ページを捲る [カルク モブ店員A? ロゼ]

カルクさんが入室しました
カルク : (喫茶EM 夜
カルク : (夜も深まってきた時刻で客の入りは少ない いつも通りの…平和な喫茶EM
カルク : (喫茶周辺での襲撃は未だ記憶に新しいが…備え付けのTVから流れるニュースも平穏そのもの
カルク : (いつも通りのシフトでバイトに入っている喫茶店員。今日もなんとなく食器を磨く
カルク : …。(キアシスは平和な街。キアシスは今夜も平和!
モブ店員Aさんが入室しました
モブ店員A : ……っかし、代わり映えしないニュースしかやってないね。
カルク : …そうですね。
モブ店員A : (テーブルを拭き終え、リモコンポチポチしてる喫茶店員その2
モブ店員A : そっちは? その後どうなんだい?
カルク : …と、言いますと。(真顔で顔を上げて
モブ店員A : ほら、例の子さ(傾げて
カルク : 特に何も。いつもと変わりませんよ。(短く答える
モブ店員A : 甚く心配してたと思ったけど。
カルク : それはそうですけどね。(否定せず
モブ店員A : 色々大変っすね、先輩。(軽口で繋ぐように
カルク : …。(スルーした
モブ店員A : 先輩。(カウンターに肘をついて
モブ店員A : あの子に感じてる違和感。
モブ店員A : 他の誰かにも感じてたり、するんじゃないかなって。
モブ店員A : 学園とか。通りがけの人とか。(どう?と伺うように
カルク : ……。 ええ。
カルク : …始めは気の所為かと思ったんですが。 学園に通っていても、街を歩いていても、接客をしていても。
カルク : 今は、違和感のある人の方が多いくらいで。 これではどっちがおかしいのか解りませんね。
モブ店員A : (それ聞いて満足気にニンマリする
カルク : …?(その顔に、無表情だが怪訝そうに
モブ店員A : 流石先輩。 一度かかってるってのもあるけど、察しが良いね。
カルク : …何か心当たりがあると?
モブ店員A : ちょっとだけなら、ね。  でもその違和感はホンモノだよ。 僕だって感じてる。
カルク : ……。そうですか。
モブ店員A : 時計台誘拐事件の、洗脳術が、また使われるとしたら。
モブ店員A : 先輩どうします?
カルク : ……。それは、穏やかでは無いですが。 …妙に確信めいた言い方をしますね。
モブ店員A : ………。(疑問にはあえて答えず
カルク : ……。察しが良い、と先程貴方は言いましたが。
モブ店員A : (バー営業用のナッツの小袋をカウンターに並べ始める
カルク : それは貴方に対しても、かもしれませんよ。素性の知れない同僚さん。
モブ店員A : それはまいったね。 ……じゃあ今日までかなぁ(ふふ、と微笑んで返して
カルク : 貴方は皆が知らない真実を伝えようとしているのかもしれません。そして、それはとても重大な事かもしれない。
カルク : …ただ、そのまま受け取って信用するには…、 ちょっと胡散臭いですね。名前も知りませんし。
モブ店員A : ふぅむ。そうくるか(参ったな、と
モブ店員A : いきなり信用もできないし、横槍されるのも癪だよね、そりゃ。(バケットからナッツを取り出しては小袋を適当に並べていく
カルク : まあ、そんな所ですね。 …貴方の目的は何でしょう?
カルク : 仰ってる事が本当なら緊急事態ですし、素性の知れない相手を…等とはこの際言いませんが
モブ店員A : キアシスの平和?(素っ頓狂な目的をいけしゃあしゃあと。
モブ店員A : もう少し言い換えるなら、住みよい街にしたい、ってとこかなー。
カルク : ……。(ふぅ、と嘆息 結構わざとらしいぞコレ
モブ店員A : 色々拙くってねぇ。 がめつい横領貴族のへそくり啄いてる場合じゃなくなったっていうか。
モブ店員A : 先輩に声かけたのは特別半分、普通半分、
モブ店員A : 先輩は一度かかってる、からさ。 心構えが出来てるんじゃないかって。それがトクベツ。
カルク : ……。
モブ店員A : フツウの方は……そうだね。ちょっとでも対抗できる人が多いほうが良いだろうな、って。
モブ店員A : 先輩に声掛けしてる理由や目的はそういう事。 どう?
モブ店員A : 全然信用できないでしょ!(はは、と笑う
カルク : 良く分かってますね。(あっさり
カルク : 理由は分かりました。至極まっとうですね。 …ですが、根本的な点で疑問です。
カルク : 何故貴方が一般の民に知り得ない事態を察知しているのか。 …それが件の魔本を用いたものだと、何故確信しているんですか?
モブ店員A : ………。(どうしたもんかと思案して
モブ店員A : オッケー。それじゃこうしよう(ナッツをまとめてバケットに戻していく
モブ店員A : (腕をくるりと回す。カウンターの下へ消えたと思ったら、持ち上がったときには
モブ店員A : (一冊の魔導書が握られている
カルク : 、―――。
モブ店員A : (先の事件を思わせる意匠――しかし配色はうってかわって白と金系色である。
モブ店員A : さて、心境はきっとこうだ。 ますます信用できなくなったぞ、誰だこいつは――
カルク : 誰、というか。 最早、何ですか。(表情はあまり変わらないが…
カルク : …魔本、ですよね。ソレは。 ……貴方も『魔女』だと?
モブ店員A : いや? 精々まじないや鍵開けが関の山ってところさ。
カルク : …。(信じてない沈黙だ
モブ店員A : アプローチとしては逆さ。 こいつは一般人でも扱える。
モブ店員A : 言い換えると、一般人でも魔法使いとやらに仕立て上げる事ができる代物さ。
モブ店員A : 件の違和感がパイド……ああえっと、例の魔本だって気付けたのはこれが理由。
カルク : ……。
モブ店員A : 納得して頂けたかな? 不信感オーラはさっきより凄い感じるケド。
モブ店員A : ここまで手の内明かしてるんだから、まだ質問攻めするってんなら僕泣いて帰るよ?
カルク : ……踏み込むと通報するしか無くなりそうなのでこらえましょう。
モブ店員A : オッケー。(よし、と本を手品めいて仕舞う
モブ店員A : (何だかおマヌケさんだが、またナッツの袋を並べ始める
カルク : …まあ、そうですね。そのようなものを明かしたんですから。
カルク : 一先ず話を聞く程度には信用しましょう。(わずかな一歩だ…!
モブ店員A : 光栄だね。一公演分ぐらいのお賽銭は頂けたかな?(ふふ、と
モブ店員A : いいかい、いわゆる今は種蒔きって奴。 僕風に言えば仕込みの段階で――(何かナッツの袋で遊びつつ
モブ店員A : (そうして夜な夜な。僅かでも1ページ分の話が進む
カルク : ――――(『平和な街』キアシスの、裏側の一編が語られる。
モブ店員A : ―― でもね、信じるも信じないも、どうするかも含めて、君の目で決めてほしいんだ。
モブ店員A : ―― だって これは 君にとっては
モブ店員A : ―― 君の物語だからね ――
モブ店員Aさんが退室しました
カルクさんが退室しました
ロゼさんが入室しました
ロゼ : ――
ロゼ : (夜更けの街をぽつぽつと歩く人影。
ロゼ : (何処か行く先があるわけでもなく、ただただ歩く足取りは何処か頼りない
ロゼ : ――――
ロゼ : (ふと、石橋が目に入る。 随分街の外側まで来たようだ。
ロゼ : (渡るのではなく、高架下に入っていく
ロゼ : ――――――
ロゼ : (暗がりの中で腰を下ろす。疲れは麻痺していたが、漠然とした脱力感が身を包み、立ち上がる気力は湧いてきそうにない。
ロゼ : (暗がりに入ったのは月明かりさえ嫌気を指したからだ。
ロゼ : (こうしていれば、自分は惨めだと、惨めなりに慰みにはなると思ったからだ。
ロゼ : ―――――――――
ロゼ : ( 『ッ……ええ、そうよ、 お父様もお母様もお兄様も言わないなら、ワタクシが教えてあげる!』
ロゼ : ( 『そうよ! それが真実! 貴女の炉心は――』
ロゼ : ( 『でも、ダメ。 抗魔金属には、遠く及ばない! どれだけ鮮やかでも、これだと――』
ロゼ : ( 『一族の悲願なのよ! ひいては薔薇家のため! 貴女もワタクシも――』
ロゼ : ――――
ロゼ : (そこから先の記憶は曖昧だ。 頭を殴られたような衝撃、虚無感、脱力感。
ロゼ : (その感情を何と称して良いのかわからない。
ロゼ : ――
ロゼ : (怒ればいいのか、悲しめばいいのか、立ち上がればいいのか。
ロゼ : (今はただただ無気力が重力に負けていて、何も出来る気がしない。
ロゼ : ――
ロゼ : (鍛えた四肢が別人のように重い。
ロゼ : (蹲るように、折った膝に額を押し付ける。
ロゼ : (そうして、夜も更けていった。
ロゼさんが退室しました

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最終更新:2019年06月10日 02:14