主な登場人物
日本軍
葉蒸太郎(はむす・たろう) (CV:福山潤)
本作品の主人公。軍用兵器開発研究室員、並びにハムのパイロットとして活躍する。20歳。
福岡壊滅事件の生き残りの一人で、他の3人よりも圧倒的に早く意識を取り戻した。
訓練された軍人でも動かせないハムの操縦をこなせる点から、何か身体に秘密が
あるのではないかと噂されているが、現在のところ真偽は不明。本人にも自覚はないようだ。
ハムのお披露目中に韓国軍が日本に不法侵入してきたため、そのままハムで迎撃に出陣し、
それ以来本格的にパイロットとして訓練の日々を送っている。開発にも意見は出しているようだ。
初陣で韓国の戦闘機を2機撃墜したものの、初の人型兵器との戦いになった釜山では
マウスの操るポキモンの機動性に翻弄され、あわや大破される、という危機に瀕した。
性格は真面目で、普段は凡庸で善良な普通の若者である。
尚、母親は葉蒸が幼い頃離婚しており、現在の消息は不明。
好きな食べ物:めんたいパスタ
的井岬(まとい・みさき) (CV:田中理恵)
日本軍・軍用開発研究室の室長にして、ハム開発の最高責任者。
年齢は30代前半で、眼鏡の似合う知的な女性である。
仕事には厳しく、ハムのスペックを最大限生かすために妥協は一切許さない。
しかし普段は冷静で面倒見もよく、研究員達の姉のような存在。
時折、ハムの機体を動物のハムスターと同じ色に塗装しようとしたり
ハムのパイロットをハムスターと いう名称で呼び始めるなど、常識で測れない一面も持つ。
そのため、軍内部に多いと言われる彼女の隠れファンは、全て他の部署の者とされており、
研究員として身近に接すれば接するほど、異性としての意識からは遠ざかっていくようである。
葉蒸のパイロットとしての資質をいち早く見抜き、軍にスカウトした経緯があるため、
何か葉蒸の秘密を知っているように思われるのだが・・・・・?
好きな食べ物:フレンチトースト
新井戸社(にいと・やしろ) (CV:大塚明夫)
日本軍・作戦司令部の総司令。43歳。
異例の若さで総司令に抜擢される。以前は情報部で情報本部長を務めており、
畑違いの人事に疑問の声があがるものの、本人が気にしている様子はない。
常に沈着冷静、自分というものを崩すことがない。
ハムスターという言葉を使っているあたり、的井との関係が注目されるが、現在は不明。
好きな食べ物:寿司
彼井零(かれい・れい) (CV:森久保祥太郎)
ハムのパイロットとして軍に入ることになった青年。21歳。
福岡壊滅事件の生き残りで、意識を取り戻すまでに3年弱の月日を要した。
好きな食べ物:カレー(ナン派)
韓国軍
マウス06番(本名不明) (CV:朴璐美)
韓国の研究施設”飼育室” で幼い頃からマウスとしての訓練を課されてきた少年。13歳。
彼の搭乗するポキモンに適合するために、大量の投薬や精神制御を施されている。
性格は自信過剰なところがあり、自分より優れたパイロットはいないと思っている。
彼にとっての戦いは、自分が最強であるという誇示だけでなく、洗脳によって植えつけられた
偉大なる韓国軍のため、という軍人としての意識、さらに飼育室で日夜過酷な日々を送っている、
他のマウス達の希望となるため、といった複数の事情が絡み合っている。
ちなみにマウス06番は、作者の企みにより、男性であると思わせておいて実は女性だったという事実が
後に判明とするという、叙述トリックまがいのことを予定されていたのだが、初登場のシーンで
「少年が入ってくる」と、はっきり少年である旨をいつの間にか書いていたので、泣く泣く諦めたという説がある。
好きな食べ物:ポキモンキャンディー
アメリカ軍
ロリード・ウーティ(ろりーど・うーてぃ) (CV:藤原啓治)
アメリカ空軍に所属する大尉で、ウーティ隊の隊長。35歳。
言葉遣いが荒っぽく、良くも悪くも軍人らしさからは少し遠い位置にいる。
戦闘機の操縦技術は軍でもトップクラスであり、腕前だけでのし上がってきた叩き上げの人間。
釜山でのポキモン戦では、混乱した葉蒸を一喝して立ち直らせ、自分は援護に徹するなど
戦場での判断に優れ、隊長としては申し分のない資質を持ち合わせているといえる。
ただし、幼い子供、とりわけ女児に対する偏愛の結果、暴走しがちになってしまうことがあり、
突然の変貌に周囲の人間を唖然とさせることもしばしば。部下はもう慣れているようだ。
本人曰く「女の子は人類共通の宝」であり、その言葉を発する時の瞳は真剣そのものである。
好きな食べ物:フライドチキン
重要語句
ハム
日本軍が開発した軍事用の人型機動兵器。
Hyper(ハイパー)
Armored(アーマード)
Machineries(マシンナリーズ)
の略であり、従来の作業用のロボットと比べ、格段に大型であり、頑強な装甲を有している。
パイロットにかかる負荷が他の機体の比ではないため、現在はごく限られた者しか操縦できない。
すでに二号機、三号機の開発がスタートしており、それぞれに個体差を持たせられる予定である。
福岡壊滅事件(ふくおかかいめつじけん)
三年前に起こった、今世紀未曾有の大災害。福岡県一帯が消滅するとともに、住民の99.9%が死亡した。
原因は今なお究明中であり、はっきりとしたことは何もわかっていない。
他国の侵略説が根強く、その犯人候補は過去に日本と歴史上軋轢があった国々の全てに及んでいる。
生き残りはたったの4人。その内の一人、葉蒸太郎氏の証言によると、
「自分の家が何かに踏み潰された」感覚があったとのことで、機動兵器が関わっているのではないかと推測される。
しかし、福岡県一帯を滅ぼせるほどの機動兵器が三年前に存在したと考えるのは困難であり、
現在で考えても、そのようなことが可能なのは日本のハムか、韓国のポキモンくらいだが、
ハムはむしろこの福岡壊滅事件がきっかけとなって開発がスタートしたものであるため、関連性を見出すのは難しい。
かといってポキモンも、三年前の時点でパイロットとなるマウスの飼育が完了されていたとは考え難く、
今もって謎の多い事件であり、全容の解明が急がれる。
ハムスター
機動兵器ハムに乗る人間に贈られる称号であり、軍人にとって最高の名誉とされる。
と、的井岬が言っているものの、真偽のほどは不明。