール : ……、(目を伏せて 丸い瞳が初めて視線を落とす
ミヅハ : (いのりさんの言うことに、そうだとつい同意してしまう……。
ミヅハ : (この子とオッドのしたことは無関係なはずなのに。
フラジール : ごめんなさい。
いのり : …。(フラジールを見て
フラジール : 理由、まだ、よく判らない。パパが、関係してる、多分。
いのり : 判らないのに、どうして謝るの?
フラジール : …わからない。
フラジール : 苦しい、から?(目線を上げて
いのり : …。(頬杖突いて、真顔でフラジールを見ている
いのり : そっか。
ミヅハ : あの……
ミヅハ : あなたはここに来る必要があるのでしょうか……。
ミヅハ : ひょっとすると、ここにいるとあなたはもっと傷ついていかなきゃいけないかもしれない……。
ミヅハ : そう思うんです。
フラジール : 来る、理由はある。
フラジール : パパの夢、おじさんの約束、色々。
ミヅハ : その夢は、約束は……。守るべき価値のあるものなのでしょうか?
フラジール : それは、どうやったら、わかる?
ミヅハ : いえ、ごめんなさい。
いのり : …君の。 いや、正確には君のパパの目標は、最強になる事だったっけね。
ミヅハ : でも、そんな約束なんか気にせずに自由に生きてもいい、ってことをおぼえておいてくださいね。
フラジール : 自由。
フラジール : そう。パパの夢。
いのり : 最強になったその先で、君はどうするつもりなのかな。
フラジール : 最強を造って、その先。
フラジール : まだ考えてない。
フラジール : 今は、それだけで、精一杯。
フラジール : ……(少し考えて
フラジール : パパのことを知るのも、良いかも知れない。
ミヅハ : ––––––……
ミヅハ : ––––––知らないほうがいいことも、あるかもしれませんよ。
いのり : 何をして、何を成す? …パパとやらの望みの通りに君が生きるのならば、
フラジール : パパのこと、夢しか知らない。
いのり : ボクは絶対に君を許容できないからねぇ。(笑って
フラジール : 知っている人、聞いてみたい。 けれど、大体怒ってる。難しい。
ミヅハ : (表情を曇らせる。いのりに心情として同意してしまうが、それは誰に対しても公正であれ、というミヅハの主義に反する。たとえそれがオッド=アルジールの娘であっても。
フラジール : パパの夢、許容できない。
フラジール : その理由も、よくわからない。
フラジール : 勉強不足。
フラジール : …………
いのり : …。
フラジール : ミヅハは自由といった。 考えたこともなかった。
フラジール : 怒られたり、嫌われるのは、苦しい。
フラジール : すぐ、判らないことになってしまう…
ミヅハ : 怒られたり、嫌われたりしながらパパの夢を追い続けるのか、
ミヅハ : それともそんなものほっぽっちゃってイルカオルカあたりでのんびり暮らすのか、
ミヅハ : いろんな道があると思うんです。だから、いつか色々と理解できた時がきたならば、自分のことを一番に考えてくださいね。
フラジール : 自分のこと。
フラジール : 難しい。覚えておく。
フラジール : パパの夢。パパの事。 逆かもしれない。
フラジール : 勉強する。判らない、が無いように(席を降り立つ
いのり : …うん。考えてみるといい。(半目で
フラジール : みんなの言葉。きっと意味がある。
フラジール : それを知らないから、知りたい。
いのり : その中から何を拾い上げ、何を選ぶかは、それこそ君の自由だよ。
フラジール : (裾を掴んでがばぁっとワンピース脱ぐ
フラジール : (犬の腹部から出た作業アームが衣服を丁寧に畳んで格納していく
フラジール : 愛咲いのり、ミヅハ、ありがとう。
フラジール : 勉強になった。
ミヅハ : –––いえ、それなら良かったです。
いのり : …そう。(頬杖突いて
フラジール : (二足立ちで胸部を開いたシャカールに乗り込む
フラジール : (バイクシートに跨るように座り込んで
フラジール : ごめん、でも。また、来る。
ミヅハ : (手を小さく振って
フラジール : ここには、いろんな人、来るから。
いのり : …。人間観察?
フラジール : 愛咲いのりの、言い方をしていいなら(に、と紅い瞳で微笑んで
フラジール : (多重の開閉音と共に格納、四足歩行に
フラジール : (ギン、とカメラアイが光り
いのり : そう。 それなら頑張って。(軽く手を挙げ、口元笑んで見送る
フラジール : (器用にケーブルテイルで扉をあけ、一度だけ振り返り、外へ
フラジール : (黒鉄の猟犬が、広場を疾走していく
フラジールさんが退室しました
いのり : …(見送り
いのり : …あはは、なんだかごめんね?(ミヅハに困ったように笑って
ミヅハ : ……いえ、こちらこそ出しゃばった真似をしてしまいました。
ミヅハ : それに、いのりさんの気持ちは本当によくわかりますし……
ミヅハ : –––––(少し考えて
ミヅハ : でも、あのオッサンと全く似てないですね。顔。
いのり : …… まあ、うん。
いのり : 実子ではないんじゃない?…まあ、どちらでも大差無いけどね。
ミヅハ : そっか……。
ミヅハ : (外を見て
ミヅハ : 雨、止まないですね。
いのり : …本当にね。(外を見て
いのり : (雨音と共に、静かに夜が近付いてくる
いのりさんが退室しました
ミヅハさんが退室しました

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最終更新:2018年03月28日 15:53