2002年トレーディングカードゲームとしてこの世に登場した「A Game of Thrones」は、2008年秋にLCG(Living Card Game)として再リリースされた。ここでは、「A Game of Thrones」の基本的なルールと戦略、ストーリーラインに触れていく。
ゲームタイプ
基本的に1対1の対戦によるポイント獲得戦。3人以上によるマルチプレイのルールも整備されている。プレイヤーは6つある貴族から1つを選択し、対立する貴族と覇権を争う事となる。
世界背景
舞台は季節が不定期にめぐる世界。統一国家《七王国》では、かつて絶対的支配を誇った古代王朝が駆逐されて以来、新王の不安定な統治のもと玉座を狙う貴族たちが蠢いている。北の地で静かに暮らすスターク家もまた、争いの渦を避けることはできなかった。父エダードが王の補佐役に任じられてから、6人の子供らまでが次第に覇権をめぐる陰謀に巻き込まれていく……怒濤の運命に翻弄される人々を描いた壮大な群像劇!(ハヤカワ文庫「七王国の玉座Ⅰ」より)
A Game of Thrones LCGとは
ジョージ・R・R・マーティンのファンタジー小説「A Song of Ice and Fire」を原作としたトレーディングカードゲーム。発売元はFantasy Flight Games。本作は第一章のタイトル「A Game of Thrones」を冠したもので、原作の世界観をそのままに、カードゲームとしての面白さを追求した作品に仕上がっている。アメリカでは毎年数回のトーナメントが開かれるほどの人気ぶりで、Player of the Yearも輩出している。多くのテストプレーヤーと徹底したプレイテストによって高い品質を保持していることが評価されている。このカードゲーム最大の特徴は各ターンごとのプロットの存在。この第二のデッキと呼ばれるプロットデッキを駆使しながら戦略を組み立てていくことにより、プレイヤーは意外性と緊張感のあるデュエルを楽しむことができる。2008年よりLCG(Living Card Game)へと変貌を遂げたことで、新規プレイヤーへの間口が広がった。それまで流通していたカードをリメイクし、コアセットとして再発売。それさえ購入すれば、スタンダードのカードがフルコンプリートできる。毎月発売されるエキスパンションも少枚数に押さえたため、経済的に優しくなった。ゲームのルールやシステムはMTGに似ている部分が多く、取っつき易いものとなっている。今後の発展が楽しみなカードゲームである。