第弐話

14歳男子中学生。言わずと知れた青い性に悩む年代である。
勿論、NERV本部は万全な対策を敷き、彼の欲望を満足させるべく勤めている。

「さあ、今日は射撃訓練です。よろしくお願いします。」
そう言って、またしてもシンジをボディラインもあらわな服装でリムジンから案内するのは、
作戦部長を勤める傍らで、豪邸に住む碇シンジをメイド達と共に世話を焼く葛城ミサトである。
NERV本部の内部では、徹底的にシンジの視界から男という男が排除され、
エヴァの整備士ですら容姿のチェックが厳しく行われている有様だ。
そんな中を碇シンジ専属オペレーター伊吹マヤが、
ほらこれがおっぱいですよ触ってくださいとでも言うようにぴったり横に付き添い、
説明、というよりも観光でもするかのようにシンジの手を引き案内する。
そして、いざ初号機に搭乗する段にいたっては、
先行してテストパイロットを務めていた美少女綾波レイが、
一緒にLCLの液体に浸かり、手取り足取り操縦を教える。
その様は、次はマット洗いですかと聞きたくなる所だが、経験不足のシンジにはその発想はない。
そんな彼女たちが万一に備えて勝負下着を身につけているのはまだ内緒の話。
そんなこんなで、シンジの股間は万国びっくり博覧会のようなそりゃあもう大変な騒ぎで、
トイレの個室に籠もりきりになることは一日に一度や二度ではない。
彼が気の抜けたような顔つきでNERVスタッフに引きずり回されているのはその為である。

さて、いよいよ射撃訓練である。そこでは赤木博士がにこやかに指示をだす。
「照準は自動で合いますから引き金を引いてください。」
シンジはレイに手を添えられながら引き金を引く。ターゲットが吹き飛ぶ。拍手喝采。
いったい何の訓練か。人差し指の筋トレ?そう言いたかったが何だか怖くてシンジには口に出せずじまいだ。
で、訓練が終わりシャワーを浴びて家に帰れば、食べきれないほどの豪華な食事が待っている。
そんな生活が続く中、訳のわからない恐怖に駆られて自室で腕立て伏せに精を出す碇シンジであった。
最終更新:2007年02月22日 23:46
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