ーーーーーー夢を見ていた。とてもとても悲しい夢。でも内容がなにかは分からない。 でも、すごく悲しい夢。俺は泣いていた。 「あれ?ここは?」 気がついたら俺はとある部屋の一室にいた。 ……つーか俺、引かれたよな?おもっくそ死んだ記憶あるんだけど……… なるほど!!ここが天国か!アハハハハハーーー!!! 現実逃避してると、部屋のドアがあいた。神様でもきたのかな? けど、そこにいたのは神様でも魔王でも秋也でもなかった。 「ごきげんよう。死んだ気分はいかが?」 あの、朝出会った女の子だった。 「死んだ…よね?俺、なんで生きてんの?」 当たり前の疑問をぶつけてみる。 「ごめんなさい。馬鹿にいちいち説明するほど私はお人好しじゃないの。」 んだと!コラァ!!! 「………一応聞くけど馬鹿って誰のこと?」 「あら?あなた自分のこともろくにわからないのかしら?手術は失敗したのかしら」 「上等だコラァ!!!ケンカなら買うぞ!!バカ野郎!!」 「馬鹿に馬鹿と言われるなんて…一生の恥だわ」 コイツ……とことん俺を馬鹿にしてやがる… ん?待てよ…… 「お前さっき手術って言ってたけど、俺は手術されて、助かったのか?」 「じゃあ今私としゃべっている人は誰?」 そうか…俺死んでなかったのか…… 「アンタが助けてくれたのか?」 「私じゃないわ。私はそんな能力持ってないもの。」 「じゃあいったい誰が……」 俺が考えてると、部屋に一人の男が入ってきた。 「お?ちゃんと回復したようだな?」 その男は見た目30後半のおっさんだった。 「おっさんが助けてくれたのか?」 「ああ。まぁ、そんなとこだな。」 「そうか……ありがーー」 「おっと、礼はいらないぜ?」 礼はいらない?良い人だな。 「礼のかわりに…………」 「金を貰うから。」 は? 「ちょっと~!?雪奈ちゃ~ん?俺のセリフとらないでくれる?」 コイツ……金取る気か!? 「金?俺そんな金持ってないぞ?」 「しってるよ~?一介の高校生が大金なんて持ってるはずがないだろ?」 大金……だと? 「手術料2憶5263万8198円……今払える?」 2………億だとッ!? 「そんな金持ってるわけねぇだろ!?ふざけてんのか!!」 「まぁ、そりゃそうだろうね~。だから」「[借金]をしてもらいます。」 今まで黙ってた……雪奈?が口を開いた。 「雪奈ちゃ~ん!!だから、俺のセリフとらないでってば~」 雪奈は無視して話を続ける。 「つまり、あなたは今日で晴れて借金奴隷よ」 ……ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!! こうして、俺の借金生活が幕を開けた…… ---- #comment(size=60,vsize=2) ----