赤日 [ソウマ ヒサヤ]

ソウマさんが入室しました
ソウマ : (―――時は数日前に遡る。
ソウマ : (深夜。 丑三つ時には少し早い時刻の事。
ソウマ : (栄養物資(ドリンクとかカ●リーメイトとか)補給にコンビニに出かける夜更かし野郎。前髪の長い黒髪に、度の強い眼鏡。
ソウマ : (姿勢悪く夜の路地を歩くパーカー姿。今時珍しい、絵に描いたような陰キャオタク。
ソウマ : (その背後に―――ぬるりと人影が迫る。
ソウマ : 「やっほーソウマちゃん」!(ばしぃっと背中が叩かれ
ソウマ : 、――
ソウマ : ……何。(振り返ればそこには……
ヒサヤさんが入室しました
ヒサヤ : (制服姿のあやしい警察官だ!
ヒサヤ : (ぱぱっとソウマから離れて)ひっさしぶりじゃねーの。 や、そうでもねぇか?
ソウマ : 。 ……そーだね。(じと、と眼鏡の奥の瞳でヒサヤを見て
ソウマ : …確かに、こうして対面するのは久しぶりかもね。
ソウマ : リアルが充実してる所なら先日遭遇したけど。
ヒサヤ : は。 ばっか。そんなんじゃねーって。
ソウマ : どう見たってそんなんだったよね。
ソウマ : …別に付き合ってるならいいじゃん。大人同士なんだし、何も悪い事無いでしょ。
ヒサヤ : まー、そーだけど。 …大人だから色々あんの。
ソウマ : めんどくさ。
ヒサヤ : は?言うなアンタ?
ソウマ : …相手は選ぶけど。 あと今すごい顔怖い。
ヒサヤ : まったまたぁ~(へらりんりん~
ヒサヤ : まー、(パッと気を取り直して)…あんま立ち話してっと怒られんな。(腕時計見て
ソウマ : …そうそう。公務中でしょ。ボクはそういうの五月蠅いよ。
ヒサヤ : 知ってまーす。 そんじゃま、元気で?(ひらりと片手挙げて
ソウマ : …ん。(軽く会釈し
ヒサヤ : (ほんの短い会話を交わし… ソウマから離れ、去っていく
ヒサヤさんが退室しました
ソウマ : (背を向け、互いに離れ
ソウマ : (しばらくした所で…
ソウマ : ……(ポケットに手を突っ込む。
ソウマ : (出会い頭に、パーカーのポケットに入れられた――記録デバイスの感触を確かめる。
ソウマ : ……。
ソウマ : (…ああして話している間も、彼はそれとなく周囲を伺っていた。
ソウマ : (…既に、それだけの状況だってコトか。
ソウマ : …(小さく息を吐く。
ソウマ : (………いよいよ、って感じだな。
ソウマさんが退室しました
ヒサヤさんが入室しました
ヒサヤ : (ある日の午前二時丑三つ時 キアシスの街 深夜の路地にて
ヒサヤ :  ―――っだぁ、 もう…!
ヒサヤ : (大通りを走り続けるあやしい警察官。いつになくマジで困惑の表情を浮かべてるが
ヒサヤ : (その背後には白目を向いた警官たちが、何人もヒサヤを追って走っている。
ヒサヤ : ……んっ…と、! つっかえねーなお前ら!?
ヒサヤ : 、っ(裏路地に逃げるように入り込み
ヒサヤ : ……ま、俺もな…(息を整えながら、一人ごちる
ヒサヤ : (――ことばで紡ぐ病魔の呪い。ヒト特攻とも呼べる宣告魔法。
ヒサヤ : (それはある意味、明確に弱点を持つ。相手にことばが届かない限りはほとんど効力を持たないのだ。
ヒサヤ : (ようするに効かない相手にはまるで効かない!
ヒサヤ : (己の力が通用しない相手にはとことんジリ貧になるのだ!!
ヒサヤ : ……、、(息を潜め、追っ手をやり過ごす。
ヒサヤ : ……… (よし、気付かねーな。一番ココに近いのソイビーンだしな。余裕だわ。
ヒサヤ : (とはいえ、状況は予断を許さない。とりま反対側から裏道に抜けて――
ヒサヤ : 、(ふと意識を向けると、視界の端に
ヒサヤ : (特徴的な赤と黄色、 が――映った。
ヒサヤ : 、!
ヒサヤ :  ココスさん、  助かっ――
ヒサヤ : (ぐ       さ     っ
ヒサヤ : (首筋に、熱。 ―――否、これは痛みだ。
ヒサヤ : (突き立てられる、液体が入ったアンプル。
ヒサヤ : ―――  は…?
ヒサヤ : (身体から力が抜け、ズルリと崩れ落ちる
ヒサヤ : ――……、、
ヒサヤ : (見上げる。 自らを襲った者の正体を。 
ヒサヤ : (『恋人』そっくりなその姿を。
ヒサヤ : …………誰だよ、お前。
ヒサヤ : (――バカな話だ。 ホンットに馬鹿だ。
ヒサヤ : (……目の前にいるコレは、アイツと表情も、雰囲気も、魔力のにおいも、まるで違うのに。
ヒサヤ : (「今までに狙われた者達は、どれも心理的な隙を突かれ」――……
ヒサヤ : ………ぁーぁ。(ハハッと嗤って
ヒサヤ : しょーがねえ、なぁ… ・・
ヒサヤ : ―――
ヒサヤ : ―――   (ドク ン
ヒサヤ : ――― ッ   っ
ヒサヤ : (ビクッッ と痙攣したように身体が撥ね
ヒサヤ :    (ごぼり   と  泥のような塊のような ドス黒い血を吐く
ヒサヤ : ――(ビチャビチャと  見る間に血溜まりが広がっていく
ヒサヤ : ― ―、、 は、 、っ、、
ヒサヤ : (ヒサヤの体表に、黒く滲んだ、無数の痣のようなものが浮き上がる
ヒサヤ : (巻き付くように規則的に並んだそれは、細やかな紋様のようにも、肉体を縛り付ける鎖のようにも見える。
ヒサヤ : (―――文字だ。 祈りのことばだ。
ヒサヤ : (物語のような、詩的な文の聖句。 グランシスを基とする、とある信仰のもの。
ヒサヤ : (世界の制定者の偽神を崇め奉る宗教。――その中でも一等過激な思想を持つそれは、界隈では異端教〈テロリスト〉と呼ばれる。
ヒサヤ : (彼等は自らの信じる神「ギヤナ」を降神させるべく、選定された子どもに儀式を行い、幾重にも術式<のろい>を施すのだとか。
ヒサヤ : (あまりの負担と苦痛に耐え切れず狂う子どもや、廃人と化す子どもも、少なくないという――。
ヒサヤ : (愛情に溢れた、100%の善意によって紡がれた呪い。 ヒサヤの内に巡る、地獄のような言葉達。
ヒサヤ : (彼の扱う強力な言霊の礎。
ヒサヤ : (いつでも身体を蝕み続けるそれに、高い耐魔性と豊潤な魔力で抗い、平常を保ち続けていた。
ヒサヤ : (純悪魔族の身だからこそ出来る事。 ……出来た事。
ヒサヤ : (――ひとたび身体のバランスが崩れれば、それはたちまち己に牙を剥き、蝕んでゆく。
ヒサヤ : (大なり小なり、この世界のヒトは魔力を持って生きている。 ソレを当たり前とした状態で、生きている。
ヒサヤ : (当然、
ヒサヤ : (その急激な変化に耐えきれないものも、いる。
ヒサヤさんが退室しました

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最終更新:2019年05月27日 05:17