十二星座大戦☆彡15 乙女VS蠍 [さそり ヴィルマ]

さそりさんが入室しました
さそり : (ニコラスクエア北西の指定学区・生活エリアを歩く影
さそり : 夕焼けが綺麗だね。そろそろ2日目も終わりかなーっ。
さそり : (物思いしつつ、あてなく、のんびりと歩いていく
さそり : (当初はヒーローとして名を挙げたいとしか思っていなかったが、
さそり : (アルタイル戦・ジオーネ戦と重ね、さそりのなかに"勝ちたい"という確かな感情が芽生えていた。
さそり : (とにかく、一つ一つ勝っていこう……。そう決意するさそり。
さそり : (眼前には、静かな路地と夕暮れ時の真っ赤な空が広がっている。
ヴィルマさんが入室しました
ヴィルマ : (夕闇の中、音もなくさそりの背後に現れる
ヴィルマ : ──こんにちは。
ヴィルマ : (にこり、と笑いかけながら
さそり : ……!!(ぎょっとして振り返る
さそり : えっと、あなたは……(ちなみに、すでにアーマーは装着済み
さそり : (さそりは知っている。名前は覚えてはいないが…
さそり : (–––開会式にて–––
さそり : くんくん…くんくん(ヴィルマの匂いをかいでる
さそり : ふへっ(笑顔
さそり : なんだかいい匂いがしたのでっ!ごめんなさい!(ぺこぺこ
ヴィルマ : いいえ、大丈夫ですよ。ヴィルマ=ヴァルゴ・ヴェスピネーです。ご存じかもしれませんけど……
さそり : (……いい匂いのする人だっ きっと自分好みの……
さそり : (でもそれよりも今は勝ちたいよっ!それに節足動物じゃなさそうだしねっ!
ヴィルマ : こういう、ものですね(胸元の乙女座ワッペンを見せながら
さそり : ここであった、ということは準備はできてるよねっ!(胸のワッペンを見せながら
さそり : 毒を以って毒を征する!実はあんまりサソリは毒無いよ!セイバー・スコーピオ参上!(中継カメラを意識した決めポーズ
ヴィルマ : はい。私は、不足なく戦えますよ(にこり、と笑いかけながら夕焼けの明かりを反射しない黒突剣を手に握る
さそり : いざ尋常に……!
さそり : 勝負だっ!!!!
ヴィルマ : ええ(しゅるっと剣が掻き消えて、釘打ち機に変化
さそり : (ヴィルマに向けて一気に駆け出し、距離を詰める
ヴィルマ : (釘状の毒針が連射してさそりに放たれる
ヴィルマ : (生身で触れればみるみるうちに洗脳毒が回るだろう
さそり : ……! そう簡単には近づかせてもらえないようだねっ!(急停止し、地面を触れる
さそり : (砂が硬化した岩壁を自身の前方に生成し、毒針を防ぐ
ヴィルマ : 面白いですね(音もなく、恐ろしい速度で回り込みながら針を打ち出していく
さそり : なっ、はやっ…!(地面を触れ続け、回り込むヴィルマの針の射出に合わせて、ワンテンポ遅れて防御壁を形成していく
さそり : (それに…、これは勘なんだけど……
さそり : (あの針は当たるとヤバい気がするよっ…!
ヴィルマ : (ぐるりと一周さそりが壁で覆われるように撃ち続けた後、発射音が止む
さそり : (……音が止んだっ!
さそり : 攻撃に転じるよっ!!(地面を触り、今度は硬化した砂弾を数発形成、射出する>ヴィルマ
ヴィルマ : (転じた瞬間、姿が掻き消えさそりの背後から首筋目掛けて黒突剣が突き出される
さそり : へっ…?
さそり : (なんとか体勢を変えて、回避を試みるが
さそり : (さそりの首筋に一筋の傷
ヴィルマ : ……(笑わない。傷がついたことを確認してすぐに距離を取る
さそり : 痛っ…なんでっ……?
ヴィルマ : さて──あと数分、といったところですね。
さそり : 罠……とか……?(状況が飲み込めないさそり
ヴィルマ : 毒。
ヴィルマ : (なんでもないことにように伝える
さそり : どういうこと……??あと数分、って……まさか……
さそり : 毒……、
ヴィルマ : 体中に回るまで……あなたの意志の強さ次第ですが、どうやら随分精神的にお疲れのようですね(おかしそうに笑う
さそり : そんな……(とりあえず自分の首筋の傷口周りを硬化した砂で覆い
さそり : 死んじゃうの……?(毒抜きを試みるが効果があるかはわからない
ヴィルマ : いいえ、いいえ。死んだりはしません。
ヴィルマ : ただ──
ヴィルマ : 少しのあいだ、私の言うことに従うようになるだけです(下らない、と内心では思いながら
さそり : ……なにそれ。
さそり : (ひととき怯えた表情を見せていたさそりだったが、
さそり : (覚悟を決めたのか、すっと表情が変わる
ヴィルマ : そうですね。なにそれ、というのも頷けるかも
さそり : じゃあ、それまでにあなたをボコボコにしたらいいんだねっ!(ふっ、と笑う
ヴィルマ : そうですね。あなたにそれができるのなら(ふわりと無音で浮く。手には釘撃ち機
さそり : (………よくわからないけど、とりあえず今はできることをするだけだっ!
さそり : いくよっ!(地面に触れる。クラウチングスタートの構え。
さそり : (絶対に、勝つんだからっ!
さそり : (そのまま威勢良く一歩踏み出すと同時に、ヴィルマの背後に硬化した岩の壁が形成される
さそり : (動きを封じるための横幅数mの壁
ヴィルマ : わかりやすい方ですねっ(岩の壁が形成しきる前に毒針を壁に打ち出し、そこから三本の杭が突き出す
ヴィルマ : (わずか一人分の隙間を抜けて距離をとっていく
さそり : そうだよっ!それが私のやり方っ!!(さらに姿勢を低くして地面に触れながら再びヴィルマの背後に同じように壁を形成
ヴィルマ : 面白いやり方ですが、けれど私は──
ヴィルマ : 飛べますよ?(形成しきるよりも速くその上を抜けて地下施設の入り口へ向けて飛んでいく
さそり : 大丈夫!計算通りっ!(ぽろり、と形成た岩壁が崩れ……
さそり : (中規模の砂嵐を巻き起こす!
ヴィルマ : くっ──(砂嵐に巻き込まれながら、有刺鉄線を生み出して近くの街灯に巻き付け引っぱり、なんとか距離を稼ぐ
ヴィルマ : (地面を転がるように地下施設の入り口へと入っていく
さそり : (地面すれすれの姿勢で手で土を触れながら、前進していく
さそり : (硬化した砂マシンガンによる追い打ち
ヴィルマ : (砂マシンガンを毒針で撃ち落としながら、押されつつじりじりと後退していく
さそり : ………。(地下施設へと入っていくヴィルマを見ながら思案する
さそり : (ひょっとすると、これは罠かもしれない。毒もあるし、一旦退く……?
さそり : (パチンと、自分の頰を両手で叩く
さそり : (退ける訳ないっ!だってヒーローだからっ!!
さそり : (そのまま前進して地下施設へと入っていく
ヴィルマ : (つかず離れず、散発的に毒針を発射しつつ、突然さそりの横合いから毒杭が突き出たりする
さそり : やっぱり、罠っ!(警戒し、毒杭をバックステップでかわしながら、
さそり : (毒針を、硬化砂マシンガンで撃ち落としながら、ヴィルマの後を追う
ヴィルマ : (しかし、強化されたさそりには毒杭も大きな効果はない。
ヴィルマ : (──ほどなくして、暗闇の中大きな空間へとたどり着く
さそり : (必然的に距離は開いていくが、……追って暗闇の中の大きな空間へ
ヴィルマ : (さそりが入ったことを確認すると、がしゃん、とシャッターが下りる
 
 
 
さそり : はぁ、はあっ……。ここは……、
ヴィルマ : (中継班が入室する前に。
さそり : しまったっ!シャッターがっ?!
ヴィルマ : ただの地下施設ですよ。シェルターのひとつです(そう言いながら
ヴィルマ : (施設の明かりが点灯する
ヴィルマ : (そこには数十人の人間が
ヴィルマ : (虚ろな目をして
ヴィルマ : (さそりを見つめていた──。
ヴィルマ : ねえ、ヒーローだって言っていましたよね?
さそり : ……そう、私もフェアな勝負がしたいから、教えてあげっ……、えっ……。
さそり : (予想外の状況に困惑し、言葉が詰まるさそり
さそり : なに、これ……。(すっと血の気が引いていく。この状況……普通じゃない……いや、どこかイカれている
ヴィルマ : ふふ(いつでも殺せる。いつでもけしかけられる。いつでも、どうにでもできる。そんな含意を笑顔で伝える
ヴィルマ : ねえ、ヒーローさん。こんなときヒーローは、何を優先するものなんですか?
さそり : 何を……、何を……って?(ひざまずき、地面に手を添える。さらさらさら、と地面が変化していく音
さそり : ……何を優先したらいいのっ…?この人たちは……?
ヴィルマ : さあ、交渉をしましょう。
さそり : (生きているの?という声が出ない。まるでゾンビだ……
さそり : 交渉、交渉……?(混乱した声
ヴィルマ : あなたのワッペン、いただけますか? それがいただけるなら、この方たちは自由にできます。元に戻すことも
ヴィルマ : ですが──あくまで、戦うというのなら
ヴィルマ : わかりますよね?(楽しそうに/つまらなそうに、笑う
さそり : …………、。
さそり : 本当に、元に戻せるの……?
ヴィルマ : ええ、今すぐに戻せます。
さそり : (絶対に勝ちたい…。勝たなきゃ、きっと意味がないから……。でも…、
ヴィルマ : けれど、今すぐ元に戻らなくすることもできますよ?
さそり : (ぽたぽた、と涙が地面に落ちる
さそり : そんなのっ……、ヒーローじゃないよっ……(地面にうなだれながら
ヴィルマ : わかってもらえたみたいですね(それでも近づかない。警戒は解かない。信じない。
さそり : 傷ついた人を、見捨てて勝つなんてっ……私にはできないっ……。
ヴィルマ : ワッペンを、いただけますね?
さそり : (さそりの尻尾が胸のワッペンを振り払う。
さそり : (ヴィルマの方へとワッペンはふわふわと宙を舞って移動していく
ヴィルマ : (パン、と受け取り
ヴィルマ : たしかに。
さそり : …………。(うなだれ、言葉を出さずすすり泣いている。
ヴィルマ : それでは、私はこれで。
ヴィルマ : ああ、それと──
ヴィルマ : あなたに回った毒もそろそろ時間ですね。お好きなように、ワッペンを持った人を襲ってくださいね
さそり : そんな……約束は……っ……
ヴィルマ : ……さようなら(ふっ、と手を振るうと一般人たちは正気を取り戻していく
ヴィルマ : (ああ、なんてくだらないことをしているんだろう──)
さそり : ……よかった…、ちゃんと約束守ってくれるんだね……、よかった……
ヴィルマ : (自嘲しながら、地下施設の闇に消えた
ヴィルマさんが退室しました
 
 
 
さそり : (そして、さそりの意識は遠くなっていった。
さそり : (–––––数時間後、ニコラスクエアの夜のストリート
さそり : (いつものように意気揚々と駆けていくさそりの姿
さそり : ……ワッペンを!ワッペンをあの人のために集めなきゃっ!!(満面の笑みを浮かべている
さそり : なんなんだろう、この気持ちっ!
さそり : これが”好き”ってことなのかなっ!
さそり : ヴィルマ、すきすきっ!だいすきっ!私が、絶対にあなたを守ってあげるんだからっ…!
さそり : (いつもとは違う虚ろな目。夢と現実の間を駆けていくさそりだった。
さそりさんが退室しました

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最終更新:2018年07月02日 11:45