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ここは現世
人通りが少ない踏み切り付近




「あ~あ。頭いてぇ。」
(二日酔いかよ…。流石だな…)
急ぎ足で歩く、灰色のAA=フーン



カン カン カン カン



(くそっ、遮断機が下がりやがった。急いでるてぇのに…)
フーンはさも機嫌が悪そうにつぶやく。すると、
「…モニャァ!足が外れにゃいモニャ!」
(…子供?何してんだ…)
線路に足が挟まり、身動きが取れない子供のモナーが…



ブォォォォン!!
と鳴る、すぐ近くまで迫った電車の汽笛!
「モニャ!」
(っち、仕方ねぇ!)




バァン!!!



   ボタッ!!






ポツ… ポツ… ポツリ…
と雨が降り出す…
「………。」
しばらく続く沈黙…
ザァァァアア…
「おじさん…?」



子供が見つめる先には…灰色のAAの姿…



カン カン カン… 



ザァァァ…



「…ねぇ、おき…てモニャ。おきて…よ…。ねぇ…」







~~~~~~~~~~~ 



ようこそ、あの世に…




ふと、聞こえた声…



「…ん、ここは…あの世…?」
反射的に答える。
「はい、ここはあの世です…」
そこに居たのは、ギコ族で女の死神…
フーンはあたりを見回す。そして
「フーン。じゃあ俺は死んだってことか。」
なんてこともない顔でつぶやく…。すると、その死神は優しそうに言った。
「そうです。電車にはねられそうになった子供をかばってね。」
(フーン…)
「ところでさ、何でそんな足が見えなくなるくらいの長い黒い服着てるわけ?おまけに肩には大きな鎌まで。」
からかい半分で聞いてみる。
「え、…私は『死神』ですから…;」
「フーン。死神なんだぁ。ップ!」
(手ごたえありぃ!!)
「…。」
(な、何なのこの人…;見て普通わかるでしょう!!…;)
「は、はじめに聞きますが、貴方は現世に未練がありますか?」
いつもの調子を取り戻そうとがんばる死神…
「フーン。未練ねぇ…。」



「お望みなら、3分だけ幽霊になって現世に戻ることができます。」
「フーン。」
「それを悪用するも、善用するかは貴方次第ですよ。ただし悪用した場合はそれなりの罰が貴方に下されます…。」
フーンは、何か言いにくそうに言った…
「…少しだけ時間をくれないか?なにも現世に戻りたいと言っているわけじゃないからな。」
「わかりました…。時間を差し上げましょう…。」
(いったい何をするつもりだろう…)





「さぁ、貴方の選択を教えてください。これ以上の時間は差し上げられません。」



「…現世には行かねぇ。」
「そうですか…」
するとフーンが一枚の封筒を死神に差し出す。
「あのさ、これヅーに渡してくんねぇかなww。」
「か、かまいませんが、貴方が直接渡せばいいじゃないですか…。」
そう言うと、フーンが、(照れているのか?)言い返す。
「ヤダwめんどくさいwwそれにあいつがおどろくww」



(いや、あんた私がなんだかしってるはずじゃぁ…)



「わ、わかりました…;渡しておきましょう…」
「見るなよww」
(だから、そう思うなら自分で渡せと…)
「み、見ませんよぉ;」
「フーン。本当か?」
ニヤリと笑いながら死神に話しかける
「見ませんから…。本当に…;」
(この人、いったいなんなの!?)



「もう一度聞きますが、本当にいいのですね…。」
「クドイ。」
きっぱりと答えられた…
「……;」
「でさ、はやく決めてくんない?俺の道。」
「わかりました…。」
片手を天に向ける。
「裁きのときです…」
「……。」






手には黒いカードが。
「…。裁きが下りました…。」
「フーン。」
「どうぞ、あの道です。」
死神は一本の道を指差す。
「…。なぁ。あの子供はどうなったんだ?」
「あの子のことですか?残念ですがそれはわかりません…。一人一人見ているわけではないので…」
「フーン。」
「さぁ、お生きなさい。」
「ップ。ありがとよ。あの手紙たのんだぜww」




「……。」
彼女の顔には笑みがあった



「どうしたモナ?しぃ?」
「モナ先輩…」
彼はモナ先輩。文字どうりしぃの死神としての先輩。彼の特徴は右耳に二個のピアスといったところだろう。
「何か悩みでもあるんならモナに話すといいモナ。」
モナーが心配そうに訊ねる。しぃは明るくこう言った。
「いいえ。何でもありません。だいじょうです。」
「そうモナか…。それならいいモナけど…。」



「…ちょっと出かけてきますね。」
「っえ?何処行くモナ?」
「秘密です!」
「もったいぶらないで教えてほしいモナ!!」
「やーです。」
「モナァァァ!!」
「…;」
(はぁ、またこれだ…)





現世



「あ、いたいたあの子がヅーちゃんね。」
この手紙をっと。



~~~~~~~~~~ 



「ア~。キョウモツカレタナ~」
ヒラリ
「ン?ナンダコレ?」
ヅーの目の前に一つの封筒が…
ヅーは、あたりを見回し、ここには自分しかいないことを確認する。
「オカシイナ…。ッマトリアエズナカヲミテミルカ!!」
封筒の中には、紙が一枚入っていた。ヅーはその紙を広げた。
「…エッ。」
彼女の頬に一粒の涙…



「さて問題です。
手紙には、なんて書いてあったでしょうか?」
しぃは笑みを浮かべながらこちらに向かって言った。


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