キアシス魔術奇譚

今宵も人知れず進む、魔導の一紙。




表紙「深淵たるや」
+...
──古き時代。
時の神に祝福された大地。
万物は朽ちず、風はなく、紺鉄の晴天が続く。
魔術は叡智を極め、神秘の時代が続いていた。

『魔術学園都市へのレイダー』
平穏であったキアシスに現れた襲撃者。
ことの始まりは何であったか。
いずれにせよ平和を脅かす存在であることに違いはない。

石の章「怠惰な賢人たち」
+...
──永遠とは祝福ではなく。生き甲斐を奪う呪いである。
言葉を話す賢き竜は口を噤んだ。
秩序を統べる白の王は杖を降ろした。
叡智を統べる黒の王は筆を降ろした。
誰もが一人でに呟いた。

『魔女とは』
世を離れ、魔導を求め、根源を追求する者たち。
今やクラシックな俗称であるが、
その名を冠する以上、実力は本物である。

火の章「はじまりの始まり」
+...
──神でさえ、魂が錆びゆく恐怖に抗えない。
世界に火が舞い降りた。
火は、不朽の大地から生と死を、
天と地を、光と闇を照らしわけた。
やがて白と黒の翼は、初めて血を流した。

『魔本とは』
出自不明の呪いのアイテム。
形状は様々あるようだが、
共通して本そのものが炉と回路を有しており、
持ち手の素養に関係なく魔術を行使できる。
ただし、その代わりにもたらすのは破滅である。

楔の章「時砂と共に」
+...
──今となっては肩荷を下ろす事さえ赦されない。
白の謀略だと黒は云った。
黒の狂態だと白は云った。

──これでは過ちだと。誰かが言った。
そうして「時」が、流れすぎた血を洗い流すように、
黒と、白と共に、輝く時砂へと崩し流していった──

『追放者たち』
その生き方が鮮烈であるほど、世には馴染めないものだ。
要領の悪い奇才達はやがて、都の郊外で暮らすようになったという。
はたして魔女とは。自称か、他称か。


銀硝のグランヒルダ

+...
 「みとめない」

        「ミトメナイ」

「私以外の魔術師など」  「新たな魔術師など」 「来訪者など」

「私は 決して  認めは しない」

 キアシスの遠く遠く。「暗い森の庭」にすまう魔女。
 嫉妬深い魔女は自分が一番でないと気がすまない。
 それは偶然か運命か。ある本を拾い、歪んだ歯車が回りだしてしまった。
グランヒルダはその妄執的な考えからキアシスを追われた魔法使い。
自ら魔女を名乗り、手段を選ばず嫉み描いたキアシスを手に入れようとする。

[主な標的]
魔術師全般(特に若者や将来有望な者)
キアシスの古来文化を変えようとするもの
キアシスへ異文化を持ち込むもの
美しいもの

[魔本]
RE:BLOOD+HOOD
 その牙は人ではなく、その四肢は獣でもない。
 黒い牙と爪に襲われれば、たちまち真っ赤に染まってしまうだろう。
強さランクE~Cの人狼を呼び出す召喚魔本。
本そのものが半無尽蔵の魔力を帯びており、術者の魔力適正を問わない。
個々の強さは歴戦の戦士ならば軽く去なすことができるだろう。
問題はそれが群をなして襲いかかってくることだ。

[魔法]
鏡の魔法。
エネルギーや魔法の反射という”鏡の性質”としての反射と
効能、強化の天邪鬼化という”鏡の概念”としての反転の特性を持つ。
ただし物事の根源。概念の反転は出来ないようだ。
もっとも、できればそれは奇跡と呼ぶのだが。

「七つの視線」
 七つの鏡はあなたを見据える
  決して足を止めてはいけない。
自律起動する鏡の衛星を周囲に展開する。
多角度的な攻撃を可能にする他、
相手の攻撃を偏向するカウンターとしても機能する・

「すべては毒になる」
 空は灰に
  櫛は茨に
   果実は毒となる。
性質を反転する魔法。
回復と毒、バフとデバフ。
周囲の空気ですら有毒化せしめるが、効果範囲と効力は反作用する。
また、結果を反転するのみであり、その過程は反転できない。

「もっとも美しいもの」
 あなたがいちばん美しい。
  一輪の花を雑草が枯らしてはならない。
特定条件を満たしたものに祝福を施し、
満たさぬもの全てにデバフをかける。

+...
モデルは白雪姫の魔女ことクイーン・グリムヒルド。
見た目はスカサハに近い、ガラスの魔女。
魔本は赤ずきんのオオカミがモチーフ。返り血で赤いズキンの意。

枠外の襲撃ではスノウを撃破するも逃げられ、
二度目の襲撃では輝空の起点により動揺し
更に悪手であった、空間毒化(空を汚す行為)により
ミカゼが覚醒。疾刀により撃破される。


醜い者フィッチャー

+...
    「ぐふ、ぐひひ お前、気に入った オでのモノにする」

「穢れは」 「取れない」 「穢れなき」 「魂が」 「オでに必要」

「ぞれはぞゔど」   「お前」

     「がわいいなぁ?」

 おじいちゃんのおじいちゃんの、そのまたおじいちゃんが言っていたらしい。
 「あの城は人殺しの城。 一度入れば戻れない」
 「穢れなければ拐われる 穢れあれば怒られる」
 そうなんだ。てっきり誰か住んでいると思っていた。だって――
フィッチャーは永遠の命と幸福を求める魔法使い。
魔法の贄として、自らの伴侶を彷徨い求める。
魂の蘇生、それに至るならば、それは魔術を超えた
”死の否定”といわれる奇跡行使ほかならない。

[主な標的]
未成年
処女・童貞
可愛い・美人(男女問わず)

[魔本]
PIEDPIPER
 そのおどろおどろしい汽笛を聞いてはならない。
 聞けば四肢はたちまち自由を失ってしまう。
 自由な鳥でも無ければ、決して逃げられない。
旧神母胎の鳴き声を再現する魔本。その存在から呪われており危険。
範囲内に対し、集団暗示・洗脳をかけることができる。
正確には音ではないため、防音では対応できず
正気度ともいわれる確固たる精神力を必要とする。
戦闘者ほどの手練であればそうそう洗脳に陥ることもないが
それでも四肢の金縛りや傀儡化を避けるのは難しいだろう。

[魔法]
「擬似式:無朽に至る、死の否定(レイズデッド)
自らにオートレイズを掛ける奇跡の真似事。模擬であり未完成。
死を否定するのではなく、よそから持ってきた魂で埋め合わせ、死を回避する。
しかし、魂の変換率が非常に悪く、一回の蘇生に多くの魂を必要とし、
そもそもの前提として、魂の譲渡に必要な条件を満たさず用意しているため
蘇生できても残るは呪いだけである。

[背景]
「死」からの解放。
「抗魔金属」からの克服。
その手段として魔導の探求――
その為ならば非人道な行いも厭わなかった彼は
やがてキアシスでは爪弾き者にされ孤立する。
自らを否定され、故郷を追われた彼に残るのは
強烈に歪んだ劣等感と、自らの碩学のみであった。

発展していくキアシスに目を細めながら、
名誉、富、誇りを怒りで塗り潰し
研究に没頭するのであった。

そして、やがて――いくつかの時代が過ぎた。

+...
モデルは青髭、白い鳥、他多数。
魔本のモデルは「ハーメルンの笛吹き男」 笛を吹いて子どもたちを連れ去ってしまう。

抗魔金属により狂ってしまった世界を克服するため、魔導を究めんとした魔術師の慣れの果て。
昔から人攫いを続けていたが、キアシスの大量誘拐事件でとうとう足が出る。
千年来の結界神殿を無効化され、思いと言われる新たな概念、
仮想幻身と呼ばれる新たな概念に遅れを取る。
そしてついに、魔導を超える扉を叩くが――


憐れな獣ユージーン

+...
「アア   アア……」

             「どこだ」

 「私の運命は  どこだ……」

 かつて英傑と言われた王子の姿は何処にもない――
 ひとたび霧を吸えば悪夢にうなされ、貴方の体を蝕んでいく。
 西の大陸との間にある 悪夢の谷 は、いつしか呪いの噂で誰も立ち寄らなくなった。
 そんな谷に近づくと、ジャラジャラと音が聞こえるらしい。何年も、何年も昔から――
魔獣としても他に類を見ない、黒く爛れた馬のような巨躯の化物。
足は四本あり、腕は二本。背負った大剣が
かつて騎士であったことを知らせるが、もはやそれを振ることはない。
異様に長い馬鬣と、一本の足に繋がれた足枷鉄球を引き摺って徘徊する。

[主な標的]
無差別
髪の長い女性

[魔本]
NOISE∝CRAWLING
 すべてをきいてはいけない。
 きけばたちまち、あなたの心は壊れてしまうでしょう。
本を開いている間、あらゆる生き物の聴覚を一方的に共有する。
その超第二感は超人に置いても扱いきれない。
その”騒音”に発狂と覚醒を繰り返すばかりだろう。

[魔法]
魔法は使えないようだ――

+...
モデルはラプンツェルの姫と王子。
魔女に姫は殺され、王子は騙され呪いの谷へ。
姫の加護で不死を得たが、永遠に続く呪いに身を投じてしまう結果に。
魔本は賢い王の話、「白蛇」がモチーフ。
しかし、既に言葉を失いかけていた為か、殆ど使用されなかった。

急遽キアシス市内に現れ、セレン、ルヴァン、輝空と交戦。
鈍重で醜悪な化物だったが、突如、かつての誇りを思い出し覚醒。
三者を追い詰めるがセレンと輝空の大魔法により撃破。
世から身を離す瀬戸際、輝空と言葉を交わし消滅した。


灯し手チャッカ

     「ヒャーーーーーッハッハッハッ!!!」

「燃えろ」  「燃えろ」  「燃えろ!」 「燃えちまえ!!」

「さぞかし素晴らしいユメが見られるだろうよ! あ゛ァ? 聞けやオラァ!!!」

 夜深い森を照らす灯りはどんどんと大きくなっていった。
 一つ。木が燃える。森が燃える。人が燃える。 また一つ、家が燃える。
チャッカは不遇に生まれ落ちた、かつての少女の成れの果て。
そこから抜け出し、救われるひとときの夢を見たが、……甘い幻想は手酷く砕ける事になる。
貧しい物売りから物乞い、果ては娼館に落ちた彼女は、現実を慰める為の「魔法」を編み出した。

[主な標的]
金持ち
イケメン
貴族
平和主義者

[魔本]
GRILLLLIGHTER


単純火力のファイアー魔本。


[魔法]
■を媒体に行使される召喚魔法。
「馬車<チャリオット>」
「野鼠<>」
「」

めっちゃ途中