Multi-Shot Tracking

Multi-Shot Tracking マルチショットトラッキング''   

SynthEyesは、複数のショットを同時にロードし、トラッキングし、結びつけ、トラッカーとカメラとオブジェクトポジションを見つけるために関連付けて解析する強力な機能を持っています。

この機能で、トラッキング可能な特徴の基本的な位置を決定するために、簡単に追跡可能な「概要」ショットを使うことができます。
最初のショットをガイドとして使用して、ほとんど追跡可能な特徴が無かったり、複雑さをもつ狭い視野のショットをトラッキングできます。
大きなシーンファイルでも構わなければ、一つのシーンファイルに全てのショットをセットしてロードすることができ、一緒にそれらを共通のセットとしてトラッキングできます、そのため、各々のショットはセットのために同じ共通の3Dシオメトリを共有することができます。
このセクションでは、トラッキングの困難なショット(3D構築が不可能な三脚ショット)への対応例として、デジタルスチル画像をガイドとして使う方法を示します。このようなシナリオは、手動トラッキングを必要とします。スチル画像がいいかげんな撮影だからです。三脚ショットはオートでトラッキングすることができました、しかし、マッチするには手動ラッキングをしなければならないのですが、そのための多くの点がありません、そして、三脚ショットへトラッカーを追加することもあまりできません。この例を実行するためにはおよそ2時間かかります。より複雑なシナリオを説明するために故意に複雑にしてあります。

この例では  http://www.ssontech.com/download.htm  のファイルを使用します。land2dv.avi とDCP_103x.zipも必要です。ZIPファイルはスチル画像の集まりです。aviと同じフォルダに解凍してください。multix.zipもダウンロードできます。これはリファレンスのためのsniファイルです。


まず、スチル画像のトラッキングから始めます。これはKodak DC-4800 スチルカメラで撮影された9つの画像です。これを1つ目のショットとします。
SynthEyesを開始し、File/Newを行ってください。DCP_1031.jpgを選択してください。デフォルトセッティングのアスペクト率1.5を使用してください。

各ボールのトラッカーを作成します。ポールのTOPの6つと地面の近くのコーン上の6つです。
トラッカーを作成し、9フレームをトラッキングしてください。各カメラポジションが前フレームと異なるため、マニュアルで各フレームをトラッキングする必要があります。
Track/Hand-held メニューセッティングをONすると役立つでしょう。ctrl+ドラッグで高解像度の画像上で簡単に最終ポジションを作成できます。
たとえば、左後から左前へ一貫した順序で、トラッカーを作製するとうまく行きます。各々のトラッキングを完成させた後に、トラッカーをLockします。マニュアルトラッキングは1時間程度かかります。この結果のファイルはmulti1.sniです。(画像が出ない場合はパスが違っています。メニューのshot→Change Shot Imagesでパスを変えてください)。地面の(コーン上の)トラッカーを使って座標系システムをセットアップします。左前のトラッカーをOrigin、左後ろのトラッカーをLOCKPoint(X=0,Y=50,Z=0,)、右前のトラッカーをXY Planeトラッカーとしてセットします。
ショットを解析してみましょう。ソルバーパネルに切り替えて"GO!"ボタンを押します。ここでボールの位置の満足な解析結果を得なければなりません。 (multi2.sni)


さて2つ目のショットです。"shot"メニューでAdd Shot(またはFile/Import/Shot)を選択します。land2dv.aviショットを選びます。PCに256MBかそれ以上のメモリがあるなら"Queue length"の設定を132に増やしてください。"interlacing"セッティングが"No"であることを確認して下さい;そのショットは、キヤノンOptura Piのプログレッシブモードで撮影されています。512MB以上のRAMを持っていない限り、"shot"メニューからCamera1に切り替え、Edit Shotを選んで"Queue length"を1にセットしてください。そうするとこのショットはより少ないメモリを使用します。

1つ目のショットのDCP_103x.jpgはCamera1、2つ目のショットのland2dv.aviはCamera2になります。"shot"メニューの中のCameraボタンで切り替えられます。Camera2に切り替えてください。

カメラビューをフルスクリーンにします。トラッカーパネルへ行って、このショットの明るいところで同じボール位置をトラッキングし始めてください。ショットの間、露出がかなり変化するので、キースピナーを8にセットしてください。ボールはローコントラストなので、一部のトラッカーはトラッカーパネルの上でトラッカービューウインドー内から制御するのが最も簡単です。右後方の地上ボールは正面左の地上のボールでふさがれますので、右後方のボールを追跡する必要はありません。1つ目のショットの時と同じ順序でトラッカーを作成するのが、最も簡単です。 (multi3.sni)


次に、スチルカメラのショットと三脚ショットの間でどのトラッカーが同じ特徴なのかを、SynthEyesに認識させるために、

トラッカーの2つのセットのリンクを作成してください。

ショット間には最低6つのリンクを必要とします。座標システムパネルを"Quad"表示に変えてください。すべてのトラッカーがフレーム内に入るように十分に遠くに移動してください。

リンクを割り当てるためには、まずカメラビューでリンクのないトラッカーを選びます。

次にTOPビュー等へ行って、1つ目のショット上で一致するトラッカーを見つけます。それをalt+クリックしてください(Mac:command+クリック)。成功するとトラッカーの色が青に変わります。カメラビューで次のトラッカーを選んでください、そして、Topビュー等で対応する点をalt+クリックしてください。すべてが割り当てられるまで繰り返してください。

リンク割り当ての別のやり方として、座標システムパネルのTarget Pointボタンをクリックすることでも可能です。トラッカーのリストが出るので選びます。どのトラッカーにリンクされたかも表示されます。

さらに別のより巧妙なアプローチとして、名前のマッチングで自動で行う方法があります。Track/Cross Link By Nameメニュー項目を使ってください。本当に同一の名前を持たせると混乱するため、Cross Linkコマンドは各々のトラッカーの名前の最初の文字を無視します。そのため、トラッカーにlWindowBLとrWindowBLとかいう名前をつけることができ、自動的にそれをリンクさせることができます。いくつかのトラッカーのマッチングを組み立てた後に、ビデオクリップの上でトラッカーを選んでください、そして、Cross Link By Nameメニュー項目を選んでください。リンクは、参照ショットに関して、選択したトラッカーからマッチングしたトラッカーまで作成されます。

リンク時の注意:リンクによるショットには一つの他のショットのみとリンクしていなければなりません。他のショットとのリンクがあってはいけません。一つ参照には数ショットのリンクを持つことができます。


リンクを完了した後に、ソルバーパネルに変えてください。ソルバーモードをIndirectly(間接)に変えてください。このカメラの解析は1つ目のショットから得られる解析の上に成り立つからです。

"GO!"を押して下さい。SynthEyesは2つのショットを合体解析します、つまり、最も両方のショットにマッチする点位置を見つけます。各々のトラッカーには、それ自身の位置がまだあります;結びつけられるトラッカーは、お互いに非常に近いです。.(multi4.sni)

訳者注:GOの前にConstrainのチェックを外す必要があるようです。うまくいけば解析後、Camera2にパンのモーションが追加されます。おかしなモーションになった場合は、リンクの関連付けが合っていない可能性が高いです。
ユーザー注:Indirectlyモードでの解析時にSynthEyesが強制終了してしまう場合は最新版へのバージョンアップを試してみる事をオススメします。

たとえば、セカンド(三脚)ショットがまだざっと第2の位置から引かれたのを見ることができるはずです。たとえ位置が同一だったとしても、カメラの違いとトラッキングされた正確な特徴は不完全なマッチングに終わります。しかし、ピクセル位置は、CG挿入のために十分マッチします。最終結果はmulti5.sni.

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最終更新:2009年09月20日 00:47
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