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―エメラルドvs幻鬼、②



「もうすぐ、お天道様に会いに行くってのに、随分と楽しそうだな。」
エメラルドは、笑って返事を返す。
「会いに行くのはお前じゃなかったか?」
エメラルドは、緑龍剣に渾身の力を流し込み、幻鬼を吹っ飛ばす。



キイィィン!!



ズザザザザザ…。
「お、お前何処にそんな力が…。」
幻鬼は持っていたナイフで何とか受け止める。



それに対しエメラルドはとても長い尻尾をくねくねと動かしながら、緑龍剣を中心に風を集める。



「幻鬼…。お前、自分の体がどんな状態なのかって分からないのか?」
そう。幻鬼はまだ気づいていない。




エメラルドの次の攻撃に備え、幻鬼が防御体制をとろうとした時のことだった!!



― 兄者vsでぃ、②



「行け、『雷』!!」
俺は雷層刃を振り下ろし、電気の弾を飛ばす。
「…ソンナノアタラナイヨ。」
でぃは、ひょいっと避けると、手に何かをまとい、俺にパンチを食らわす。
「!!」
ドンッ!



「っく…。」
何だこいつ…、強い、強すぎる…。
八頭身の俺を三頭身のでぃが吹っ飛ばしただと…。



油断しすぎたか…。




俺の癖であごの下を手の甲で擦ろうとしたときだった。



「っつ!!」
あまりの熱さと痛さに思わず手を引っ込める。
あごの下からとても熱い物が滴りおちてきたのだ。




俺はおそるおそる、手の甲を見てみる。



「……。ハハハハ…。」



うわぁ…。やべぇ…よ。




俺の皮膚溶けちまってるよ…。





「シッテタ?ワタシノノウリョクモ『ネツ』ナンダヨ。」




― 千vs放浪人、②



「おい…。流石にそれはないだろ。だから、寝たふりは止めろ。千。」
放浪人の後ろで倒れていた作者AAは耳をピクっと動かす。
「…へへ、ばれてた?」
「当たり前だ。」
倒れていた作者AAは、千。
千は放浪人の「空龍破斬」をもろに受け、倒れたかに思われていたが、放浪人をからかっていただけだったりする。



千はゆっくりと起き上がると飛んでいった銃を拾い上げる。
そして、会場全体を見回す。



つい、さっきまでギャーギャー騒いで五月蝿かった観客が一人もいない。
「へぇ、お前一人で客を全員始末したのか?」
放浪人は千を睨むと、悪いか?と言い返す。



千は首を横に振ると、半歩ほど後ろに下がった。
「始末するんだろ?俺を。」
放浪人は鼻で笑うと、さっき放浪人が作り出した氷柱を指差す。
もうすでに形はなかったが。
「これ、何のためにあるか分かるか?」
その呼びかけに千ははっとする。
「……俺の炎の威力を弱めるため…か?」



「正解。」
氷柱が溶ければ、水となる。
放浪人にとって真剣に戦えて、これほど有利な状況はない…だろう。
「裏切り者の千。お前の魂、抜き取ってやる。」




―兄者vsでぃ&弟者vsつー




今、俺何やってるんだ?
何でここに居るんだろ?




兄者の中で何かが音を立てて崩れていた。
狂ったように叫んだり、突然笑い出したり…。



「ゴメンネ。イイワスレテタ。ワタシニハ、モウヒトツノネ、ウリョクガアルンダ♪」
でぃは、槍をぶんぶん振り回し、兄者に近づく。
「ココロッテシッテル?」
「……。」
兄者は無反応だった。
ただ、ぼーっとでぃを見つめているだけ。
動きもしない。飛ばされた武器も取ろうとしない。
「ツマンナイ。シンデ…。」




ガアアァンッ!!






予想外の効果音に(おい;)、兄者は何故か正気に戻る。



「…ん…俺はなにし……!!」
兄者は目を瞬いた。
何故って?何故なら…



でぃが死んでる…?




近くにあった、でぃの槍を持ってそうっとでぃに近づく。
息は無い…。何故だ…。




兄者が正気に戻った理由といえば、おそらく『心』をも操れるでぃが死んだからだろうか。




「何だ、これ…。」
兄者は、でぃの近くに転がっていた、鉄パイプ(?)を手に取る。



「どうしてこんな所に…?」
兄者が不思議がるのも無理は無い。
このステージの近くには、鉄パイプが使われてる所なんて無いからだ。
でも唯一、使われている場所といえば…



「天井!!?」



兄者は、っはとし、即座に天井を見上げる。




何を見たのか、兄者が大きな声で突然叫ぶ。



「弟者ぁあ!!!」





「オトウトジャ?ホウ…。コノクタバッテルヤツノナマエカ。」
兄者の叫びに気づいた赤いAA、つーはすぐ隣に倒れている青いAAを指さして言う。




「……貴様…。弟者に何をした…?」



分かってる。分かってるんだ。
ここで言っても、訴えても何の意味が無いって。 



つーは天井から弟者を突き落とし、降りてきた。
「オマエニコタエルヒツヨウデモアルノカ??ワラッテマウゼww」



恐らくつーはでぃよりも強い。
あの弟者歯がたたなかったのだ…。
俺に勝ち目はほとんど無い…。




なぁ。もし、少しでも可能性があるのならお前はどうする?
「弟者から離れろ…。そして消えろ…。」
「ッケ、オマエニナニガデキ…ッ!!」
どこからか来た電気が俺の周りをくるくると周る。
思考も何も無い。今は勝手に動く体に従う。



少しでも可能性があるのなら、
「雷電龍波!!」



賭けてみる価値だってあるんじゃないか?
「ッチ…。」



ドカァァアンッ!!




龍ほどの大きさの雷をつーにぶつけた後、突然体全体にズシっと何かがのしかかる。



そりゃそうだろう、向こう側の壁が吹っ飛んで消えているんだ。



かなりの体力を使ったのかも知れない…。



気圧に耐える力がなくなったのか…な?





俺はそのまま倒れこんだ。





「………だ。」
うっすらと聞こえたこの言葉。
この声は、『あいつ』にとてもよく似ていた。





―エメラルドvs幻鬼&千vs放浪人



「っぐ…。何故だ…。」
バタっと倒れる幻鬼にエメラルドはくくくっと笑う。
「『龍尾剣』だ。俺の尾に死なない程度の毒を含ませて、お前の体内に注入したんだ。」
幻鬼は何とか立ち上がろうとするが、体に力が入らないようだ。
「じゃあ、…痛みが…何も無かったのは…?」
幻鬼が問う。



自分の身に針を刺すと痛みが走る。
当たり前のことが、エメラルドが幻鬼に毒を注入するときに痛みが全くなかったそうだ。



「蚊って知ってるか?」
エメラルドが見下すように、幻鬼に話しかける。
「…あぁ、夏に出てくる、爆破したいほどうざったく、血を四回~五回ほど吸い、四~五日後には約300ほどの卵を産み、その卵は二日~五日ほどで、幼虫になって、七日~十日で四回脱皮してサナギになって、さらに三日たてば成虫になって、約二週間後には親と同じ姿になり、またくりかえしで、さらに、血を吸うときは、皮膚感覚を麻痺させるために自分の唾液を注入し、さらにさらに「もういい!!!」



エメラルドがようやく幻鬼を止める(パクリじゃな(ry
そして、お互いにゼーハーと息を切らしていた。
聞いているだけでも、大変……なのか?
「まぁ、つまりは、皮膚感覚をなくす。それだ。」
それを聞いた幻鬼は顔をしかめる。
「それって、お前の唾「んなわけねぇ!!!」
いつもの癖で、幻鬼に突っ込む。
でも今回は攻撃で、
「『龍爆真空波』!!」
緑龍剣の衝撃波から出来た、真空の刃は幻鬼に狙いをつけ、そのまま襲い掛かる!
幻鬼は勿論のこと、全身に毒が回っているため、身動きが取れない。




「いってぇ!」
龍爆真空波より、幻鬼が飛ばされたすぐ傍には、大きな氷の塊があった。
「…嘘だろ?」
エメラルドが思わず声をもらす。



氷の塊の中には何か黒い物が入っていて…
「すげぇな。お前。」
幻鬼は、仲間の放浪人に笑いかける。
しかし、放浪人は笑わなかった。



(っち、仲間がすぐ傍にいるのか!)
エメラルドは客席の陰に隠れ、こそっと放浪人たちを見つめる。



すると、エメラルドの傍を何者かが通り過ぎる。



「アヒャヒャ!!ニンムカンリョウダゾ!!アヒャ!!」
つーが弟者を抱え出てきた。
「お前あの爆風の中を生きてたのか!すげえな!」
幻鬼は、自分が毒を浴びているにも関わらずにに、喋りまくっている。
つーは弟者を床に下ろすと、幻鬼の呼びかけを無視して、放浪人に近づく。
「サア。フーヲカエシテモラオウカ…。」
それに対し、放浪人は相変わらず黙っている。
「放浪人?」
幻鬼は放浪人が黙っている訳がわからず、問いかける。



一方のエメラルドは、千を目で探していた。
何処にも千の姿が見当たらないのだ…。
(おい…、冗談はよせ千…、何処だ、何処にいるんだ!!)
しばらくすると、足元に広がっていた、水が小さな水蒸気になって消えていく。
(水が蒸発してる…?)



これは、千の存在証明の一つだ。
水はほうっておけば勝手に蒸発する。温度が低すぎると蒸発はしないが。
千が発生させる火により蒸発時に出る水蒸気は普通の水蒸気と違いとても細かい。
そのため、普通の視力の持ち主には見えない。
エメラルドは左目が見えないために、右目の視力が人一倍優れているのだ。
そこらへんの一般人とは目のよさはぜんぜん違う。




エメラルドは千が生きているという安心感と同時に何かとても嫌な予感を感じていた…。
運がよく、放浪人たちには見つかっていない。



放浪人が破龍剣に手をかける。



―まさか…!!



エメラルドは思わず立ち上がり、羽根を羽ばたかせ放浪人に飛び掛る。





「『連凍波』。」



放浪人が、破龍剣を振り回し始める。
連凍波には敵味方構わず、凍結させる力を持っている。



「「「なっ!!!」」」
エメラルドは、凍った羽根の軌道を変えようとするが、そう簡単には変えられない。
つーは、足が凍らされ、幻鬼は元から動けない。




皆が皆、諦めかけていたそのときだった。




「『火炎流』!!」
どこらか聞こえてきた声と共に、大きな炎の津波が押し寄せてきた。
「チョ、コンドハ「ヒ」カヨ!?」
つーが驚いて思わず叫ぶが、
シャッ!
炎は放浪人により切り裂かれた。
そして放浪人は、炎の発生元、あの大きな氷の傍をにらむ。
大きな氷は不思議なことに少しも溶けていない。
「まだ生きていたか。このくたばり底無いが。」
氷の裏から出た来たのは、あちらこちらが傷だらけの、火とかかれたペンダントを下げたAA、千だ―。



「千!!」



エメラルドは千に呼びかけるが、皮肉なことに、彼の耳は機能停止状態に近かった。最高でも、集中した一人の声しか聞こえない。



「生きてちゃ悪いか。」
今は、千の対戦相手、放浪人の声しか聞こえないってことだ。
「さぁ、教えてもらおうか。何故、つーと幻鬼を殺ろうとした。」
「「!!」」
その問いに、放浪人は、ップっと笑っただけで何も答えなかった。
つーと幻鬼はお互いに顔を見合わせている。



「お前らみたいなアホに付き合って居ちゃきりが無い。そろそろ、さよならだ。」
放浪人の剣に『闇』が集まる。




すると千は突然顔色を変え、エメラルドに叫んだ。



「エメラルド!其処から離れろ!!」
「えっ?」



あまりにもと突然すぎてエメラルドはパンク状態だった。



「『破壊流波』」



放浪人が剣を振り下ろすと其処からエメラルドに向かって大きな亀裂が走る。
千が助けに向かうのが見えたが、さっきの戦いにより力尽きたのか、目の前が真っ暗になる。



エメラルドが最後に感じた感覚は、足元が無くなっていたことだけだった。