ターボ - みんなで無念まとめ wiki

ターボ　◆gry038wOvE

　昔、ゲームソフトは高かった。

　今でこそ、ゲームソフトはブックオフとかファミコンハウスで100円以下で買えちゃうようなのもあるし、新品でも7980円とかでメチャクチャ高いソフトっていう感じだが、スーファミのソフトは10000円超えもザラだったらしい。
　これだと子供とかが全然ゲーム買えないし、家計にも結構響くのである。
　ゲームを安くしたい。
　ゲームを安くして、より多くの人に楽しんでもらいたい。
　しかし、元が取れない。
　そんな時、あるスーパーファミコンに安価なソフトを提供すべく、安価なゲームをスーパーファミコンで遊べるよう、とあるアダプターがバンダイによって開発・発売されていた。

　──スーファミターボ。

　その名を聞いた事があるだろうか。
　このスーファミターボは、あまりにも流通しなかったがゆえに、その発売を三か月で打ち切られているため、少々マイナーである。
　バンダイが発売した以上、発売されたのはキャラゲーだけで、今現在まで全く語られる余地がない。
　ウルトラマン、ガンダム、カーレンジャー、セーラームーン、鬼太郎、クレヨンしんちゃんくらいしかソフトがない現状、ほとんど語られる事はないだろう。
　一応、ゲームハードの一つという扱いなのか何なのか、「スーファミターボ専用ソフト」と表記されるこれらのソフトがどれほど哀れか。
　これらは今でも殆ど見かける機会はなくなってしまっただろう。

「ジーコサッカー……俺と同じく、在庫だった者……」

　そんなスーファミターボの前には、大量に破棄された在庫であったがゆえに、アイデンティティを奪われ、エロゲにされたゲームソフトがいた。
　ジーコサッカー。
　彼は、体の半分がSM調教師瞳と化しているが、これこそが今なお続く在庫の後遺症である。スーファミターボはそれを憐れみの目で見ていた。

　──これが、売れなかったゲームの末路か。

　ジーコサッカーの話題が始まったとしても、ジーコサッカーが語られる事はない。ジーコサッカーは、もはやジーコサッカーというよりSM調教師瞳の代名詞みたいな扱いなのだ。
　彼が復讐に手を染める気持ちが、スーファミターボにもよくわかった。
　今、スーファミターボも同じ気持ちでいる。

　目の前でジョジョの奇妙な冒険を殺害したジーコサッカーを、スーファミターボは見守った。

　そして、意を決して、彼はジーコサッカーの前に現れ、提案した。

「……ジーコサッカーよ、俺と手を組まないか？　今こそゲーム業界に復讐する時だ！」

「……あんた誰？」

【スーファミターボ　死亡】
※スーファミターボの外見は、地味な人です。

【E-5　森】

【ジーコサッカー】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式x3、不明支給品x3
【思考】
1：皆殺し
※外見は左半身が1994年当時のジーコ、右半身がSM調教師瞳の瞳です。
※SM調教師瞳は今は眠っています。

014:強く速き者よ　この手を引き導いてへ
016:二度あることは三度ないへ