黄 しあわせをちかう [まりん ジョン ルヴァン]

キアシスさんが入室しました
キアシス : (喫茶EMで何やらくっちゃべっている女子高生
まりんさんが入室しました
まりん : 師匠?元気元気ー!さすがに刺された原因になった婚活アプリまだ使ってたのはヒいたけどねぇ〜。
まりん : あとねぇー、ラブレターもらってびりびりに破いて、あたしが一回ちゃんとデートしなさい!って怒った友達なんだけどぉ〜、
まりん : なんと付き合ったの!びっくりだよね〜!でもそんなもんかぁ〜。
まりん : この前デートしてたのみたよぉー!ギミちゃんたら、いつもあんななのに顔真っ赤にしちゃって。
まりん : あ〜!いいなぁ〜!あたしも恋したいなぁ〜!
まりん : ……そうだ!夏休みはどこか旅行でも行ってみようかな!何かあるかも〜〜!
まりん : きゃーー!わくわくしてきた〜!
まりんさんが退室しました
キアシス : (ところかわって、ラプレーン寄りのキアシス郊外の草原。見渡す限りの果てが見えない原っぱ。
キアシス : (……そこに、こじんまりとした墓が建てられている。そして、とても古い。
ジョンさんが入室しました
ジョン : (礼服姿の初老に見える男性
ジョン : ……よいしょっ、と。(墓に目線を合わせるためにかがむ。
ジョン : すまないねぇ、きみとの最後の約束を果たすのにずいぶんかかってしまったよ。
ジョン : (ありったけの花束を手に抱えている。
ジョン : それともきみは随分なんてレベルじゃない、って言うかもしれないねぇ。(ははは、と
ジョン : (ざっと見積もって1000年以上
ジョン : ………。
ジョン : ………正直、恨んだこともあったよ。きみを。それも何回も。
ジョン : 数えきれないほど。
ジョン : だが、よく頑張った。
ジョン : ………そして諦めなくてよかった。
ジョン : (「どうかもう誰も苦しまない、こんな金属なんてない世界を…。……あなたが作って。」
ジョン : ……そしてきみを忘れなくてよかった。
ジョン : 愛してるよ、今も。
ジョン : ……生きているうちにもっと言えばよかったけれどね、はは。
ジョン : (初老の男がありったけの花束を墓に手向けると、
ジョン : (草原をふわりと風が凪いだ。
ジョン : (上には見渡す限り広がる青い空と太陽。
ジョン : ………うん、夏が来るねぇ。(空を見ながらぼそりと。
ジョンさんが退室しました
キアシス : (ところかわって、あくる日の深夜の喫茶EM。
ルヴァンさんが入室しました
ルヴァン : (何やら客に冷やかされている。
ルヴァン : やだなぁ、欠員出たんで本当にたまたまですよ。(目の奥が笑っていないバーテン
ルヴァン : ま、理由なんてどうでもいいんですけど。
ルヴァン : (チッ…、ジジイの「働きたくないから君がやって」というふざけたワガママが理由なのは正直気に食わねえが…。
ルヴァン : (もう「元首」とは言わせねえぞ。
ルヴァン : (晴れて八首復帰だ。
キアシス : (–––––そして数時間後。
ルヴァン : ……お先でーす(仕事が終わり、退店するバーテン
ルヴァン : ……。さて、こっからだな。
キアシス : (その日の夜。
キアシス : (月が照らす人気の全くない古びれた材木置き場で会話するバーテンと女性。
キアシス : (幼い頃に二人が出会い、そしてよく遊んだ場所だ。
キアシス : (ーーそして、しばらくして
キアシス : (突然、何の気なしに二人の会話が止まる。
ルヴァン : ……。ゴホン。
ルヴァン : (左のポケットに隠された小さな小箱から
ルヴァン : (指輪を取り出し、片膝を立ててひざまずく。
ルヴァン : (そして、それをするりと女性の薬指へ。
ルヴァン : (ーーーその時、ルヴァンの脳内を
ルヴァン : (ずっと抱いていた女性への思い、身分の違いにより付き合えなかったこと、それがきっかけで荒れたこと、カクテル作りにハマった経緯、八首になって元首になったこと、
ルヴァン : (そして女性との数えきれないほど多くの思い出が駆け巡る。
ルヴァン : ……………
ルヴァン : 俺と、結婚してくれ。
ルヴァン : (その時ルヴァンが見た表情–––––女性の泣き笑いは、自分が知っている過去の思い出のどれよりも美しかった。
ルヴァンさんが退室しました
キアシスさんが退室しました