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死神さんとぼくら―二人目」(2007/08/28 (火) 15:17:17) の最新版変更点

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ここは現世 人通りが少ない踏み切り付近 「あ~あ。頭いてぇ。」 (二日酔いかよ…。流石だな…) 急ぎ足で歩く、灰色のAA=フーン カン カン カン カン (くそっ、遮断機が下がりやがった。急いでるてぇのに…) フーンはさも機嫌が悪そうにつぶやく。すると、 「…モニャァ!足が外れにゃいモニャ!」 (…子供?何してんだ…) 線路に足が挟まり、身動きが取れない子供のモナーが… ブォォォォン!! と鳴る、すぐ近くまで迫った電車の汽笛! 「モニャ!」 (っち、仕方ねぇ!) バァン!!!    ボタッ!! ポツ… ポツ… ポツリ… と雨が降り出す… 「………。」 しばらく続く沈黙… ザァァァアア… 「おじさん…?」 子供が見つめる先には…灰色のAAの姿… カン カン カン…  ザァァァ… 「…ねぇ、おき…てモニャ。おきて…よ…。ねぇ…」 ~~~~~~~~~~~  ようこそ、あの世に… ふと、聞こえた声… 「…ん、ここは…あの世…?」 反射的に答える。 「はい、ここはあの世です…」 そこに居たのは、ギコ族で女の死神… フーンはあたりを見回す。そして 「フーン。じゃあ俺は死んだってことか。」 なんてこともない顔でつぶやく…。すると、その死神は優しそうに言った。 「そうです。電車にはねられそうになった子供をかばってね。」 (フーン…) 「ところでさ、何でそんな足が見えなくなるくらいの長い黒い服着てるわけ?おまけに肩には大きな鎌まで。」 からかい半分で聞いてみる。 「え、…私は『死神』ですから…;」 「フーン。死神なんだぁ。ップ!」 (手ごたえありぃ!!) 「…。」 (な、何なのこの人…;見て普通わかるでしょう!!…;) 「は、はじめに聞きますが、貴方は現世に未練がありますか?」 いつもの調子を取り戻そうとがんばる死神… 「フーン。未練ねぇ…。」 「お望みなら、3分だけ幽霊になって現世に戻ることができます。」 「フーン。」 「それを悪用するも、善用するかは貴方次第ですよ。ただし悪用した場合はそれなりの罰が貴方に下されます…。」 フーンは、何か言いにくそうに言った… 「…少しだけ時間をくれないか?なにも現世に戻りたいと言っているわけじゃないからな。」 「わかりました…。時間を差し上げましょう…。」 (いったい何をするつもりだろう…) 「さぁ、貴方の選択を教えてください。これ以上の時間は差し上げられません。」 「…現世には行かねぇ。」 「そうですか…」 するとフーンが一枚の封筒を死神に差し出す。 「あのさ、これヅーに渡してくんねぇかなww。」 「か、かまいませんが、貴方が直接渡せばいいじゃないですか…。」 そう言うと、フーンが、(照れているのか?)言い返す。 「ヤダwめんどくさいwwそれにあいつがおどろくww」 (いや、あんた私がなんだかしってるはずじゃぁ…) 「わ、わかりました…;渡しておきましょう…」 「見るなよww」 (だから、そう思うなら自分で渡せと…) 「み、見ませんよぉ;」 「フーン。本当か?」 ニヤリと笑いながら死神に話しかける 「見ませんから…。本当に…;」 (この人、いったいなんなの!?) 「もう一度聞きますが、本当にいいのですね…。」 「クドイ。」 きっぱりと答えられた… 「……;」 「でさ、はやく決めてくんない?俺の道。」 「わかりました…。」 片手を天に向ける。 「裁きのときです…」 「……。」 手には黒いカードが。 「…。裁きが下りました…。」 「フーン。」 「どうぞ、あの道です。」 死神は一本の道を指差す。 「…。なぁ。あの子供はどうなったんだ?」 「あの子のことですか?残念ですがそれはわかりません…。一人一人見ているわけではないので…」 「フーン。」 「さぁ、お生きなさい。」 「ップ。ありがとよ。あの手紙たのんだぜww」 「……。」 彼女の顔には笑みがあった 「どうしたモナ?しぃ?」 「モナ先輩…」 彼はモナ先輩。文字どうりしぃの死神としての先輩。彼の特徴は右耳に二個のピアスといったところだろう。 「何か悩みでもあるんならモナに話すといいモナ。」 モナーが心配そうに訊ねる。しぃは明るくこう言った。 「いいえ。何でもありません。だいじょうです。」 「そうモナか…。それならいいモナけど…。」 「…ちょっと出かけてきますね。」 「っえ?何処行くモナ?」 「秘密です!」 「もったいぶらないで教えてほしいモナ!!」 「やーです。」 「モナァァァ!!」 「…;」 (はぁ、またこれだ…) 現世 「あ、いたいたあの子がヅーちゃんね。」 この手紙をっと。 ~~~~~~~~~~  「ア~。キョウモツカレタナ~」 ヒラリ 「ン?ナンダコレ?」 ヅーの目の前に一つの封筒が… ヅーは、あたりを見回し、ここには自分しかいないことを確認する。 「オカシイナ…。ッマトリアエズナカヲミテミルカ!!」 封筒の中には、紙が一枚入っていた。ヅーはその紙を広げた。 「…エッ。」 彼女の頬に一粒の涙… 「さて問題です。 手紙には、なんて書いてあったでしょうか?」 しぃは笑みを浮かべながらこちらに向かって言った。   [[<<>死神さんとぼくら―一人目]]  [[TOP]]  [[元ネタ有りTOP>元ネタ有り]] [[>>>死神さんとぼくら―間章一]]
ここは現世 人通りが少ない踏み切り付近 「あ~あ。頭いてぇ。」 (二日酔いかよ…。流石だな…) 急ぎ足で歩く、灰色のAA=フーン カン カン カン カン (くそっ、遮断機が下がりやがった。急いでるてぇのに…) フーンはさも機嫌が悪そうにつぶやく。すると、 「…モニャァ!足が外れにゃいモニャ!」 (…子供?何してんだ…) 線路に足が挟まり、身動きが取れない子供のモナーが… ブォォォォン!! と鳴る、すぐ近くまで迫った電車の汽笛! 「モニャ!」 (っち、仕方ねぇ!) バァン!!!    ボタッ!! ポツ… ポツ… ポツリ… と雨が降り出す… 「………。」 しばらく続く沈黙… ザァァァアア… 「おじさん…?」 子供が見つめる先には…灰色のAAの姿… カン カン カン…  ザァァァ… 「…ねぇ、おき…てモニャ。おきて…よ…。ねぇ…」 ~~~~~~~~~~~  ようこそ、あの世に… ふと、聞こえた声… 「…ん、ここは…あの世…?」 反射的に答える。 「はい、ここはあの世です…」 そこに居たのは、ギコ族で女の死神… フーンはあたりを見回す。そして 「フーン。じゃあ俺は死んだってことか。」 なんてこともない顔でつぶやく…。すると、その死神は優しそうに言った。 「そうです。電車にはねられそうになった子供をかばってね。」 (フーン…) 「ところでさ、何でそんな足が見えなくなるくらいの長い黒い服着てるわけ?おまけに肩には大きな鎌まで。」 からかい半分で聞いてみる。 「え、…私は『死神』ですから…;」 「フーン。死神なんだぁ。ップ!」 (手ごたえありぃ!!) 「…。」 (な、何なのこの人…;見て普通わかるでしょう!!…;) 「は、はじめに聞きますが、貴方は現世に未練がありますか?」 いつもの調子を取り戻そうとがんばる死神… 「フーン。未練ねぇ…。」 「お望みなら、3分だけ幽霊になって現世に戻ることができます。」 「フーン。」 「それを悪用するも、善用するかは貴方次第ですよ。ただし悪用した場合はそれなりの罰が貴方に下されます…。」 フーンは、何か言いにくそうに言った… 「…少しだけ時間をくれないか?なにも現世に戻りたいと言っているわけじゃないからな。」 「わかりました…。時間を差し上げましょう…。」 (いったい何をするつもりだろう…) 「さぁ、貴方の選択を教えてください。これ以上の時間は差し上げられません。」 「…現世には行かねぇ。」 「そうですか…」 するとフーンが一枚の封筒を死神に差し出す。 「あのさ、これヅーに渡してくんねぇかなww。」 「か、かまいませんが、貴方が直接渡せばいいじゃないですか…。」 そう言うと、フーンが、(照れているのか?)言い返す。 「ヤダwめんどくさいwwそれにあいつがおどろくww」 (いや、あんた私がなんだかしってるはずじゃぁ…) 「わ、わかりました…;渡しておきましょう…」 「見るなよww」 (だから、そう思うなら自分で渡せと…) 「み、見ませんよぉ;」 「フーン。本当か?」 ニヤリと笑いながら死神に話しかける 「見ませんから…。本当に…;」 (この人、いったいなんなの!?) 「もう一度聞きますが、本当にいいのですね…。」 「クドイ。」 きっぱりと答えられた… 「……;」 「でさ、はやく決めてくんない?俺の道。」 「わかりました…。」 片手を天に向ける。 「裁きのときです…」 「……。」 手には黒いカードが。 「…。裁きが下りました…。」 「フーン。」 「どうぞ、あの道です。」 死神は一本の道を指差す。 「…。なぁ。あの子供はどうなったんだ?」 「あの子のことですか?残念ですがそれはわかりません…。一人一人見ているわけではないので…」 「フーン。」 「さぁ、お生きなさい。」 「ップ。ありがとよ。あの手紙たのんだぜww」 「……。」 彼女の顔には笑みがあった 「どうしたモナ?しぃ?」 「モナ先輩…」 彼はモナ先輩。文字どうりしぃの死神としての先輩。彼の特徴は右耳に二個のピアスといったところだろう。 「何か悩みでもあるんならモナに話すといいモナ。」 モナーが心配そうに訊ねる。しぃは明るくこう言った。 「いいえ。何でもありません。だいじょうです。」 「そうモナか…。それならいいモナけど…。」 「…ちょっと出かけてきますね。」 「っえ?何処行くモナ?」 「秘密です!」 「もったいぶらないで教えてほしいモナ!!」 「やーです。」 「モナァァァ!!」 「…;」 (はぁ、またこれだ…) 現世 「あ、いたいたあの子がヅーちゃんね。」 この手紙をっと。 ~~~~~~~~~~  「ア~。キョウモツカレタナ~」 ヒラリ 「ン?ナンダコレ?」 ヅーの目の前に一つの封筒が… ヅーは、あたりを見回し、ここには自分しかいないことを確認する。 「オカシイナ…。ッマトリアエズナカヲミテミルカ!!」 封筒の中には、紙が一枚入っていた。ヅーはその紙を広げた。 「…エッ。」 彼女の頬に一粒の涙… 「さて問題です。 手紙には、なんて書いてあったでしょうか?」 しぃは笑みを浮かべながらこちらに向かって言った。   [[<<>死神さんとぼくら―一人目]]  [[TOP]]  [[元ネタ有りTOP>元ネタ有り]]  [[>>>死神さんとぼくら―間章一]]

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