星菓子のように、蜜のような毒 [アリカ アルム フラジール]

フラジールさんが入室しました
フラジール : (声が、聞こえる。
フラジール : (『――――。』
フラジール : (懐かしい声。 何度かしか聞いていないけれど、何度も繰り返した言の葉。
フラジール : (『――、――――。』
フラジール : (瞼を開ける。気怠さ、現実の受け入れ無さ。すぐに目を閉じて、何度も何度も夢を見る
フラジール : (本当は、これは夢だったのかもしれない そう思いたくなるほどに、何度も夢を見た。
フラジール : (数秒か、数分か、数時間なのか、感覚の麻痺した まどろみと、覚醒
フラジール : (夢の中では、現実を忘れることができた。 イヤなことなど、ひとつもないと。
フラジール : (それもすぐに覚める。 回らない頭でもわかる、これは、現実だと。
フラジール : ――――――
フラジール : ――――ニャコン。
フラジール : (ぱちりと、目を開ける
フラジール : (ぼんやりと天井が見える。 どこだろう、いつだろう
フラジール : (……徐々に思い出してきた。 ここは、喫茶。 時間は、わからない。 どれだけ、寝ていたのか。
フラジール : (疲れて眠っていたことは判った。 ただ、自分でここまで来たのか、誰かが運んでくれたのかは覚えてない。
フラジール : ……、、(ゆっくりと、上体を起こす ひどく体が重い
フラジール : ……
フラジール : …、(は、と周りを見渡す
フラジール : (サイドテーブル。麻布の上に纏められた、コアの破片
フラジール : ……、(気怠げな体を起こし、破片の一つを手に取る
フラジール : (まじまじと見つめる。 ふと、ベッド脇に待機してきた外装の狼が近寄ってくる
フラジール : ……(支援AIなので、意思などは無いが……親しい知人を紹介するように、破片を狼に見せる
フラジール : (分析のためだろうが、いやに犬っぽい。破片に鼻先を寄せる
フラジール : (――すると、青白い仄かな発光と共に、破片が鼻先にくっつく
フラジール : …、、?
フラジール : (生物の反応とは違う――鉱物や金属の化学反応に近い反応
フラジール : ――、
フラジール : (詳しい原理まではわからない、けれど、根を張る様に着床していくそれを見て何となく、判る
フラジール : ……(それを見て、ぺりっと剥がす
フラジール : (ブルブルブル、と首を振る狼
フラジール : ……(破片を見る。多分、そういうこと、なんだろうか。
フラジール : ……(…でも)良いんだよ、ニャコン。
フラジール : (人ではない生物。シャカールのような機械とも違う。
フラジール : (自然と落ち着く声だった。あれを、優しさと云うのだろう
フラジール : (きっと、ひどい最後だったのだろう。レウカを思い起こせば想像に難くない。
フラジール : (…それでも彼は誰かのために尽き果てたのなら。
フラジール : …もう、傷付かなくても、良いんだよ(胸元で握り
フラジール : (破片を元の位置に戻し、布を包んで縛る
フラジール : ………(深く息を付く
フラジール : (今、何時だろう
フラジール : (そうだ。起きたら、とりあえずシャワー。 お姉ちゃんとの約束
フラジール : …(ベッドから降りると
フラジール : 見張り、お願いね(包みに目線を遣り、仮眠室から出る
フラジール : (……ほどなくして、シャワー室から水音が聞こえる
フラジール : ――――――
フラジール : (地下室から布の包みを抱えて上がってくる。続いて白狼
フラジール : …(適当な席に座ろうとして…外へ
フラジール : (入り口横の簡易ベンチに腰掛ける
フラジール : …………(時刻は夜。夏入り前の湿気も控えめで、夜風が涼しい
アリカさんが入室しました
アリカ : (桜色の女袴、戦闘するときのスタイル 南からやってきて
アリカ : …あれ?(見かけない女の子が簡易ベンチにいる それに犬も
フラジール : …(視線を向ける。特に敵意もなく、何となくな目線
アリカ : こんばんは、1人?(近づいて 特に武装もなく、リンとかんざしの鈴が鳴る
フラジール : (頷く
フラジール : フラジール。 (少し悩んで) …フラジール・アルジール。
アリカ : …ああ!(ぽん、と手を
フラジール : 貴女は?
アリカ : フラジールちゃんね。私は鉋姫アリカ。店員だけど、(着物みせて)今はオフ。
アリカ : (戦闘用の女袴なので、オフというほどオフでもないかもしれないが)
フラジール : 鉋姫、アリカ。 ……アリカさん。(呼称も覚えた様子
アリカ : うん、アリカさん。…大変だったとは聞いてるけど、本人と会うなんてね。
フラジール : ……(ぱちくりと
アリカ : ニュース、見たわよ。あの“レウカ”っていう、生物と戦ったんだよね?
アリカ : 生物かどうかはー、うん、金属って話だからちょっとわからないけど…
フラジール : ニュース。(聞き、頷き) 戦った。
アリカ : お手柄っていうのも変かもしれないけど、がんばったじゃない。私からお礼を言わせてほしいな。
アリカ : 私達の居場所…喫茶店EBを、守ってくれてありがとう。
フラジール : …、(キョトンとする。
アリカ : 店員やってるとさ、愛着も沸くんだよ?何度も何度も壊れて直される喫茶だけど(隣に座り
アリカ : 完全にああいう…“レウカ”みたいなのに占拠されたら、さすがに喫茶もなくなっちゃうだろうしね。
フラジール : 私だけ、じゃない。 みんなが、居てくれたおかげ(隣に座り、揺れる髪先を見上げる
フラジール : でも……結構、壊れちゃったな(続けて上を向く 修復中のようだが、2階部分が派手に破損している
アリカ : そこは、いつものことだよ。次は三階建てにしてもらおう?
フラジール : 三階(おお、と
アリカ : … フラジールちゃん、の話は、戦闘履歴とか、喫茶の来訪履歴で
アリカ : ある程度、知っているの。でも、今日初めて会う私が問いていいのか…
フラジール : ……?
アリカ : …フラジールちゃん、って。色々あったと思うけど、色んなとこの闇組織とか(主にアルジールだが)
アリカ : そういうの相手にしてたっ話だったけど…
アリカ : …このあと、どうするのかなって
フラジール : ………このあと。
アリカ : 余計なことかもしれないけど、私おせっかいなとこがあるからさ。
アリカ : 気になっちゃって…。“レウカ”みたいなのを倒せるぐらいの戦闘者なら、このまま傭兵とか旅暮らし?
フラジール : …………(夜空に目線を移す
フラジール : アルジールの残党、全て倒したら終わっても良いかな、って思ってた。
フラジール : けど……今は違うかな……
アリカ : そっかー。…私もちょっと、オニール関連で、オニール・シティには行ったことがあってね。
アリカ : アルジールは、見たことがある。…(フラジール見遣る
フラジール : …父を?
アリカ : ええ、その…言い難いんだけど…
フラジール : ……
フラジール : 糞豚?
アリカ : 辛らつ!そうだけど、そうだけども
アリカ : うん、血のつながりがあるかどうかなんて、見てもわからないぐらいだよほんと。
アリカ : 本当にこう、ひどいやつだったから。
フラジール : ……お母さん似?
フラジール : そうだね。 そう、思う。
アリカ : かも、しれないね?…でも、それは(辛いことかもしれない “あの”オッド・アルジールだ
アリカ : (母親になんて、会うことはできないだろう
フラジール : ……他にも、兄弟がいる。
フラジール : お母さんは、違うと思うけど。
アリカ : 兄弟…うん…(巷で有名なロジール・アルジール思い浮かべて
フラジール : 会ってみたいな。 話とか、してみたい。
フラジール : それだけ、じゃない。 色んな人と。
アリカ : そっかー、楽しみになるよね、そういうのは!
フラジール : …そうだね。(表情が和らぐ
フラジール : ……私、何もわかってなかった。
アリカ : (自分のことのように嬉しそうに)
フラジール : 何も知らないまま、知ろうとしなかった。
フラジール : 父が悪いのか、私が悪いのか、何も。
フラジール : 簡単に、答えは、出せないけど…
アリカ : うん。(話を、聞く
フラジール : ちゃんと、向き合って、いきたいな……(膝を立てて顎を乗せる
フラジール : ちゃんと生きる。そういうことだって、教えてもらった。
アリカ : いいと思う。いいと思うよ。でも、向き合うだけじゃだめ
フラジール : ……(北の夜空を見上げる。一条の流星が流れていく
アリカ : やっぱり喫茶の戦闘者なら、気に入らないやつは拳でわからせなきゃ(グッと拳振り上げ
フラジール : ……。
フラジール : …難しい。アリカさん。(目を細める
アリカ : “私は生きているんだ”って、わからせるだけだよ。簡単なこと!
フラジール : ……そういう、ものかな。
フラジール : どんな理由でも、殴られて、辛かった(ふと思い起こすように
フラジール : そういう思いは、してほしくないな……
アリカ : 優しいなぁ、フラジールちゃんは。私なら、『喧嘩売ってきて何寝ぼけてんだ』って
アリカ : そのまま殴っちゃうなぁ(冗談か本気か
フラジール : そっか…それは、確かに。
アリカ : こういうのは、エゴ…だと思うんだよね。
アリカ : 自分が大事だから、相手を傷つけてもいいっていう。
アリカ : …結局、みんなそうだよ。でもね、“殴られたら痛い”をわかってるのに殴ってくるようなやつが
アリカ : たまーに居る。
フラジール : ……(話を聞く
アリカ : それは、その相手が痛がるのを喜ぶようなやつか、もしくは…
アリカ : 殴る手を自分では止められない、かわいそうな子。
アリカ : じゃあどうすりゃいいのって、私達は戦闘者なんだから!
アリカ : もちろん、気に入らないやつは拳で…あれ、これさっき言ったっけ?
フラジール : …………(それ聞いて微笑んで
フラジール : ありがとう。アリカ、さん。
フラジール : そうだね。 そういうこともある。きっと。
アリカ : ま、なんにしても、(フラジール見遣って)
アリカ : フラジールちゃんだと、まだまだ狙ってくる輩もきっと多いだろうし。
アリカ : 大変だろうけど、喫茶近くなら力になるからね!(ふんすー、と
フラジール : …ありがとう。
フラジール : ……(再び空を仰ぎ
フラジール : 学者、かな……
アリカ : 学者…学者!
フラジール : け……珪素? 鉱核…?
アリカ : え、学者…どのへんがいいの?
フラジール : ……もっと、知れたらな、って(お腹の辺りで抱えてる包みをギュッと
アリカ : …(きっと包みが大切なものだろうということはわかるが、それ以上は知らぬ身
アリカ : 学者…う、うん、学者ってどう成るんだろうね…
フラジール : ……どうなるのかな……
アリカ : キアシスで学校に…うーん、喫茶に学者っぽい人いたっけかな…
フラジール : 鉱核、生命に詳しく慣れるなら、何でも。
アリカ : …生命かぁ
フラジール : …ここにね。 座ってて。 大きくて、虎で。
アリカ : 虎…
フラジール : 優しかったよ。(前を見る。 …丁度、対峙したのはあの辺り、だったかな。
アリカ : …もしかして(その名を口にして、いいのか もしや彼が?
フラジール : …知ってる?
アリカ : …ニャコンさん?
フラジール : …。 うん。
アリカ : …そう、ニャコンさんが… …(鉱核生物が“やられる”なんてことは初めて聞く
アリカ : (それだけ強大な種族性能を持つ だが、相手も今回は鉱核生物だった
フラジール : …うん(改めてギュっと膝を抱えるのは、寒さのせいじゃない
フラジール : (目を細めても、涙はこぼさない。
アリカ : …そっか。…ごめん、(かける言葉は見つからない
フラジール : んーん。
フラジール : ニャコンは…ここで、何をしてたのかな。
フラジール : 何を、見たのかな。
フラジール : ……他には、どこに行ったんだろう。
フラジール : しばらくは、辿ってみるのも、いいかなぁ……
アリカ : …いいと思う。疲れたら、喫茶で休んで、また出ればいいよね。
フラジール : …うん。
アルムさんが入室しました
アルム : (セントラル公園へ現れるフード付外套銀髪くくりの男
アルム : (エンドレスバトルへ向け、公園を歩く
アルム : 
アリカ : …ん?
フラジール : …。
アルム : (公園を歩き進んだ所で、喫茶EB前のベンチの二人を視認する
アルム : …無事、だったんだな。(どちらをも見て言う
アリカ : 久しぶりじゃない?アルムくん。
アルム : …あぁ、久しぶり。(アリカ見て
アルム : 無事、職場復帰…してたんだな。
フラジール : ……(二人を見る 知り合い、か。
アリカ : 会わなかっただけで、それなりに前からね。アルムくんこそ、どこいってたの?
アルム : 別に…アルジールの残党狩りに躍起になってる予定だったんだけど…
アルム : (フラジール見て)色々と邪魔が入ってね。
アリカ : ああ、“レウカ”の事件で、だいたい…そういうのなくなったから?
アルム : その前から少し停止してたんだけど…、そうだね。
アルム : "レウカ事件<それ>"で、もう無くなったみたいだ。
アリカ : 私もNSでの色々とかで出張したり、忙しかったけど、これで喫茶で店員していられるよ。
アルム : シドリーやらオニールやらで情報屋を当たりまくったが、どうやら本当に無くなってくれたらしい。
アルム : …そうか。 無事で何より、だな?
アリカ : お互いにね。
アルム : そこの奴、も無事だったみたいだな。(フラジールに
フラジール : (頷く ベンチから降りていた。 退散する様子だった模樣…?
アルム : ニュース見たぜ。大層ご活躍だったそうじゃないか。(フラジールに話しかけている
フラジール : うん。 みんなの、おかげ(見上げる
アルム : 今回のボスは…あの野郎だったそうだな? 会えたのか?
フラジール : (頷く)はじめて、話した。
アルム : その場で…あの野郎側の味方にはなってやらなかったのか?
フラジール : (首を横に
アリカ : 
アリカ : アルム君、その…
アルム : 、ん。(アリカ見て
アリカ : オニールのチンピラみたいな話し方、どうしたの?
アルム : 別に…いつもどおりだけど…(既に全然違う
フラジール : ……(二人を交互に見る
アリカ : いつもどおり、か。
アルム : あぁ…コレとは少し因縁があってね。
アリカ : アルジール、の関係かな?
アルム : そう。アルジールだ。
アリカ : …でもフラジールちゃんは、アルムくんが憎むような“アルジール”じゃなくない?
フラジール : …………
フラジール : ……(手をポン、と
アルム : ん、(アリカ見て
アルム : なんで、そう、思った?
アリカ : オニールの支配者、外道の汚い金持ちの豚、畜生の権化のオッド・アルジール
アリカ : …と、フラジールちゃんが同じとはとても思えないんだけど。
アルム : はぁ。それを言われるのは何人目かね。(ため息ついて
アルム : いや、そんな風に言われたのは…初めてか。
アリカ : オッド・アルジールは死んだんだよ、アルムくん。
アルム : 僕はアルジールを憎んでる。奴を街ごと滅ぼした事を…悔やんではいない。(アリカに伝える
フラジール : ……(数歩だけ、下がる 二人の目線上から外れるように
アルム : 奴に残党が居るなら、それも全て滅ぼす。
アルム : その為ならどんな手段も使う。なんだってする。
アリカ : 覚悟はわかるけど、残党とフラジールちゃんは…違わない?
アリカ : 残党といえる残党って、この前の“レウカ”事件で…壊滅したよね。
アルム : いいや、違うね。
アルム : コイツ(フラジールを指差し)が壊滅させたんだ。その多くは。
アリカ : …そう。
アルム : 僕の代わりに、ね。
フラジール : ……。
アリカ : で、でもさ、それならもう戦う必要はないよね!
アルム : ………
アルム : "レウカ"事件は想定外の出来事だったけど…
アルム : コイツが僕に突きつけてきた無茶苦茶な要求は、
アルム : ちゃんと自分で叶えたわけだ。想定外の"レウカ"も。生き残ったアルジール本人も、諸共ね。
アリカ : そうなんだ、なら…
アルム : で、(下がったフラジール見て
アルム : 僕は"待った"ぞ?
フラジール : うん。 ありがとう、アルニラム。
アルム : 礼を言われる筋合いは…無くなったさ。
アリカ : …待つって、何?
アルム : 僕は「どんな手段を使っても」残党刈りを行うつもりだったんだ。
フラジール : …(耳元をごそごそと…銀細工を外し、アルムに差し出す
アルム : ソッチで全部やってくれるなら…"待った"甲斐もあったってもんだ。
アルム : 待って欲しいって言われたんだよ。コイツに。(アリカへ答えながらフラジールの元へと進む
アリカ : …そうか、自分で決着をつけたいから…
アリカ : フラジールちゃん…
アルム : (外套広げながら左肩がチカチカと光る
フラジール : それが……私の、父の、罪だったから
フラジール : …でも、足りないね?(アリカの方みて、僅かに眉を落とす
アルム : (右手をフラジールに突き出す
アリカ : 足りない?どういうこと?もう、終わったんじゃないの…?
アルム : あぁ、終わりだ。
アルム : (右手で銀細工を手に取る
フラジール : ……。
フラジール : 父の罪は、父の、罪。
フラジール : 私がしちゃったことは……私の、問題だから。
アルム : 自分で言うなよ愛娘。
アルム : (フラジール睨み
アリカ : … ねぇアルム君、こっちを向いて。
フラジール : …、
アルム : ともかく、これで終わりだ。(左肩から作り出した―簡易センサーで銀細工をスキャン
アルム : …ん。(アリカへと顔だけ振り向く
アリカ : …そっか。
アルム : …、(アリカ見て
アルム : 僕はアルジールを憎んでる。
アリカ : 知ってる。オニール・シティでは散々だったから。
アルム : 子供だからとか無知だからなんて理由で武器や無秩序を振りまく奴は大嫌いだ。(フラジールにも聞こえるようにアリカへと言う
アリカ : わかる。アルムくんは、そういうひとだよね。
アルム : あぁ。故郷を滅ぼすぐらいには、ね。
アルム : (簡易センサーと銀細工を無造作に公園のゴミ箱へ投げ捨てる
アルム : だが………(フラジールを見ずにアリカを見て
アルム : アルジールの残党を全部潰して、レウカ事件から中央大陸を救って、挙げ句アルジール本人まで仕留めたとかいう
アルム : (フラジールに背を向けアリカへと歩きながら
アルム : "英雄"サマを殺したんじゃあ僕も世間からの風当たりが悪いかもなァ(右手で額を抑えて上向いて
アリカ : ッシャオラァ!!(グーパン
アルム : ―は?(予想外な上に視覚外。当然直撃
アリカ : (右手で額抑えた仕草がついぞガマンならなかったらしい
フラジール : 、、? ?(目を見開いて交互に見る
アリカ : あ、あまりにアルムくんらしからぬキザったしぐさに思わず手が出た!!
アルム : っつ………(ふっ飛ばされてフラジールに~なんて事にはならない。その場で立ち止まり
アリカ : 何その、何!
アルム : へぇ…無茶苦茶な理由だなソレは…
アリカ : どこまで上から目線!?アルムくん頭どっかで打った!?
アリカ : 前もけっこうひどかったと思うけど、今すごい頭悪いよ!?大丈夫!?
アルム : あぁ、どっかで頭でも打ったかもしれないな本当に…(アリカ見て
アルム : こんなにもブチ殺したい敵を眼の前に…
フラジール : (すす、とアルムの背後から外れる
アルム : 何の足しにもならない義理や世間体を言い訳に見逃そうとしてるんだ…
アリカ : やめてアルムくん、その話し方私にするのやめて。思わず追加で蹴りたくなる。
フラジール : …、  ……。(何か声掛けようとして、止める。火に油なのは、理解してる
アルム : それこそ無茶苦茶な理由だね…、、…、自分だってシチュエーションで口調変える癖にさ…
アリカ : 鳥肌たちそうなんだけど…
アリカ : …アルムくん、まず言いたいんだけど
アルム : …何さ。
アリカ : ブチ殺したいならなんでしないの?
アリカ : まずやるでしょう?なんで?
アルム : 今まではずっとそうして来たさ。
アリカ : そんな世間体の話はいいんです。
アルム : アルジールに限らず、敵なら、恨むなら、邪魔するなら。全部!
アリカ : なんでやらなかったのアルムくん?
アリカ : 世間さんが怖くなった?
アルム : あぁ、そうだよ。"英雄殺し"の汚名なんか背負いたくないね。(両肩払いながら俯いて言う
アリカ : …だと、ほら、怖くなったって言うんでしょう。わかってるよもう(即座に切り返し
アルム : ―む、
アリカ : ──やめようよ、そういうの。
アルム : じゃあ、何だよ…
アルム : 殺せば良いのか? コイツを。 僕が。 今までみたいにさ。
アリカ : それが違うことは、アルムくんがわかってるはずだよ。
アルム : はっ、全然わかんないねっ・・・
アリカ : お、以前の調子になってきた。
アルム : 僕はコイツを利用してただけだ。その後のコイツの望みなんか知ったこっちゃあない。
アリカ : 違うよ、アルムくん。私が心配してるのは、アルムくんのこと。
アルム : 無事契約満了さ。レンタル品を返してもらってコイツを―――、僕を???
アリカ : …ねぇ、アルムくん(近づいて
アルム : 、(アリカ見て
アリカ : “いつまで”そうしているの?…なんてのは、きっと
アリカ : 問うことじゃない。今日までにしよう。
アルム : …今日、まで?(アリカ見て繰り返す
アルム : 何…―何が、さ。
アリカ : 自分からは言えないアルムくんのために。
アルム : …、全然、わかんないねっ
アリカ : 片意地張るのは、やめよってことだよ(手を取り
アルム : 、(手を取られ
アルム : 別に意地なんか…張ってないけど…
アリカ : 張ってる。キラキラしてる肩の倍ぐらい張ってる。
アルム : ………、(アリカ見て
アリカ : 私は、久しぶりに会ったアルムくん。嫌いになりたくないよ。
アリカ : …なんていうとまたはねっかえりの根性出すでしょ?
アリカ : だが僕はー、とか、でも僕はーとか
アルム : それ――(なにか言いかけて窘められて辞める
アリカ : …要は、うん、ほら、アルムくん1人でがんばってたわけだし。
アリカ : いいんだよ、誰かに“甘え”て。
アルム : は、はぁ!?(飛び退き
アリカ : (なんたることか、俊歩で近づき距離を離さない!
アルム : 急に何を―、いや、何の話さっ、
アリカ : だってこのままアルムくんほっといたら、
アリカ : 『幸福』には、とっても遠いと思う。
アルム : っ、だからなんで急に…その話に…
アリカ : あ、じゃあ今度でいい?
アルム : い、いや…僕が僕の復讐をやり遂げるのに…
アルム : 見逃したくないコイツを…わけのわからない理由で見逃すのに…
アリカ : アルムくん、断言してあげる。
アルム : ぐっ、今の、それは………
アリカ : 貴方はもう復讐をやり遂げた。
アルム : っっ!!
アリカ : 誰もそれを気づかせてあげられていないだけだよ、アルムくん!!
アルム : な、、、、、っ・・・
アリカ : 今日の態度見ればわかるよ。
アルム : 別に、普段と……、、
アルム : 
アリカ : 全ッッ然それは違うからね。気づいてないだろうけど別人みたいだからね。
アリカ : どれぐらい違うかというとグーパン飛び出たぐらい。
アルム : っ、(自然と思わず殴られた所を手でさすり
アリカ : もう一度言う。復讐は終わったはずだよ、アルムくん。
アルム : ・・・。
アリカ : …あのオニール・シティでの戦いは確かに悲惨で、より大きな復讐を望むものだったかもしれない。
アリカ : でも、それも終わり。
アルム : ・・・。
アルム : あぁ・・・そうか・・・
アルム : 終わってたのか。僕は。
アリカ : アルムくん、もう一発グーパン飛びそうだから顔あげて。
アルム : 、(顔を上げ、アリカを見つめる。憎悪に血走っていない困惑の眼で。
アリカ : ッシャオラァ!(グーパン
アルム : っっっ!?(直撃
アルム : 結局殴るんじゃないかっ!
アリカ : 当たり前よ、何その犬みたいな目!
フラジール : (いつのまにか後ろに回ってる
アリカ : アルムくん、そもそもなんのためにオニール・シティ出てきたか覚えてる!?
アルム : なんのために…?(そう。なんのためだっただろう…?
フラジール : (よろめくアルムの背を突き飛ばすように、押す
アリカ : (近づき、アルニラムを抱きすくめて
アルム : っは!?(押されてアリカの方へと―
アリカ : 「経験」、でしょ?
アルム : ―、、、(抱きすくめられながら
アルム : 「経験」。。。
アリカ : なのにいつのまにか、アルジール憎しで、何も学ばなくなってた。見えなくなってた。違う?
アルム : いや……いや…、違わない。
アルム : 違わないさ。
アリカ : …じゃ、素直になろうね。いいこいいこ。
アルム : ぅ…、ぁ…、ん…(全然言葉が出てこない
アリカ : ほら、これが甘えるってことだよ。…いい「経験」になった?
アルム : ん、、、ぐ、、ぅ。
アルム : あぁ!!――わ、わあった!わかったよ!(無理やり両肩押して離脱
アルム : お、オイ!(アリカから離れてフラジールに振り向き
アリカ : わわっと(一歩下がって
フラジール : …ん。
アルム : よくもさっきは押してくれ――あぁ!!もうっ、それもいいっ、
アルム : おい。
アルム : (フラジール呼び
フラジール : …?
アルム : なんだ・・・(フラジールまで歩いて近づき
フラジール : ……、(ゆっくり息を吐く
アルム : フラジール・アルジール。
フラジール : (見上げる
アルム : …ありがとう。(握手を求める
フラジール : …、……(少し目を見開くが、すぐに丸い瞳に戻って
アリカ : (フラジールに向けて、嫌なら叩き落していいんじゃよ というジェスチャー)
フラジール : (そんなアリカを脇目に表情和らげながら、ゆっくり、手を取る
アルム : (手を取り、握手
アルム : "おまえ"のお蔭で………助かった。
アリカ : (抜刀し、刀身の色を見ている
フラジール : アル、ニラム。
フラジール : 終わった、よ。 アルジールは。
アルム : そうだな。 フラジール・アルジール。(返答し、あえてその名で呼ぶ。
フラジール : …うん。
フラジール : 何が、罪、とか。何が、問題とか。 とっても、難しい。
フラジール : きっと、多分。 簡単に、背負えない。
アルム : あぁ…だろうな…そして簡単じゃあなくてもやらなきゃならない事も…あるだろうさ…
フラジール : そうだね。 だから、ちゃんと生きていくのかな、って思う。
アルム : ・・・。そうだな。
アルム : 次会う時まで、いつになるかわからんが…勝手に生きててくれ。
フラジール : (簡単には晴れない罪もあれば、簡単に着せられる罪も、ないだろう
アリカ : アルムくん?
アルム : いや、まて、殴るな。落ち着いてくれ。(いいながらアリカに振り向く
フラジール : ……(それ見て
フラジール : 犬も食わない?
アリカ : (殴るどころか何故か抜刀して刀身縦に構えてる
アルム : 今まで僕自身が言ってた言葉に否定の意味も込めてだな…―(刀身見て
アルム : フラジール、見当違いな事言ってないで、少しは何か…斬られるぞ?(僕が
フラジール : ……(息を吐く
アリカ : この刀が死ぬほど痛いけど絶対に死なないのは知ってるよね。
アルム : あぁ、知ってる。残念ながら知ってるよ。(刀身見て
フラジール : アルニラム(冷汗かいてそうな彼を見上げて
アリカ : 回答時間、10秒。アルムくんの言葉遣いにきになるところがありました。どこでしょう。
アルム : 「殴るな」…?(咄嗟に
アリカ : 「勝手に」(デコピン
アルム : 、(斬られなかった…
アリカ : ッ…
アリカ : 斬らないと落ち着かないなぁ…(次元収納して
フラジール : ……、(そんな様子を見て、握る指先が少しだけ強く
アリカ : アルムくん、迷惑かけまくってそうだししばらくそっちのあいさつ回りじゃない?
アルム : そ、そんなにか…?
アルム : フラジール・アルジールと一緒に回れっていうんじゃあ無いだろうね?
アリカ : まず間違いなく。…ずいぶん前の話だけどミアさん、けっこうアルムくんのこと愚痴ってたし
アルム : 、んー…(「ミアさん」に関しては思い当たる節しかない
アリカ : よし。…フラジールちゃん、時間とらせてたね、ごめんごめん。
フラジール : (首を振る
アルム : あー…(フラジールに向き直り握手握り直して
フラジール : 大事にね(そんなアルム見上げて
アルム : そっちが言うのかよ。はぁ。(ため息ついて
アルム : 酷い家や境遇に育っちまったもんだが…今更それはどうしようもない。
アルム : 僕以外にも無茶苦茶言ってくる奴はこれからも居るだろうさ。
アルム : だから…なんだ…"おまえ"…
アルム : 強く生きろよ。(言って手を離す
フラジール : ……うん。(朱く丸い瞳で見上げながら
アルム : ・・・。(フラジールに見上げられ
フラジール : 間違っててもね。
フラジール : 明日は、来るの。
アルム : それならどうせなら幸福な明日を、だ。
フラジール : うん。 それだと、守れないから。
フラジール : 幸福……そうだね。
フラジール : アルニラム、辛くて、頑張ってきたのに。
フラジール : なくしちゃ ダメだよ。
フラジール : そんなのきっと、とっても、かなしいから。
アルム : …(特に何も言い返さないが特に何も言わない
フラジール : …シャカール。(のそりと白狼が横に
フラジール : (背を向けて、狼を撫でて、目元を拭って
フラジール : (珍しくひょいっと背中に乗る
アルム : …(ふぅと息を吐き
アルム : 達者でな。(見送らずアリカへと向く
フラジール : …(その背を一度だけ見ると、狼が歩き始める
アリカ : うん、いいんじゃない?
フラジール : (途中、アリカに僅かに手を上げて挨拶し
アリカ : (手をふりかえす
フラジール : (挨拶し終えると、布包みを抱えながら、そのまま広場を後にする
フラジールさんが退室しました
アリカ : …じゃ、アルムくん、どうする?久しぶりにお茶、出そうか?
アルム : そうだね。久々に。
アルム : それ目当てでセントラル来てたような――
アルム : いや、色々と「経験」をつみ直さないといけないしね。
アリカ : そうだね、それじゃまずは…いらっしゃいませ、喫茶店EBにようこそ!
アルム : あぁ、
アルム : 邪魔するよ。(喫茶へと入っていく
アリカ : (迎え入れて──
アリカさんが退室しました
アルムさんが退室しました

 

 


 

 

 

 

蜜柑さんが入室しました

 

 

蜜柑 : (喫茶ETにて、報告の書文を綴るお面着物女子
蜜柑 : 「メラ・レウカの報告。オニール・シティを牛耳っていた豪族×××・×××××の ……」
蜜柑 : ……オッド・アルジール。 再びこの名前を聞くなんてえ。
蜜柑 : (再び憎悪の火は付くだろうか。アルジールの関係者は全てこの世のゴミだと。
蜜柑 : (噂は何処まで届くだろうか。例えば、未だ知る人の少ない新都市にも広まるだろうか。
蜜柑 : ……。 はぁ。
蜜柑 : (……早くウラガに戻りたい。"レウカ"の破壊の爪痕生々しい都市を離れて、遠い僻地へ。
蜜柑 : (わたしはもう「蜜柑」だ。たとえ暗殺で身を立てようと、平穏に生きるのだ。
蜜柑 : …。(筆を一旦止め。頬杖突いてテレビを見遣る
蜜柑 : (テレビでは、戦いの映像が流れている。都市全体を舞台にしたバトルロワイヤル『十二星座大戦』。
蜜柑 : …。(今、この街には「確実に知っている顔がいる」。それもまた不都合の一つだ。
蜜柑 : …こんなに目立った事する人だったなんて意外ですよお。 ねえ、アルタイルくん。
蜜柑 : (ああ、でも目的はきっと、より大きな後ろ盾を求めてとか、そんな所だろう。
蜜柑 : (あれはきっと、わたしと同類だ。
蜜柑 : …ん~~!(ぐーっと上に伸び
蜜柑 : (ウラガの蒸忍・蜜柑。 ――元・ハニーベル・アルジール は
蜜柑 : (”すべての戦いが終わった”その物語から、そっと離れる事を願っている。
蜜柑さんが退室しました

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最終更新:2018年06月24日 00:20