オーバーホール・オーバーライド [コハチ クラック]

コハチさんが入室しました
コハチ : (ノイズ混じりに映像が映し出され、こちらに向かって手を伸ばすコハチ姿
コハチ : あ、あー テステス。 ギンチャクくん、ちゃんと映ってます?(ツナギを来ているが上半身は脱ぎ、黒のヘソ出しタンクチップ
コハチ : (映像が縦に揺れる) はあい、オッケーそうですね?
コハチ : それじゃあNO.XXXX、魔力炉心エンジンと、ブースターテスト、っと(随分ゴツくなったバイクに跨がり
コハチ : とりあえず最初は出力10%ぐらいで…(ホログラフを弄り、バイク後部のブースターに光が灯る
コハチ : それじゃいっきま(ドバァァァン!!
コハチ : (爆発するように バイクごと前に 吹 っ 飛 ん だ
コハチ : (ドガシャーン カランカラーン! カーン!
コハチ : (振動で撮影モードのギンチャクくんもひっくり返り、コンクリートの天井が映る
コハチ : ギ、ギンチャクくん……い、今のは無しで……!
コハチ : (ニコラスクエア 鉄道警備隊宿舎 専用ガレージ。
コハチ : (引きこもって作業すること2日目。
コハチ : ――――――――――
コハチ : (氷袋を頭に押し当てながら、ペンを唇にノックしつつ……設計図と睨めっこ
コハチ : (ニコラトレイン最新モデルの魔力炉。エコなエネルギーで半無尽蔵の魔力を供給する。
コハチ : (それの小型化に”何と成功した”が、いかんせん出力が強すぎる
コハチ : ……炉名、スタードライバー、でしたっけ? でもこれだと本当にお空の星になっちゃいますね……
コハチ : んーうー……(取り付け予定のスタビライザーの可動部を確認しつつ、脇に開いた雑誌を見遣る
コハチ : (スクエアタイムズ 鋼の大地を翔ける、鉄道警備隊の全て―― ようは特集本である
コハチ : (どっから拾ってきたのか、ラジカセでロックなBGMも流してる
コハチ : 外は相当な悪路な筈ですから……普通じゃダメですよね
コハチ : ――――――――――
コハチ : はい、テステス。 ギンチャクくん、映ってます?(煤に汚れた鼻先が映る
コハチ : NO.XXXX、魔力炉心エンジンとブースター、その制御テストですー(ひらひらとカメラに手を振って
コハチ : 空圧タイヤを廃止して、ちょっと新しいの取り組んでみました(見た目は普通にごついタイヤだが
コハチ : えっと…特許、というものがあるんでしたっけ? 申請中です!
コハチ : これならスピードも出て、パンクもしません。空気入ってないですからー(にこにこと
コハチ : (サンドカラーからすっかり黒塗りになったバイクに跨がり
コハチ : バイタルチェック(呟くと、呼応するようにエンジンがかかる
コハチ : (各部のカウル、スタビライザーが動作確認のために展開、可動する
コハチ : 交通、天候情報取得、(メーターに電子表示されていく
コハチ : えっと……じゃあ、出力1%で…(でも弱気
コハチ : (エンジンが唸り、急発進!
コハチ : っひゃぁあ!!(半分ウイリーしながら道路に飛び出す
コハチ : (劈くような独特のエンジン音――道行く車を次々と抜かしながら爆走していく
コハチ : (合わせるように装甲、補助翼が細かく動作し、機体を地面に接地させている
コハチ : い、良い感じ…! 良い感じです……!!
コハチ : ――――――――――
コハチ : (再びノイズが晴れて映像が映る コハチは背を向け、バイクのボディにペイントしている
コハチ : (ブラックメタルのシャーシ、サブカラーは金、赤をあしらった、警備隊カラー
コハチ : …よし!(一仕事終え、額を拭う ボディ部分には警備隊のエンブレムが
コハチ : あとは… これは大丈夫だと思うんですけど…(指先でギンチャクくんに撮影指示しながらバイクに跨がり
コハチ : (余剰魔力を推進力に当てた、ワイヤー付きのロケットハーケン。車体前部に2点、後部に1点装備
コハチ : (牽引したり、追いついた列車にハーケンを射出して固定したりと、何かと使えるハズ。
コハチ : 名前は……あとで考えます!(ガレージ外のドラム缶に狙いを定め、射出!
コハチ : (ドラム缶が 木 っ 端 微 塵
コハチ : (ガッ   シャーーーン!!! カランカランカラーン!
コハチ : っひ!!?
コハチ : (簡単に穴をあけるか引っ掛けて、引っ張る予定だったが
コハチ : (対物ライフルでも食らったのかという勢いで吹っ飛ぶドラム缶。南無。
コハチ : …………ちょっと出力制御します……
コハチ : ――――――――――
コハチ : …んん………、(誰かが持ち込んだのか、ガレージ内のデッキチェアで寝ている
コハチ : (一方で、完成したのか、鋭角と流線が入り混じった機構美を奏でるバイクが鎮座している
クラックさんが入室しました
クラック : (ガラガラと音を立てながらガレージの扉が開く
クラック : (ガレージから異音がする。そんな話を同僚の話を聞いてもしやと思いやってきた
コハチ : (三日目ぶりの睡眠。健やかに寝てる
クラック : (いや、しかしさすがにこんな時間にまでいるはずが──)
クラック : いた……(頭を抱える
クラック : ……コハチさん?(様子を伺うように声をかけてみる
コハチ : んん……
コハチ : だ、ダメですよギンチャクくん……それ触ったら……炉心崩壊して…
コハチ : (寝返りをうって、デッキチェアから落ちる)ふぎゃ!
クラック : おはようございます。ガレージに泊まられたんですか?(襲撃対応明けなので制服姿
コハチ : ぇ、ぇえ?(がばっと
コハチ : ぁ、クラックさん! お、おはようございま…す?(あたりを見て
クラック : はい。寝ていらしたようですが……(歩み寄り手を差し出す
コハチ : あ、そうなんです、一段落したので ちょっと仮眠を…(目をこすりながら手に捕まり立つ
クラック : なるほど。ガレージに泊まったわけではないんですね。安心しました(引き起こした後に手を放す
コハチ : …そういえば暫く出てないですけど……?(ぼんやりとあくびをしながら
クラック : しばらく出ていない? ちゃんとした宿を借りられるくらいの額はお渡ししたはずですが(訝し気に
コハチ : そう、そうなんです! 頂いた前金を足がかりに工具を揃えまして!(ドッチャリしたガレージ
コハチ : あとたまたま貴重な金属持ってたみたいで、それが結構なお金になったんです…!
クラック : なるほど。それで宿を借りられたんですね(納得
コハチ : ええ、私もう楽しくなっちゃって…(うっとり気味で話聞いてない
クラック : はい。それは良かったですね(うなづく
コハチ : あ、そうですそうです、クラックさん!
コハチ : 終わりましたよ~ バイクのメンテナンス!
クラック : 本当ですか? それは早いですね。なにぶん古い車種なのでなかなか大変だったかと思いますが……
コハチ : いえーもう感動してしまいました! 使い古したシャーシにサスといったらもうステキで…!
コハチ : つい、夢中になってフルチューンしてしまったんですケド……(悪いことしたかのようにもじもじと
クラック : 今の生活だとなかなか整備する時間もとれませんから。楽しんで仕事をしていただけたなら幸いです(そう言いながらバイクの方へ歩いていく
コハチ : はいー とっても楽しい時間でした(ガレージ脇のスイッチを押し、証明を付ける
クラック : ……? コハチさん。自分のバイクはどこに……?(向き直って訪ねる
コハチ : (ル"ゥゥゥゥゥン!とエンジンが訴えるように唸る
コハチ : ……(トコトコと歩み寄って
コハチ : (紹介するようにバイクに両手で指し示す …ちょっとバツが悪そう
クラック : あの……細かい事情をお聞きしても?(つつつ、と一筋汗が頬を伝う
コハチ : スペックですか??(ぱぁ、と目を輝かせる
クラック : ああ、いえ(少し思案して)……はい、スペックを教えてください(あきらめたように
コハチ : はい、まずエンジンが錆びついていましたのでそのまま取り外しまして―――(早口で何か始まる
コハチ : ――トレイン最新の魔力炉を―――博物館と―――設計図も入手できて―――小型化―――
コハチ : ホイールはMR流体を用いた液体層に――チタンを浸漬したメッシュ構造で―――パンクせず――頑丈で―――
コハチ : ああ、それと、レールにジョイントして、線路上を走れるようにもしました!(ふといつものテンションで
コハチ : 雑誌を見ると専用の乗り物があるようでしたケド…(※棺桶
クラック : (うんうんと努めて真面目にその話を聞き)……ジョ、ジョイントですか。それはすごいですね(感心したように
コハチ : バイクでそのまま現地に迎えると便利と思って……(いじいじと
クラック : とてもありがたいです(凄くまじめな調子で先日の棺桶移動を思い出し
コハチ : あとはハーケンと―――(早口で説明していく
コハチ : 後部にスプリング取り出しが出来るウェポンラックが――
コハチ : こんな、ところです…! これで一旦基本なので、あとはお好みに合わせて~です…!
クラック : しかし、これだけの改造は先日の前金だけでは難しかったのではないですか?(心配そうに尋ねる
コハチ : それが、ギンチャクくんを作った時に余らせていた金属が高く売れまして…!
コハチ : (某UFOの機械破片。 不加工、と云われていたのに加工していたのでジャンク屋の目玉がぶっ飛んだ
クラック : コハチさん。もう一度伺いますが、ちゃんと宿をとって泊まられたんですよね?
コハチ : え、宿…?
クラック : 言いましたよね? 安宿は安全とはいいがたいのである程度の宿をご利用ください、と(どんどん不安になってくる
コハチ : え、えと…その……(ぁゎぁゎ
クラック : まさかとは思いますが、このガレージを宿替わりにしていたなんてことはありませんよね?(恐る恐る
コハチ : ご、ごめんなさい~! ずっとここに居ましたー!(ひーん!
クラック : (この人の警戒心はどうなっているのか……)
クラック : (大きな溜息
コハチ : いじってたらつい夢中になってしまって……
クラック : いいですか。コハチさん。
コハチ : は、はい…?
クラック : 我々が治安維持に努めているとはいえ、この街はまだ危険がいくつもあります。
クラック : 貴方のように容姿が優れた女性を狙う輩も少なくはないでしょう。
クラック : もちろん我々はそれらの対応に力をつくしますが……ある程度、警戒や自衛は必要となります。
クラック : お分かりいただけますか?
コハチ : は、はぃぃ……(俯きしょぼんと
クラック : (しまった。委縮させるつもりはなかったのに)
クラック : (努めてやさしい調子で)そういえば、コハチさんはこの街や陸の常識などはどれくらいわかりますか?
こはちさんが入室しました
こはち : え、えっと…それは……
こはち : ごめんなさい、実は殆ど知らないんです……(いじいじ
こはち : 私達の国に、機械や死骸が漂流してくることはあっても…
こはち : 文化とか常識は…その……
クラック : そうでしたか。すみません。文化の違いを意識せず失礼な物言いをしました(深々と頭を下げる
こはち : い、いえそんな!(わたわたと
こはち : 一応、勉強はしてるんですケド……(ガレージの隅を見やる 様々な雑誌やラジオ機器
クラック : なるほど……努力されていたんですね
こはち : それに、警備隊さんの建物なので安全と思ってたんですけど……(違いましたか?と伺うように
クラック : ガレージそのものにセキュリティがあるわけではありませんから……万全とは言えません。
近くの宿を借りるか、自分の部屋でよければほぼ使っていませんのでお貸ししますが……
こはち : そ、そうなんですね…? 確かに、そんなニュースが多く流れてましたね……
コハチ : 私ったらつい夢中になっちゃって……(バツ悪そう
クラック : いえ、わかっていただけたのなら……いいんですが……(困ったように頭を掻く
コハチ : や、宿はちゃんと考えておきます……
コハチ : あの……それでですね……?(もじもじと
クラック : はい。よろしくお願いします。……それで、ですか?(素直に尋ねる
コハチ : あの……私も夢中になって頑張ったんで、その……
コハチ : のってくれると……嬉しいんですケド……
クラック : なるほど。試運転ですか。
たしかに、こちらに来られたばかりのコハチさんは免許もないでしょうし、走らせることもできませんよね
クラック : (鞄をガレージの脇に置いてバイクに近寄る
コハチ : 免許…? それも、許可証が必要なんですか…?
クラック : そうですね。こういった車両が往来で自由に走ると事故が起こることもありますから。
クラック : コハチさんがこの街にどれくらい滞在されるかわかりませんが、こういったことはゆっくり覚えていきましょうか。
コハチ : …………は、はい
コハチ : あの、まずは生体認証から(ぱっと歩み寄って
クラック : ご安心ください。自分でよければこの街の滞在に力をお貸しします。
クラック : 生体……認証……?(
コハチ : ありがとうございます…優しいんですね(電子パネルを操作すると、ダッシュボードのようにパネルが開く
コハチ : そうなんです…! 迂闊に盗難とか、悪用されないように…!
コハチ : それ以上に、専用機って、良い響きですからね~♪(うきうきと
クラック : しかし、ただのバイクですから悪用というほどでは……(コハチの様子に違和感を覚えながら
コハチ : 早速、登録しましょう…! 手、お借りしますね(クラックの手を取り
コハチ : (すすす、と手袋を引き抜く
クラック : お、お願いします(どうするのかよくわかっていないのでなすがまま
コハチ : (そのまま手を引き寄せ、パネルに押し当て――パネルが明滅する
コハチ : ……はい! これだけですけど、これで登録完了です…!
コハチ : これでクラックさん専用のバイクですね! 良いですね、憧れます…!(両手を頬に嬉々
クラック : これで利用可能なる、と。コハチさんもバイクがお好きでしたら免許を取得すれば公道を走れますよ?
クラック : (メットを探して視線をうろうろ
コハチ : じ、実はちょっとだけ公道を……
クラック : 今度、免許を取りに行きましょうか……。
コハチ : は……はい……
クラック : ところで、自分のヘルメットは……?
コハチ : ぁ、それは、座れば、出てきます(変なこと言う
クラック : 座れば……?(言われた通りにシートへ座る
コハチ : (自動でエンジンがかかる、というか魔力独特の甲高い収束音
コハチ : (天候 交通 無線 様々な情報がホログラフで表示され
コハチ : (オイルタンクだったハズの部分が開き、仮面のようなバイザーがせり出てくる
コハチ : あ、あんまり動かないでくださいね…?
クラック : あの、これは……(あまりにテクノロジーが進化しすぎていて唖然としている
コハチ : (クラックの顔面に仮面を押し付けると、バイザーが展開し広がり、頭部を包み込むヘルメットに
コハチ : (マニピュレータが引っ込み、タンクに格納される
クラック : もう何が起こっても驚かないような気がしてきます。コハチさんは本当にすごい技術者の方だったんですね(素直に褒める
コハチ : そ、そんな、物好きなだけですよ…!(照嬉
クラック : ただの物好きでここまでの改造はできませんよ。次はどうしましょう?
コハチ : あとは走るだけなんですけど……
コハチ : その普通に走る分には普通のバイクと同じ…はずです。
コハチ : (ハーケンとブースター、ウエポンラックの説明をして)こちらは、有事の際にだけ、と考えてください。
クラック : ……なるほど。
コハチ : (と言いつつも、通常でもフルスロットルにすると300kmは超える。
クラック : せっかくですからコハチさんも乗られますか? 街中でよければご案内しますが……
コハチ : ぇ……良いんですか!?(ぱぁ、と目を輝かせて
クラック : もちろん運転は自分ですが。ご自分でも改造したバイクの調子を知りたいのでは?(予備のヘルメットを差し出し
コハチ : そ、それは勿論… 運転してくれるなら、本当に実地テストですし…!(受け取って
コハチ : ぁ、ちょっと、ちょっとだけ待ってください…!(ヘルメット置いて表に出る
クラック : ? はい。
コハチ : (備え付けの水道。 蛇口を捻りバケツに水を溜めて
コハチ : (ざばーっと被る!
コハチ : (散々オイルや何だが染み付いたので、軽くでも流す!
コハチ : ―――(仰け反るように髪を振り払うと、飛沫が弧を描く
クラック : っ!?(突然のことに混乱
コハチ : (そのまま水を振り払うと、髪(触腕)を後ろにまとめる
コハチ : っはぁ、やっぱり水は生き返りますねー?(乾燥耐性は強いほうだが、水は素直に生き返る
コハチ : すみません、お待たせしました~(戻ってくる
クラック : いえ、それでは行きましょうか。
コハチ : はい、(ヘルメットを被り、後ろに跨る
コハチ : (えーと…前傾タイプの場合は確か……
コハチ : (クラックの腰に腕を回し、しなだれかかるように密着
クラック : う──!?(突然の密着に強張る
コハチ : あ、あれ…? 違いました……?(強張る前を心配して
クラック : いえ、問題、ありません──。
クラック : (予想できたはずだ。疲れているんだろうか。妙に調子が狂う……)
クラック : 行きます。最初はゆっくりと走りますが、しっかり捕まっていて下さいね(なけなしの冷静さを絞り出すように
コハチ : は、はい! あと、予想の10倍ぐらい早いと思うので、お手柔らかに……!(前回の失敗を危惧してギュッと捕まり
コハチ : (ハイ・スピード対応としての前傾姿勢。タンデムは勿論可能だが、密着しないと非常に危ない
クラック : (……声が近い)
クラック : 了解です!(すべてを振り切るように走り出す
コハチ : (せめて鼓動を掻き消すように、風切り音が鋼の大地を切り裂いていく
こはちさんは退室されたようです
クラックさんが退室しました
コハチさんが退室しました

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最終更新:2018年05月14日 10:13