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Wizard


初期ステ

CON19or20or21
WIS19or20or21
INT16


心胸穿つ姫はじめ~Oratnab Season~


今日から二学期が始まる・・・・・・。

毎日の6時間の授業を終え、部活で仲間と騒ぎ家路へ就く。 このなんでもない、同じことの繰り返しの毎日が俺は大好きだった。


「夏休みなにしてた?宿題した?」そんなごく当たり前の会話が聞こえる中、今学期の始まりを告げるチャイムが鳴り、HRが始まった。


いつもなら担任が一人で入ってくるはずだったのだが、今日はもう一人、女の先生らしき人がいる。

「えー、この方は今日から1週間、この学校に教育実習生としてきて、このクラスの数学を担当してもらう先生だ。さ、自己紹介を。」



黒ぶちの眼鏡をかけた先生が教壇にあがって自己紹介を始めました。




「はじめまして、七夜留美子といいます。留美子先生って読んでくださいね。」


僕のあたりまで同じことの繰り返しの毎日が、少しだけ特別で新しいことばかりの毎日に変わっていた。

留美子先生は人当たりがよく、すぐにクラスのみんなと打ち解けた。誰とでも話し、誰にでも笑顔を見せる。
教師なんてつまらないものだ、と思っていた僕には彼女の存在がとても新鮮で、毎日留美子先生と話す時間が楽しみ仕様がなかった。


先生がきて4日目、みんなでメールアドレスを交換した。別に僕だけが交換できたわけじゃないのに、なぜかすごくうれしかった。
胸がドキドキして、好きな人とメールアドレスを交換できたときみたいな喜びが、僕の中で満ち溢れていた。


さっそく家に帰ると、僕はメールをすることにした。
「こんばんわ、留美子先生。 思い切ってメールしました。他の人がみんなメールしてると思うので暇な時に返事ください」


僕はベッドに携帯電話を投げ、着替えようとした。





~~~♪ 僕のお気に入りの曲 夏の日の1993 が鳴った。


余りにも早い返信が、より一層、僕の胸の鼓動を早くさせた。

「ううん、誰からもメールこないよ~!メールしてくれてありがとうね」



メールを見ながらニヤけるなんて、一生で初めてかもしれない、今一人で本当によかった。



その後も何のたわいもない、普通のメールを続けた。

「先生って、夢はありますか?」

なかなかメールがこない、そして夜中の12時を回った。

突然着信が鳴り、携帯電話を開く。

「私は魔法使いになりたいの、すごい魔法をいっぱいいっぱい使える魔法使いにね。」





クス・・・子供みたいな夢で思わず笑ってしまった。

でもそこが先生のいいところで、いつまでも子供の心を忘れない、だからきっとみんなに好かれるんだな。




好き・・・・・・・・・・・・・・か。





そうして先生の実習は最終日を迎えた。




いつも通授業は進んでいく・・・・・・・・・・・・と思ったそのとき、先生のチョークを書く腕が止まった。

「今日で・・・みんなとはお別れだね。すごく楽しかったよこの7日間、色々な思い出ができた。本当にありがとう」

先生の笑顔からこぼれる涙に、クラスの皆が泣いた。



みんなで書いた色紙、花束を先生にプレゼントして、先生は拍手に見送られて教室から出て行った。

今日で先生とはお別れか、寂しいな。


そう思った時、僕はすでに教室を駆け出していた。





「先生!ちょっと待って!!」


息を切らしながら精一杯の声で叫んだ。




「あら、どうしたの?」先生は振りむいて、膝に手をおく僕に駆け寄ってきた。






「あのさ・・先生、俺・・・・・・・・・・・・・・・先生が・・・・・・・・あのね・・・・・すっす!!」





「おーい留美子先制、送別会があるしいくぞ!」
僕の話を遮るように、教室から出てきた担任が声をかけて去って行った。






「あ、ごめん。で・・・なに?」





「・・・・・・・・・・あのさ、またメールしていいかな?」

一度出しかけた言葉を、もう一度喉から救い出すことは今の僕にはできなかった。




こうして、僕の少しだけ特別で、新しいことばかりの毎日は終わった。

それからというもの、僕は先生にメールをすることはなかった。 あの胸のドキドキに耐えきれる気がしなかった。
好きな人に会えないなんてことほどつらいことはない。








あれから3年が過ぎて今日、僕は先生にメールをした。






「先生、夢は叶いましたか?」





あの日と同じようにすぐにメールが帰ってきた。




































「DIGで番太郎殺したWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW」













「先生も一流の魔法使いだね★」















こうじ 夏の日の1993