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. セレンという娘は一説には復讐のためにリューネに入ったと言われています。 復讐の対象はもちろんアルティナ。まず、彼女はターゲット・アルティナの好きなタイプ の人間の情報を調べ上げました。赤い髪、赤竜と対となる青竜に乗る人間、10~14歳、女限定etc... 調べてみると、青竜以外の条件はクリアしていた。なので、「ちょっくら青竜とってくる」とかって 青竜をとってきて見せたのだから、セレンは間違いなく天才なのでしょう。 さて、没落貴族の彼女が雲の上の人のアルティナに会うのは容易なことではありませんでした。。 なのでまずはアルティナの譜代で、プライベートでもそういう関係になってたルオンナルに目をつけます。 ルオンナルの性格も調査。ルオンナルはお節介焼な人でした。 また、妹みたいな感じの恋人を欲しがっていることが判明。 なので、セレンは「放っておけない」感じの妹みたいな少女を演じました。 そのままルオンナルをたらしこんでアルティナに接近します。 1回の入団試験でアルティナはセレンを即採用。ついでに郷士と直参の壁を壊すとかふやけた ことをのたまって、セレンにいろいろと権利もプレゼントしちゃいます。 特待生として入団したセレンはめきめき頭角を現していきます。 登場からして派手派手なのに、セレンは若手の竜騎士たちの中でダントツトップの成績でした。 先輩のスヴェステェンには剣の稽古で、オーティには魔法の演習で渡り合い、対戦した先輩を 冷やっとさせ、観戦した先輩をうならせました。見ていた若手たちはセレンの才能に嫉妬したり恐怖しました。 そんな優等生のセレンですが、リュッセルの外で戦った経験は実はあまりなかったといいます。 彼女は初陣で派手に下位悪魔らを血祭りに上げましたが、フーリンやルーゼルといった強大な悪魔が 出てくると真っ向勝負でも負けてしまいます。さらにパルスザンにハメられ、どこかから飛んできた 矢に撃ち落され、味方の騎士に追突されて被撃墜ラッシュを記録しました。 記録の時期によっては、出撃した回数より撃墜された回数が多いという意味不明な記録まであります。 生まれて初めて屈辱を味わった彼女は、落ち込みます。そして、アルティナに相談すると、 彼女はよい方法を朝まで時間をかけて教えてくれました。 「それからというもの、セレンは八面六臂の大活躍をしたと記録されています。セレンは復讐の ことなどすっかり忘れてアルティナを信奉するようになりました。アルティナもセレンを寵愛します。 二人の主従は君臣の鑑とまでいわれるほどに美しいものでありました。」 と、そんな記録がエルフ文字で残されています。記録者の主観による誇張はあれど、 大筋はあっています。セレンは復讐を忘れてアルティナに忠誠を誓い、アルティナもセレンを 重用しました。 セレンは活躍しました。ですが、負けなかったわけではありません。彼女は「負けを負けにしない」 ことの天才でした。鈍感力の権化で、敗戦の厭な空気をたちまち払拭することはアルティナの十八番 でしたが、セレンはこの臣下版を考えたのです。 あるとき、彼女は、自分が敵の誘引策に落ちて死にそうになった際、配下の兵を捨て駒にして 自分が逃げる時間稼ぎをしました。 シチュエーションは違えど、そんな感じで彼女は何回も失敗しました。功績を得るための博打を何回も打って、 博打に負けても金は他人に払わせる。そんなこと繰り返して彼女は出世していきました。 捨て駒にされた兵はもちろんの助かりません。彼女は、自分の失策が明るみに出てアルティナが にこにこ見守る中、オーティとかガルダームに叱責されると、それを真摯に受け止めるフリを受け流し (magdef = 80)つつ、巧みな弁舌(magic = 100)で「それなら仕方ない」 と無理矢理納得させてしまいます。それでも言い逃れできない場合は、 (speed = 100)責任の在り処を他人になすりつけました。この際に主にいけにえにされたのが、 ミシディシをはじめとする直参騎士たちでした。彼ら直参の多くは今まで無能なクセに利権を貪ってきて、 戦場でも偉そうにしてアルティナの華麗な戦略・戦術の足を引っ張ってきました。自業自得ではあり、 アルティナもセレンが責任のなすりつけをしているとわかっていても、犠牲になるのがミシディシ とかいない方がいい人間なのなら願ったりかなったりということで、それを見過ごしました。 彼女は他人の功績を(move = 220)盗み取ることにも長けていました。浪人時代には竜を盗んでは捨て、 盗んでは捨ての盗賊生活をしてリュッセルの過酷な環境を単身生き延びてきた彼女です。 温室育ちのお坊ちゃんやお嬢様らから功績という宝物を盗むのなどわけないことでした。 最速の竜騎士ルオンナルもそれに加担しました。彼女は他人から盗んできたカネや功績を惜しみなく セレンに寄付しました。他者にはいかにも、「妹思いのよき姉」「美しき友情」と映るように取り繕って。 ただ、セレンはカネの使い方をよくわかっていなかったので、彼女の発言権を得るための政治工作に 使うカネはルオンナルが管理していました。ルオンナルは全てをセレンに捧げました。 彼女にとって、未来の騎士団総長・セレンに貢献しておくことは彼女自身のためであったからです。 次々に同僚を失脚させられ、また彼女の私利私欲のために利用されて、ミシディシは憤慨します。 ミシディシは無能ではありませんでしたが、同世代の名のある騎士と 比べるとどうしても見劣りする人物でした。 しかし、名門の出ではあったので、なんとか親のカネをばら撒き、親に泣き付いてどうにか自分は 失脚を逃れました。それどころか、ミシディシ派と呼ばれる彼と彼を取り巻く人間たち の影響力はセレン派のそれを上回っていたといいます。名門の力は伊達ではありませんでした。 セレンとミシディシ、二人の騎士の対立はしだいに深まり、後に騎士団分裂の惨状を招くのですが、 その話はこの場では置いておきましょう。 とにかくセレンは処世術の天才でもあったのです。歴史の記録を調べてみれば、 彼女が責任転嫁などによって難局を切り抜けたと思しきことは数多いです。 我々凡人もせいぜい、英雄さまのいけにえにされる位置には立たないように気をつけたいもの。 もし運悪く彼女のようなモノが空から飛んできたのなら、それは天災に遭ったと諦めましょう。 ---- - セレンは凄い子。色んな意味でww &br() -- 名無しさん (2012-08-04 12:24:27) #comment(size=60,vsize=3) ----
. セレンという娘は一説には復讐のためにリューネに入ったと言われています。 復讐の対象はもちろんアルティナ。まず、彼女はターゲット・アルティナの好きなタイプ の人間の情報を調べ上げました。赤い髪、赤竜と対となる青竜に乗る人間、10~14歳、女限定etc... 調べてみると、青竜以外の条件はクリアしていた。なので、「ちょっくら青竜とってくる」とかって 青竜をとってきて見せたのだから、セレンは間違いなく天才なのでしょう。 さて、没落貴族の彼女が雲の上の人のアルティナに会うのは容易なことではありませんでした。。 なのでまずはアルティナの譜代で、プライベートでもそういう関係になってたルオンナルに目をつけます。 ルオンナルの性格も調査。ルオンナルはお節介焼な人でした。 また、妹みたいな感じの恋人を欲しがっていることが判明。 なので、セレンは「放っておけない」感じの妹みたいな少女を演じました。 そのままルオンナルをたらしこんでアルティナに接近します。 1回の入団試験でアルティナはセレンを即採用。ついでに郷士と直参の壁を壊すとかふやけた ことをのたまって、セレンにいろいろと権利もプレゼントしちゃいます。 特待生として入団したセレンはめきめき頭角を現していきます。 登場からして派手派手なのに、セレンは若手の竜騎士たちの中でダントツトップの成績でした。 先輩のスヴェステェンには剣の稽古で、オーティには魔法の演習で渡り合い、対戦した先輩を 冷やっとさせ、観戦した先輩をうならせました。見ていた若手たちはセレンの才能に嫉妬したり恐怖しました。 そんな優等生のセレンですが、リュッセルの外で戦った経験は実はあまりなかったといいます。 彼女は初陣で派手に下位悪魔らを血祭りに上げましたが、フーリンやルーゼルといった強大な悪魔が 出てくると真っ向勝負でも負けてしまいます。さらにパルスザンにハメられ、どこかから飛んできた 矢に撃ち落され、味方の騎士に追突されて被撃墜ラッシュを記録しました。 記録の時期によっては、出撃した回数より撃墜された回数が多いという意味不明な記録まであります。 生まれて初めて屈辱を味わった彼女は、落ち込みます。そして、アルティナに相談すると、 彼女はよい方法を朝まで時間をかけて教えてくれました。 「それからというもの、セレンは八面六臂の大活躍をしたと記録されています。セレンは復讐の ことなどすっかり忘れてアルティナを信奉するようになりました。アルティナもセレンを寵愛します。 二人の主従は君臣の鑑とまでいわれるほどに美しいものでありました。」 と、そんな記録がエルフ文字で残されています。記録者の主観による誇張はあれど、 大筋はあっています。セレンは復讐を忘れてアルティナに忠誠を誓い、アルティナもセレンを 重用しました。 セレンは活躍しました。ですが、負けなかったわけではありません。彼女は「負けを負けにしない」 ことの天才でした。鈍感力の権化で、敗戦の厭な空気をたちまち払拭することはアルティナの十八番 でしたが、セレンはこの臣下版を考えたのです。 あるとき、彼女は、自分が敵の誘引策に落ちて死にそうになった際、配下の兵を捨て駒にして 自分が逃げる時間稼ぎをしました。 シチュエーションは違えど、そんな感じで彼女は何回も失敗しました。功績を得るための博打を何回も打って、 博打に負けても金は他人に払わせる。そんなこと繰り返して彼女は出世していきました。 捨て駒にされた兵はもちろんの助かりません。彼女は、自分の失策が明るみに出てアルティナが にこにこ見守る中、オーティとかガルダームに叱責されると、それを真摯に受け止めるフリを受け流し (magdef = 80)つつ、巧みな弁舌(magic = 100)で「それなら仕方ない」 と無理矢理納得させてしまいます。それでも言い逃れできない場合は、 (speed = 100)責任の在り処を他人になすりつけました。この際に主にいけにえにされたのが、 ミシディシをはじめとする直参騎士たちでした。彼ら直参の多くは今まで無能なクセに利権を貪ってきて、 戦場でも偉そうにしてアルティナの華麗な戦略・戦術の足を引っ張ってきました。自業自得ではあり、 アルティナもセレンが責任のなすりつけをしているとわかっていても、犠牲になるのがミシディシ とかいない方がいい人間なのなら願ったりかなったりということで、それを見過ごしました。 彼女は他人の功績を(move = 220)盗み取ることにも長けていました。浪人時代には竜を盗んでは捨て、 盗んでは捨ての盗賊生活をしてリュッセルの過酷な環境を単身生き延びてきた彼女です。 温室育ちのお坊ちゃんやお嬢様らから功績という宝物を盗むのなどわけないことでした。 最速の竜騎士ルオンナルもそれに加担しました。彼女は他人から盗んできたカネや功績を惜しみなく セレンに寄付しました。他者にはいかにも、「妹思いのよき姉」「美しき友情」と映るように取り繕って。 ただ、セレンはカネの使い方をよくわかっていなかったので、彼女の発言権を得るための政治工作に 使うカネはルオンナルが管理していました。ルオンナルは全てをセレンに捧げました。 彼女にとって、未来の騎士団総長・セレンに貢献しておくことは彼女自身のためであったからです。 次々に同僚を失脚させられ、また彼女の私利私欲のために利用されて、ミシディシは憤慨します。 ミシディシは無能ではありませんでしたが、同世代の名のある騎士と 比べるとどうしても見劣りする人物でした。 しかし、名門の出ではあったので、なんとか親のカネをばら撒き、親に泣き付いてどうにか自分は 失脚を逃れました。それどころか、ミシディシ派と呼ばれる彼と彼を取り巻く人間たち の影響力はセレン派のそれを上回っていたといいます。名門の力は伊達ではありませんでした。 セレンとミシディシ、二人の騎士の対立はしだいに深まり、後に騎士団分裂の惨状を招くのですが、 その話はこの場では置いておきましょう。 とにかくセレンは処世術の天才でもあったのです。歴史の記録を調べてみれば、 彼女が責任転嫁などによって難局を切り抜けたと思しきことは数多いです。 我々凡人もせいぜい、英雄さまのいけにえにされる位置には立たないように気をつけたいもの。 もし運悪く彼女のようなモノが空から飛んできたのなら、それは天災に遭ったと諦めましょう。 ---- - セレンは凄い子。色んな意味でww &br() -- 名無しさん (2012-08-04 12:24:27) - 思ったより俗ゥ!ミシディシから見たセレンこんななのか笑 -- 名無しさん (2023-04-30 11:22:02) #comment(size=60,vsize=3) ----

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