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. オルジン「みんな無事か!?」 追撃を打ち払ったオルジンと一人の男は皆の無事を確認し安堵した。 現在この世界は魑魅魍魎が跋扈する地獄と化していた。 そこらじゅうに怪物がうろつき、 わずかに生き残った人間達は彼らのエサ、または家畜として扱われていた。 ホルス達が死霊軍を打ち破った後、 ほどなくして死霊とは異なる怪物達が突如外海に現れた。 この怪物達は死霊軍を凌駕する力を持ち、世界を蹂躙していった。 ホルス達はこれに立ち向かうが圧倒的戦力差の前に敗れ去った。 生き残ったオルジンは難民達をつれて世界を逃げ回っていた。 しかしそれも限界を迎えようとしていた。 徐々に逃げ場が無くなってきているのを皆が感じていた。 そんな難民達の中にかつて魔女と呼ばれ恐れられたヨネアの姿があった。 ヨネアはオルジンと共に戦ったが、謎の怪物達の前では無力だった。 得意の闇魔法が全く通じず、戦いの中でニースルーも失っていた。 そして遂にオルジン達の逃避行は限界を迎える。 大陸の端に追い詰められ、海を背にした背水の陣になっていた。 難民達が逃走用の船を作成している間、 オルジンと一人の男はたった二人で怪物達の進軍を食い止めていた。 船の完成が間近になった頃、 オルジンの前にこれまでのものとは比べ物にならない巨大な怪物が現れた。 オルジン「なんだこれは……こんな巨大な生物が存在するとは……」 男「………」 しかも1体や2体ではない。群れが地平線を埋め尽くし、オルジン達のもとへ進軍してきていた。 少し離れた所にいたヨネアからでもそれははっきりと見えた。 オルジン「ヨネア!船はあとどれくらいで完成する!?」 ヨネア「もう少し……」 オルジン「やつらがここに辿り着くまでに間に合うか!?」 ヨネア「………」 多分間に合わない、その言葉が言えなかった。 暫くして船は完成し出港した。オルジンとあの男以外を乗せて。 ヨネアは船の上から戦う二人を見つめていた。 ヨネアは自分も一緒に戦わせて欲しいとオルジンに頼んだ。 しかしこれまで見たことも無い表情をして「駄目だ」と言うオルジンに逆らえなかった。 少しずつオルジン達の姿が小さくなっていく。 ヨネアは目をそらさず二人の後ろ姿を見つめつづけた。 オルジンがホーリースラッシュの構えをとる。 しかしオルジンは剣を振りきることができなかった。 途中で剣が折れてしまったのだ。 立て続けの激戦でオルジンの剣は既に限界を迎えていた。 そしてオルジンはその決定的な隙を突かれ――― 残った男は一人で奮戦するが、遂には怪物達に囲まれて――― ここでヨネアの奥歯が砕けた。 歯を強く食いしばりすぎたのだ。 しかしヨネアはそんなこと意にも介さず、 その怪物達の姿を、倒すべき相手の姿を見つめつづけ目に焼き付けた。 ***エピローグ 数十年後。 ヨネアはルートガルトの地下で魔法の研究を行っていた。 あの悪夢から逃げ延びたヨネアは、ここルートガルト地下に逃げ込み、 魔法の研究をしながらやつらへの反撃のチャンスを伺っていた。 時々偵察を行い、やつらの生態なども調査していた。 ヨネアの魔法使いとしての力は人類史上最強と呼べるものになっていた。 しかしヨネアはやつらには勝てなかった。 物量が違いすぎるのだ。再生力、繁殖力も尋常ではなく、 ヨネアは個の人間としての限界を感じていた。 それでもヨネアは絶望せず、魔法の研鑽を続けた。 そして今日、ヨネアはある大きな魔法の実験を行っていた。 実験と言っても、チャンスは一度きりのぶっつけ本番だった。 この魔法を行うのに最も良い条件は今日しか無く、 今日を逃したら次は何百年後先になるかわからなかった。 ヨネアは成功を神に願った。 神に真剣に願い事をするのはこれがはじめてだった。 神様など全く信じていないが、とにかく見えない何かにすがりたかった。 激しい閃光の後、目を開いたヨネアは少しの間「それ」を見つめ、そして涙した。 ヨネアの前には空間の裂け目のようなものが出来ており、裂け目の向こうに懐かしい景色が広がっていた。 裂け目の向こうにはかつてのルートガルト、平和だったころのルートガルトの景色が広がっていた。 人間が当たり前のように平和を享受する世界。 ヨネアはその世界を愛おしく感じ涙していた。 ヨネアは人類史上初の時間跳躍魔法を成功させた。 しかしそんなことに感動もせず、ヨネアは裂け目の中に飛び込んだ。 ヨネアの真の戦いはここからはじまる。 未来を変えられるかどうかは彼女の手にかかっているのだから。 ***&color(gray){つづく} ---- - ヨネア=ほむら &br()オルジン=まどか &br()一人の男=マミ &br()巨大な生物=ワルプルギスの夜 &br()ニースルー=杏子 &br() &br() &br()にしか見えない・・・いろいろ違う気がするけど -- 名無しさん (2011-11-07 13:16:38) - まあまあかな。人材に偏りがあるけどあらすじとしては悪くないと思う。 &br()特に時間跳躍とかIFらしくてよかったと思うよ。 &br()ただ、もしシナリオ化するんならもう少し人材が居ないと勝ち目ないよね。 &br()オステア国残党くらいはせめて欲しいところ。 &br() -- 名無しさん (2011-11-09 08:24:50) - このお話は過去に戻ってからが勝負なんでしょ。 -- 名無しさん (2011-11-09 12:51:57) - 映画【ターミネーター】しかり、漫画【ドラゴンボール】しかり、 &br()後に対峙する強敵を表現する手法として「絶望的な未来」を先に見せるやり方は &br()インパクトがあって使いやすいですね。 -- 名無しさん (2012-01-22 22:47:35) - ダンクルの500ターン後の話かなあ -- 名無しさん (2012-06-16 02:13:44) #comment(size=60,vsize=3) ----
. オルジン「みんな無事か!?」 追撃を打ち払ったオルジンと一人の男は皆の無事を確認し安堵した。 現在この世界は魑魅魍魎が跋扈する地獄と化していた。 そこらじゅうに怪物がうろつき、 わずかに生き残った人間達は彼らのエサ、または家畜として扱われていた。 ホルス達が死霊軍を打ち破った後、 ほどなくして死霊とは異なる怪物達が突如外海に現れた。 この怪物達は死霊軍を凌駕する力を持ち、世界を蹂躙していった。 ホルス達はこれに立ち向かうが圧倒的戦力差の前に敗れ去った。 生き残ったオルジンは難民達をつれて世界を逃げ回っていた。 しかしそれも限界を迎えようとしていた。 徐々に逃げ場が無くなってきているのを皆が感じていた。 そんな難民達の中にかつて魔女と呼ばれ恐れられたヨネアの姿があった。 ヨネアはオルジンと共に戦ったが、謎の怪物達の前では無力だった。 得意の闇魔法が全く通じず、戦いの中でニースルーも失っていた。 そして遂にオルジン達の逃避行は限界を迎える。 大陸の端に追い詰められ、海を背にした背水の陣になっていた。 難民達が逃走用の船を作成している間、 オルジンと一人の男はたった二人で怪物達の進軍を食い止めていた。 船の完成が間近になった頃、 オルジンの前にこれまでのものとは比べ物にならない巨大な怪物が現れた。 オルジン「なんだこれは……こんな巨大な生物が存在するとは……」 男「………」 しかも1体や2体ではない。群れが地平線を埋め尽くし、オルジン達のもとへ進軍してきていた。 少し離れた所にいたヨネアからでもそれははっきりと見えた。 オルジン「ヨネア!船はあとどれくらいで完成する!?」 ヨネア「もう少し……」 オルジン「やつらがここに辿り着くまでに間に合うか!?」 ヨネア「………」 多分間に合わない、その言葉が言えなかった。 暫くして船は完成し出港した。オルジンとあの男以外を乗せて。 ヨネアは船の上から戦う二人を見つめていた。 ヨネアは自分も一緒に戦わせて欲しいとオルジンに頼んだ。 しかしこれまで見たことも無い表情をして「駄目だ」と言うオルジンに逆らえなかった。 少しずつオルジン達の姿が小さくなっていく。 ヨネアは目をそらさず二人の後ろ姿を見つめつづけた。 オルジンがホーリースラッシュの構えをとる。 しかしオルジンは剣を振りきることができなかった。 途中で剣が折れてしまったのだ。 立て続けの激戦でオルジンの剣は既に限界を迎えていた。 そしてオルジンはその決定的な隙を突かれ――― 残った男は一人で奮戦するが、遂には怪物達に囲まれて――― ここでヨネアの奥歯が砕けた。 歯を強く食いしばりすぎたのだ。 しかしヨネアはそんなこと意にも介さず、 その怪物達の姿を、倒すべき相手の姿を見つめつづけ目に焼き付けた。 ***エピローグ 数十年後。 ヨネアはルートガルトの地下で魔法の研究を行っていた。 あの悪夢から逃げ延びたヨネアは、ここルートガルト地下に逃げ込み、 魔法の研究をしながらやつらへの反撃のチャンスを伺っていた。 時々偵察を行い、やつらの生態なども調査していた。 ヨネアの魔法使いとしての力は人類史上最強と呼べるものになっていた。 しかしヨネアはやつらには勝てなかった。 物量が違いすぎるのだ。再生力、繁殖力も尋常ではなく、 ヨネアは個の人間としての限界を感じていた。 それでもヨネアは絶望せず、魔法の研鑽を続けた。 そして今日、ヨネアはある大きな魔法の実験を行っていた。 実験と言っても、チャンスは一度きりのぶっつけ本番だった。 この魔法を行うのに最も良い条件は今日しか無く、 今日を逃したら次は何百年後先になるかわからなかった。 ヨネアは成功を神に願った。 神に真剣に願い事をするのはこれがはじめてだった。 神様など全く信じていないが、とにかく見えない何かにすがりたかった。 激しい閃光の後、目を開いたヨネアは少しの間「それ」を見つめ、そして涙した。 ヨネアの前には空間の裂け目のようなものが出来ており、裂け目の向こうに懐かしい景色が広がっていた。 裂け目の向こうにはかつてのルートガルト、平和だったころのルートガルトの景色が広がっていた。 人間が当たり前のように平和を享受する世界。 ヨネアはその世界を愛おしく感じ涙していた。 ヨネアは人類史上初の時間跳躍魔法を成功させた。 しかしそんなことに感動もせず、ヨネアは裂け目の中に飛び込んだ。 ヨネアの真の戦いはここからはじまる。 未来を変えられるかどうかは彼女の手にかかっているのだから。 ***&color(gray){つづく} ---- - ヨネア=ほむら &br()オルジン=まどか &br()一人の男=マミ &br()巨大な生物=ワルプルギスの夜 &br()ニースルー=杏子 &br() &br() &br()にしか見えない・・・いろいろ違う気がするけど -- 名無しさん (2011-11-07 13:16:38) - まあまあかな。人材に偏りがあるけどあらすじとしては悪くないと思う。 &br()特に時間跳躍とかIFらしくてよかったと思うよ。 &br()ただ、もしシナリオ化するんならもう少し人材が居ないと勝ち目ないよね。 &br()オステア国残党くらいはせめて欲しいところ。 &br() -- 名無しさん (2011-11-09 08:24:50) - このお話は過去に戻ってからが勝負なんでしょ。 -- 名無しさん (2011-11-09 12:51:57) - 映画【ターミネーター】しかり、漫画【ドラゴンボール】しかり、 &br()後に対峙する強敵を表現する手法として「絶望的な未来」を先に見せるやり方は &br()インパクトがあって使いやすいですね。 -- 名無しさん (2012-01-22 22:47:35) - ダンクルの500ターン後の話かなあ -- 名無しさん (2012-06-16 02:13:44) - 熱い展開だ -- 名無しさん (2023-10-23 18:20:57) #comment(size=60,vsize=3) ----

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