ネットワーク戦支度 [フィウミ シエル ウツセ 謎の男]

フィウミさんが入室しました
フィウミ : (血の毛の引いた顔、泥まみれの服、靴の片方が脱げた状態で
フィウミ : (なんとかEMへとたどり着く
フィウミ : (チリーン、という弱々しい鐘の音とともに入店
フィウミ : 誰か……、助けてください…
タブレットさんが入室しました
タブレット : (入口から一番目立つテーブル席にこれ見よがしに置いてあるタブレット
フィウミ : そんな……。(人気のない喫茶。店員もどこかに出払っているようで姿が見えない
タブレット : (これ見よがしにモニターに映る、二頭身謎マスコットの顔アップ 二重円の入った虚無の眼
タブレット : (全く表情が変わらないし1ミリも動かない ……静止画だ
フィウミ : なんでこんな時に誰もいないの…?
フィウミ : ……、(押し寄せる絶望感のまま
フィウミ : (疲労とともにぺたんと地面にへたり込む
フィウミ : ………、(つー、っと頬を伝う涙
フィウミ : …………。
フィウミ : やだ、
フィウミ : 私なんで泣いてるんだろう…。
タブレット : 『――』(フィウミの外、人の気配も無い店内
フィウミ : (誰かに伝えないといけないのに、……
フィウミ : (疲労から徐々に意識が遠くなり始めていく
タブレット : 『――(ザザッ) ぁー。 ぁ。ぁー。』
フィウミ : (そのまま角度的にちょうどタブレットのモニターが目に
タブレット : 『エマージェンシー。エマージェンシー。』(タブレットから突然人の声がする
フィウミ : (朦朧とした意識でぼんやりと眺めている
フィウミ : ………ぇ。
タブレット : (画面は静止したまま動かない
タブレット : 『えー。 ソコ、すぐソコ。 誰かいるね?』(声だけが聞こえてくる 音声チャット状態だ
フィウミ : ……、
フィウミ : 誰かいるんですか……、?
タブレット : 『ドーモ、コンバンハ。 虹咲シエル・デス。』(聞いた事がある人はあるかもしれない、初めましての人は初めましての挨拶
タブレット : 『お疲れっぽい所申し訳無いが、虹咲の話を聞いていけ。』(画面は静止画である キモいゆるキャラのアップである
フィウミ : ……話……?
タブレット : (声は虹咲シエルのまんまっぽいような…微妙にケロってるような…
フィウミ : (朦朧としていて何を言っているのかよくわからない
フィウミ : (なんでこの状況で話を聞かなきゃいけないのか……、と思いながらも
フィウミ : (反論して状況を訴える気力がない
タブレット : 『うん。話。ちょっとした緊急事態でね。』
フィウミ : ………、はい…。(へたり込みながら
タブレット : 『なんと虹咲、今ヘンタイの根城にいまーす。 いえーい。」(ジト目ダブルピースをキメているところだが、静止画である
フィウミ : どういうこと、ですか…。(途端に意識が醒めてくる
フィウミ : (なんとなくわかる。きっとアイツのことに違いない…
タブレット : 『さっきがたキアシス中に雑音響かせたヘンタイね。 経緯説明すると長いし超めんどいし通信しんどいから略るけど。』
フィウミ : ……やっぱり。
フィウミ : (途端に嫌悪感がフィウミの胸に込み上げてくる
タブレット : 『一行で説明しよう。いっぱい人が攫われて大変だけど虹咲パッワで座標を割った。情報送るのでタスケテ』
フィウミ : さらわれた人は…、無事なんですか……?
フィウミ : 友達が殺されそうなんです……
フィウミ : 私にできることなら……。(気力を振り絞り話を聞こうとする
タブレット : 『無事だよ。むしろ丁重に扱われてる。』
タブレット : 『けどまー何時まで続くかはわからない。相手は狂人だからね。』
フィウミ : そっか…………。(うつむく
フィウミ : (まだ予断を許さない状況だとわかりながらも、ついほっとしてしまう
タブレット : 『しがない街の公務員としては、どうにか全員を逃がしたいワケだけど、』
タブレット : 『それには相手方に隙を作らないといけない。』
フィウミ : ………、はい。
タブレット : 『つまり虹咲のオネガイは。「戦闘者で小編成を組んでマッピング位置に殴り込んで来て欲しい」です。』
フィウミ : 戦闘者……。
フィウミ : (集められるかわからないけど、
タブレット : 『いわゆる隠密作戦ってヤツ。組織ぐるみで動くと悟られてマズいから…ってね。」
フィウミ : (集めなきゃいけない……。
タブレット : 『組織人はしがらみペコペコ大変なのです。』
フィウミ : ………しがらみ、
フィウミ : ペコペコ……(なんとなく力なく言葉を繰り返す
タブレット : 『コレはキャラ付け発言だから全然深い意味は無いよ。』
フィウミ : (理解が及ばず意識が一段階遠くなった
タブレット : 『―は、ともかく。…突然話を振られた災難なキミ。伝言役をお願いできるかな」
フィウミ : ………はい。(疲労困憊だがNoと言えるわけがない
タブレット : 『ありがとー。らぶうぇいうぇい。』(謎挨拶と共に真顔であざとポーズをキメている所だが、静止画である
フィウミ : (理解できない言語が現れるとフィウミの意識は一段階遠のくが
フィウミ : (必死に意識を保ちながら、聞こうとしている
タブレット : 『それではマッピングデータを送信します。』(画像がパッと切り替わり
タブレット : (画面にキアシス周辺の地図――と、外れの土地に赤い〇印
タブレット : 『携帯ある?自動送信は今ちょっとガンバりきれないから写メって』
タブレット : 『写メって今古いか…ヴァーチャル時代の発言じゃないね。修正修正(てへぺろ)』
フィウミ : あ…、あります……。(携帯を取り出し
フィウミ : ………(写真を撮る
タブレット : 『おっけー。ありぴゅる~』(謎言語
フィウミ : ありぴゅる〜(もはや意味を考えることができず、ただ音声をうわごとのように繰り返すフィウミ
タブレット : 『それでは。もう1枚いきまーす。』(パッと画像が切り替わり
フィウミ : はい
タブレット : (根城となる城周辺のデータ画像。 拠点は古城の地下である事、強固な魔術結界が貼られている事。
タブレット : (魔術師フィッチャー・フォーゲル・シャルル・エルダー・シティカの、これまでに使われた魔術の特性―の、シエルから見た推察が記されている
フィウミ : ………、
フィウミ : (とりあえず写メを撮る
タブレット : (そう、魔術結界により遮断されている筈である。なのに何故、彼女は通信を行えているのか――?
タブレット : 『派手に喧嘩売って来たんだ。コッチもメタって行くしかないよね、ってね。』
タブレット : 『ありぴょ~ん』(謎言語
フィウミ : ありぴょん、です……。
フィウミ : とにかく、この情報を誰かに伝えればいいんですね(よろよろな足取りのまま立ち上がろうとする
タブレット : 『ですともー。お粗末さまでして。」(画像がキモマスコットに切り替わる
フィウミ : ………。(とりあえず外へ向かおうとする。
タブレット : 『おつかいよろです。ごきょーりょくありがとうゴザイマス。』
フィウミ : (こんな時間に、戦闘能力の高い魔術師が見つかる確率は限りなく0に近い
フィウミ : (あいにく強い能力を持った知り合いもいない
フィウミ : (セレンちゃんやキア先輩をこんなことに巻き込む訳にはいかない
フィウミ : ………でも、
フィウミ : (私がやらないと…、ダメだ。
ウツセさんが入室しました
ウツセ : はは……、今日もズル休みしちゃったっす…。
タブレット : (テーブルに置かれたタブレット
ウツセ : (プラケーターとの一戦以来、訓練も何もしなくなったウツセ
ウツセ : (やる気もなにもなく、とりあえず深夜のEMに向かう。
ウツセ : …、どうもっス(心の奥深くに罪悪感を感じながら、チリーンと入店
タブレット : 『――』(テーブルに置かれたタブレット。
ウツセ : ……、(次の瞬間に目に入るのは異様な光景。ボロボロの身格好の女子と、タブレット。
ウツセ : ……魔導警察っス。
タブレット : 『―― 魔導警察?』(喋ってるタブレット
ウツセ : ………。
タブレット : 『あれ、その声。 公務員と公的組織のアレコレ的に虹咲聞き覚えがある。』
ウツセ : どういう状況っスか。(顔には泣き腫らした後が見えるが
ウツセ : (さすがにこの状況では仕事モードに入らざるを得ない
タブレット : 『…まさかウツセサンなの? 誰かと思った。まるで覇気が無かった。』
ウツセ : ウルせっス……。(ぐさっと心に突き刺さる
タブレット : 『… 今しがたこの娘に色んなオネガイしちゃった所だけど。君がいるなら何もかも都合がいいね。』
フィウミ : ………。(その言葉を聞き、
フィウミ : (途端に力が抜ける。
フィウミ : (よかった……、見つかったんだ……。–––––––
タブレット : 『先刻の騒ぎのコトは知ってるよね。 …話を聞いてくれない?』
ウツセ : ……先刻の…?
ウツセ : (何か大きな事件が起こったと知り、ぐっと唇を噛みながら後悔を露わにする
タブレット : 『…時計台の。 …あの音に気付かなかったんだ。キアシスの外に居たのか、寝てたのか…』
ウツセ : ………寝てた……っス……。
タブレット : 『…。そんなキャラじゃ無かったよーな気がするけど。まあいいや、 ――― 』
ウツセ : とにかく知ってることを、全部っ…。(だっとタブレットに駆け寄る
タブレット : (ウツセにこれまでの諸々を説明。 突然現れた魔術師に寄る集団暗示。時計台での惨劇。連れ去られた若者達――
タブレット : (――そしてこれから行う作戦について。
ウツセ : ………、クソッ(壁を殴りつける
ウツセ : (なんで肝心な時にアタシは……ッ
ウツセ : ––––––––––
タブレット : 『…。 虹咲はできる事をするよ。街の公務員だからね。』
ウツセ : ………とにかく、
ウツセ : この案件は魔導警察のウツセじゃなく、空世アルマ個人として請け負ったっス。
タブレット : 『あぁ、心強いね。「呪い」に一際強いウツセサンがいてくれたら。』
タブレット : 『ドーンと突撃、よろしく頼むよ。 何ならそのままぶっ倒しちゃってもいい』
ウツセ : …………アタシの父親は、解呪のスペシャリストだったから禁忌魔術師に殺されたっス…。
タブレット : 『…。 そうだったんだ』
ウツセ : ……変な話っすが…、自分にできるだけのことはやるっス。
タブレット : 『そだね。そんな感じで行こう。』
タブレット : 『人間身の丈以上の事はできませんが。キミの身の丈はそんなに低くないからね。』
ウツセ : ………、(何か言葉を返そうとするが、返すべき言葉が見当たらない
ウツセ : (––––「弱い人間が不安なく生きることのできる世の中にしたい」
ウツセ : (……誰かの言葉が頭をよぎる。
ウツセ : –––とにかく、後ほど落ち合うっス。(そのまま目的地へと
タブレット : 『…スランプ?自暴自期? よくわかんないけど、』(その背に
タブレット : 『信頼してるよ。 4649。』
ウツセさんが退室しました
タブレット : 『…』(見送り(静止画
フィウミ : (––––一連の光景を見終えた後、疲労から
フィウミ : (ばたりと
フィウミ : ………くー……。(眠っているようだ
タブレット : 『ぁ。』
フィウミさんが退室しました
謎の男さんが入室しました
謎の男 : (慌てた様子で休憩室から出て来た謎の男が
謎の男 : (フィウミをひいこら抱え、休憩室(※別部屋)に運び、そして消えて行った
謎の男さんが退室しました
謎の男さんが入室しました 
謎の男 : ―――
謎の男 : ―――
謎の男 : ―――
謎の男 : (それからしばし後。 客は一切の無人。店員は完全なるサボリ。 完璧な死角!
謎の男 : (黒髪に黒縁メガネ。キタロー前髪の謎の男が休憩室から出てきて、タブレットをサッと回収し、足早に店を出て行った
謎の男 : (――― 説明の一切を端折った分の種明かしの時間だ!
謎の男 : (先ずは初動から。 「防災アプリ:どこでもしえるん」について説明しよう。
謎の男 : (これはあるキアシス職員がメインとなって開発中の端末用防災アプリであり、現在は試験運用中であった。
謎の男 : (アプリを起動しコールする事で『虹咲シエル』の疑似召喚を行えるという代物である。
謎の男 : (現在はごく一部の機関のみで試験中。「喫茶EM」はその内の施設の一つであった。戦闘関連であまりにカオスだからだろう。
謎の男 : (――そして起こった今回の事件。このアプリの存在を知り、襲撃中にコールしていた人物がいたのだ。ようするにEMの店員だったのだ。
タブレット : (とにかく虹咲シエルは召喚に応じ ――なんか一回エラー出たが――応じて画面に出てきたものの、時既に遅し。
タブレット : (件の人物は少女を人質に取られており、このまま応戦しては危険な状態にあった。それに他の若者達もいる。
タブレット : (そこで虹咲シエルは潜入して機を待つ事にした。転移ゲートに入る若者達に紛れ込みんだのだ。虹咲シエルはナウヤングメイデンだから仕方無いね。
タブレット : (はたして忍び込んだ敵の根城。強力な魔力結界が貼られており、大概の通信は遮断されてしまう―――のだが。
謎の男 : (『虹咲シエル』と『中の人』のリンクは特別だ。結界の内側から、八首たる実力者の魔力通信。そうそう途切れる物ではない。
謎の男 : (こうして位置情報を獲得。 無事周知に成功したのだった。
謎の男 : (――え? この転移の通信は何なのかって?
謎の男 : (中の人→タブレットの音声チャット&PC遠隔操作です。 以上。
謎の男 : ―――
謎の男 : (コンビニで大量のエナジードリンクを買い込み、謎の男は帰路へと向かう。
謎の男 : (彼の戦いは、これからだ―――!
謎の男さんが退室しました
タブレットさんが退室しました