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桜舞う頃に。2 - (2023/10/03 (火) 18:12:50) のソース

ーーーーーー夢を見ていた。とてもとても悲しい夢。でも内容がなにかは分からない。
でも、すごく悲しい夢。俺は泣いていた。


「あれ?ここは?」
気がついたら俺はとある部屋の一室にいた。
……つーか俺、引かれたよな?おもっくそ死んだ記憶あるんだけど………
なるほど!!ここが天国か!アハハハハハーーー!!!
現実逃避してると、部屋のドアがあいた。神様でもきたのかな?
けど、そこにいたのは神様でも魔王でも秋也でもなかった。
「ごきげんよう。死んだ気分はいかが?」
あの、朝出会った女の子だった。
「死んだ…よね?俺、なんで生きてんの?」
当たり前の疑問をぶつけてみる。
「ごめんなさい。馬鹿にいちいち説明するほど私はお人好しじゃないの。」
んだと!コラァ!!!
「………一応聞くけど馬鹿って誰のこと?」
「あら?あなた自分のこともろくにわからないのかしら?手術は失敗したのかしら」
「上等だコラァ!!!ケンカなら買うぞ!!バカ野郎!!」
「馬鹿に馬鹿と言われるなんて…一生の恥だわ」
コイツ……とことん俺を馬鹿にしてやがる…
ん?待てよ……
「お前さっき手術って言ってたけど、俺は手術されて、助かったのか?」
「じゃあ今私としゃべっている人は誰?」
そうか…俺死んでなかったのか……
「アンタが助けてくれたのか?」
「私じゃないわ。私はそんな能力持ってないもの。」
「じゃあいったい誰が……」
俺が考えてると、部屋に一人の男が入ってきた。
「お?ちゃんと回復したようだな?」
その男は見た目30後半のおっさんだった。
「おっさんが助けてくれたのか?」
「ああ。まぁ、そんなとこだな。」
「そうか……ありがーー」
「おっと、礼はいらないぜ?」
礼はいらない?良い人だな。
「礼のかわりに…………」
「金を貰うから。」
は?
「ちょっと~!?雪奈ちゃ~ん?俺のセリフとらないでくれる?」
コイツ……金取る気か!?
「金?俺そんな金持ってないぞ?」
「しってるよ~?一介の高校生が大金なんて持ってるはずがないだろ?」
大金……だと?
「手術料2憶5263万8198円……今払える?」
2………億だとッ!?
「そんな金持ってるわけねぇだろ!?ふざけてんのか!!」
「まぁ、そりゃそうだろうね~。だから」「[借金]をしてもらいます。」
今まで黙ってた……雪奈?が口を開いた。
「雪奈ちゃ~ん!!だから、俺のセリフとらないでってば~」
雪奈は無視して話を続ける。
「つまり、あなたは今日で晴れて借金奴隷よ」
……ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
こうして、俺の借金生活が幕を開けた……

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