悲壮なる芸高品 [ヒサヤ ベルメール ルヴァン ココス]

―――さんが入室しました
――― : ××××・×××某施設内。 ――某事件より幾日。
――― : 維持する者<ひと>を失った施設の頽廃など早いもの。
――― : 既に辺りは鬱蒼とし、死臭と血臭。薬品とカビの匂いが鼻を突く
――― : ふと、薬液のしずくが転々と通路を跨いでいる。
――― : それは出口へと向かっているが……ではどこから来たのか?
――― : しずくは、奥へ奥へと続いている……
――― : 某施設旧地下棟――通称・オリジナルハイブ。
――― : その奥深き一室。派手に叩き割れたガラスと薬液にあわせて、日誌めいた報告書が散乱している。
――― : ――アヴェラント・チルドレンに関する報告日誌
――― : 
■ May 14, No 00001
お上から新しい研究題材を言い渡された。
それぞれに特化した魔導機関を持つ技巧品を作れ…だとか。
酔った言い方をしているがようは兵器ってことだろ。
前代の研究だってそうだったじゃないか。…あれは悲惨だったな。
…今年は随分と暑い。忙しい夏になりそうだ。
――― : 
■ May 28,No 00025
半月程経ったが、状況は芳しくない。
時空泡却…と言っていたな。何でも触れたもの全てを転送してしまう術で、
それで覆ったボディなら無敵だとか。
アホか、それだけの魔力を維持するだけでも無理難題だと言うのに
どうやって前を見るんだ? そもそも足の裏はどうする?
提供された魔術意匠の通りだと、光すら吸って転送してしまう。
それにこんなもの、人には耐えられないだろう。
だからこそ、前回と同じ轍を踏まぬ策らしいが。
――― : 
■ Aug 15 No 00165
今度は双子を使うらしい。
因果律を捻らせて…ようは片方にダメージを肩代わりさせるらしい。
だが試行一回目でおじゃんとなった。
二人の運命とやらで繋ぐ、埋め込んだ術式を中心にねじ切れやがった。
流石に悲鳴があがったな。吐いたやつもいた。
……あれは、人の身だと無理だろうな。
概念まるごと環境を用意するか、あるいは――……
――― : 
■ Nov 4 No 00501
XXつ目のプランだ。今度は呪術を使うらしい。
右の心臓に呪い。左の心臓に呪い返し。
呪い、呪われて動く永久機関だとさ。
当然、有機物<ひと>には耐えられないので無機物<オートマタ>を使う。
ただし心臓は人のものだ。何処から攫ってきたのか知らないが
やけに騒いでいたな。
キーキー声は苦手だ。あの日を思い出す。
――― : 
■ Nov 5 No 00502
面倒な夢を見た。文字通り夢見が悪い。
前代研究のことだ。一人の人間に複数の術炉を移植すれば、究極の一を作れる。
偉大なる次世代。アドベントチルドレン。
……だがそんなことは絵空事だ。引っこ抜かれたら当然十中八九死ぬし
移植された方は霊体拒絶で耐えられない。
文字通り人の限界というわけだ。これ以上の魔術の研鑽には、人を超える必要があると。
――― : 
■ Feb 11 No 01027
XX目の実験。姿を消す。ステルス。隠密。
時空の観測録、記録々からも見えなくする?
そこまで出来れば無敵だ。だって文字通りこの世界に居ないからな。
神様でも干渉できないんじゃないか?
早速術式を埋め込んだ人形でテスト。
気配遮断までは順調だったが、虚数空間に手を出した所で失敗。
存在を希釈しすぎて、そいつは戻ってこれなくなった。
……有機物<ヒト>でも、無機物<モノ>でも、限界があるのでは。
――― : 
■ May 14 No 01807
ちょうど一年。お上から新しい研究題材を言い渡された。
XXXXXを XXXXに組み込んだ、新しい形で役割をXXXXXしたもの。
とうとう、ヒトでもモノでも無くなったか。
罰当たりも極まったな。
……地獄で許されるなら。死にたいぐらいだ。
――― : ――薬液で滲み、報告日誌はこれ以上読めない。
――― : ――――――――
―――さんが退室しました
ヒサヤさんが入室しました
ヒサヤ : (午前二時丑三つ時 キアシスの街 深夜の路地にて
ヒサヤ : ―――…  っべぇ(裏路地に逃げるように入り込む
ヒサヤ : ………(息を潜める 何かをやり過ごすように
女性?さんが入室しました
女性? : (息を整えるヒサヤの息が、白い。
ヒサヤ : ……っはー…(いつもの警察制服!いつもの不気味な警察! いつになくマジで困惑の表情をしてるが
女性? : (文字通りの悪寒が奔る。 裏路地の先には、布切れ一枚の女性らしき影が立っている
女性? : ――――……
ヒサヤ : ……… ぁーいや、今ちょっとマジで勘弁願えます…?(女性の方にSTOP手 んなもん聞かん事はわかってるが
女性? : (暗がりに浮かぶ人影。
女性? : (物言わぬ佇まいと、遠目からでもわかる異様なまでの造形美が、ことの異常性を物語っている。
女性? : (彼の察する通り。”普通ではない”
ヒサヤ : 連チャンはちょっと……(ハハハ、と苦笑しながら顔を上げる 汗も引くような悪寒と共に
女性? : (手をヒサヤに向ける。指し示すにしては妙な雰囲気だが、距離は10tdもある。
女性? : (ゆっくりと、口を開いた、
女性? : カ。
女性? : (――ように見えた。
女性? : カカカカカカカ カ   カ。
ヒサヤ : 、―― (あぁもう、 厄日だ
女性? : (暗がりの路地から、ヒサヤ目掛けて何かが飛来――投擲物か!?
ヒサヤ : ―っ、と(とっさにバックジャンプしそれを避ける
女性? : (間一髪! 足元を掠めるソレが鉄製のゴミ箱を粉砕する!
女性? : (ヒサヤの視界に入るのは、街灯に照らされ、ゴミ箱をスクラップにした――腕。
女性? : (ジャラララララと展開音と共に巻き戻っていく
ヒサヤ : …あぁのー、お姉さま?(へらりと笑いつつ
女性? : (からくりを思わせるカタカタ音が止み――今度はゆっくりとした、何かが聞こえる
女性? : ――・・ 、・・・・ ――<すべてが まちがい だったのです>
ヒサヤ : やんちゃはお止しになってー …… …ん(
女性? : (僅かに屈む。 距離は離れて15。 この距離を――跳ぶ気だ!
女性? : (一足飛び――弾丸めいて突撃!
女性? : (先の”腕”の硬度から考えて、文字通り弾丸、大砲めいた突進!
ヒサヤ : ――、、(動作を視認し、片目瞑りながら)
ヒサヤ : ぁーもう、お控えなすって、って!(狭い路地の壁に張り付くようにして直撃を回避
女性? : (石畳を割り着地――すぐさまに腰を180度反転させて、ヒサヤを視認――明らかにヒトではない!
女性? : ――(着地より寸秒も経っていない中。 ――構えて放つは 先程の伸びる腕!
ヒサヤ : っだーもう!こーゆー戦いするキャラじゃぁ、(剥がれたゴミ箱の蓋で腕を受ける――が!
ヒサヤ : 無 ッ!!(すぐさま粉砕し、大きく後方に吹っ飛ぶ
女性? : ――(そのままゆっくりと徒歩で近付いていく。反転した腰のまま歪な歩き。
ルヴァンさんが入室しました
ヒサヤ : (吹っ飛ばされ、転がるように路地を出て、開けた石畳の広場へと
女性? : ――・・・、・・・・・、・<うまれなければよかったのです>
ルヴァン : (横方向から近づいていく女性の足に巻きつく鎖
女性? : (路地を抜けた所で、ジャラリと鎖が足首に巻き付く
ルヴァン : (そのまま力強く引っ張られる!そして鎖の根元から爆発音が徐々に近づいていく
ヒサヤ : ―ぁ?
女性? : ――(引っ張られ体制を崩し
ルヴァン : 爆ぜろ…(女性?を巻き込む大爆発
女性? : (チュドム!と炸裂 粉塵と石礫が周囲に飛ぶ
ルヴァン : ……なんか巻き込まれてるみたいっすねー(ヒサヤに歩み寄りながら話しかける
女性? : (パラパラと塵が舞う中――
ヒサヤ : ―…この鎖、この爆発 もしや…(鎖の伸びてきた先に視線が辿っていく
ヒサヤ : 夜更かしのルヴァンちゃんじゃねーの!
女性? : (粉塵より腕が伸び、ルヴァン目掛けて飛来する――その数、両腕分の2!
ルヴァン : ……俺は夜更かしが日常ですよ、っと(鎖を生成し、印章を組む。
ルヴァン : (防衛魔術!魔力の障壁が腕を阻む
ヒサヤ : ですよね~(体制立て直し起き上がり
女性? : (衝突! ――すぐさま障壁に爪を立てるようにして 紅い稲妻が奔る
ルヴァン : ……なんだこりゃ、人間か?
ヒサヤ : じゃねーな。(一言で返し、――その現象を見る
女性? : (障壁にヒビが入る――いやに突破が早い。
女性? : (それもその筈。 魔術師殺し――そう呼ばれる術式。
女性? : (魔力に、術式に、魔術回路に、霊体に直接ダメージを追わせる忌術が、何度も障壁を叩く
ルヴァン : ……やべぇヤツだな…(叩かれ、徐々に崩壊していく障壁
ルヴァン : ……逃げましょ。(鎖でヒサヤを巻きつけ、すこし離れた場所へ乱暴に放り投げる
女性? : ――・・ 、・・・・ ――<すべてが まちがい だったのです>
ヒサヤ : コトバ通じるかも怪しーわ、…ってオイ!?(くるくるぽぽーん
ルヴァン : (その運動を利用して自分も離脱
ヒサヤ : てっめぇもうちょい丁寧に運べや!?(ズガシャァー!
女性? : (魔術に嗜みがあれば一耳瞭然。 ときおり流れるこれは――詠唱。
ルヴァン : ……ちっ、コトバ通じないんならヤバいじゃねーっすか…(あまり気にしていない
女性? : (唄のように流れる旋律だが、ところどころに呪詛の韻が込められている。
女性? : ――・・・、・・・・・、・<うまれなければよかったのです>
ココスさんが入室しました
女性? : (長い髪の美しい造形。 人形。 オートマタなる類。
女性? : (呪いの詩を、人形は自らに向けていた。
女性? : (呪いは呪いを生む。 負の連鎖。 呪われ呪い返すサイクルを利用した、永久機関――
ココス : ・・・にゃ。(鎖巻きのヒサヤとその後にルヴァンがココスの方へ飛んでくる
女性? : (その機関名。 提唱者である性を取ることにして総称。 しかしここはあえて個称とする。
ヒサヤ : (ココスの目の前に吹っ飛み転がる警察ルック アンドバーテン! 知った顔!
ココス : 何事にゃ?逮捕され返してるにゃ?
女性? : (その名、ベルメール機関とする。
女性?さんが退室しました
ベルメールさんが入室しました
ベルメール : (呪鎖人形が歩く、 先程二つの反応を探しているようだ。
ルヴァン : 逮捕、逮捕…もうわけわっかんねーな、これ…。(警戒
ヒサヤ : …ぁん?(怪訝な顔してココス見上げて
ヒサヤ : 深夜の楽しい襲撃者ですココス御大。仕事の時間です八首大先生。(逆さに見上げながら
ココス : にゃるほど!了解にゃ!(楽しそうにヒサヤ見下ろし
ココス : でも困ったにゃ…連日の大食いで金欠にゃ…うっかり撃退したら一杯ご飯食べさせてほしいにゃ…
ヒサヤ : はいはい。お約束しますよ~(鎖ほどいて二度目の起き上がりんぐ
ココス : やったにゃ♪ いいもん食わせろにゃ!
ベルメール : (ガシャリ!と三方の前に着地 ――発見が早い! 魔力そのものを追っているのか。
ココス : げ、不味そうな敵にゃ。(ベルメールと相対し、ヒサヤの前に立つ
ヒサヤ : ぁ、気-付けてください。 ソイツ魔術ジャミング…特攻みてーなの持ってます。
ベルメール : ――・・・、・・、・、、、、・<すべてがまちがい うまれなければよかった>
ベルメール : (呪い呪われ報われぬ連鎖を纏うモノが、構える
ベルメール : ――・・、・、、、・・・<あす を たたれて ふめつの いのち>
ルヴァン : ……(ドカ食い八首が来てくれたのは助かるが、
ベルメール : ――・(さぁ。
ヒサヤ : …ソレに、さっきからこのブツブツと… (怪訝に片目歪ませて
ルヴァン : (クソ禍々しいな…イケるか……?逃げるか……?
ベルメール : カ。(心臓を。
ベルメール : カカカカカカカカカカカカカカカカカカ<やぶってやぶってやぶってやぶってやぶってやぶって■■■■■■―――
ベルメール : (稲妻を帯びた両腕が 蛇腹に伸びて飛来――! 対象はココス、ルヴァン――!
ルヴァン : させっかよッ!!!(鎖を生成し、ルヴァンに向かってくる腕に放擲し、巻きつけ、動きを封鎖する
ココス : 痺れませんよーに!!(左腕から植物のツタが伸びてココスへ向かってきた両腕に巻きつく
ベルメール : (鎖、蔦で制縛される腕―― そして稲妻が鎖を、蔦を伝って二人に奔る!
ココス : あっぎゃー!!やっぱりー!!(電撃に痺れる
ヒサヤ : だーいじょーぶ! 2人ともいー調子!全然耐えます!(ルヴァン、ココスに身体強化(弱)!
ルヴァン : ……クソおっかねぇじゃねえかッ。(手元で鎖を消失させ、無効化する
ココス : (召魔憑着 ランクA 鞭樹木 細長い野菜を食べれば召喚出来るランクAの癖に手頃な植物だが…帯電耐性は薄かった
ベルメール : (ルヴァンは間一髪で経路を絶ったが――ココスには命中
ココス : おおっ、なんか、、微妙に、、、いける気がしてきてる、、んよよよよ!!(痺れてる
ベルメール : (――状態異常! 魔術障害<マジックジャミング>!
ヒサヤ : (すんません雀の涙程度で…(テヘ
ルヴァン : チッ、もうやぶれかぶれだッ!!(一気に距離を詰める
ベルメール : (バフフォローにより軽減――が、ココスの魔術回路が”汚れ”、出力が2割ほどダウンする
ココス : んにゃ?!
ベルメール : (洗い流すか、一定時間で解除されるが―― この瞬間に於いては、非常に厄介なバッドステータス!
ベルメール : ――(ルヴァンを見据え、ジャララララと片腕を戻し迎撃体制
ココス : やばいやばいやばいやばい!なんかすんごっい気持ち悪いにゃ!!(鞭樹木で縛った腕を地面に叩きつける
ベルメール : (ガイン!と叩きつけられ――るが、破壊には至らず――寧ろ電撃のリチャージをしている…!
ルヴァン : クソがッ!特に策はねーぞッ!!!(鎖をじゃらりと生成
ルヴァン : やられる前にやる、だッ!!(ベルメールの首元めがけ放擲
ベルメール : (鎖に厭わず、ルヴァンに再び”腕”を放つ! ――相打ち上等の構えだ!
ヒサヤ : っはー、人形、人形か……(完全な自動機械なら、自分に手出しする手段は無いだろう
ココス : ヒサヤっちなんか…なんかあの敵、変!
ヒサヤ : …変、ですって?
ココス : すんごい気持ち悪い!絶対呪いとかそういう奴!!(言いながら地面に叩きつけた腕を右足でふんずける
ベルメール : (縛られた腕が、再び発雷!>ココス
ココス : あべべべべ!!!(わざわざ踏みに行った足も電撃食らう
ヒサヤ : 呪い。(あぁ、と
ルヴァン : (鎖の軌道を変え、伸びてくる腕に巻きつける。そのまま軌道をずらして回避を狙う
ベルメール : (勢いが良い程、軌道は大きくズレる…! ルヴァンの脇を”腕”が擦り抜ける
ベルメール : (ココスにバッステ累積。 魔術障害-40%!
ルヴァン : くおらァっ!!!(そのまま接近し勢いよく右ストレートをベルメールの顔面に放つ
ベルメール :  (直撃!! バキン!と顔面がひび割れ、大きくよろける
ヒサヤ : … うっ  せーよ荒ぶんな!!(発雷する腕を見て宣言する 
ヒサヤ : 止めろって何回言ったか? 通じろや!?耳付いてんのか?(『人形』相手に無茶苦茶な発言
ベルメール : (――当然、聞く耳など持たない。 ●●以外の機関を、搭載していないのだから。
ルヴァン : ……喧嘩上等ォっ!(好機と見て、すかさず爆裂する回し蹴り
ベルメール : (故に、稲妻に介するのは、僅かな”ほつれ”。
ココス : 元首っち!普通にインファイトしてやがる!
ベルメール : (呪いや、痕跡、恨みの足跡を辿るものだけが見える、直感めいた意識の筋。
ベルメール : (腕から真っ直ぐと人形の胸部に伸びている事が、 一瞬だけ。しかし焼き付くようにヒサヤの網膜に映る
ヒサヤ : ――(…やっぱり。
ベルメール :   (炸裂する回し蹴りに首が捻じれ、破砕音と共に数回転する…!
ヒサヤ : (言霊はまるで通じなかった―のに、手応えを感じる。 そうだ、コイツには、
ベルメール : (ジャラララと逸らされた腕が戻ってくる――
ヒサヤ : (あの聞くだけで胸が悪くなるような言葉<のろい>を吐けるだけの―…
ベルメール : (逸らされ激突した先にたまたまあった、陶器のプランターを持って!
ルヴァン : ……、(自分の腕に鎖を巻きつける。鎖の紋様が印章を為すとともに––––
ベルメール : ――(ルヴァンの後頭部にプランター叩き落としパンチ!
ルヴァン : 〈逆巻き、爆ぜろ〉(俺式の簡易詠唱
ココス : 鞭パンチ!(プランターを吹っ飛ばす草のツタ
ルヴァン : (自己流の印章魔法と自己流の詠唱魔法を組み合わせ…、た所でプランターが通常通り飛来していれば倒れていたに違いないが、
ベルメール : (蔓にすっ飛ばされ―― 慌ててココスの方に伸ばしていた腕を巻き戻す…!
ルヴァン : (拳が小さな炎を纏い、
ココス : はぁいっ(巻き戻された腕に乗っている猫耳ミニスカガール
ルヴァン : アイスブレーカーッ!!(右ストレートとともに周囲を呑み込む爆炎と化す
ベルメール :  (直 撃
ベルメール :  (刹那 爆風
ベルメール : (夜の街を轟々と照らす炎が螺旋する…!!
ヒサヤ : ――…(目を細めてその様を眺める
ベルメール : (殴られ吹き飛ばされた先で巻き上がる炎。
ベルメール : (数td伸ばした腕もやがて巻き込まれていく……
ココス : あっ、ぶにゃ(ルヴァンの隣に飛び降りる
ココス : 巻き込まれて焼け首になるところだったにゃ…!
ルヴァン : ぜぇ…ぜぇ……(決まってくれ……
ベルメール : ――(死せる炎の中で生けるモノなどはありはしない。
ベルメール : ――・・ 、 ・・(ありはしないハズなのに――
ベルメール : (蠢く。 炎の中で影絵のごとく蠢くは 人型らしい姿
ベルメール : (炎の中より一歩。 顔面は拉げ、造り物の髪は燃え盛り
ベルメール : (ガコン、と胸部の造皮が落ちる。
ベルメール : ――・、・・・<すべてが>
ベルメール : (露わになった胸部には、歪に脈打つ心臓が、二つ。
ベルメール : ――・・、・、・・・<うまれてこなければ>
ヒサヤ : …… そう。
ヒサヤ : 心臓<ココロ>ってやつな。(2人に並び立ちながら
ココス : ココロにゃ?!(ヒサヤの方見て
ベルメール : (一歩、一歩と火炎の中を進む。 吹けば崩れる素体。
ベルメール : (しかし逆説として、体の損傷は致命には成り立たない。
ヒサヤ : ホンマモンの無機物に呪詛なんて吐けませんからぁ(ハハ、と空笑いして
ベルメール : (緩慢な、関節が錆び切ったような動作と音。
ベルメール : ――・、・・・<あす を たたれて――>
ヒサヤ : …ま、 さっさと楽になれやお人形さん。 な?
ベルメール : (ヒサヤの前に立ち、酷く不器用な動作で腕を向ける
ヒサヤ : 律するアタマも無くなったらもう終わりなんだよ。
ベルメール : (止まらない。どれだけ朽ち果てようと。壊れぬ限りは。
ベルメール : (不安定な稲妻が腕に集まり、ヒサヤに向けて――
ヒサヤ : オマエの言ってる事、全部合ってるよ。 正しいよ。 
ヒサヤ : 「うまれてこなければ」。「あすをたたれて」。「すべてがまちがい」。 うんうん、流石は呪いがお上手だ。(稲妻奔る腕は既に見ていない。目線は2つの心臓
ヒサヤ : (ヒサヤの放つ言葉。ベルメールを模した言葉。次々に強固なのろいとなって、人形の心臓<ココロ>に跳ね返る
ベルメール :   (――――
ヒサヤ : 『爆ぜろ』。
ベルメール :   (崩れかけの体が 跳ねる
ベルメール :   (呪いによって動作する永久機関。 そこに重ねる新たな呪詛。
ヒサヤ : (ステージIII 【血流崩壊】。
ヒサヤ : (2つの心臓が爆砕する。
ベルメール :   (新たな呪いは左心に呪い返され、呪い返された呪いは右心に呪い返され
ヒサヤ : (ヒサヤの魔術<のろい>は病理の具象化。ヒトを蝕む事にのみ特化した魔術。
ベルメール : (あらゆる呪いを受け止め返してしまう機関――
ベルメール : (しかしそれは、 病魔を伝搬させることになる
ベルメール :    (赤い
ベルメール :    (花火が
ベルメール :     (周囲に 爆ぜて 咲き、散る
ベルメールさんが退室しました
ヒサヤ : ―― … … (雨の様な返り血をボタボタと浴び
ルヴァン : ………
ルヴァン : (こいつ本当に警察かよ
ヒサヤ : … っは (小さく嗤う
ヒサヤ : … いや~、ナマモノのパーツがあって幸いでしたぁ(2人にへらりと向き直る
ルヴァン : そっすね〜(にこりと営業用スマイル
ヒサヤ : やー、ってか本当ありがとーございます。酒とか飯とか超おごりますよマジ。(血みどろヘラヘラ
ルヴァン : あ、大丈夫っす。俺彼女んち行くんで。
ルヴァン : ………
ルヴァン : (まあ、味方の内はいいっつーことにするか。
ヒサヤ : アハハリア充アピールかよ! じゃーまたの機会に~
ルヴァン : うぃーっす(立ち去っていく
ルヴァン : しかし何が起こってやがんだ…(夜の闇に消えていく
ヒサヤ : (片手ヒラヒラ見送り
ルヴァンさんが退室しました
ヒサヤ : …っ、さて。
ヒサヤ : ココスさんはついに餓死したか? ビリビリバイバルで倒れたか?(そっち向いて
ヒサヤ : …(しゃがんで
ヒサヤ : よっこいせっと。(ココス雑に抱え上げる
ヒサヤ : (最寄りの救護施設へと歩き出す
ヒサヤ : ……
ヒサヤ : (「律するアタマも無くなったら終わり」。
ヒサヤ : (言葉とは、不思議と己に撥ね返って来る物で。ソレは彼の、生涯を賭した自戒でもある。
ヒサヤ : 
ヒサヤ : うっかり殺っちまったよ。身柄確保しとけとか言うんかな~… はー報告書…(何かもうブツ愚痴言いながらココス抱えてトボトボと
ヒサヤ : ソレにその前の… あぁもう道中誰にも会いませんよーに…
ヒサヤ : (考える事が………多い!
ヒサヤ : (そんなある日の深夜なのだった。
ヒサヤさんが退室しました