Q:現地でパスポートは持ち歩いた方がいいの?
A:
イタリアでは、スリ・ひったくり・置き引き・空き巣などの「窃盗」は多発していますが、
昼間に街中で「強盗」にあうケースはめったにありません。
それを踏まえて具体的な対策をとりましょう
・滞在中にどうするかは、「持ち歩く派」と「セキュリティーボックスに入れる派」とに
スレ内でも意見が分かれる。
イタリアの四ツ星以下のホテルの場合、室内のセキュリティーボックスから
盗まれることも決して珍しい話ではない。室内での盗難は免責事項になってるホテルも
多い。ホテル選び含め、判断は慎重に。自己責任で。
持ち歩く場合は、貴重品ケース(首かけタイプや腹巻タイプなど各種ある)を活用して
服の内側に身につけることを推奨。
持ち歩く派・預ける派、どちらにしても強盗対策はきちんととること。
こちらを参照
持ち歩く派の窃盗対策は
こちら
・イタリアのホテルではチェックイン時にパスポートの提示が必要になるが、
(稀に、コピーでもパスポート№さえわかればOK、という場合もある)
チェックインの手続き後、そのままフロントで預かろうとするホテルがある。
金庫にしまうのではなく、たいていは鍵を入れる棚にそのまま置かれてしまうため、
誰でも出入りできてすぐ見える場所に放置されることになり、危険。
人手が足りない時や夜間には、フロントが無人になることもありうる。
「自分で保管するから、手続きが終わったら返してくれ」とちゃんと言うこと。
・街歩き中は、原本とは別にコピーをバッグに入れておき、パスポートの提示を求められたら
まず「コピーでもいいか」をきく。(パスポート№さえわかればOK、という場合もある)
「どうしてもダメ」という場合のみ、原本を出す。
でも普通の観光中に原本提示を求められるのは、美術館等でオーディオガイドを借りる時と
年齢による割引サービスを受ける時ぐらい。
国際免許証や国際学生証がある人はそれらを活用するのも手。
・オーディオガイド等を借りる時、パスポートを預けなきゃならない施設もある。
管理に信用がおけるかどうか、そこまでしてサービスを受けるべきかどうかをよく考え、
納得した上で利用すること。
・ブランドショップ等で高額な買い物をし、免税書類を作る際には、
必要なのはパスポート№なのでたいていコピーでOK。(あくまでもイタリアの場合)
・路上で「パスポートを見せろ」というニセ警官に注意。
まず、コピー(パスポート№の照合だけ)でいいかどうかきく
→原本じゃないとダメと言われたら、「警察署まで行きます。署内だったら見せてもいい」
「ホテルに置いてあるから一緒に来てくれ」等と言うと、たいていの場合は引き下がる。
※パトカー以外の車には迂闊に乗らないこと
Q:スリ・強盗に遭わない為には、どうすればいい?
A:
四六時中、360度に気を配るのはなかなか大変です。
「普段以上に注意をはらう」には知らず知らずのうちに頭が疲れるもので、
日程の最後の方で気力も体力も落ちてきた頃に被害にあう人も多い。
ポイントを整理して対策をとりましょう。
【ツアーだとしても、油断は禁物。自由行動中のツアー客は狙われやすい】
◆スリ対策・・・物理的に手が届かないようにする
・パスポート+航空券+高額の現金+予備のクレジットカード+T/Cなど
→貴重品ケース(首かけタイプや腹巻タイプなど各種ある)を活用して
服の内側に身につける。
セキュリティーに絶対の信頼性をもてるホテルに泊まるなら預ける人もいるが、
イタリアの四ツ星以下のホテルの場合、室内のセキュリティーボックスから
盗まれることも決して珍しい話ではない。室内での盗難は免責事項になってるホテルも
多い。判断は慎重に。自己責任で。
・半日で使う程度の現金+普段使いのクレジットカード
→ズボンの前ポケット等に入れて上着を被せたり、バス&地下鉄車内等では手でガード。
サイフを使ってバッグにしまう場合は、バッグの奥の方に入れ、バッグは脇で
しっかり挟んだり、自分の体の前に回して手でガード。
バス&地下鉄車内ではバッグの口を手で押さえる。
ストールや羽織りモノがあれば、バッグにバサっと被せてから持つのも有効
「コイツは用心深そうだからやめておこう」とスリに思わせること。
※ズボンの後ろポケットにサイフを入れるのは最も狙われやすい。
チェーン等をつけてても中身が抜かれた、という事例もある
※貴重品ケースからポケットorサイフへの現金の補充は、トイレなど人目のない場所で。
◆ひったくり対策・・・いざという時は体の方が大事
・バッグは脇でしっかり挟んだり、自分の体の前に回して手でガード。
歩道を歩くとき、車道側にバッグが来ないように
(バイクでひったくられるケースがある)
冬場なら、コートの内側にショルダーをかけるのもよい方法。
・バッグの中身は、いざという時には持って行かれてもいい、という程度のものしか
入れておかないようにしておく。
過去の事例として、無理にバッグを取り返そうとしたためにバイクで引きずられて死亡したり、
転んで大ケガをしたケースがある。
◆置き引き対策・・・駅では警戒、食事の時にも注意
・無くなって困るような貴重品は肌身につけておく、というのは既出
・駅では十分に注意すること。不用意に荷物から目と手を離さないこと。
足元で挟んでても持って行かれた、というケースもある。
公衆電話を使ったり、地図や案内表示を見る時も注意。
大荷物を持ってウロウロしないこと。
・食事の際に、すぐに持って行かれたり、中身を抜かれたりしそうな荷物の置き方は
しないこと。(店の形態&客層によって警戒の度合いも違うが)
イスの背もたれにショルダーの紐を絡ませる・上着やショールでバッグを
包み込むようにして置く・背もたれと背中でしっかり挟み込む、等で自衛する。
ビュッフェ台に取りに行く場合、カバンを持って行くのはスマートとは言い難いが、
同行者がいれば交代で荷物を見張る・無くなって困るものだけは身につける・置き方に
気をつける・ビュッフェ台からも席に目を配る、等で自衛する。
◆窃盗全般に共通の対策
・自動販売機で切符等を買ったり、露店で買い物をした際に、お金をしまってある場所
をスリグループに見られ、その後をつけられてスられるケースが多発。
バス&地下鉄の切符はなるべくタバッキ等の店舗内で買うこと、お金の出し入れは
自分の体を楯にして隠す、などで自衛。
とにかく、往来で多数の人間に財布を見せないようにすること。
・両替は、道に窓口が面した両替商はなるべく使わないこと。
「今、大金を持ってます」とアピールしてるようなもの。
・道に面したキャッシュディスペンサーは使わないこと。
防犯面で危険なだけでなく、イタリアという土地柄、機械のトラブルも予想される。
銀行の店舗内(屋内)のディスペンサーを使うのが安心。
・「泥棒!」「やめて!」「助けて!」「警察よんで!」などのいざという時の言葉は
イタリア語ですぐ叫べるようにしておくとよい。
毅然とした態度でイタリア語で怒鳴ると、ジプシーの子供軍団はビックリして
散っていくことが多い。
◆強盗対策・・・街歩きのエリアと時間帯に注意
・人通りのない路地をふらふら歩かないこと。特に暗くなってからは×
・夜、通勤客が途絶えたあとの駅周辺には十分注意。
「○○駅の東側があぶない」などの情報は集めておく。
・タクシー等、お金で買える安全にはお金を惜しまないこと。(特に女性)
・個人旅行の計画をたてる時、はじめての街に夜到着してホテル探しにウロウロ
なんてことにならないように。
安いからといって、危険地区や著しく不便な場所のホテルを選ぶのもやめた方が無難
・上記の自衛策をとっても運悪くナイフや暴力等で脅された場合には、身の安全を優先
するのも大事。ポケットやバッグの小額の現金→貴重品入れ、と段階的に判断する。
・貴重品をホテルに預けてるからといって、無茶な行動は禁物。強盗犯は、持ち物の確認より先に
まず危害を加えてくる場合も多く、無傷ですむ保証はない。
中には「何の対策もしないで大丈夫だったよ」と言う人もいるかもしれません。
しかしその影で、相当の被害件数があることもまた事実です。
自分の旅の安全を「運任せ」にしたくないなら、きちんと対策・自衛をしましょう。
Q:タクシーでぼったくられない為には?
A:
・白タクには絶対乗らないこと。
市章・登録番号など、公認タクシーの車体デザインを確認しておくこと。
・タクシー料金の規定は都市ごとに違うので、ガイドブックで確認しておくこと。
「初乗り+1kmあたり○ユーロ」だけでなく、
夜間料金・日曜/祝日料金・郊外に出た場合や長距離走った場合の積算の仕方・荷物料金・
待機した時間によっての加算・迎車料金・僻地にタクシーを呼びつけた場合の加算、
など様々ある
(都市ごとの説明は、昭文社のガイドブックが比較的詳しい)
・乗り込んで走り始めたらまず、メーターがちゃんと動いてるかどうか確認
・メーター回っててもぼったくる方法として、
昼間なのに夜間料金にする・平日なのに日曜/祝日料金にする・市内を走っているのに
郊外料金にする・荷物を積んでないのに荷物代を加算する・混んでる道をチンタラ走って
時間分を大幅に加算する、などがある
・チップは、普通に乗って普通に降りるだけなら必要ない。
10-20セント玉なら「めんどくさいから」という理由でチップにしちゃうイタリア人もいるが、
何ユーロものチップをあげる人は通常いない。
・運転手からチップをねだるのは論外
・運転手からの「お釣りはチップでいいよね」攻勢がウザいという人は、
小銭もちゃんと用意しておくこと。
Q:『ぼったくりレストラン』はどうやって避ける?
A:
・まず、店の外にメニュー(値段つき)を出してる店が多いので、
入店前にしっかり確認しましょう。コペルトも明示してる店もちゃんとあります。
コペルトについては
こちら
・観光名所すぐそばの店の中には、コペルト自体が高額に設定されている場合もある。
全てがボッタクリというわけではなく、「由緒・伝統ある場所でテーブルにつくには、
妥当な値段(土地代)」という考え方もある
・生演奏をやっている店では、ミュージックチャージが余分にかかると
考えておいた方がよい
・日本語対応するにもある程度コストや手間ひまがかかるので、
日本語メニューを置く店全てがボッタクリとは言い切れない。
イタリア語も英語もわからなくてメニューが読めないと不安、という人は
ある程度のツーリスティックさは妥協しましょう
・しかし中には、作り置きの料理を温めただけで高額をとる店や、
缶詰のイカスミソースなどの出来合い食材を使う店や、
伝票に明細を書かずに多く請求する店や、
原価の安いワインに高い値をつけて無理に勧めてくる店や、
店員自らチップ(コペルトとは別に)を要求するような
悪質な店が存在することも事実。
又、日本語でしつこくしつこく客引きをしてるような店は避けた方が無難
・ジェラート屋も、マトモな店なら、サイズと値段が店頭に明示されています。
フレーバー選びよりもまず最初に「小さい○ユーロのやつを、コーンで」
等のように、サイズをきちんと指定しましょう。
最終更新:2007年04月09日 03:47