第11話

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atashinchi

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11 家族という宝物

家族という宝物
話数 第11話(最終回)
放送日 2009年6月23日
脚本 武藤 将吾
演出 松田 秀知
  • 千里が『トリックハート城』に戻り、大蔵家全員が揃う。
    そして、時田に宣戦布告。
  • 平次たちは千里がいないと言うから立ち退きに参加したのに、話が違うと時田に文句を言う。
    すると、千里を城に入れるために犠牲になって捕まった国土が、時田は嘘つきだ、と叫ぶ。
  • 突然、夜空に新造の映像が浮かび上がる。
    新造は時田に、君の本当の目的を知っているが、城を壊したら全て台無しになる、と警告する。
    そして、千里たちに信じて続けてきたことをやり遂げれば、やがて一冊の本に出会う、そこに大切なものを守る全てが記されている、と告げる。
  • 映像を見た時田は、手下に待機を命じて一旦帰って行く。
  • 千里と兄弟たちは、新造の言葉にあった信じて続けてきたこと、つまり母親十カ条の続きを始める。
  • 其の7の発明品が完成し、『みらくるん2号』の頭に乗せる。
    そして、其の8、大蔵兄弟Q&Aに挑戦。『みらくるん2号』の出題する1000問の問題に答える。
  • 其の8をクリアし、其の9「お揃いのリストバンドを作れ」に挑戦。
    千里がリストバンドに刺繍をしている間に、千里に告白する権利を賭けて、の3人がザ・サウナ勝負をすることに。
  • 時田から、あと1時間後の千里の契約が終了する時間になったら、本が見つかったかどうかにかかわらず突入することを告げられる。
  • リストバンドを完成させ、其の9もクリア。
  • 其の10は再び、「食事は家族揃ってリビングで」だ。
    食事の用意をして、みんなでいただきます、と言うと、『みらくるん2号』が動き出す。
    『みらくるん2号』の映した見取り図通りにリビングの家具を並び変え、みんなも配置につくと、『トリックハート城』の最後の扉のロックが解除された。
  • 扉の奥の隠し部屋へ行き、仕掛けのついた扉を見つける。
    その扉の四角い穴に兄弟の手形をはめ、真ん中の白い額に千里が手形を押すと、扉が反応した。
  • 国土の活躍で「大蔵新造が遺した本のタイトルは?」という質問に答え、扉が開く。
    中には、大蔵家の財宝と、一冊の本があった。
  • 千里は時田を呼び、財宝を全てあげるから城を壊さないで欲しい、と頼んだ。
    自分は新造の掌の上で踊らされていただけで、その上、千里たちは新造の期待通りに財宝ではなく家族という宝を選んだことにショックを受けた時田は、財宝の部屋の鍵を壊し、トレジャーハンターは別の場所に建設する、と告げて帰って行く。
  • 城を守ることが出来て、みんなで祝杯をあげるが、兄弟たちは城から出て、自分の足で歩いて行くことに決めた、と千里に告げる。
    千里は別れが辛いと泣いてしまうが、はどこへ行っても俺たちはずっと家族だ、と言った。
  • サウナ勝負に勝った翔だが、千里に告白するのを止めておく、と言う。
    フラれるのが嫌だったらしいが、千里はOKだったようだ。
  • 兄弟たちが城を出て、千里一人になる。
    ミラクル』の方は、意外にも時田が社長を譲って、が新社長になったようだ。
  • 千里が城でアルバムを見ていると、兄弟たちが次々に帰ってきた。
    そして、またいつものように騒がしい兄弟たちに、千里は笑顔であんたたちなんて大っ嫌い!と言った。

Story

トリックハート城』に千里の7人、大蔵家全員が揃い、時田率いる『ミラクル』の連中に宣戦布告をする。
しかし千里は特に秘策もなくただ戻って来ただけで、呆れた兄弟たちは、折角悪役を演じて千里を逃がしたのに、と白状する。
風に、戻って来たからには覚悟しろ、と言われる千里。
クソ眼鏡と言われ、怒った時田は予定通り作戦を実行すると意気込む。
だが平次たちは、千里がいないと言うから立ち退きに参加したのに、と文句を言い始める。
時田は千里の借金を帳消しにしなくてもいいのか、と凄むが、千里を城に入れるために犠牲になって捕まった国土が騙されるな、と叫ぶ。
平次たちに時田に爆弾を仕掛けさせられたことを話して、こいつは嘘つきだ、と訴えるが、時田は容赦なく部下のゲンタに国土を連れて行かせてしまった。
その時、夜空に突然新造の映像が浮かび上がる。
千里たちも驚いて振り返ると、その映像は『みらくるん2号』から映し出されていた。
操作しているのは井上さんだ。

新造は、この時を予想していたらしく、時田に向かって語り出す。
君の本当の目的も知っている、でも城を壊したら全て台無しになる、と警告する新造。
「君の目的を果たすには、7人の勇者が必要になった」
そして新造は千里と兄弟たちに、信じて続けてきたことをやり遂げれば、やがて一冊の本に出会う、そこに大切なものを守る全てが記されている、と告げる。
だがその本は、千里の契約終了日と同時に消滅してしまうのだという。
千里の契約終了日は2日後。
「もし時田が私の助言を無視して城を壊そうとしたら、その時はどうか逃げて欲しい。
私にとって何よりも大切なのはお前たちなのだから。
最後に‥」
何かを言い残したまま、新造の映像は途中で切れてしまった。
それを見た時田は動揺して行け、と叫ぶが、突然気を変えて、指示があるまで全員待機するよう命じると、帰って行った。

リビングに戻った兄弟たちはどうするかを相談する。
信じてきたことをやり遂げれば良い、その言葉に従って『母親十カ条』の続きをやることになった。

2日後、発明品が完成。
が、やっぱりなんなのかは不明だった。
現れた響子から其の七のクリアが宣言され、其の八が告げられる。
「其の八、大蔵兄弟Q&A!」
そして、さっき作った発明品を『みらくるん2号』の頭に乗せるよう言われる。
発明品を『みらくるん2号』に乗せると、大蔵家にまつわる問題が1000問出題され、見事全問正解するとクリアらしい。
みんなは協力して問題に答えていく。

一方、平次たちは『ミラクル』に捕まっている国土を助けに来ていた。
そこで偶然、時田と響子の会話を聞いてしまう。
時田の狙いは大蔵家に代々伝わる財宝らしい。
本がなくても城を壊せばおのずと財宝を手に入れられる、そう思った時田は、あの城を即刻壊すことにした、と言う。
そんな時田に響子は、そんなに新造が嫌いか、と尋ねる。
自分が新造の後継者に選ばれなかったことが納得出来ない、と言って興奮する時田に、響子は、その理由が本に載っているとしたらどうする、と言った。
困惑する時田。

平次と千里親衛隊は『トリックハート城』にやって来る。
そして、千里に土下座して謝り、時田が今すぐこの城を壊そうとしていることを教える。
そこに傷だらけの国土が登場。
映像チップを取りに行ったら、敵と間違われて井上さんにボコボコにされたようだ。
国土は新造の映像が途中で切れてしまったので、映像チップを解析して続きを分るようにしてくれるらしい。
チップを持っていった先は‥国土の家?!
なんと、国土の家はコンピューター関連の会社だったのだ。

問題に答えていた千里たちは、ついに1000問目を迎える。
「第1000問 井上さんのフルネームは?」
井上さんのフルネームは兄弟たちも知らなかった。
すると井上さんは、答えを掛けて千里に腕相撲の勝負を挑む。
あの敗北からずっとこの時を待っていたようだ。
が、千里瞬殺。
「井上・ローズマリー・サンです」
無念の井上さんはフルネームを告げた。
これで母親十カ条其の八もクリア。

其の九は「お揃いのリストバンドを作れ」で、千里は用意された黒いリストバンドにみんなの名前を刺繍するよう言われる。
千里がリストバンドを作っている間、余計な応援をして気が散ると言われた兄弟たちはサウナに入っていた。
そこで風は、この前の話は考えたか、と切り出す。
この前千里を逃がした時に、これからのことも話し合っていたようだ。
みんなが一緒に何かをやるのは今回が最後だと言う風。
だけど、千里のことはどうするんだ、と猛が言い出した。
そして、サウナで勝負して勝ったやつが千里に告白出来る、というのはどうだと言う。
優が乗ると言い、智も対抗、翔は強制参加で、3人で勝負することに。

翌日、風・猛・明の3人が刺繍をしていた千里の様子を見に行くと、そこにはがっかりなリストバンドが。
「明」が「日月」に、「風」が「嵐」になっていた。
他の3人はまだ勝負を続けていたようで、サウナでのびていた。
猛に水をかけられた3人が目を覚ましたところで、モニターに時田が現れる。
時田は千里の契約が終了する12時20分まであと1時間だと告げる。
そして、その時間になったら、本が見つからなくても城に突入する、と宣言。
もう時間がないと知ったみんなはラストスパートをかける。

リストバンドが完成し、其の九クリア。
ついにラストだが、其の十はまた「食事は家族揃ってリビングで」だった。
とにかくみんなで食卓を囲む。
「いただきます!」
その声に反応して、『みらくるん2号』が動きだし、新造の肖像画に映像を映し出した。
その映像は部屋の見取り図らしく、その図の通りに家具を配置する。

その頃国土たちは、映像チップの解析を終えていた。
映像の続きを確認するメンバーたち。
新造は、本のタイトルは『からくり城と7人の勇者』でこれが最後の鍵になる、と告げた。
大事な情報だと知った国土は、それを知らせに城へと向かう。

リビングでは配置が終わり、みんなで印の位置に並ぶ。
するとシャンデリアが下りて来て、階段が動き、小さめの扉が現れた。
『トリックハート城』の最後の扉のロックが解除されたようだ。
中に入り、奥へ進むと、仕掛けのついた扉が。
無理矢理開けようとしても開かない。
すると仕事で名探偵役をした優が、扉の四角い穴に手形が入ると気付く。
早速手形を持って来て色の通りにはめ込むが、反応しない。
中央に、まだ手形の押されていない額が残っていたのだ。
千里がそこに手形を押すと、扉が反応。
そして、最後の合言葉が質問される。
「大蔵新造氏が残した本のタイトルは?」
みんな答えを知らずに困っていたが、そこに、国土が駆け付けた。
「からくり城と7人の勇者!」
時間ギリギリのところで正解を叫んで、ついに扉が開いた。
中には、沢山の金塊と一冊の本があった。

約束の時間になり、城に時田が突入しようとする。
そこに千里が現れ、時田を最後の部屋へと案内した。
千里は時田に、大蔵家の財宝は全て差し上げるから城は壊さないでくれ、と頼む。
そんなみんなに時田は、どうしてそこまでしてこの城を守ろうとするのか、と尋ねた。
千里は財宝t一緒にあった本、の中に入っていた絵本『からくり城と7人の勇者』を見せる。
城を守りたい理由はこの中にある、と言う千里に、時田は読んで聞かせてくれと頼む。
本には、新造と兄弟たちと千里、それに時田のこれまでの話が書かれていた。
「私は大蔵新造の手の平の上で踊らされてたってわけですか。」
全て新造に予想されていて、しかも千里たちは新造の期待通りに財宝ではなく家族という宝を選んだ。
そのことにショックを受けた時田は、部屋から出ると、鍵である千里の手形を外して壊してしまった。
「これで、財宝はもう誰の手にも渡らない。」
千里がどうして財宝を諦めるのか尋ねると、時田は私にもプライドがある、と答え、トレジャーハンターは別の場所に作ることを約束した。

城を守ることができ、喜ぶ兄弟たち。
時田は寂しそうに、自分が何故大蔵新造の養子になれなかったのかわかった、と響子に話した。
響子は、新造は時田が大蔵家のみんなと一緒に『ミラクル』の発展に尽くしてくれることを強く望んでいた、と話す。
「今のあなたなら、これから先の未来は、
新造氏も予想がつかない決断を下すことが出来るのではありませんか?」
時田は新造の肖像画を見つめた。

全てが終わり、リビングで祝杯をあげるみんな。
「俺たちに本当の家族を作る、
それが大蔵新造、最後の発明だったってわけだ。」
新造の真意に気付いた風は、みんなにそう話す。
そして千里に、みんなでこの家を出て行くことにした、と打ち明ける。
みんな、自分たちの足で歩いていく決意をしたようだ。
明は母親から連絡が来たから、一緒に海外で暮らすことにしたらしい。
智は両親に会いに行くと言う。
優は上京したいと言っている妹の面倒を見ると言う。
みんな、それぞれの道を決めたようだ。
千里は、この城を守ろうとしていたみんなの顔がいつもと違ったから、そんな気がしてた、と明るく答えた。
「じゃあ、みんなの新しい門出に乾杯しよ。」
そう言って乾杯するみんな。
お酒を飲んだ猛はいいひとキャラになってしまい、からかわれている。
そんなみんなを見て、千里は今までのことを思い出す。
そして、いつの間にか千里の目には涙が溢れていた。
眠ってしまった猛の顔に落書きをしていた翔たちは、千里の涙に気付く。
「あんたたちのせいで、こんなに別れが辛くなっちゃったんじゃない。」
千里はありがとう、凄く幸せだった、とみんなに話す。
みんなも、千里がいてくれたおかげで楽しかった、と話す。
寝たフリをしていた猛も起き、これで終わりじゃないないだろ、俺たちはずっと家族なんだから、と言った。
「もしかしたら親父は、こういう思いを知って欲しくて、
母親十カ条をやらせたのかもな。」
風がそうまとめる。

その夜、外にいた千里のところに、翔がやって来た。
翔はこれまで自分から告白して失敗したことがない、23連勝中だ、と自慢する。
そして、その連勝記録が止まるのが嫌だから止めておく、と千里に話す。
「それに、余計な野次馬もいるからな!」
翔は、隠れて影から2人の様子を覗いていた兄弟たちに気付き、石を投げる。
みんなに冷やかされて逃げていく翔を見つめながら、千里は、24連勝になったのに、とつぶやいた。

千里の父・義男と将棋を指していた。
国土と平次たちはネットカフェに最近千里が来ない、と寂しそうにしていた。
ちなみに、国土たちがちゃんと働かないせいで、ブリトニーが店員にスカウトされたらしい。

兄弟たちが城を出て行く日になり、千里は1人になった。
そして、明は空港へ。
智は両親のアパートを訪ねる。
優はモデルの仕事に精を出す。
猛は父・一輝と一緒に建設現場で働きだしたようだ。
『ミラクル』では、時田が風に社長を譲って、社長秘書に戻っていた。
風は響子をデートに誘う。
翔はに会っていた。
咲は翔に好きな人が出来たことを見抜くと、今度はちゃんと幸せにしてあげるんだよ、と言った。
すると翔は力に、23連勝でストップしても笑うなよ、と言う。
告白する覚悟が出来たようだ。

千里は城で、巻き物を見ていた。
そこには、契約終了、1億完済の文字が。
そして、机の上のアルバムを手に取り、写真を見る。
「どうだい? 大蔵新造一世一代の発明は?」
新造の声が聞こえ、千里は、悪くないよ、お父さん、とつぶやいた。
そこに、いきなりみんなが姿を現す。
親父が女を作った、と猛。
飛行機無理!、と明。
実家に行ってたよ、で、帰って来た、と智。
妹にキモいって言われた~、と優。
響子さん、同棲は絶対にしないっていうから、と風。
翔はただいま、とだけ言って席に付く。
みんな、腕にはあのリストバンドをしている。
「あとで大事な話があるからよ。」
翔が照れた様子で千里に言うと、すかさず智がつっかかり、またみんなでケンカに。
千里は何なのあんたたち、と怒るが、みんなはポーズ付きで、人間ー、と返す。
ムカつく千里を放って、今度は、サウナに行くぞ、と脱ぎ出す。
ここで脱がないで、と文句を言う千里。
「あんたたちなんて、大っ嫌い!」
騒ぐ兄弟たちに、千里は嬉しそうな顔でそう言った。

おしまい。

セリフ集

俺たちが一緒に何かをやるのは、今回が最後だ。
 - 大蔵風

なるほど、私は大蔵新造の掌の上で踊らされていたってわけですか。
全ては君たちのために用意されたシナリオだった。
そして君たちは、期待通り、財宝ではなく家族という宝を選んだ。
私には到底真似出来ない。
 - 時田修司

新造氏があなたにミラクルを託したのは本当です。

嘘ではありません。
新造氏は、あなたが大蔵家のみなさんと一緒に、
ミラクルの発展に尽くして下さることを強く望んでいました。
私もそう思っています、今でも。
今のあなたなら、これから先の未来は、
新造氏も予想がつかない決断を下すことが出来るのではありませんか?
 - 小金井響子

俺たちに本当の家族を作る、
それが、大蔵新造最後の発明だった、ってわけだ。
 - 大蔵風

千里さんが僕たちの背中を押してくれたから、
今度はちゃんと自分たちの足で歩いて行こうって。
 - 大蔵優

あんたたちのせいだよ。
あんたたちのせいで、こんなに別れが辛くなっちゃったんじゃない。
初めて会った時は、何だコイツら、って思ったのに、
一緒に泣いて、笑って、ケンカして、
同じ時間を過ごしてるうちに、
積み重ねてくうちに、
みんながかけがえのない存在になって、
あたしの人生に奇跡が起きた。
ありがとう。
凄く、幸せだったよ。
 -峯田千里

てゆうか、おめぇは何で泣いてんだよ。
これで終わりじゃねぇだろ?
どこへ行っても俺たちはずっと家族なんだからよ。
 - 大蔵猛

もしかして親父は、
こういう思いを知って欲しくて、
母親十カ条をやらせたのかもな。
 - 大蔵風

どうだ千里、大蔵新造一世一代の発明は。

悪くないよ、お父さん。
 - 大蔵新造 峯田千里

これだから大人になれない子供は嫌なんだよ。
 - 大蔵明


意見・感想など

  • さいこー - ghbhdfjklhmd 2012-02-10 17:26:28
  • クライマックスには驚かされた - Miku 2014-03-12 02:24:19

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