さらに戦う者たち ◆NIKUcB1AGw
放送が終了した直後、少女は涙を浮かべてひざをついた。
「クロノさん……」
消え入りそうな声で、海腹川背は放送で死者として呼ばれた仲間の名を呟く。
そうなるかもしれないという、覚悟はしていたつもりだった。
だがやはり、ゲーム開始直後から共に行動していた相棒の死は、彼女の心に強い衝撃を与えていた。
そうなるかもしれないという、覚悟はしていたつもりだった。
だがやはり、ゲーム開始直後から共に行動していた相棒の死は、彼女の心に強い衝撃を与えていた。
「…………」
そしてマリオワールドは、彼女になんと声をかけていいかわからず沈黙していた。
いつまでもこうしているわけにはいかないことは、彼も理解している。
川背が助けてほしいといっていた仲間の死が確認されたことで、彼女との約束は意味をなさなくなった。
ならば、今は星のカービィたちの元に戻るべきだ。
先ほどから彼女達がいるはずの方向から破壊音が聞こえてくるし、可能な限り早く戻る必要がある。
だが傷ついている川背にどうやって行動を促せばいいか、そこにマリオワールドは悩んでしまう。
いつまでもこうしているわけにはいかないことは、彼も理解している。
川背が助けてほしいといっていた仲間の死が確認されたことで、彼女との約束は意味をなさなくなった。
ならば、今は星のカービィたちの元に戻るべきだ。
先ほどから彼女達がいるはずの方向から破壊音が聞こえてくるし、可能な限り早く戻る必要がある。
だが傷ついている川背にどうやって行動を促せばいいか、そこにマリオワールドは悩んでしまう。
ゆえに、背後からの奇襲を許してしまった。
◇ ◇ ◇
「ぐああっ!」
マリオワールドのうめき声が、周囲に響く。同時に、彼の右肩から鮮血が吹き出した。
「とっさの反応で、ダメージを最小限に抑えたか……。
チビマリオにすらできないとは、俺も焼きが回ったな」
チビマリオにすらできないとは、俺も焼きが回ったな」
襲撃者である夢を見る島DXは、血のついた聖剣を手に淡々と語る。
「リンクの姿……。たしかまだ生き残っているゼルダの伝説関連作品は……夢を見る島DX……」
「その通りだ」
「残念だよ……。同じ任天堂を背負うシリーズである君が、殺し合いに乗っているとはね」
「誰も彼もが、聖人君子じゃないってことだ。俺には他のゲームを踏みにじってでも、叶えたい願いがある」
「その通りだ」
「残念だよ……。同じ任天堂を背負うシリーズである君が、殺し合いに乗っているとはね」
「誰も彼もが、聖人君子じゃないってことだ。俺には他のゲームを踏みにじってでも、叶えたい願いがある」
表情を変えぬまま、夢を見る島DXは改めて剣を構えた。
「話し合いはできないようだな……。悪いが、こちらには急ぎの用がある。
少しでも早く終わるよう、全力でやらせてもらうぞ」
少しでも早く終わるよう、全力でやらせてもらうぞ」
マリオワールドも覚悟を決め、拳を固めて戦闘態勢を取る。
今まさに二人がぶつかり合おうとしたその時……。
今まさに二人がぶつかり合おうとしたその時……。
「ちょっと待ったー!」
とんねるずが反応しそうなフレーズと共に、巨大な影がその場に飛び込んできた。
「お前は……ファイナルファイト!」
「いかにも! 数時間ぶりだな、マリオワールドよ」
「いかにも! 数時間ぶりだな、マリオワールドよ」
そう、そこにいたのはファイナルファイトだった。
「お前が……お前がクロノさんを……!」
怒りに震えながら、川背がファイナルファイトをにらみつける。
だがそれも、ファイナルファイトの心を動かすことはない。
だがそれも、ファイナルファイトの心を動かすことはない。
「君はクロノ・トリガーの連れだったな……。
殺した当人である私が言うのもなんだが、彼は誇り高い立派な最期だったぞ。
彼の敵討ちがしたいのなら、受けて立とう。ただし、後にしてもらうがな」
殺した当人である私が言うのもなんだが、彼は誇り高い立派な最期だったぞ。
彼の敵討ちがしたいのなら、受けて立とう。ただし、後にしてもらうがな」
そう言うと、ファイナルファイトはマリオワールドを指さす。
「まずはマリオワールド、お前との決着をつけるのが先だ」
「おい、待て!」
「おい、待て!」
一方的に話を進めようとするファイナルファイトに、夢を見る島DXが食ってかかる。
「横から割り込んできて、何を言っている! 今、俺がマリオワールドと戦おうとしてたんだろうが!
後から来たお前が、当然のように権利をかっさらうんじゃない!」
「後か先かというのなら、私の方が先約だ。私は先刻、このマリオワールドと戦っているのだから。
だが、乱入者が現れたせいで決着がつかなかった。だからその時の決着を、ここでつけようというのだ」
「そちらの事情など知ったことか。今こいつと戦おうとしていたのは、この俺だ!」
後から来たお前が、当然のように権利をかっさらうんじゃない!」
「後か先かというのなら、私の方が先約だ。私は先刻、このマリオワールドと戦っているのだから。
だが、乱入者が現れたせいで決着がつかなかった。だからその時の決着を、ここでつけようというのだ」
「そちらの事情など知ったことか。今こいつと戦おうとしていたのは、この俺だ!」
自分でも気づかぬうちに、夢を見る島DXは熱くなっていた。
ただ生き残りを目指すだけなら、マリオワールドとファイナルファイトを戦わせて漁夫の利を狙うべきなのだ。
だが彼は、マリオワールドと戦うことに固執していた。
それは「マリオと戦ってみたい」という思いに、知らず知らずに火がついてしまっていたからであった。
ただ生き残りを目指すだけなら、マリオワールドとファイナルファイトを戦わせて漁夫の利を狙うべきなのだ。
だが彼は、マリオワールドと戦うことに固執していた。
それは「マリオと戦ってみたい」という思いに、知らず知らずに火がついてしまっていたからであった。
「ふむ、これではらちが開かないな。いっそのこと、三つ巴でやってしまうか。
私はいっこうにかまわんぞ」
私はいっこうにかまわんぞ」
余裕の表情で、ファイナルファイトはそう提案した。
二人をまとめて相手にしても勝つ自信があると、宣言するかのように。
二人をまとめて相手にしても勝つ自信があると、宣言するかのように。
「別にかまわないぜ、俺は。二人まとめて片付けられるんなら、その方が手っ取り早い」
「どうせ断ったところで襲ってくるのだろう、お前たちは」
「どうせ断ったところで襲ってくるのだろう、お前たちは」
こうして、改めて戦いの火ぶたは切り落とされようとしていた。
そして川背は、その様子をただ見つめていた。
そして川背は、その様子をただ見つめていた。
(私は弱い。あの中には、とても入っていけない。
けど、チャンスさえあれば……!)
けど、チャンスさえあれば……!)
彼女の釣り竿を握る手に、いっそうの力が入った。
【D-3 市街地】
【スーパーマリオワールド】
【状態】ファイアマリオ、疲労(小)、ダメージ(中)
【装備】なし
【道具】支給品一式、マント羽根@スーパーマリオワールド
【思考】
1:この殺し合いを止めたい
2:この場を勝ち残る
3:できるだけ早く、星のカービィとハム太郎2の元に戻る
※外見はスーパーマリオです。
※スーパーマリオ、ファイアマリオ、マントマリオに変身する能力、またその状態なら致命傷を受けてもちびマリオになるだけで命に別状はありません。
【状態】ファイアマリオ、疲労(小)、ダメージ(中)
【装備】なし
【道具】支給品一式、マント羽根@スーパーマリオワールド
【思考】
1:この殺し合いを止めたい
2:この場を勝ち残る
3:できるだけ早く、星のカービィとハム太郎2の元に戻る
※外見はスーパーマリオです。
※スーパーマリオ、ファイアマリオ、マントマリオに変身する能力、またその状態なら致命傷を受けてもちびマリオになるだけで命に別状はありません。
【海腹川背】
【状態】疲労(小)両手の人差し指にさかむけ(両足も…?)、メケメケのローブ着用
【装備】すごい釣り竿@ポケットモンスターシリーズ
【道具】支給品一式
【思考】
1:殺し合いを止める
2:チャンスを見つけて、ファイナルファイトに一矢報いる
※外見はキャラとしての海腹川背です。
※糸と針があれば、ルアーアクションが使えます。
【状態】疲労(小)両手の人差し指にさかむけ(両足も…?)、メケメケのローブ着用
【装備】すごい釣り竿@ポケットモンスターシリーズ
【道具】支給品一式
【思考】
1:殺し合いを止める
2:チャンスを見つけて、ファイナルファイトに一矢報いる
※外見はキャラとしての海腹川背です。
※糸と針があれば、ルアーアクションが使えます。
【ゼルダの伝説 夢を見る島DX】
【状態】ダメージ(中)
【装備】ラミアスの剣@DQ6
【道具】支給品一式
【思考】
1:夢を終わらせる
2:目の前のゲームを全て倒す
3:装備を充実させる
4:とっとこハム太郎2に対する動揺
※外見はゼルダの伝説 夢を見る島DXのリンクです
【状態】ダメージ(中)
【装備】ラミアスの剣@DQ6
【道具】支給品一式
【思考】
1:夢を終わらせる
2:目の前のゲームを全て倒す
3:装備を充実させる
4:とっとこハム太郎2に対する動揺
※外見はゼルダの伝説 夢を見る島DXのリンクです
【ファイナルファイト】
【状態】ダメージ(中)、右腕負傷(極大)
【装備】ゲームボーイ付き拡声器、【『サンダーLV.68』×1枚、『雷エネルギーカード』×59枚】のデッキ
【道具】支給品一式x2
【思考】
1: マリオワールドと夢を見る島DXを倒す
2:『戦う』
※外見はマイク・ハガーです。
【状態】ダメージ(中)、右腕負傷(極大)
【装備】ゲームボーイ付き拡声器、【『サンダーLV.68』×1枚、『雷エネルギーカード』×59枚】のデッキ
【道具】支給品一式x2
【思考】
1: マリオワールドと夢を見る島DXを倒す
2:『戦う』
※外見はマイク・ハガーです。