俺とツンデ霊の同棲がスタートして早3年、
今だに彼女はツンデレだ。
出会いは友人達と心霊スポットの某廃病院に行った時
部屋の隅でうずくまってた自縛霊の彼女を連れてきてしまったみたいなのだ。
彼女曰く、
「すっごいタイプだったから‥一目惚れって言うのかな」
だそうだ。
家に二人でいる時はウザイくらい24時間ベッタリ
でもって甘えん坊。
ご飯なんて「はい、あ~ん おいち?」
なんて。笑顔がとても可愛い。
そんな家ではベッタリな彼女も、何故か外に出たらたちまち別人。
自分から俺の隣を歩いてるくせに、
「ちょっと!隣歩かないでよね!カップルだと思われるぢゃない!!」
肩が少し触れただけで
「やんっ!何触ってるのよ!!もおー!離れてよっ!!」
とか言って俺の服の袖を掴みながら付いてくる。
袖のとこをチラ見すると
「べっ、別に付いてきてるんじゃないわよっ!わわ私もこっちに用事があるだけなんだからっ!!
もおー!こっち見ないでっ!」
そう言って彼女は顔を真っ赤に染める。
ファミレスに入ると、何故か俺と一緒の席ではなくカウンターに座りこっちの様子を観察。
そして目が合うと、
「なによー!」
と言って目を逸らす。


会社にも付いてきて、部長の横で俺を監視。
会社の女の子がPCがフリーズしたと困っていたから、見てあげてたら
霊子は俺とそのコの間に無言で割り込む
でも視線は明後日の方向
周りの人間に霊子は見えていないから、もちろん俺もシカト。
そして数分後には会社の隅で彼女は声を殺して泣いている。
そして家に着くと
「今日会社で話してたコとはどんな関係?」と聞いてきた。
俺は「ただの会社の後輩だよ、困ってるのに無視できないだろ」
すると、「じゃあ、どーして私は無視するのよぉぉっ!私寂しかったんだからっ!ぅっ、ぇぅっ。。。」
「バカバカバカバカバカーーーーーーっっ!!」
彼女は俺を罵倒しながら胸を叩いてくる。
「バッ、ひっく、バガバガバガ…バっ‥!??」
俺は彼女を抱き締め言った
「俺にはお前だけだよ。お前のツンデレなとこも愛してる。
これからも24時間365日、常に一緒にいてくれ。
…結婚しよう!!」
「わ、私…ツンデレじゃないめんっ!でも結婚はしてあげる!
幸せに…してよねっ、……バカ!」
そう言った彼女の顔は幸せそうでした。

彼女にプロポーズしたのは半年前。


区役所に行ったら、
相手の女性は死んでますね
と言われ、婚姻届は結局受理されぬまま。
彼女はしばらく落ち込んだが、それでもお互い愛し合ってる事には変わりない。
俺たちは、彼女お手製の婚姻届に判を押した。
愛してるよ、霊子















「ちょっ!人が見てるのに何言ってるのよ!!もおー…バカッ」






注:ツンデレじゃないめんは、ツンデレじゃないもんだと思われます。
最終更新:2007年03月19日 06:05