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防風林設置計画

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/* 防風林設置ガイドライン */



/* 目次 */



0.目的

植物の急激な成長を促す技術を用いず、レンジャー連邦本島砂漠部の防風と飛砂防備、及びそれによる海抜低下の阻止と、生活環境並びに砂漠部の保護を行うことを目的とする。




1.草方格の設置

防風林の植樹を行う前に、治砂を目的として草方格の設置を行う。
これは植物が定着する前に根がむき出しになってしまったり砂に埋もれてしまったりするのを防ぐためである。


作業手順:

1.設置場所の選定
設置には、防風林を植樹予定にある砂漠部の風上側斜面中腹を選ぶ。
  • 草方格を設置すると、設置された場所の砂が固定されます。そのため、場所の選定はとても重要です。
  • 草方格を有効的に施工できれば、風によって移動する砂丘をコントロールすることができます。
  • 後の土地利用がしやすいよう、できるだけ砂丘を平らかにすることを目標とします。
  • 砂丘の山部分・谷部分に設置すると砂丘の形が固定されてしまうため、砂丘の斜面中腹へ設置します。
  • 風下に設置すると流れて北砂に埋もれてしまうため、風上に設置します。

2.基本線を引く
草方格を作る地面に約1m間隔で格子状に線を引く。
  • 比較的風の弱い場所に関しては、2m間隔としても構いません。
  • またこの時、環境に適した牧草の種があれば基本線の上に蒔きます。必須ではありませんが、草方格の効果を長持ちさせることができます。

3.ワラを差し込む
格子状に引いた基本線の上に、線に垂直になるようにワラを並べ、スコップで線に沿ってワラの中央部をまっすぐ地面に差し込む。
  • 差し込んだワラは、地面に対してほぼ垂直な低い柵になります。これにより、格子内の砂の移動がなくなり、設置場所の形が固定されます。
  • ワラは砂粒を捕まえても風は通過させるので、風の動きを阻害し変えてしまう板状の柵よりも効果的に治砂が行えます。
  • 基本線の上に一緒に蒔いた種があれば、ワラと一緒に地面に差し込んでください。
  • 縦横全てのワラを差し込めば草方格の設置は完了となります。

4.注意事項
草方格の効果は5年ほどである。
草放格による風食防止はあくまで一時的な風食対策であり、長期的に砂の飛散を防止するためには、早期にその他の対策を講じる必要がある。




2.防風林の設置

防風と飛砂防備のため、海岸線に沿って本島を囲むように防風林の植樹を行う。
草方格の効果は5年程度であるので、治砂の効果が大きいうちに林を根付かせ、最終的には草方格がなくとも防風林そのものが防砂効果を発揮できることを目指す。

また、防風林の設置の目処がつくまで、現在生育している木の伐採は行わない。海岸線に植生しているものについては、これをこのまま防風林に利用するものとする。


設置計画:

1.潅木の植樹
草方格のマスの中に、気候に合った潅木を植えていく。
  • 潅木とは根元から多数の幹・枝が生える形の中低木です。地面付近から枝が多いので樹高の高い木より治砂効果が高く見込まれます。そのため、まずは潅木を根付かせます。
  • 計画段階で推奨する潅木は以下の種類です。ただし、より適した自生種がある場合はそちらを優先します。
    • 沙柳:樹高2~5m:耐乾・耐暑・耐寒などに優れ、挿し木で増やすことができる。刈り取ったものは穂木や家畜の飼料、パルプの原料などとして利用できる。
    • 紅柳:樹高3~5m:耐乾・耐暑・耐寒に優れ、耐塩性が特に強い。収集した過剰な塩分を排出するため、より海岸に近い区域に植えれば塩害防止効果が期待できる。木質は硬く、幹は鮮やかな紅色。
    • 沙棘:樹高1~5m:耐乾・耐乾・対砂に優れる。空中窒素を固定し土壌を肥やす効果のある根粒菌が根に大量に付着しているため、土壌改善に役立つ。実は非常に栄養価が高い。

2.高木・小高木の植樹
潅木の植樹が一段楽した所で、防風効果の高い高木及び小高木の植樹を行う。
樹高が高い木は、枝下の空間があいていると、かえって林内の風が強まり飛砂が加速する可能性があるため、樹高の異なる何種かの木を組み合わせた複層林を目指すものとする。
  • 計画段階で推奨する木は以下の種類です。ただし、より適した自生種がある場合はそちらを優先します。
    • ポプラ:樹高10~15、最高30m:耐乾・耐暑・耐寒性などに優れ、成長が早い。挿し木で増やすことができる。
    • モクマオウ:樹高10~20m:耐乾・耐塩性に優れる。比較的成長が早く繁殖力が強いため、生育がより厳しい海岸付近の区域への植樹を推奨する。
    • 楡:樹高8~15m:耐乾・耐暑・耐寒性などに優れ、耐塩性もある。種子を多くつけるので、土壌改善などで環境の条件が揃えば自力で増えていくことも期待できる。
    • 沙棗:樹高5~15m:耐乾・耐暑・耐寒・耐塩性などに優れる。成長が早く、土壌改善に役立つ根粒菌が共生している。果実は食用や酒原料にできるほか、花は開花期が遅いため蜜源植物にもなる。
    • フクギ:樹高10~15m:耐暑・耐風・耐塩性に優れる。他の木々と比べると成長が遅く乾燥にも強くないが、強い耐炎性があるため、可能であれば都市部付近の植樹を推奨する。

3.特記事項
地形的な要因で林幅が取れないなど、防風林の効果が不足する場合は部分的に防風柵を設け、これを補う。




3.海岸部以外の木々の伐採

防風林の設置が完了し、連邦本島の飛砂防備が達成された後、繁茂技術によって増えすぎた部分の木々を伐採する。
伐採した木々は生活資源として国民生活に役立てるものとし、土地については必要によって焼畑などで農地として活用する。

この段階を以って防風林設置計画を完了とする。




4.その他

防風林の効果的な設置のために必要な地形・気象データ及びそれらの調査については、藩国空軍に協力を求め、提供を受ける。


以上



 (霰矢蝶子)

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