孤月 [カーネル ミア いのり]

ビル屋上さんが入室しました
ビル屋上 : (ビル屋上から花火でも上がるように 何度も爆発
ビル屋上 : (そんな花火をボンネットに映しながら、リムジンはオニール方面に去っていく
有翼騎兵さんが入室しました
有翼騎兵 : (ジェット音掻き鳴らしながら空中を旋回
有翼騎兵 : (光弾がいくつも放たれ、蛇行しながら更に屋上を爆撃
ビル屋上 : (煙から跳び出してくる人影
ビル屋上さんが退室しました
ミアさんが入室しました
ミア : ――っ、(反転し、反重力で減速
ミア : (一度バウンドし、広場に着地
ミア : ――、(ぷっ、と血溜まりを吐き出す
有翼騎兵 : (ミアの前に着地し、バイザーが開く、 白髪、白髭の壮年
有翼騎兵さんが退室しました
カーネルさんが入室しました
カーネル : ――あの包囲網を抜けたか。 無傷では済まぬだろうによくやる。
ミア : あいにく、すり抜けとだまし討は得意でして?
カーネル : しかし、十分だ。 既に事は済んでいる。
カーネル : 万麗のミアといったか。 ――敵ながら称賛に値する。
ミア : ――、(じり、と
カーネル : だが。殺傷は命令にない(砲身を上に上げて
カーネル : あくまで時間稼ぎであった。これよりは不問とする。
カーネル : …敵ながらよく戦った。
ミア : 見逃すと…?
カーネル : ああ。故に次は無いと思え。それが軍務というものだ。
カーネル : (バイザーが降り、鷲めいたデザインに
カーネル : (ジェット音が迸り、飛んでいく
カーネルさんが退室しました
ミア : ―――、(見送るように空を仰ぎ
ミア : ……(血が止まらない。おそらく、そういうことだろう。
ミア : (…簡単に使ってくれる。 ある意味、お互い様になっているが
ミア : (そうなるともう、歯止めが効かなくなるだろう
ミア : ……(よろよろと喫茶に
ミア : (シャワールームに
ミア : (血と汚れを落としながら…血の止まらない箇所を確認
ミア : ……、(馴れた手付きで措置していく
ミア : (脱衣所で鏡を見ながら措置を進め
ミア : …………、(ため息
ミア : (サイバースーツのまま脱衣所から出てくる
ミア : ……?(穴あき修復中の天井を見て
いのりさんが入室しました
いのり : (入口側付近のテーブル席に座ってる
いのり : (カプチーノの泡をぼんやり見つめてる
ミア : …、(いつの間に。気が付かなかった。
ミア : (いや、彼はその手において得意分野だから、仕方ないとして…
いのり : …?(人の気配に、遅れて振り向く
いのり : …あれ?ミアさんじゃない。(凭れ気味に 
ミア : 、(会釈する 何か気まずそうだ
ミア : (非番であるし、メイド服でないし、何ならやたらとラインの出る格好でもある
ミア : …。(まぁ、そんなことを気にする彼では無いか。
いのり : …。(その姿をなんとなしに見て
ミア : …いのり、様? いらしたのですね。
いのり : また何か無茶してたのかい?(薄く笑う なんとなく疲労の色が見える
ミア : ええ…ここに来る事そのものを、阻害されました。
ミア : ……いのり様、ひょっとして渦中に?
いのり : …。あぁ、
いのり : 重役会議に巻き込まれちゃってさ。半端無く気疲れしてた所だよ。
ミア : 重役……まさか、オニールの?
いのり : みたいだね?所属はあちこちかな。 ああ、何かアルニラム君まで混ざってたけど。
ミア : 先の阻害からオニールが絡んでいるのは察しておりましたが…
ミア : アルム様まで……それは、また。
いのり : 態々こんな所でやらなくてもいいのにね。機嫌を損なう被害者が増えただけじゃない。(頬杖突いて
いのり : あぁ、でも彼がいて、それは大分良かった。仲良くできそうだと思ったのは初めてだよ(ハッと
ミア : ……、人払いしつつ、見せ付けるような……
ミア : 妙な話ですね、それも…(思案するように
いのり : …まあ、どうだっていいけどね。糞溜めみたいな集団で、時間だった
いのり : 吐き気がするほど腹が立つ事ってあるんだねぇ、吃驚した。全員死んでくれたらいいのに(珍しく素直にべらべらと
ミア : そう、でしたか……心労、痛み入ります。
いのり : あはは、ごめんね?(眉下げて)君も大変だったようで。
いのり : …怪我してる?
ミア : …いえ。
ミア : 負傷はしておりますが、仔細ありません。
ミア : こちらのそれは、放っておけば塞がるものです。(言って、歩み寄り、対席へ
いのり : … そう。(対席を見て
いのり : そう言うなら、そういう風に扱うけれど。何か注文するかい?(I★PAD差出て
ミア : …。 そうですね、でしたら紅茶を一杯。
いのり : ん。(PAD操作して注文
ミア : (運ばれてくる紅茶。こうして客側に立つのは久々だ。
ミア : …それにしても、ご無事で何よりです。
いのり : …こっちの台詞じゃない?(笑って)さっきのアレの事かな
ミア : ええ。いきなり殴り掛かるような真似をする人ではないと思いますが。
ミア : それでも、石を呑むような思いをされたのでしょうから(珍しく感情を露わにしていることには、なるべく触れないように
いのり : まあ、バレてたみたいだしね?
ミア : それは……危うい話ですね。
いのり : ま、それでも支障は無いって事なんだろう。(頬杖突いて
ミア : 不遜極まりないですね、それは(紅茶を一口
ミア : (鉄の味しかしないし、染みる。が、表情には出さない。
ミア : …ただ、幸いとも言えます。 あれらに見咎められると、事が事ですから。
いのり : 全くだね。一生関わりたくない感じの集団だった。
いのり : …まあ、そういうわけにも行かないけどね。
ミア : …。観戦に徹底しないと?
いのり : だって君、やるんでしょう?(ん、と
ミア : …、それとこれとは話が違います(む、と
いのり : 乗り掛かった船だと思ってたんだけどなぁ。余程信用されてないのかな?
いのり : 傷ついた時に頼ってももらえないとは。(わざとらしく
ミア : …、(僅かに視線を落とすが、また戻して
ミア : 信用の話ではありません。無闇に傷付くことが問題です(眉をハの字に
ミア : ……傍観者を辞めるほどの理由があると?
いのり : そうだね、たまには正直に話そうか。(ふぅ、と
いのり : まあ、バレたからってだけなんだけれどね。オニールの件と結び付けられるのは遠くなさそうだ。
いのり : つまり、ボクにも叩く理由があるって事だよ。
いのり : (…そういう事、にした方が、君もやりやすいでしょう。
ミア : ……では蒔いた種を回収するためと?
いのり : そういう事になるかな?人の復讐に乗れるなら越した事は無いし。
いのり : 利害は一致してると思うんだけど?
ミア : …………
ミア : それが事実なら、私に止める理由はありません。
ミア : おっしゃる通り、ご見解の通りです。いのり様。
ミア : (少し目を伏せた後、いのりの目を見て
ミア : ……いのり様。
ミア : ”そういうこと”、だと仰るのですね……?(じ、と見つめながら
いのり : ……。
いのり : “そういうこと”じゃなかったら、君が困るんじゃない?
ミア : ……、(視線が弱まる。何処か、哀しいような、寂しいような。
ミア : ……ズルいです。(ポツリと
ミア : それはズルいです。いのり様(寂しそうに眉を顰めて
ミア : (いのりには本心か、演技か判らない。ギリギリの言葉。
いのり : ……。なんとなくだけどね。君が、怯えてる事がわかるんだよ。
いのり : 前みたいに、無理矢理踏み入って暴く事も出来るかもしれないけれど…
いのり : …困るんじゃない?(繰り返すように
ミア : ……、(押し黙る
ミア : …何でもお見通しですね。いのり様は。
いのり : …(それがわかるのはきっと、その言葉が、そのまま自分に返ってくるからだ
いのり : ・・・ま、此処で今、ボク達が仲違いするのもなんでしょう。(ぱっと軽く笑って
ミア : ……
ミア : そうですね……仰る通りです。
ミア : 今は目先のことに。いのり様がそうまで仰るのでしたら
ミア : ありがたく、お力添えをいただきます(観念するように
いのり : (押しても、引いても、均衡が崩れてしまうのなら、
いのり : (…今は「このまま」で。 …今は?
いのり : ……うん。そういう事で。 よろしく頼むよ?(笑って
ミア : …はい(ひどく、恥ずかしく、惨めだ。
ミア : こちらこそ、よろしくお願いしますね。いのり様。(唇を横に結んで、微笑む
ミア : (偽りの手ならいくらでもあるのに、真に迫るとその実、何もない。
ミア : (いくら繕ってもバレてしまう。彼の敏さが、今は苦しい。
ミア : ……(紅茶飲み干し、軽く咳払い
ミア : 少し休みます。(ふぅ、と撫で下ろして
いのり : うん。 …お大事にね。
いのり : (変身。治療。…手を伸ばす手段は、幾らでもあるだろう。けれど。
ミア : (今の立場と心と、この距離では、これが精一杯。
ミア : …ええ。いのり様もご自愛ください(席を立つ
ミア : …余計、複雑な顔をさせてしまったかも知れませんね?
いのり : ……。何の話かな?
ミア : ……少しでも、気が落ち着きましたでしょうか?
ミア : (――それでも、辛そうな顔が見えたから。
いのり : …………
ミア : …、(視界がぼんやりしてきた、そろそろ誤魔化しきれない
ミア : (会釈し、席を離れる
いのり : ……人の事、
いのり : 気にしてる場合じゃないでしょうに、っ(立ち上がって
ミア : 
いのり : ―――(身体を銀色が覆う
いのりさんが退室しました
ミア : っ、(荒んだ声にビクッと
橙髪の女性さんが入室しました
橙髪の女性 : ―――(サイバースーツ姿の女性に変化 だがこれは経由点
橙髪の女性 : (すぐに光が覆い――その容貌が変化する
橙髪の女性さんが退室しました
白衣の男さんが入室しました
白衣の男 : (――以前行ったのと全く同じ行程。変身、からの変身。
白衣の男 : …(正直イラッとした。だからこそ再び出来た芸当なのだが。
白衣の男 : (言えば傷付くとわかっている。から、言わないが、顔には滲んでるかもしれない。
白衣の男 : 手ほどきは前と同じ通りに。構わないな?(ミアを真面目くさった顔で見て
白衣の男 : (手首掴んで仮眠室に連行
ミア : 、いのり、様、っ(怯えた顔で
白衣の男 : (ミアの能力を通した遠隔変身。いのりは本人を知らないが―この姿の元になった人間は…
白衣の男 : (ドが付くほどの真面目治療馬鹿だ。その性質は、化けたいのりにも影響を与える
白衣の男 : (仮眠室の扉を乱暴に開け
白衣の男 : (バンッッ(閉める
ミア : ッ、、!
ミア : ぃ、ぃの…り様……?(声が微かに震えている
白衣の男 : ……(ミアと対峙して
白衣の男 : …座ってくれ。(つとめてトーンを落として
ミア : 、、…、(言われたとおりに、手をついてベッドに腰掛ける
ミア : 申し訳、ありません……、私、は……(違う、違う
白衣の男 : (キャリーケースを床に置き、開く 電子パネルとタッチペン
白衣の男 : (パネルが軌道し、タッチペンが電子光を放つ)…何で謝る?
ミア : (そうじゃない(一緒だ)少し、(――ちょっとでも)怒らせただけ(取り繕わないと――
ミア : それ、は(間違えられない(何処から?(最初から?(何が?
白衣の男 : …(すっ、とミアに向けタッチペンを動かすと、負傷箇所を解析 モニターに表示されていく
ミア : そ、それは……、!(目の焦点も朧気で、息も乱れて
白衣の男 : …… ミアさん?
ミア : ご、めんなさい……、私………私……っ
白衣の男 : ……(手を止め、覗き込む
ミア : 、ッ(ビクッ
白衣の男 : (どうしたものか。明らかに様子がおかしい。
白衣の男 : (そして自分は、こういう時に適切なやり方を…
白衣の男 : (思い付いたとして、実行できまい)治療をするね。一先ず。(タッチペンを持ち上げ
ミア : 、、
ミア : 言う、通りにします…から、、、
白衣の男 : (淡い光をミアの抗魔傷に翳す 損傷情報を解析、治癒されていく
白衣の男 : …。(処置を終え、
白衣の男 : (タッチペンをケースに戻し、パタンと閉じる
ミア : ……、(時間が経って、呼吸は落ち着いてきたが…
白衣の男 : ―――、(姿がブレ、
白衣の男さんが退室しました
いのりさんが入室しました
いのり : (変身が解ける 普段のいのりの姿に 元々無理矢理な変身なので長持ちしないし、負担も大きい
ミア : いのり……様……
いのり : っっ、、、(……ひどく疲れた。立ち上がるのも億劫だ。
いのり : ……(ミアを見る
ミア : ぁ、の……
いのり : ごめんね。
いのり : (
いのり : (…「怒ってない」とは言えない。「もう怒ってない」も、嘘になる気がする。(立ち上がり
いのり : (でも、)怖がらせたのは、良くなかった。
ミア : い、いえ……申し訳、ありません……私……、
いのり : ……。じゃ、お大事に。(ミアに背を向けて
ミア : …ぃ、のり様
いのり : …。(動きを止める
ミア : も、もう少しだけ……居てくれませんか……?
ミア : (俯いて髪が掛かり表情は見えない
いのり : …。
いのり : いいよ。(振り返って歩き
ミア : す、少しだけで良いんです。
ミア : 
いのり : (ベッド傍、見舞い用の椅子に腰掛ける
ミア : (そうしないと、このままだと遠のいてしまう気がして
ミア : (怖がりたくない、ワガママだと思う
ミア : ………、ありがとうございます。
いのり : いいや。(短く答える
ミア : ……怒らせ、ましたね。
ミア : ……。
いのり : …。
ミア : ……それでも、居てくれますか?
いのり : ……。ボクの力ってさ、
いのり : 『嫌いな人間』に化けるものなんだよ。(ミアの目を見て告げる
いのり : (先程の行使に、ミアへの変身を経由した。つまり、その事実を突きつけるように
ミア : ――、
いのり : でも、
いのり : 居るよ。
ミア : ――――――
ミア : ……、はい。
いのり : …… そういう事。(ふっと笑って
ミア : ありがとう、ございます……(膝を抱えて俯き、表情が隠れる
ミア : (嫌いなのに。 変な話だと思う
ミア : (底知れないところがある。よく判らない。
ミア : (優しい、という言葉で言い表せるほど、単純ではないと思う
ミア : (ひょっとすると、なんて、期待してしまう
ミア : ――――……
ミア : (いのり、さん。
ミア : (やっぱり私は、貴方が好きです。
ミア : (この気持はもう、どうすることもできないけれど
ミア : (例えどうなったとしても
ミア : (この気持にもう、嘘をつけないほどだから…
いのりさんが退室しました
ミアさんが退室しました

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最終更新:2018年04月10日 09:28