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Let`s talking ハム語!

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匿名ユーザー

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Let's talking ハム語! ◆OmtW54r7Tc


「こまっち!(こまる!)」

とっとこハム太郎2は、困っていた。
自分のゲームは、ハム語と呼ばれるハムスターの間での流行り言葉を駆使して進んでいくゲームである。
ゆえに自分は、ゲームの仕様でハム語以外の言葉をしゃべれない。
自ゲームの特殊言語が他のゲーム達に通用するはずもなく、このままでは意思の疎通をまともにはかることができない。
そして、自分の姿は5歳くらいの少年。
自衛に関しても非常に不利であると言えた。

「こそそ…?(かくれる?)」

死なないように身を隠すべきだろうか。
「しーちぇる」(すけてる)のハム語で透明になれば、ある程度見つからずに済む。
そうすればこの殺し合いの場でも安全に過ごすことができるかもしれない。
だけど…本当にそんな弱気な行動方針で良いだろうか?


→イエーっちゅ  やーノン

ピッ

イエーっちゅ  →やーノン

Aボタンポチッ


「やーノン!(いいえ!)」


ハム太郎2の選択は、否だった。
ひまわり公園でかくれんぼをしていたハムのように、隠れていたっていつかは見つかるもの。
身を隠していたって、きっと一時的な安息にしかならない。
それに自分のゲームの目的は、ハムちゃんズの仲間達をあちこち走り回りながら探し出すことだ。
いわゆるかくれんぼにおける探す側なのだ。
隠れていたって仲間は見つからない。

「ぶれぶー!(勇気!)」

勇気を振り絞れ。
意思の疎通が難しいからなんだっていうんだ。
自分はこの86しかない言葉を駆使して、どんな困難だって乗り越えてきたじゃないか。
「ぽいっちょ」(あきらめる)なんてしてたまるか。
仲間を集めて、こんな殺し合いに反抗してやるんだ!



「キョロリン(見る)」

持っていたリュックの中を見てみると、中には基本支給品と、ランダム支給品が一つ入っていた。
そしてそのランダム支給品は、ハム太郎2がよく知るものだった。

「うれぴっプル!(うれしい!)」

ハム太郎2は、その支給品に喜んだ。
ハム語辞書。
とっとこハム太郎2における全てのハム語が記された辞書だ。
これで、参加者との意思疎通が少しは取れるだろう。
今の彼にとっては、武器以上にありがたい支給品だった。



参加者との会話の目途がひとまず立ったことに安堵したハム太郎2は、出発の前に基本的なハム語を復習することにした。
まずはこれだ。

「はむはー!」

「はむはー」。挨拶のハム語だ。
最も基本的なハム語であり、他者との接触はまずこのハム語からだ。
次はこれだ。

「あたーっちゅ!」

「あたっちゅ」。体当たりのハム語だ。
この場では…戦いで使えるだろうか?
「がりっちょ」(ひっかく)や「かしかし」(かじる)なども攻撃技として使えそうだが。
しかし、子供のこの身体でそれらの攻撃が通じる参加者など、そうそういない気がする。

「くんかくんか!くんかくんか!くんかくんか!」

「くんかくんか」。匂いを嗅ぐハム語だ。
身体こそ人間だが嗅覚はそれなりに高いみたいなので、人の気配を探るのに使えるかもしれない。
最後はこれだ。

「もぐちゅーっ!」

「もぐちゅ」。穴を掘るハム語だ。
あまりあってほしくないことだが…もし死体などを見つけた時、埋葬の手段として使えるかもしれない。
そして、戦闘ではすなかけの目くらまし攻撃として使用することも可能だろう。
非力な分、あたっちゅよりも戦闘での有用性は高いかもしれない。



これで、基本的なハム語の復習は完了だ。
仲間を探す為に、まずは街へ行ってみよう。

「がんばリン!がんばリン!がんばリン!」

「がんばれっ」の意味を持つハム語を自分自身に向けて唱えながら、とっとこハム太郎2は走り出した。



【E-1 森】

【とっとこハム太郎2】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、ハム語辞書@とっとこハム太郎2
【思考】
1:仲間を探すために街を目指す
※外見は5歳くらいの男の子です
※とっとこハム太郎2内で出てきたハム語以外の言葉をしゃべることができません


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