クランケ・ロレの第六夜『支柱』 [夏凛 ウツセ フォルカ ディッセ シエル]

--さんが入室しました
-- : (――かつてキアシスの誇る大魔導師の一人であった老グリアス公。
-- : (他都市の者と手を組み、数々の非道な人体実験を行っていた。
-- : (やがて彼はオニール・シティにて失脚し、その存在は表世界から消え去る事になる。
-- : (実験の一部は弟子に引き継がれた。然るべき施設と提携し、ある程度のクリーンさを担保され持続している。
-- : (だが、その中には当然ながら……到底表沙汰には出来ないようなものもあった。
-- : (新たな被験者はもういない。今後増える事も無い。
-- : (ある者は自由の身になり、ある者は棄てられ、……ある者は、残り続けた。
-- : (施設の設備に頼らなければ正常を維持できない者もいたし、
-- : (命そのものを、実験に委ねるしかない者もいたからだ。
-- : (――研究<コレ>を続けるのはあまりにも非人道。
-- : (だが、チューブに繋がれた命を切り捨てる事もまた、人の道に外れるのではないか?
-- : (数多の命の生殺与奪は、後任の弟子に委ねられ――……
-- : (その一部には『凍結』という決定がなされた。
-- : (進むでも無く、 戻るでも無く。 生かすでもなく。 殺すでもなく。
-- : (……長い長い時間を、培養液に浸したままで。
-- : ―――――
-- : ―――――
-- : ―――――
-- : (××××・×××某施設内。けたたましい警報音が鳴っている。
-- : (施設の廊下をひた走るは、ローブの男性。 …微妙に遅いのが悲しい所か。
アルバさんが入室しました
アルバ : ……――あぁ、全くもう!
アルバ : 生きてるうちに軟禁される日が来るとも…脱走する日が来るとも思わなかったな!?
アルバ : (長く暗い廊下を走り続ける 警報音が耳障りに反響する
アルバ : …… ばっ  かじゃないのか。
アルバ : 自分達が撒いた種だろ。 自分達で責任持つんだよ…!
アルバ : たとえ、何を…… 魔術っていう「目的」を、失う事になったって――――
アルバ : (――「身寄りのないわしは、お前を息子のように思っておるぞ…」
アルバ : (しわがれた優しい声に、頭を撫でる手に、胸がじんとした。まるで灯がともるような心地だった。
アルバ : (………嬉しかった。
アルバ : (家族が欲しかった。
アルバ : (家族になりたいと思った。
アルバ : (家族になれるのだと思った。
アルバ : (……「魔術師として、たくさん努力をすれば」。
アルバ : ――――
アルバ : (わかってるよ。 …わかってるよ。 ―――わかってるよ!
アルバ : (ぼくは間違えたんだ。 どうしようもなく道を踏み外した。
アルバ : (だからこそだ。 今度こそ――
アルバ : (―――今度こそ間違えない。
アルバ : (ロレを、停止させる。
アルバ : (走り続ける、――警報だけがやかましいが、妙に静かだ。
アルバ : (追手の気配は感じず、足音すら響くのは自分のものだけだ。
アルバ : …、(違和感に気付き始めたところで――視界の先に飛び込んでくる。 人。
アルバ : ……、何…?
アルバ : (倒れている。 覚えのある白衣姿。 …廊下の先に転々と、何人も。
アルバ : ………。
アルバ : (倒れる研究員の間を抜けてゆき、まるで導かれるように歩いていく。
アルバ : (目印を辿って歩き、到達する場所は……とうに想像が付いていた。
アルバ : ……。(自動扉が閉じる。 培養漕の淡い緑の光が空間を、アルバを照らす。
アルバ : (目の前には、
-- : (まるで培養漕を守るように、黒い影が立っている
--さんが退室しました
フォルカさんが入室しました
アルバ : …。なんだ。ぼくの邪魔をする奴がまだ残ってたのか。(憎まれ口を叩いてみる。…状況の拙さは、解っているが
フォルカ : ……。(何の特徴も無いシルエット。何も答えなければ、影。という印象しか与えない
アルバ : (――きっと例の影だ。独自に能力を持ち、最終的には魔力を奪うという。
アルバ : あのー…そこを通してもらえるかな? 急ぎの用なんだ。
アルバ : (相手の力は未知数だ。――だが、魔力を奪うという行為に関しては、此方に優位性がある。
アルバ : (恐らくは、「加護」として根こそぎ魔力を操作できる此方に――…!
フォルカ : ――――
フォルカ : フム………
フォルカ : いつもいつもいつもいつも。
フォルカ : おぬしの決断は、ギリギリで手遅れじゃのぉ。
アルバ : ……は、?(苛立ちと困惑の混じった声で それを聞く まるでそっくりなその声を
フォルカ : ―――――――(そして、   ゆらりと影が動いた
アルバ : ――――――
フォルカ : ――――
フォルカ : ――――
フォルカ : ――――
アルバ : ―――  ッ  ……… (がたりと膝をつく
アルバ : ―っ ―っ ―、、 、(過呼吸気味にひっきりなしに息を吸い)
アルバ : は、、 うっそ、だろ、 、
アルバ : (――だってこんなの、 こんな弱点を、 知っているのは…この世界に一人しか居ない。
アルバ : (いる筈がない     のに……
フォルカ : (アルバの傍で、取り立てて特徴の無いシルエットが見下ろしている。
フォルカ : ……、。残念です。 貴方は『成功した私』なのに。
フォルカ : っはぁ。 興覚めだっての。
フォルカ : (次々に声色が変わっていく 姿は何の特徴も無いままだが
アルバ : …、 …、…ッッ …、…(ダメージと共に不愉快さに顔を歪めながら、影を睨み上げる
アルバ : あぁ、 そうか。  なんてこった………
アルバ : (魔力吸収。 ……それはそれは乱雑で、穴だらけで、未完成の実験だった。
アルバ : (早期にポシャった原案は、それをベースにした新たな実験規格に切り替えられ、被験体も移り変わり――
アルバ : (失われた古代技術の復元という、予想外のブレイクスルーを得て――
アルバ : (――『守護操作』という、ほとんど別種の魔術として、ひとつの完成を見たのだ。
アルバ : ―、、―、 ―、 ……くっそ、(息すらままならず、視界が霞み始める
アルバ : …………最悪だ。
アルバ : (――――意識が途切れる。
フォルカ : ――(倒れた姿を冷たく見下ろす。
フォルカ : それにしてもこのジジイ、妙な形で人望があったようじゃのう。
フォルカ : ホッホッホ。 ま~魔術師なんぞ気狂いの集まりじゃからのぉ……。
フォルカ : あの研究員を焚き付けるのも容易いもんじゃったわい。
フォルカ : ―――(くるり、と踵を返す。影の視界の先には、緑色の淡い光を持つ培養漕。
フォルカ : ……これで、君を止められるものはもういないね。
フォルカ : ねえ、待っていてね、ロレ。もう少しだ。
フォルカ : 僕は君の為ならなんだってするよ。 ――必ず君の願いを叶えてみせる。
フォルカ : (そう言って影は膝を落とし――たった一つの培養漕に頬擦りする
フォルカ : 僕の全て。 君に捧げるからね!
フォルカさんが退室しました
アルバさんが退室しました

 

 

 

荒野さんが入室しました
荒野 : (オニール・シティ北東部の遥か街外れ
荒野 : (ここまでに得た情報によって示されたポイントは、街から随分と離れた所にあった
荒野 : (広々と広がる、草木が僅かに茂るのみの、荒れ果てた平野部。
荒野 : (だが、この場所はちょうど――大きな街に阻まれる事無く、魔術都市キアシスと線で繋がる。
荒野 : (そんな大地に埋まるように――人工的な光がちかっと小さく輝く。
荒野 : (勿論、普段はこんなもの見える筈が無い。幾重にも認識結界が張られ、何ら変わりない荒野が見える筈なのだが……
荒野 : (ともあれ、荒野の自然に明らかに異質な地下施設への入り口が、今は見える状態になっている。
夏凛さんが入室しました
夏凛 : ・・・。
夏凛 : (日付が丁度変わろうとする頃
夏凛 : (キアシスから単身、その地にたどり着く女魔術師
夏凛 : (片手にスマホ、現代風の軽装
夏凛 : (とても女魔術師なんて格好じゃあないが…
夏凛 : (誰がなんと言おうと…彼女は選ばれし【八首】の魔術師だ
夏凛 : っはぁ。半信半疑だったけど…
夏凛 : 本当に徒歩で来れる場所にあるなんてね…
夏凛 : 幻惑魔術か偽装魔術か…普段は何かのプロテクトでもかかってるんでしょうけど…
夏凛 : ご生憎様。最近はどんなオンチでもスマホアプリで目的地に到着出来んのよ。
夏凛 : (地図アプリを閉じて…あろうことかソーシャルゲームを起動し…
夏凛 : (怪しげなその施設へ入っていく
荒野 : (扉はランプこそ点いているが、扉端にある認証システムの液晶は真っ黒。 …どうもセキュリティの類が機能していないようだ。
荒野 : (そんな訳で、実にあっさりと、来訪者は内部へと入り込む。
荒野さんが退室しました
夏凛さんが退室しました
地下実験施設さんが入室しました
夏凛さんが入室しました
地下実験施設 : (廊下には点々と、非常灯の僅かな明かり。
夏凛 : っはぁ…
地下実験施設 : (薬品だか何かの化学めいた臭いが、明らかに換気の悪い感じで充満している。
夏凛 : (ソーシャルゲーム片手にその道を進む
夏凛 : 嫌になるわ。ほんっと。
夏凛 : 嫌気が差す。
地下実験施設 : (静寂が広がる。空調機械の駆動音すらもひっそりとしたもので、人の気配は、まるでない。
夏凛 : この気色悪い不愉快な匂いが
夏凛 : ーーー(何故か誰かを思い出す)ーーー
夏凛 : ………。
夏凛 : っはぁ…(気が重い)
地下実験施設 : (―――長い長い廊下が続き、やがて、夏凛の視界に変化。
地下実験施設 : (人が倒れている。
夏凛 : っ、…!(柄にもなく駆け寄る)
地下実験施設 : (――だぶついた服を着た、――   ――白衣姿の男性。夏凛の見覚えも何も無い人物だ。
夏凛 : 、………
夏凛 : (触れることはせず、ただ、近くから見下ろして
地下実験施設 : (意識を失っている。呼吸はごく僅か。――体内の魔力を根こそぎ吸い取られ、極端な衰弱状態にある。
地下実験施設 : (――道の先を見れば、それが一人だけでは無い事がわかる。
夏凛 : 生きてる…けど…(ーー気付きたくないのにーー)
夏凛 : 魔力を奪われてる…?(ーーこれじゃ街で起きてる現象と同じでーー)
夏凛 : (道の先、人々の倒れるその方向へ、スマホのライトを照らす)
地下実験施設 : (――まるで夏凛に道しるべを残すように、点々と倒れる人々。その先――廊下の最奥。
地下実験施設 : (一際大きな横開きの扉を、夏凛のスマホライトが照らす
夏凛 : (人々の群れをかき分け扉へと近づく
夏凛 : ………
地下実験施設 : (元は自動扉だが、今は機能していない様子。重いが、手動で開くだろう
夏凛 : (幾重もの思考が彼女を止めようと考えを張り巡らす
夏凛 : (これだけの人が倒れているその先…扉を開けずに逃げ帰るのが冷静だ。冷静のはず。引き返すべきだ。
夏凛 : …、!
夏凛 : っはぁ、もうっ!!(スマホ片手に乱暴に扉を蹴っ飛ばす
地下実験施設 : (バァン!!
地下実験施設 : (扉が蹴っ倒され―――― 淡い緑色の光が夏凛を照らす。
夏凛 : 【八首】アルバの一番弟子、【八首】の夏凛が来てやったわ!
夏凛 : さぁ、歓迎なさいーーー!(緑の光を打ち消すようにスマホが発光
夏凛さんが退室しました
地下実験施設さんが退室しました

 

 

 

ウツセさんが入室しました
ウツセ : (夏凛が研究施設に入ってしばらく後、
ウツセ : (地下実験施設にたどり着く魔導警察刑事
ウツセ : ……さて、少々手間取ったっすが…、
ウツセ : どうやらここみたいっスね。
ウツセ : …………
入口さんが入室しました
ウツセ : 見るからに気色の悪い施設っすねぇ……、(異様な地下施設への入り口を見つつ
入口 : (夏凛の時と同様。 これ見よがしに入口。夜の荒野にランプの一点の明かり。
ウツセ : ……、解眼…。(魔力サーチモード。
ウツセ : (周囲の魔力の動きを読み、罠が仕掛けられていないか等を警戒する
入口 : (これ見よがしに怪しい施設。にも拘わらず、トラップの類は仕掛けられていない―否、機能していないよう。
ウツセ : ………フムフム…。壊れちまってるっすね。
ウツセ : じゃあお邪魔するっすよ〜(といいつつ入り口の中に入っていく
入口 : (魔力の供給が立たれ、動力不足になっている模様。そんな訳で実にすんなりと中に入れる。
ウツセ : (コツ、コツとウツセの足音だけが周囲に響く
ウツセ : ……何もなさすぎて逆に不気味っすね…。(警戒は怠らない
ウツセ : ………、(深夜。長い廊下を一人歩いていく。
入口 : (わずかな明かりがともる、静まり返ったほの暗い廊下。 
入口 : (―――その先。道の先の闇に、突如急激な魔力反応。
ウツセ : (仄暗い廊下を歩いていく。心なしか不安になる。
ウツセ : (というのも彼女はプラケーターに手も足も出ず敗北した経験を持つためだが…、
ウツセ : ……ッ!(その思考の堂々巡りは急激な魔力反応によって終わる。
ウツセ : ……(構え、一気に警戒レベルを高める
フォルカさんが入室しました
フォルカ : ――っふぅ、参った参った。 (闇から一歩踏み出すように、人影が姿を現す。
ウツセ : どうやらお出まし、ってヤツっすねぇ。
ウツセ : (ヒサヤくん、応援手配してくれてるっスよね…(一瞬弱気になるが、
フォルカ : …うっかりしてた。 全員倒しちゃったらまあそりゃそうなるよね…(独り言のようにブツブツと
フォルカ : …お陰で鼠が入り込んじゃって。 でもま、仕方無いかぁ。
ウツセ : 独り言の多いヤツっすね…
フォルカ : どっちにせよアイツ等、このままじゃ彼女を…――あぁ、ごめんごめん。こっちの話しかしてないからね。(前を向いて、ウツセを視界に留めて
フォルカ : 君は新たな早贄? 一体この場所に何をしに来たのかな。
ウツセ : ちょっくら知り合いを探しに来たっす。あと小汚いジジイの陰謀潰しってとこっすかねぇ。
ウツセ : ……アルバをどこにやった。(敵意ある声で
フォルカ : アルバ?――アルバ、……(こめかみに指を当てて)あぁ、アレか。
フォルカ : 『アルバ』は君の大切な人? …いや、どうやらそうでもないようだね。(何故だか先回りするように
入口さんが退室しました
ウツセ : ……ご名答。知り合い程度ってとこっすね。(……不気味なヤツっスね…
ウツセ : (そう言いながら魔力反応に目を凝らす
フォルカ : 大切な人の、大切な人って所か。(目の前の魔力反応は膨大。まるでここらに倒れる人々全ての魔力を背負ったように
ウツセ : …ハァっ?(嫌にピキっと来る
ウツセ : ……知り合いの知り合いっすよ、ただの
ウツセ : (さすがにこの魔力反応は…、尋常じゃないっすね…
フォルカ : あはは、そう言うならアレさ、もうちょっと貸しておいてもいいじゃない。
フォルカ : もう一寸、もう一寸なんだ。
ウツセ : そうもいかねぇっす…どうも知り合いがご執心なようで…、
ウツセ : ついでに下らない計画もぶち壊してやるっすよ
ウツセ : お前の役割をぶち壊してやる、ってことっス。
フォルカ : はは、詳しいね。 ――そうだ、君は一つ勘違いしてるみたいだけれど。
フォルカ : あんな老いぼれジジイの計画なんて、僕は知った事じゃないよ。
ウツセ : ……、
ウツセ : ……どういうことっスか?
フォルカ : 僕は僕の目的あってこうしているだけ。生きようとしているだけ。
ウツセ : へぇ…。
フォルカ : …ま、それも込みで計画とやらの大枠には組み込まれているのかもしれないけどね。そんなの僕には関係無いし、知った事じゃない。
ウツセ : …6人の人格戦争、その首謀者。この前べらべら喋ってたみたいっすね。
ウツセ : その境遇には同情するっス。アタシも生きようとしているだけ。
ウツセ : ……誰しもそうっス。ただ…、(倒れる人々に目をやり
ウツセ : 自分の生存のためには他人を何とも思わないようなヤツは野放しにはできないっス。
ウツセ : 魔導警察として。
フォルカ : 優先順位を付けただけさ。 大切な人の為に、ね。
フォルカ : ま、あんなジジイの手先みたいに扱われるのは癪だっただけだよ。
フォルカ : 僕等の望みは決して相容れないだろう。ならもうやる事はシンプルさ。
ウツセ : ……どうやらそうなるっスね。
ウツセ : ……大人しくお縄に付くっス(再び構える
フォルカ : …そうはいかないよ。僕は『彼女』が生き残る為ならなんだってする。(対峙し
ウツセ : ……、(場一帯を「思い」のもつれたものと見なし、 魔力の動きをサーチする。知覚能力向上。
フォルカ : ―――「大切な人」…、ですから。(突如、声色が変わる。―聞き覚えのある、静かな女の声。
ウツセ : ……(くいくいっ、とかかってこいのポーズ
ウツセ : (一瞬怯むが…、
フォルカ : (――周囲の空気を圧縮し、音速の弾丸状にして放つ>ウツセ
ウツセ : ……散々前回つけ込まれた……チッ、「絶対硬度」…ッ(二秒間の不壊物質化。その間意識が途切れる
ウツセ : ––––(チッ、ヒヨったっス…(2秒後意識が戻る
ウツセ : (ウツセの絶対硬度は「最大二秒間」。つまり音速弾が着弾する瞬間のみ不壊物質化すればいい。
フォルカ : (絶対硬度に音速弾丸が弾かれる
ウツセ : ……ま、ちょうどいい機会っス
フォルカ : (声色は変わるが、シルエットには変化が無い。 後方に一瞬でバックジャンプし、壁に着地
ウツセ : あの頃の限界を超えてやるっすよッ!!(フォルカの脚にタックル。
ウツセ : (バックジャンプによって躱される
フォルカ : (タックルを空振ったウツセに次々と音速弾丸が飛んで行く
ウツセ : ……(解眼による魔力サーチで射出を先読みし、着弾のタイミングで「絶対硬度」によるブロッキング
ウツセ : ……モノマネ野郎には負けねぇっす(ガードしながらジリジリと前へ詰めていくが、
ウツセ : (同時にここで夕陽の能力と自分の相性の悪さに改めて気づく
ウツセ : (…と言いつつ、ジリ貧っスね……
ウツセ : (ウツセは近距離特化。だが、フォルカが夕陽の能力をコピーしているなら距離を詰めたところでたやすく距離を離されるだろう。
フォルカ : …、良い防御です。(短く呟き着地。傍の消火器を片手で拾い
ウツセ : ……今っス(着地した瞬間にダッシュして摑みかかる
フォルカ : ――…、【限界行使】。(消火器を限界加速 ウツセに向け弾き飛ばす
フォルカ : (掴み掛かる腕に消火器が克ち合う ――続けて消火器を音速塊でブチ割る!
ウツセ : ……絶対にそう来ると思ってたっス、(消化器の着弾と同時に始原物質化
ウツセ : ……お前の誤算は、アタシがこれまで勝ちたくて勝ちたくてたまらなかった相手に化けてるってとこっスねッ!!
フォルカ : (パァンと破裂 両者の視界が塞がれ――
ウツセ : ……始原掌ッ!!(掴んだまま自らを二秒間の超質量化。そのまま地面に叩き込む
フォルカ : ―― (掴まれ、地面に叩き付けられる――― が?
フォルカ : (ヒットの実感が、無い。 …まるで空気でも叩き付けたかのように。
ウツセ : ……もらッ、た……?(二秒後に意識が戻る
フォルカ : ……ふふっ、。(らしくない笑い声が漏れる。
フォルカ : あなたの誤算は――…、(解除のタイミングを待っていたように、ウツセに掴んだ腕に触れ
フォルカ : 私を、「彼女自身」だと思っている所ですね…。(速度操作行使。限界レベルの速度をウツセに与え、真水平に弾き飛ばす
ウツセ : (二撃目に移ろうとするが……
ウツセ : ……ッ(なすすべなく弾き飛ばされる
フォルカ : (入口側。廊下の遥か遥か遠くへウツセを弾き飛ばす。
フォルカ : ――…、一つヒントを。 私に物理攻撃は効きません。(胸に手を当て宣言する影。 …そんな力、この声の主にはありもしない。
ウツセ : (壁に激突する寸前に始原物質化
ウツセ : (ドゴォ、という爆音が遠方で
フォルカ : (どうやらシンプルなコピー能力とは異なる。…これまでの影同様、精神と概念の織り成すモノだろう。
ウツセ : ………フゥ。(壁にめり込みながら意識が戻る。
ウツセ : ……確かに、ちょっと熱くなっちまったかも知れねーっスね……。
ウツセ : (ぽんぽん、と土煙で汚れた衣服を払いながら、再び前へ。
ウツセ : ……、(しかし、さすがよく分からん魔導兵器。マトモにぶつかれば……、能力が全く分からん分、分が悪いっスね。
フォルカ : …、私が「こう」という事は、あなたの力は大半が物理的なもの。(遠く離れた所で、静かに佇み
フォルカ : 私には通じません……、。それが、私ですから。
ウツセ : ……チンプンカンプンっすが、悪趣味なヤツだってことは伝わってくるっス。
ウツセ : (廊下に響く声を聞きながら
???さんが入室しました
??? : (先程炸裂し、辺りに霧散する消火剤が 一瞬、風で巻き起こる
??? : (風裂弾>フォルカ
フォルカ : ――。
フォルカ : (空気の速度操作。風裂球を飛んできた逆方向への動きで反対に吹き飛ばす
??? : (容易くかき消される――が、続け様に側面、背面、上部からと四方八方から風刃が吸い込まれていく
ウツセ : ……!
フォルカ : …、あら。(フォルカの周囲を球状に拡散するように空気の速度行使。次々に迫る刃をいっぺんに吹き飛ばす
フォルカ : 新しいお客さんかな?(声色が変わる。線の細い、男のものに
フォルカ : ―(増援が来た事は分かる。 今自分が「こう」なのだから。
ウツセ : ちょっと風向き、変わってきたみたいっスね…!(前へ
ウツセ : (ヒサヤくん…、ナイスっス…!
??? : 『――殺気を向けてきた魔導警察と共同戦線とは。 世の中わからんものだな』
??? : (粉塵が舞う中、新緑の外套が隅に映る
???さんが退室しました
外套の影さんが入室しました
外套の影 : (粉塵に紛れて戦場を駆ける外套の影
フォルカ : (ス、と駆ける影に指先を向けて
フォルカ : ―雷、斬。(バチィと発電 雷属性のエネルギー刃を飛ばす
ウツセ : 抗魔金属を持ってた件は半分くらいは悪いと思うっスが、半分くらいは納得いかねっス
外套の影 : (影の眼前に現れる八芒星の魔法陣。雷をアースのように粉塵へ散らす
ウツセ : それはさておき…!今はそんな場合じゃないっスね。援護するっス(前へ。二人に追いつく
フォルカ : ―、ふぅん?(顎に指当てて
外套の影 : 、(眼前の魔法陣を通り抜けてフォルカへと距離を詰める
フォルカ : (トンッと地を踏み後方飛躍) 嫌だよ、君は相手にし甲斐が無い。(影に
フォルカ : よく似た奴を知ってる気がする。そうでしょ?
ディッセさんが入室しました
ウツセ : さて……、後衛は全くやったことないんスが…、
ディッセ : ――どうだかな。 少なくとも俺は――(フォルカの後ろより届く声
ディッセ : ――気配希釈・虚ろ隔たる影<ロスト・ワン> 解除――
ウツセ : 何やっていいかわかんないっすね、とりあえず突っ込むっス…!(フォルカに接近し
ディッセ : (虚無より居でる、軽装の男。 常の外套を、羽織っていない――!
ウツセ : 解眼…!(フォルカを「思い」の束として見なし、「思い」の動きをサーチする。そのまま解呪による精神攻撃を狙っていく方針らしい。
ディッセ : ウィンド――ストライク!!(風爆を背面より叩きつける!
フォルカ : ―――!!(着弾の瞬間――バチィッと発雷
ディッセ : 甲斐や納得は、二の次だがな――(金髪が揺れる――
ディッセ : (背面には軽装のディッセ、正面からはウツセと、 外套の、影――?
外套の影 : (ディッセの風爆の余波で外套が吹き飛ぶ
外套の影さんが退室しました
夏凛さんが入室しました
フォルカ : (ヒットと同時に雷が爆裂――『風属性』を無効化し散らす、完全なるメタ雷が炸裂しディッセに迫る
夏凛 : 礼装召喚!☆3魂喰い!(ディッセへ迫る電を散らす八芒星魔法陣
フォルカ : そうなの?…僕は全部納得ずくだよ。 …この状況もね。(3人の気配を察知し
ウツセ : ぶっちぎってやるっスッ!!!解尽ッ!!(その後ろから襲来
ウツセ : (相手そのものを「思い」のもつれたものと見なし、 それを解きほぐす、あるいはダマになっているところを断ち切る。 解呪の技能を精神攻撃に応用したもの。
ディッセ : (既に一戦終えてきたのか。 ガントレットに映し出されるレベルは「2」――
ウツセ : (ウツセがぶっち切ろうと狙うものは、もちろんフォルカが異様な執着を見せている、『ロレ』への「思い」にほかならない。
フォルカ : ―――。(眼前に迫るウツセ。そして――
フォルカ : ッッッ――― 止めッ!!(手刀がフォルカに当たった瞬間―――反射のように高圧電流がウツセに流れ込む
フォルカ : ―――っ、ぁ、(――勿論、防ぎきれるわけでは無い。が、彼のソレは「ダマが大き過ぎる」。
ディッセ : シアー・バースト!(そこへ叩き付け超突風!
フォルカ : ッッ、、、(それだけの為の役割。それだけの為の命なのだから、当然とも言えるが―――…)
ウツセ : ぐあっ–––(予想外の反撃のため、高圧電流が直撃する
フォルカ : ッ!!(続けざまに突風に煽られる――が、そもそも風属性が殆ど効かない状態にあるよう。
フォルカ : …(壁を背に(雷は風の有利属性だから? …そんな単純な属性相性で済まされない何かが起きているような…。
夏凛 : っは、さっきのリベンジ戦と行かせてもらうわ!礼装召喚!☆4!(夏凛が首元チョーカー襟立てYシャツ姿に
フォルカ : ―――、、 っ、今、…何をしたのッ……(たたらを踏みウツセから離れ
ディッセ : なるほど、顔色を変えたな。(黒い瞳が壁に追い詰められたフォルカを見遣る
ウツセ : ………ッ、狙いは間違ってないみたいっスね…、(ダメージはあるが戦闘不能にあるほどではない様子
夏凛 : 原始呪術!(他人の損を利と変換するあまりにも単純な原始の呪術
夏凛 : (要約すると、弱ってる相手専用の呪いだっての!
フォルカ : ――っ、ふ、(夏凛の呪術を見て
夏凛 : 弱った心を狙う呪いなんて悪どい呪術だけど、アンタにやられた事考えりゃあ躊躇する気にもなんないっての!
ディッセ : 警察……お前の一撃が、”有効”というわけだ……!(構え、ダメ押しに小風弾を連射する
フォルカ : ――「ようこそいらっしゃいました。」(迫る呪いと風弾に、再び声質が変化。夏凛にとっては―ウツセも聞き覚えのある声だろう。
ウツセ : オッケー、次はもっと切れ味の鋭い一撃をぶち込んでやるっス…(膝に手を乗せ立ち上がる
夏凛 : っ、コイツ…まだっ、
フォルカ : ―(呪いも風弾も当たり前のように直撃。勢いに身体が揺れるが――それを補うオートリジェネ。
ウツセ : ……アルバ、
フォルカ : (オニール外れの、ごく僅かな加護を吸い取り成す魔術。生命魔法アトモスフィア。
ウツセ : (ということはこの八首の嬢ちゃんとアルバも浅からぬ縁が……、
ウツセ : (三角関係ってヤツっスか、いやそんなことは今はどうでもいいっスね
フォルカ : (「心」の負傷に効くものではなく、それを糧にした呪いのダメージも大きいものだが…
夏凛 : うるさいっっっての!!しゃべんな!!!
ウツセ : ……(さておき。本体の戦闘能力はそこまででたらめに高くないはずっス(手刀の一撃を遠くから狙う
夏凛 : 原始呪術<コレ>じゃあ出力が足らないってワケね!ああーっそうっ!!
フォルカ : うわぁ、そんなに怒らないでよ…(―――視界の端にウツセを映す。……アレだけは、受けては拙い。
フォルカ : ―――(だって――アレを受けてしまったら――今まで自分のやってきた事は――やろうとしている事は―――
夏凛 : っ、(あいつの魔術だか呪いだか特殊能力だかは、もうタネは割れている…!
ディッセ : 冷静になれ夏凛。 ”アレ”の弱点はお前が一番知っている筈だろう(構え直し
ディッセ : (なるほど、相手に合わせて形態を変える訳か。 先程の妙な違和感も――
夏凛 : (対象の思念を読み取り状況に応じて自身を変える
夏凛 : (風には雷、そんな便利な変化までできるのかはわからないけど…
夏凛 : (確実に行ってきて、心を抉るのは…その人の「大切に思う者」に成り代わる技
夏凛 : っ、気色悪いっ(原初呪術を解除してスマホをタップ
夏凛 : あたしの迷子捜索隊に来たお人好し共、よく聞きなさい!
ウツセ : …………?
夏凛 : アイツは思念を読み取って…、アタシ達の大切に思う者に成り代わって戦闘してくるエゲツないクソ野郎よ!
夏凛 : 対策は簡単!忘れなさい!そんな奴の事!
ディッセ : (時間稼ぎも兼ね…構わず小風刃をフォルカに連射している
夏凛 : さっさと忘れちゃえばいいのよ!そしたら思考読まれるも何もあったもんじゃないっての!
ウツセ : (何言ってんだ、という顔をしてる
フォルカ : …、はは、忘れる、だって?(――風刃を次々に無効化。オートリジェネで身体は回復していく。
ウツセ : そりゃ、忘れられれば楽なんっすが……ねぇ。
フォルカ : …そうだよ。 どうしようもなく忘れられないから、どうしたって消えやしないから、
フォルカ : 君のお師匠様だってあんな風になった訳だ。
夏凛 : っっはぁ!? 黙んなさいっての!!!
ディッセ : ――それが、何だと云う。幻影。
ディッセ : いくら姿形を真似ようと、同じ音を奏でようと(ガントレットを振り上げる
ディッセ : 俺が生き方を変えることは、(地面に向け、ウインド――
ディッセ : 無いッ!!(ストライク!! 爆裂し粉塵が巻き起こる!
フォルカ : ぼくは対偶。君達の人生の番。 どんなに願ったって消えないよ。――消えてなんか、あげるもんか。
ウツセ : ………、
ディッセ : 番であれ伴侶であれ、師であれ。 それは俺達と彼らの繋がりだ。(そして、補助呪文、オン――
ディッセ : (ウツセ、夏凛、ディッセ――全員の気配が多重化する。 いわゆる影分身、陽炎の呪文!
フォルカ : ―――…そう、絶対にだ!(無機質な床に、ぶわりと青い花が咲き始める
ウツセ : ふ、ふふふ。
夏凛 : あーーあーーー。そうね。そうだっての。口に出すのは死ぬほど恥ずかしいけど、そのとおりだっての!(フォルカに、そして、ディッセに返事をする
ディッセ : お前との繋がりではない。 それを――
ディッセ : 「「嘗めるなよ」」
ディッセ : (後方より3方! 同時にディッセが襲いかかる!
ウツセ : ……アタシは、アタシの弱点に気づいちゃったっスね。
ウツセ : メンタルに難があったっス。前回もそれでやられたんすが…、
ディッセ : (風裂拳、風裂拳、風裂拳――いずれかが本物で、残りは幻影だが――
夏凛 : 十連、召喚。(ディッセの影分身の支援を受け、花と陽炎に紛れながら、スマホをタップ
フォルカ : (狭い廊下に、咲く花の魔力がぽわぽわと充ちる
ウツセ : あと近距離以外の攻撃能力が全くないところっスね。アタシのプライドだったんすが…、
ウツセ : 無意味なこだわりはもう辞めるっス。
フォルカ : (幻影の攻撃を花の魔力が中和し霧散させる。本体にも同様の効果が起きるが―完全に削がれはせず!
ウツセ : 近接特化はアタシの制約っすが…、制約を破らずに遠距離攻撃する方法があるっす…(花の魔力術式の型を絞り込んでいく。2056、1028、……、16、
夏凛 : っはぁ。どうせ忘れらんないんなら…強烈に思い出させてあげるわ。
夏凛 : アタシごときがなんで…センセと同格の【八首】に成れたかをねっ!(スマホから虹色の光りが溢れ夏凛を包み込む
ディッセ : シアッ(2体の幻影が霧散するが、本体の一撃をねじ込む!
ディッセ : バースト!!(ウツセ目掛けて吹っ飛ばす旋風付き!
ウツセ : (落ちている消化器の破片を手に取り、それに解呪の念を宿しながら、無数に放擲する。
ウツセ : (そのフォームは夕陽に酷似したもの。
夏凛 : 礼装召喚!☆5―――(青い花が、虹色の光に包まれ捻り消される
フォルカ : ――っ、、!!(旋風に吹き飛ばされ
フォルカ : (――っ、嫌だ。アレは、駄目だ。 絶対に。絶対に――(溢れる虹色の中、吹き飛ぶ方向を見て歯軋り
夏凛 : カレイドスコープ!!!!!(偉大なる魔導元帥の黒衣を纏い【八首】の少女は叫ぶ
スフィア〈記録者〉さんが入室しました
スフィア〈記録者〉 : (廊下にて、どこからともなく古代魔器スフィアを模した装置が召喚される
夏凛 : (平行世界の管理を司る最強の魔法使い。その渾名そのものを冠する魔術礼装。カレイドスコープ<万華鏡の如し>
フォルカ : ―――っ …うわ。(思わず
夏凛 : (フォルカがソレを認識した、その瞬間――フォルカとウツセの"間の空間"が存在を消す。
フォルカ : ―――っ!!!
ウツセ : へ…?
夏凛 : アンタがセンセだろうが、世界最強の存在だろうが、もうなんだっていいっての。
フォルカ : (一瞬で密着距離。 …ウツセが驚いてる!?
夏凛 : アタシが全次元最強になって、全てを超えるわ。
フォルカ : …は。うっそだろ… (最早呆然と呟く
フォルカ : (―――チャンスは一瞬。今しかない。  やる事は、一つ。
フォルカ : (予想外の射程消滅にウツセが動揺した、その一瞬――
フォルカ : (胸に手を当て。
フォルカ : (―――青い花畑が、スゥッと色を変える。 鮮やかな、毒のような赤色に。
ウツセ : (そしてそこに先ほどとは違いウツセの全力を込めた「思い」を全て断ち切る手刀
フォルカ : ――― (手刀が届く―――ほとんどその瞬間に。
フォルカ : (フォルカの心臓が爆ぜる。
フォルカ : (大地に満ちた死霊魔力を自ら注ぎ込んだ結果。
フォルカ : (―――そして、ウツセの手刀がフォルカの「思い」を断ち切っていく。 ――最後の抵抗。想いは失せ消え、残せるものは、爆ぜて散りゆく僅かだけだろうと
フォルカ : (黒い影が、コポ、、、と同じく黒い液体のようなものを吐き
フォルカ : ―――…この、 想いだけは……  絶対に断ち切らせない。(はは、と、笑いを交えた声で
フォルカ : (黒い影が崩れ、砂のように流れ始める―――大凡は無様に地に崩れていくだけだが
ウツセ : ––––、、(手刀を振り下ろし終わりながら、フォルカを見つめている
ディッセ : …――なるほど。 差し向けた概念の強さ。
フォルカ : ………(その幾らかは風に流れ――最奥の扉の向こうへ、サラサラと
ディッセ : さしずめお前の想いに直結していた、という所か。 道理で、厄介な筈だ。
スフィア〈記録者〉 : (スフィア《記録者》はカレイドスコープ〈万華鏡の如し〉による次元空間の収縮操作術式の一切を記録した。
スフィア〈記録者〉 : (消える
スフィア〈記録者〉さんが退室しました
ディッセ : ――さて。
フォルカ : ―――あと一寸、 なんだって。
フォルカ : ――― 彼<こ>の心臓は―――彼女<ロレ>の為に。(まるで誰かにそっくりな声音で囁き、
フォルカ : (消える。
フォルカさんが退室しました
夏凛 : ふーーーーーん。
ディッセ : 断末魔より察するに、あと僅かで成し得るということか。
夏凛 : ("彼"の能力だけでなく、行動原理と、"大切にしている者"が、見えてしまった。
夏凛 : ・・・。(持て余したこの力を悪どく使えば、いくらか溜飲の下がるえげつない行為に奔る事もできるだろう
夏凛 : ま、やんないけど。アンタに興味無いし。
ディッセ : ……そうだな。(そんな夏凛を察してか
ディッセ : 熱くなるのはそこだけで良い。 魔術師であれば、尚更だ。(胸元を指差し
夏凛 : っはぁ? 指図してんじゃないわよ。(早速口悪い
ディッセ : (悪かった、と手をひらひらと竦める
夏凛 : アタシだって敵が倒せりゃいいだけだっての。ソレ以上は望むだけ虚無ってもんだわ。
ウツセ : まー、なんとか終わったみたいで良かったっス……。
夏凛 : ま・・・、でも。手間かけさせたわね。(ウツセと、ディッセに、
夏凛 : (二人の援軍が無ければ最初の接触で終わっていた
ウツセ : 別にアンタの捜索しにきた訳じゃないんすが、まぁ結果オーライっす。
夏凛 : (冷静でない単騎特攻を決め、挙げ句探し相手の術を真似る敵にぶつかり、八首の女魔術師はあっさり敗北していた
ディッセ : …構わん。お互いプロだからな。(気にしないと
ディッセ : 俺はここの職員達を運び出す。 その御業だと、何かとやり辛いだろう(規模を予測してか
ディッセ : ……あまり時間が無いようにも思える。二人は先に進むと良い。
夏凛 : 別に? うっかり研究所ぺちゃんこにしたりしないっての。 まだまだ探ってない情報あるんだし。
夏凛 : ま、とはいえディグもレスキューも専門外だから、アンタを差し置いてでしゃばるつもりもないっての。
ディッセ : 迂闊に工房に突撃すると、罠がある、などか?(片目閉じて
ウツセ : ……助かったし、助かるっす。
夏凛 : さあ。罠なんてあんのかしら。アタシが来た時には既に廃墟みたいな雰囲気出てたけど。
ディッセ : 注意するに越したことはない。工房とは魔術師が始めに作り、最後に籠もる場所だ。
ウツセ : 気を抜くのは早いってとこっすね。
ディッセ : そうだな。 最近の魔術師は、あまり工房を持たないが、な。
夏凛 : スマホ1つありゃあ十分よ。(当然そんなのは自分だけと知りつつも
ディッセ : ああ。同時に歴史のある魔術師が作ったとも言える(指パッチン。
ウツセ : それに、アルバお姫様も探しに行かないとっスねー。
ディッセ : ――小さな博愛<プラケーター>――
ディッセ : (雰囲気の違う…風?が 研究員達を持ち上げていく
ディッセ : (次々と浮遊していく職員達。便利なエアキャリーだ!
ウツセ : ……なんかトラウマの気配がするっすがまあいいっス……
シエル(ミニ)さんが入室しました
夏凛 : げ。お姫様だなんて辞めてよね…
シエル(ミニ) : (夏凛のスマホにヒョコッと現れやがるミニシエルん
ウツセ : (やっぱまんざらでもないみたいっスねぇ…
シエル(ミニ) : 「――…ぁーぁー、テストテスト。やっと繋がった――…聞こえてる!?」
ディッセ : …シエルか。(20名弱ほど浮遊させてる異様な状況
夏凛 : っはぁ?遅いっての。
夏凛 : アンタが焚き付けるからぶっ潰してやったわよ。これで満足かしら?
シエル(ミニ) : 「マジかよお手柄だね。でもちょっと時間が無いから賞与とかは後からで。簡潔に言うよ」
シエル(ミニ) : 「――皆、今すぐソコから離れて。 出来るだけ遠くに。速やかに。」
ディッセ : 爆発するとでも言いたげだな(言いつつもう浮遊連れて移動開始
夏凛 : っは?(右手を握りしめる
ウツセ : へ?
シエル(ミニ) : 「ポイントの計測を行ってたんだけど、数分前から明らかに異様な数値を示してる。」
シエル(ミニ) : 「魔力量が ザ 急激に増大したと思ったら、 突然――   ザザ、 ザ」
ディッセ : だそうだ。 お前のそれで止められるものか?(夏凛に
夏凛 : っはぁ!? ロマニみたいな通信してんじゃないわよヘッポコ技術!(途切れ途切れの通信にキレて
ディッセ : (研究員を浮遊させ外へ退避させていく……が数が多い!
夏凛 : さあね? 別に全能の力ってわけじゃあないからね。(ディッセに
夏凛 : アタシが無事でもそいつ等が全滅ってのもありえるっての。
ウツセ : ……とにかく急いで離れたほうが良さそうっスね
シエル(ミニ) : 「――― つまり、ザ ソコの魔力が 急激に 減 s てるって事だよっ 」
夏凛 : ―――っち、わかりたくなかったけど、わかったっての!
シエル(ミニ) : (――虹咲シエル(ミニ)の技術は、魔力による通信。それが著しく不安定な状態。つまり。そういう――
夏凛 : ゲート・オープン!(右手を開いてプリズム結晶体を投げる
夏凛 : (ディッセの浮遊御一行の前に開かれるぐにゃぐにゃワープホール
ディッセ : ――、(ガクン、と途中で研究員の高度が落ちる
ウツセ : (アルバ姫には悪いっスが…、無事を祈るしかないっスね
ディッセ : ッチ、…!(半ば研究員を放り込んでいき、全研究員を転移!
夏凛 : 次元旅行なんて豪華なもん期待しないでよね!キアシスの警察署の前あたりに吹っ飛ぶだけだっての!
ディッセ : 十分過ぎるほどだ。 …よし、次はお前だ。早く入れ(ウツセに
ウツセ : ……オッケっす(入る
夏凛 : 残んの?(ディッセに短く問う
ディッセ : 心中して何になる。(行け、と夏凛に顎で
夏凛 : ふーーーん。(ワープホールへ飛び込む
夏凛さんが退室しました
ウツセさんが退室しました
ディッセ : ――さて。
ディッセ : (踵を返し、あろうことか奥へと進む
シエル(ミニ) : 「―――ちょ っt 」 ザッ(完全に通信が途切れる。 ――大気中の魔力すら失せたという事。
ディッセ : (さきほど僅かに感じた風の流れ……ダクトか、意思なるものか。
シエル(ミニ)さんが退室しました
ディッセ : (いずれにせよ、”生きているモノ”があると云うことだ。
ディッセ : (周囲から魔力<マナ>が根絶された世界―― 本来魔術師であれば呼吸すら危ぶまれよう
ディッセ : (最奥の部屋―― 歪んだ隔壁をギシギシと押し開ける
地下実験施設さんが入室しました
ディッセ : ――――
地下実験施設 : (――淡い光がディッセを照らす。壁一面の培養漕。張り巡らされたダクト。
地下実験施設 : (先程夏凛が向かい――「イネイブラー」と交戦した部屋。 薬品の臭いが鼻をつく。
ディッセ : …………
地下実験施設 : (交戦中は忙しなかったが…ディッセなら戦闘の最中でも気付いていただろう。奥にもう一つ扉がある事に。
ディッセ : (扉に手を触れる
地下実験施設 : (―――その、瞬間。
地下実験施設 : ―――(ディッセの視界が閃光に塞がれる。 
ディッセ : 、―――――――――
地下実験施設 : (実験施設を丸ごと吹っ飛ばす大爆発。 ――――幾重にも、何人分も重ねられたエネルギーの奔流。
ディッセさんが退室しました
地下実験施設 : (―――周囲一帯に、地図上に円を広げるように、一切の魔力反応が消えていく。
地下実験施設 : まるでドス黒い風穴を開けるように、大地の、大気の魔力が枯れ果て、死地となる。
地下実験施設さんが退室しました

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最終更新:2019年06月04日 22:52