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クロス第1話

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datui

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「ちくしょう、なんでこんなことになっちまったんだ……」

愚痴をこぼしながら、俺は森の中を走っていた。
これから始まるのは楽しい修学旅行、つい数時間前までは、そう信じていたのに……。
バスの中で唐突に意識を失った俺は、気が付けば一つのバッグと共にこの森に放り出されていた。
そしてバッグの中に入れられていた、携帯電話が振動を始める。
わけもわからぬまま、俺は携帯電話を手に取った。すると、電話は勝手に通話モードになった。しかも、テレビ電話だ。
画面に映ったのは、髭を生やした初老の男だった。「東方不敗」と名乗った男は、これから俺たちに専守防衛軍第六十八番戦闘プログラムを行ってもらうと告げた。
専守防衛軍第六十八番戦闘プログラム……通称「バトルロワイアル」。
学生同士に殺し合いをさせ、最後の一人のみを生還させるという悪名高きシステムだ。
まさか俺たちが、このプログラムに参加させられるなんて……。
プログラムに逆らって脱出しようにも、俺たちには爆弾入りの首輪がはめられている。
逆らえばドカンだ。
そしてもう一つ、体じゃなく心にはめられた枷。
あの爺さんは、画面を通して死体を見せつけて来やがった。しかもついさっきまで俺たちと一緒にいた、担任の先生の死体を。
画面越しでも、お芝居じゃなく本当に先生が死んでるってことが理解できた。
そして、俺たちがこうなるかもしれないってことも。
殺さなければ、自分が殺される。爺さんは先生の死体を使って、そういうことを伝えたかったんだろう。
俺ですら、あれを見せられた時は吐いた。気の弱いやつや年少組は、あれだけでパニックになっているに違いない。
そして殺し合いは順調に進むってか……。
ふざけんじゃねえ! 俺は殺し合いなんか、絶対しないからな!
どうにかして爆弾入りの首輪を外して、みんなと一緒にこの地獄から脱走してみせる!

「待ってろよ、みなみ……」

最愛の女性の名を呟きながら、俺はただがむしゃらに走り続けた。


【40番 6/】
【学年】高3
【状態】健康
【所持品】クルミ一袋
【能力】知力:B 体力:C クルミ投げ:B


【40番 6/】

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