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「生物と無生物のあいだ」福岡伸一著

とにかく文章がうまい。
専門的な知識がなくても一気に引き込まれてしまう。
特にエピローグは詩的で、まるで一編の短編小説のように深く心に残った。

生命とは何かという壮大な疑問に関しては、期待した答えが得られかというと微妙だ。
それほど生命は甘いものではないということ。

しかし、われわれ人間が現実社会で作り営むシステムに対して、
本書で語られている生命というシステムが大いにお手本になると感じた。
生命システムの驚くべき緻密さと柔軟さ、
そしてDNAの2重螺旋構造に象徴される冗長化された用心深さに
あらためて驚嘆した。


カテゴリ: [book] - &trackback() - 2008年09月10日 12:05:46
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最終更新:2009年09月10日 12:15
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