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年忘れスマッシュブラザーズ

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年忘れスマッシュブラザーズ ◆NIKUcB1AGw


バトルロワイアルの会場を、一組の男女が歩いている。
クロノ・トリガーと、海腹川背の二人だ。
元から殺し合いには否定的だった二人であったが、FF4との出会い、そして別れによりその思いはより強固になっていた。
そしてクロノ・トリガーの手には、大ぶりの剣が握られていた。
その名は聖剣グランドリオン。勇者のみが使いこなせるとされる、伝説の剣だ。
これまで武器がないゆえに実力を出し切れなかったクロノ・トリガーにとって、この剣は非常に心強い存在であった。
精神も装備も、このゲームが始まって以降最も充実しているのが今の二人であった。

そんな二人の視界に、二体のゲームソフトが飛び込んできた。
それは、ヒゲおやじ(マッチョ)に追いかけられるヒゲおやじ(デブ)だった。

「どうします、クロノさん」
「どうしますと言われても……。判断材料が少なすぎるな」

川背からの言葉に、眉間へしわを寄せながらクロノ・トリガーが応える。
状況から見て、二人が対立しているのは間違いない。
だが、だからといってどちらかが自分たちの味方になり得る存在とは限らない。
お互いがゲームに積極的である可能性も、充分にあるのだから。

二人が手をこまねいていると、マッチョのヒゲ……すなわちファイナルファイトが彼らの存在に気づいた。

「おのれ、また獲物を横からかっさらおうとする輩か! いいかげんにしろ!」

何かと横やりを入れられてばかりで、冷静さを欠いていたのだろう。
ろくに状況も確認せず、ファイナルファイトは二人に向かって突進してくる。

「何を言ってるのかわからないけど、友好的じゃないことだけはたしかみたいだなあ!」

それに対し、クロノ・トリガーはグランドリオンを構えながら回避。
いつでも攻撃できる体勢を取りながら、攻撃の隙をうかがう。
だがその後ろで、もう一つの敵意が動いていた。

(好機……!)

クロノ・トリガーとファイナルファイトが射線上に並んだのを見計らって、トルネコの大冒険が銀の矢を放つ。
矢は空を切り、クロノ・トリガーの背中に向かって飛翔する。

「危ない!」

だが、銀の矢が獲物を貫くことはなかった。
川背がルアーアクションで、矢を弾いたのだ。
銀の矢はあらゆるものを貫通するという特性を持つため、正面からはいかなる防御手段も通用しない。
だが横からの干渉ならばその特性が発動しないため、このような芸当も可能となるのである。

「なるほど、そういう対抗策があったとはな。盲点だった」

冷静に呟きながらも、トルネコは逃走の準備を整えていた。
今の襲撃失敗で、自分に敵意があることは知られてしまった。
ならばこの場は、撤退するのみ。自分は真っ向勝負を得意とするタイプではないのだから。
彼の判断は、的確であった。だが、そう思い通りにはならなかった。

「させない!」

川背の操る釣り糸が、今度はトルネコの脚に絡みつく。
そのまま足を引っ張られ、バランスを崩したトルネコは派手に転倒した。

これまでの川背なら、ここまで大胆な行動はできなかったであろう。
だがFF4との出会いが、彼女の精神を成長させたのだ。

「ぐっ……」

急いで立ち上がろうとするトルネコ。だがその眼前に、きらめくグランドリオンの刃が突きつけられる。

「ここまでだ。武器を捨てて投降しろ」

クロノ・トリガーの口から放たれたのは、降伏勧告。
彼はゲームに積極的な参加者でも、できれば殺したくはなかった。
ゆえにまずは、無力化を試みた。
だがそんな彼の思惑など、お構いなしの男がいた。

「ドロー! 雷エネルギーカード!」

電撃を拳に纏ったファイナルファイトが、跳躍する。
上空から振り下ろされる拳が捉えるのは、トルネコの心臓。

「ぐごえぁっ!」

強烈な電撃と打撃が、心臓の機能を停止させる。
目を限界まで見開き、奇声を上げてトルネコは息絶えた。

「ふん、卑怯者にはお似合いの最期だな」
「貴様、何を……!」
「ゲームに乗ったやつが死んだのだ。貴様の目的はがなんであれ、得にしかならんだろう」
「そういう問題じゃない! 俺は……」
「ぐだぐだとうるさい!」

クロノ・トリガーの言葉を遮り、ファイナルファイトは未だ電撃の宿る拳を振るう。
かろうじて回避したクロノ・トリガーだったが、電撃の余波がその服を焦がす。

「俺が求めるのは、強者との戦いのみ。ご託を並べている暇があったら、かかってこい!」

両腕を広げ、ファイナルファイトはクロノ・トリガーの攻撃を誘う。

「戦闘狂か……。話し合いはできそうにないな。
 ならしょうがない。覚悟を決めて相手しよう」

グランドリオンを構え直すクロノ・トリガー。
その瞳に、迷いの色はない。

「川背さん、手出しは無用です。こういう輩は、1対1の方がやりやすい」
「は、はい!」

川背が下がるのを確認すると、クロノ・トリガーはすぐさま動いた。
素早く間合いを詰めると、グランドリオンを横凪ぎに振るう。
ファイナルファイトはそれをバックステップでかわし、左の拳で反撃。
鋭い一撃はクロノ・トリガーの肩を捉えるが、入りが浅く有効打にはならない。

「フハハハハ! いいぞ! なかなかの強者と見た!
 我が名はファイナルファイト! 貴様の名前も聞かせてもらおうか!」
「クロノ・トリガー……。勇者、クロノ・トリガーだ」


【E-3 森】

【海腹川背】
【状態】疲労(小)両手の人差し指にさかむけ(両足も…?)、メケメケのローブ着用
【装備】すごい釣り竿@ポケットモンスターシリーズ
【道具】支給品一式
【思考】
1:殺し合いを止める
2:戦いを見守る
3:街へ向かう
※外見はキャラとしての海腹川背です。
※糸と針があれば、ルアーアクションが使えます。


【クロノ・トリガー】
【状態】疲労(小)、ダメージ(中)、MP消費(小)
【装備】グランドリオン@クロノ・トリガー
【道具】支給品一式、凸ブロック@テトリス
【思考】
1:殺し合いを止める
2:ファイナルファイトを倒す
3:街へ向かう
※外見はクロノ・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはです。
※クロノの魔法と技が使えます。合体技に関しては不明。


【ファイナルファイト】
【状態】ダメージ(小)、右腕負傷
【装備】ゲームボーイ付き拡声器、【『サンダーLV.68』×1枚、『雷エネルギーカード』×59枚】のデッキ
【道具】支給品一式x2
【思考】
1:クロノ・トリガーを倒す。
2:『戦う』
3:マリオとは必ず決着を付ける
※外見はマイク・ハガーです。


【トルネコの大冒険 死亡】


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