俺は寝るときは大抵大の字になって眠るんだが
先日、睡眠中に急に左腕が痺れに襲われて動けなくなった。
ぐあっ、金縛り!
と思い 恐怖に襲われながら薄目を開いて左腕の方を見てみたら
色白で黒髪の長い少女がスヤスヤと俺の腕枕で寝ていた
ビックリして「ひぃっ!!」と叫ぶと
少女は「きゃっ!な、何!?」と言い、俺と目が合うと
「んもぅっ!」
と言って消えていった。
一体何だったんだ??と思いながら、でも寝顔可愛いかったな…
俺は恐怖の反面、また逢いたい とも思った。
次の日の夜、今度は胸の息苦しさで目が覚めた。

目を開けると、布団の胸の辺りが盛り上がっていた。
まさかと思い布団を捲ってみた。
そのまさかだった。
昨夜の少女が俺に抱き枕のように抱きつき、上で寝ていた。
可愛い…と思いながら頭を撫でていたら
「んんー… はっ!おっ、お兄ちゃん!起きてたなら言ってよね!」
「え?お兄ちゃん??」 「そーよ、私はあなたの妹よ!」
俺は一人っ子で妹なんていない。
が、その少女は、俺が二歳の頃に親が流産して生まれてくる事が出来なかった事、
そしてずっと今まで俺の隣で一緒に育ってきた事を教えてくれた。
最終更新:2007年03月19日 05:58