炎を燃やせ!!! ◆OmtW54r7Tc
「くっ、なんてことだ…」
放送を聞き、スーパーマリオワールドは顔に悔しさをにじませる。
この6時間で、34人ものゲームカセットが命を失ったというのだ。
それほどまでに、この殺し合いに乗っているものは多いというのか…
そして放送で呼ばれたものの中には、自分の同族であるマリオシリーズのゲームも多くいる。
この6時間で、34人ものゲームカセットが命を失ったというのだ。
それほどまでに、この殺し合いに乗っているものは多いというのか…
そして放送で呼ばれたものの中には、自分の同族であるマリオシリーズのゲームも多くいる。
「スーパーマリオランド…ゲームボーイのローンチタイトルである君まで、死んだというのか……死ぬ?」
仲間の死への無念を口にしたマリオワールドは、ふと自分の発言に疑問を持った。
そもそも、自分達は元々人の姿など持たないゲームカセットのはずだ。
それが死ぬとは、いったいどういうことになるのだろう。
というより大体、ゲームである自分達がこうして人間の姿を持ち、意思を持ち、人として生きていること自体奇妙ではないか。
そもそも、自分達は元々人の姿など持たないゲームカセットのはずだ。
それが死ぬとは、いったいどういうことになるのだろう。
というより大体、ゲームである自分達がこうして人間の姿を持ち、意思を持ち、人として生きていること自体奇妙ではないか。
「私達は…いったいなんなんだ?」
今更といえば今更すぎる疑問がマリオワールドの頭の中に浮かぶ。
しかし、すぐにその思考を頭の中から追い出した。
今すべきことは、この殺し合いを止めるべく仲間を集め、殺し合いに乗ろうとするものを止めることだ。
しかし、すぐにその思考を頭の中から追い出した。
今すべきことは、この殺し合いを止めるべく仲間を集め、殺し合いに乗ろうとするものを止めることだ。
「とりあえず、地図に禁止エリアを書きこんでおくか」
そうして、マリオワールドは地図を取り出すべく荷物を漁り…ふと、荷物の中身が増えていることに気付いた。
それは一枚の紙切れであり、一番上には参加者名簿と書かれていた。
それは一枚の紙切れであり、一番上には参加者名簿と書かれていた。
「なるほど…これがこの殺し合いに呼ばれた参加者か」
マリオワールドは名簿を眺める。
参加者は全部で57人で、既に死んだ者の名前には黒い線が引かれている。
参加者は全部で57人で、既に死んだ者の名前には黒い線が引かれている。
「残っているのは23人…たった23人だというのか!」
残りの参加者の人数の少なさに、憤慨する。
このままでは、いつ全滅したっておかしくはない。
殺されてしまう前に、一刻も早く仲間を見つけなければ…
このままでは、いつ全滅したっておかしくはない。
殺されてしまう前に、一刻も早く仲間を見つけなければ…
「3DS!私はお前に従って殺し合いをするつもりはない!絶対に止めて見せるからな!」
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「ん?」
決意を固めて歩いていると、さっそく参加者と出会った。
それは、胸の大きな美女だった。
しかし、その表情はまるで死んだようだ。
それは、胸の大きな美女だった。
しかし、その表情はまるで死んだようだ。
「君、いったいどうし…」
マリオワールドは女性に声をかけようとして、
ブン!
「うわっ!」
女性はいきなり、斧を振るってきた。
「く!君も殺し合いに乗っているのか!?」
「あああああ!きらきらきっずうううううううう!」
「あああああ!きらきらきっずうううううううう!」
女性は、でたらめにぶんぶんと斧を振り回して迫ってくる。
その姿には、理性がまるで感じられない。
その姿には、理性がまるで感じられない。
(きらきらきっず…放送で最後に呼ばれた【カービィのきらきらきっず】の事か)
目の前の女性は、おそらくその死に悲しんでいる。
となれば、きらきらきっずの同族のゲームカセットである可能性が高い。
確か名簿には、カービィのゲームはきらきらきっず以外に二人いて、どちらも放送で呼ばれていない。
ということは、目の前の女性はその二人のうちのどちらかなのだろう。
となれば、きらきらきっずの同族のゲームカセットである可能性が高い。
確か名簿には、カービィのゲームはきらきらきっず以外に二人いて、どちらも放送で呼ばれていない。
ということは、目の前の女性はその二人のうちのどちらかなのだろう。
「落ち着いてくれ!仲間が死んで悲しいのは分かる!だが、だからといってこのような凶行に走っても、悲しみを増やすだけだ!」
「…分かったような口を、聞くなああああああ!」
「…分かったような口を、聞くなああああああ!」
駄目だ。
説得を試みても、油に火を注ぐ結果にしかなりそうもない。
今の彼女は、こちらの話に耳を貸す冷静さを持ち合わせてなどいないのだ。
説得を試みても、油に火を注ぐ結果にしかなりそうもない。
今の彼女は、こちらの話に耳を貸す冷静さを持ち合わせてなどいないのだ。
(だからといって、諦めてたまるか)
目の前の人物は、がんばれゴエモンのように優勝を狙っているわけでもなければ、ファイナルファイトのように闘争を楽しむような輩ではないだろう。
同族の死に、これだけ取り乱す優しい心を持っているのだ。
そんな人物が、他者を犠牲にしたり、最後の一人を目指すとは思えない。
同族の死に、これだけ取り乱す優しい心を持っているのだ。
そんな人物が、他者を犠牲にしたり、最後の一人を目指すとは思えない。
(きっと彼女は、私の同士となってくれる)
そう信じて、マリオワールドは呼びかけ続ける。
「私は信じている!君が私と共に戦い、この悲しい殺し合いを止めてくれることを!だから…私の話を聞いてくれ!」
「殺し合いを…止める?」
「殺し合いを…止める?」
女性の動きが、一瞬止まる。
どうやら、自分の言葉に反応してくれたらしい。
どうやら、自分の言葉に反応してくれたらしい。
「もう一度言う!私と共に…」
しかし、マリオワールドの台詞が終わる前に女性は再び斧を振り下ろす。
「遅いのよ…」
「私はもう…手遅れなのよお!」
凄まじい気迫で、女性はジャンプでマリオワールドとの距離を詰める。
「くっ…来るなら来い!」
回避が遅れたマリオワールドは防御の姿勢を取る。
例え攻撃を受けても、現在マントマリオである自分はチビマリオになるだけで死にはしない。
例え攻撃を受けても、現在マントマリオである自分はチビマリオになるだけで死にはしない。
「クイッちゅ!」
「「え?」」
そしてそこに、第三の人物が現れた。
女性とマリオワールドの間に、子供が割って入ってきたのだ。
ジャンプしながら斧を振り下ろそうとしていた女性も、防御の姿勢を取っていたマリオワールドも突然の乱入者に、呆気に取られた表情となる。
マリオワールドの身体を強引に押しのけた子供は、そのまま女性の斧を思いっきり受けて…
女性とマリオワールドの間に、子供が割って入ってきたのだ。
ジャンプしながら斧を振り下ろそうとしていた女性も、防御の姿勢を取っていたマリオワールドも突然の乱入者に、呆気に取られた表情となる。
マリオワールドの身体を強引に押しのけた子供は、そのまま女性の斧を思いっきり受けて…
つうこんのいちげき!
マリオワールドを襲撃した女性…星のカービィは、農場に戻り探索中に見つけた【モーモーミルク】でダメージを癒した後、街へと向かった。
そして、街に入ってすぐ、放送が始まったのだ。
放送でその名前、【カービィのきらきらきっず】が呼ばれた瞬間、彼女は深い絶望に襲われた。
自分が優勝を目指していたその頃、きらきらきっずは何者かに襲われ、死んだというのだ。
星のカービィは、悲しんだ。
きらきらきっずが、死んでしまったことを。
星のカービィは怒り、憎んだ。
きらきらきっずを殺した者を。
そして星のカービィは、責めた。
同族が殺し合いに参加していたというのに、そんなことに気付きもせずに優勝を目指していた自分を。
悲しみ、怒り、憎しみ、自責の念。
それらの幾つもの強い負の心は、彼女の心の平衡を非常に不安定なものにした。
そしてその不安定だった心は、他の参加者と遭遇した瞬間、一気に倒壊し、暴走したのだ。
その後のことは、星のカービィにはほとんど記憶がなかった。
ただ、気が付いた時には目の前に子供がいて、その子供が自分の攻撃で倒れた後だった。
そして、街に入ってすぐ、放送が始まったのだ。
放送でその名前、【カービィのきらきらきっず】が呼ばれた瞬間、彼女は深い絶望に襲われた。
自分が優勝を目指していたその頃、きらきらきっずは何者かに襲われ、死んだというのだ。
星のカービィは、悲しんだ。
きらきらきっずが、死んでしまったことを。
星のカービィは怒り、憎んだ。
きらきらきっずを殺した者を。
そして星のカービィは、責めた。
同族が殺し合いに参加していたというのに、そんなことに気付きもせずに優勝を目指していた自分を。
悲しみ、怒り、憎しみ、自責の念。
それらの幾つもの強い負の心は、彼女の心の平衡を非常に不安定なものにした。
そしてその不安定だった心は、他の参加者と遭遇した瞬間、一気に倒壊し、暴走したのだ。
その後のことは、星のカービィにはほとんど記憶がなかった。
ただ、気が付いた時には目の前に子供がいて、その子供が自分の攻撃で倒れた後だった。
「あ……あ……ああ」
星のカービィは、声もまともに出せない様子で震えている。
(殺し…た?また…私は……!)
目の前の子供は、死んでいる。
自分の、攻撃のせいで。
自分の、攻撃のせいで。
「あああああああああああああああああああああっ!」
絶叫しながら、星のカービィはその場に倒れた。
そうしてそのまま、ショックで気絶してしまった。
そうしてそのまま、ショックで気絶してしまった。
―あなたが自分のしたことを悔いてやり直そうと思うなら…あなたが殺したその人の力で、他のカセット達のことを助けてあげてください
暗闇の中で、サンリオタイムネット過去編の言葉が聞こえる。
(ごめん、過去…私にはやっぱり、無理だわ)
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「うー、ん」
どれくらい時間が経っただろうか。
星のカービィは、目を覚ました。
星のカービィは、目を覚ました。
「おはよう」
目を覚ますと、そこにはマリオを思わせる外見の男と、
「はむはー!」
先ほど自分が殺した子供が…
「うぎゃああああお化けぇ!?」
「がちゅん!?」
「がちゅん!?」
いきなりお化け呼ばわりされてショックを受ける子供、もといとっとこハム太郎2。
「え…?え?なんで…えっと?私は、確かにこの子を」
「とりあえず落ち着いてくれ…見ての通り、君の攻撃を受けたこの子はお化けじゃなくて、確かに生きてる」
「…あの攻撃を受けて無事だったっていうの?」
「いや、無事ではなかった。ほとんど死にかけの状態だった」
「じゃあどうして…」
「君の持っていた支給品を使わせてもらった」
「とりあえず落ち着いてくれ…見ての通り、君の攻撃を受けたこの子はお化けじゃなくて、確かに生きてる」
「…あの攻撃を受けて無事だったっていうの?」
「いや、無事ではなかった。ほとんど死にかけの状態だった」
「じゃあどうして…」
「君の持っていた支給品を使わせてもらった」
あの時、ハム太郎2は死にかけの状態だった。
しかし、まだ完全には死んでいないいわゆる【瀕死】の状態だった。
そんな中、マリオワールドはなんとか助けられないかと気絶した星のカービィの荷物を漁った。
そして、荷物のうちの一つから見つけたのだ。
ポケットモンスターシリーズのアイテム、瀕死状態から体力を回復できる【げんきのかけら】を。
これを使う事により、ハム太郎2は復活したのだった。
なお、これを実際に支給されたサンリオタイムネット過去編は、未来編に対してこれを使ったのだが、既に未来は完全に死んでいた為、【つかってもこうかがないよ】の残酷なメッセージウインドが流れてくるだけであった。
しかし、まだ完全には死んでいないいわゆる【瀕死】の状態だった。
そんな中、マリオワールドはなんとか助けられないかと気絶した星のカービィの荷物を漁った。
そして、荷物のうちの一つから見つけたのだ。
ポケットモンスターシリーズのアイテム、瀕死状態から体力を回復できる【げんきのかけら】を。
これを使う事により、ハム太郎2は復活したのだった。
なお、これを実際に支給されたサンリオタイムネット過去編は、未来編に対してこれを使ったのだが、既に未来は完全に死んでいた為、【つかってもこうかがないよ】の残酷なメッセージウインドが流れてくるだけであった。
「そういうわけで、この子は助かったわけだ」
「ちょびりんきー!」
「ちょびりんきー!」
ハム太郎2は、元気な様子をアピールする。
「…なんでなの」
「ん?」
「なんで、私を殺さなかったの?」
「なんでと言われても…殺す理由がない」
「あるでしょ!?私はあなたを、そしてその子供を殺しかけたのよ!そんな危ない奴を生かしておく理由なんてないじゃない!」
「ん?」
「なんで、私を殺さなかったの?」
「なんでと言われても…殺す理由がない」
「あるでしょ!?私はあなたを、そしてその子供を殺しかけたのよ!そんな危ない奴を生かしておく理由なんてないじゃない!」
そう、例え無事だったとしても自分はマリオワールドに襲い掛かり、ハム太郎2を殺しかけた事実に変わりはない。
今は激情から冷めているが、悲しみは消えない。
きらきらきっずを失った悲しみは。
いっその事、死んで全てを忘れたかった。
今は激情から冷めているが、悲しみは消えない。
きらきらきっずを失った悲しみは。
いっその事、死んで全てを忘れたかった。
「私は君が、殺し合いに乗ってはいないと判断した。これでは、理由にならないか?」
「…それが理由だとしたら、あなたの目は節穴ね」
「…それが理由だとしたら、あなたの目は節穴ね」
自分は、殺し合いに乗っていた。
優勝して、3DSに人質に取られたスーパーデラックスを助けるために。
間抜けなことに、参加者の中にも同族がいることも知らずに。
優勝して、3DSに人質に取られたスーパーデラックスを助けるために。
間抜けなことに、参加者の中にも同族がいることも知らずに。
「君の荷物の多さは殺し合いに参加して奪ったものだという考えも浮かんだ。それでも、私は君を信じようと思った」
「…どうして?」
「君は、同族の死を嘆いていた。そんな君が、優勝を狙って最後の一人になろうとしているなどとは思えなかったんだ」
「きらきらきっず…」
「やはりカービィのきらきらきっずは同族か。それならば…君は【星のカービィ】か【コロコロカービィ】のどちらだ?」
「星のカービィよ……コロコロカービィ、ですって?」
「…どうして?」
「君は、同族の死を嘆いていた。そんな君が、優勝を狙って最後の一人になろうとしているなどとは思えなかったんだ」
「きらきらきっず…」
「やはりカービィのきらきらきっずは同族か。それならば…君は【星のカービィ】か【コロコロカービィ】のどちらだ?」
「星のカービィよ……コロコロカービィ、ですって?」
同族の一人の名前に、星のカービィは反応する。
何故そこで、コロコロカービィの名前が出てくる?
まさか…
何故そこで、コロコロカービィの名前が出てくる?
まさか…
「荷物を見てみるがいい。そこに、この殺し合いの参加者の名簿がある」
すぐに、自分の荷物の中を漁る星のカービィ。
すると、以前はなかった紙切れがあった。
そして参加者の名前が書かれたその紙切れに、確かにその名前があった。
コロコロカービィの名前が。
すると、以前はなかった紙切れがあった。
そして参加者の名前が書かれたその紙切れに、確かにその名前があった。
コロコロカービィの名前が。
「コロコロカービィ…!」
「彼は放送で呼ばれていない。まだ生きている。同族の死は確かに悲しいことだが、絶望するのはまだ早い」
「…そう、ね」
「彼は放送で呼ばれていない。まだ生きている。同族の死は確かに悲しいことだが、絶望するのはまだ早い」
「…そう、ね」
コロコロカービィは、まだ生きている。
それならば、絶対に助けなければ。
それならば、絶対に助けなければ。
「あなた達は、殺し合いに乗っていないの?」
「イエーっちゅ!」
「ああ、私は3DSのもとへ戻り、この殺し合いを止めてもらおうと考えている」
「…だったら、私も協力させて」
「イエーっちゅ!」
「ああ、私は3DSのもとへ戻り、この殺し合いを止めてもらおうと考えている」
「…だったら、私も協力させて」
この殺し合いに同族がいるとなれば、もはや優勝してスーパーデラックスを助けるという手段など取れない。
だったら、マリオワールドが言うように、殺し合い以外の方法で3DSのもとに向かうしかない。
だったら、マリオワールドが言うように、殺し合い以外の方法で3DSのもとに向かうしかない。
「勿論だ。私達は君を歓迎す……!?避けろ!」
マリオワールドは、ハム太郎2と星のカービィを巻き込む形で地面に伏せた。
その少しあとに、彼らの上を紅白のボールが飛んできた。
その少しあとに、彼らの上を紅白のボールが飛んできた。
「よくかわしたな。さすがはマリオといったところか」
「そういうお前はオーキド博士…ポケモンのゲームだな」
「いかにも。俺はポケットモンスター緑、ただ一人で死の危機にあったゲームボーイを救った男よ」
「そういうお前はオーキド博士…ポケモンのゲームだな」
「いかにも。俺はポケットモンスター緑、ただ一人で死の危機にあったゲームボーイを救った男よ」
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「ただ一人で、ですって?随分なめた事言ってくれるわね」
星のカービィは、ポケモン緑の言葉にカチンときた。
彼は、サンリオタイムネットと同じでポケットモンスター赤との2バージョン同時発売で生まれたゲームだ。
故に、『ただ一人で』危機を救ったなどというのは、傲慢ではないのか。
彼は、サンリオタイムネットと同じでポケットモンスター赤との2バージョン同時発売で生まれたゲームだ。
故に、『ただ一人で』危機を救ったなどというのは、傲慢ではないのか。
「ふん、赤か。確かに奴は俺と同時に生まれ落ちた双子。だがしかし、所詮は最初の放送すら越えられぬ弱者よ」
「なんですって!」
「カービィ、落ち着け」
「なんですって!」
「カービィ、落ち着け」
今にも殴りかからんとしている星のカービィを、マリオワールドは抑える。
「ポケットモンスター緑、私達は3DSのもとへ向かい、この殺し合いを止めようと考えている。協力してくれないか」
「笑止!俺はこの殺し合いに優勝して頂点に立つ!そしてリメイクの後、忌まわしき二番煎じ…妖怪ウォッチを殺すのだ!」
「ポケットモンスターシリーズは今でも続いている!巻き返しの希望は、未来の後輩がきっと…」
「ふん!頼りない後輩などに任せてはおけん!俺が、俺自身の力で、妖怪どもを駆逐し、新たなポケモン時代を築くのだ!」
「笑止!俺はこの殺し合いに優勝して頂点に立つ!そしてリメイクの後、忌まわしき二番煎じ…妖怪ウォッチを殺すのだ!」
「ポケットモンスターシリーズは今でも続いている!巻き返しの希望は、未来の後輩がきっと…」
「ふん!頼りない後輩などに任せてはおけん!俺が、俺自身の力で、妖怪どもを駆逐し、新たなポケモン時代を築くのだ!」
マリオワールドの説得にも、耳を貸す様子を見せないポケモン緑。
態度こそ傲岸不遜だが、その決意は並々ならぬものであった。
態度こそ傲岸不遜だが、その決意は並々ならぬものであった。
「どうあっても、殺し合いをやめるつもりはないというのか…!」
「くどい!俺は俺の夢の為に戦う!貴様らがこの殺し合いを止めたいというのなら、俺という障害を超えてみせるのだな!」
「くどい!俺は俺の夢の為に戦う!貴様らがこの殺し合いを止めたいというのなら、俺という障害を超えてみせるのだな!」
なおも戦いを避けたいと考えるマリオワールドだったが、ポケモン緑は既に戦う気まんまんであり、ファイティングポーズを取っている。
「言われなくたって、こっちはそのつもりよ!あんたは…気に入らない!」
一方、星のカービィもまた戦う決意を固めていた。
彼女は気に入らなかった。
同族の死に悲しむどころか、弱者と一蹴する彼の態度が。
彼女は気に入らなかった。
同族の死に悲しむどころか、弱者と一蹴する彼の態度が。
「力を貸して!サンリオタイムネット!」
星のカービィは、二色のスターを飲み込む。
すると、星のカービィの姿が変わった。
サンリオタイムネットの未来編と過去編の力をその身に宿した星のカービィは、右側はマッチこ、左側がさいこ・キネシスという、どっかの仮面ライダーみたいな半分こ怪人のような感じになっていた。
すると、星のカービィの姿が変わった。
サンリオタイムネットの未来編と過去編の力をその身に宿した星のカービィは、右側はマッチこ、左側がさいこ・キネシスという、どっかの仮面ライダーみたいな半分こ怪人のような感じになっていた。
「む?…その左側の姿、俺が倒した二番煎じではないか」
ポケモン緑は、変身した星のカービィを見て、左半分側の姿が、自分が最初に戦った相手、サンリオタイムネット未来編であることに気付いた。
「あんたが過去の妹の仇…!」
そして星のカービィもまた、彼こそが過去編の妹である未来を殺した張本人であることを確信した。
「それならなおさら負けられない!いきますわよ!【ほのお】!」
マッチこの技、ほのおが放たれる。
ちなみに、「いきますわよ!」はマッチこの戦闘時の掛け声であり、どうやら変身した影響で口調が移ったらしい。
放たれた炎を、ポケモン緑は回避する。
ちなみに、「いきますわよ!」はマッチこの戦闘時の掛け声であり、どうやら変身した影響で口調が移ったらしい。
放たれた炎を、ポケモン緑は回避する。
「ち、貴様炎使いか…だが、二番煎じごときに、俺はやられはしない!」
ポケモン緑は、かげぶんしんの技を使う。
何人ものオーキド博士が、辺りに出現する。
何人ものオーキド博士が、辺りに出現する。
「どうだ、どれが本物か分かるかな?」
「くっ…」
「くっ…」
星のカービィは、何人ものオーキド博士の姿にたじろぐ。
ポケモンでもないのにポケモンの技を使うなど、反則ではないか。
ポケモンでもないのにポケモンの技を使うなど、反則ではないか。
「カービィ!私に先ほどの炎をぶつけてくれ!」
「はあ!?なにいってんのよ!?」
「いいから早く!」
「分かったわよ!【ほのお】!」
「はあ!?なにいってんのよ!?」
「いいから早く!」
「分かったわよ!【ほのお】!」
マリオワールドの言葉の意味が分からず戸惑う星のカービィだったが、やむを得ずマリオワールドに向けて炎を放つ。
「いまだ、炎吸収!変身!ファイアマリオ!」
星のカービィから放たれた炎を吸収したマリオワールドは、マントマリオからファイアマリオに姿を変えた。
どうやら、炎という媒体さえあれば吸収してファイアマリオに変身できるらしい。
どうやら、炎という媒体さえあれば吸収してファイアマリオに変身できるらしい。
「スピンファイア!」
ファイアマリオがスピンジャンプを行うと、辺り一面にファイアボールが飛んでいく。
「ぐはあああ!」
辺り一面に飛んでいったファイアボールは、次々と分身を消していき、本物のポケモン緑にも命中した。
「ぐう…があ!おのれ、貴様も炎を使うのか!」
炎をくらったポケモン緑は、かなりのダメージを受けているように見える。
というより実際、かなりのダメージを受けていた。
そんなポケモン緑の姿を見て、マリオワールドは気づいた。
というより実際、かなりのダメージを受けていた。
そんなポケモン緑の姿を見て、マリオワールドは気づいた。
「なるほど…ポケットモンスター緑、君は草タイプなんだな」
「はあ、はあ…ご名答、その通りだ。だが、例え相性の悪い炎が相手であろうと、俺は負けん!」
「はあ、はあ…ご名答、その通りだ。だが、例え相性の悪い炎が相手であろうと、俺は負けん!」
そういって、再びかげぶんしんを使うポケモン緑。
「カービィ、相性はこちらに分がある!奴もポケモンゲームである以上、弱点というルールには抗えない!一気に決めるぞ!」
「了解!」
「了解!」
対するマリオワールドと星のカービィも、分身した相手を迎え撃つ。
「がんばりんっ!」
その後ろで、ハム太郎2は二人を応援していた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
その後しばらく、三者による激闘が繰り広げられた。
「かげぶんしん!はっぱカッター!」
ポケットモンスター緑は、星のカービィとスーパーマリオワールドによる炎を的確に回避し、かげぶんしんで二人を翻弄する。
そして、人間の姿のクセにやはり何故か使えるはっぱカッターで、攻撃する。
そして、人間の姿のクセにやはり何故か使えるはっぱカッターで、攻撃する。
「ダブルひっぱたく!」
「ファイアボール!」
「ファイアボール!」
しかし対する二人も、それぞれの技を駆使してポケモン緑にダメージを与える。
ちなみにダブルひっぱたくとは、マッチことさいこ・キネシスがどちらもひっぱたくを使えるが故に実現した両手により相手をひっぱたく攻撃である。
ちなみにダブルひっぱたくとは、マッチことさいこ・キネシスがどちらもひっぱたくを使えるが故に実現した両手により相手をひっぱたく攻撃である。
「やるではないか…さすがは初代星のカービィと、SFCのローンチタイトル、スーパーマリオワールドだ」
ポケモン緑は相手の力量を認め、素直に称讃する。
彼らは、今まで戦ってきた相手の中では一番の強敵だ。
彼らは、今まで戦ってきた相手の中では一番の強敵だ。
「だがしかし、勝つのは俺だ!」
そういうと、ポケモン緑、もといオーキド博士のデコが突然発光する。
そして、その光はどんどん強くなっていき…
そして、その光はどんどん強くなっていき…
「くらえ!ソ ー ラ ー ビ ー ム!」
光のエネルギーを集めて放たれた光線が、星のカービィ目がけて放たれた!
「危ない!」
「きゃあ!」
「きゃあ!」
マリオワールドが、星のカービィの身体を突き飛ばす。
「ぐあああああああああああああ!」
「マリオワールド!」
「が…ぐう」
「マリオワールド!」
「が…ぐう」
星のカービィに代わってソーラービームの一撃を受けたマリオワールド。
ファイアマリオの姿からチビマリオに変わり、死は免れたものの、大きなダメージを受けて立ち上がることができないでいた。
ファイアマリオの姿からチビマリオに変わり、死は免れたものの、大きなダメージを受けて立ち上がることができないでいた。
「チビマリオとなることで生き延びたか…だが、今度こそとどめだ!ソーラー…」
「もぐちゅーっ!」
ポケモン緑がソーラービームをマリオワールド目がけて放とうとしたその時。
ポケモン緑の真下から、とっとこハム太郎2が現れた。
彼は、星のカービィとマリオワールドの応援をしていたが、苦戦している二人を見て、自分にも何かできないかと考えた。
そこで、【もぐちゅ】で穴を掘って地面に潜伏し、【ぴくぴ】のハム語で地上の様子に耳を傾けながら状況の推移を探っていたのだ。
そして、地上から聞こえてくる声と音によりマリオワールドのピンチを察したハム太郎2は、今こうして地面から出てポケモン緑に奇襲を仕掛けたのだ。
ポケモン緑の真下から、とっとこハム太郎2が現れた。
彼は、星のカービィとマリオワールドの応援をしていたが、苦戦している二人を見て、自分にも何かできないかと考えた。
そこで、【もぐちゅ】で穴を掘って地面に潜伏し、【ぴくぴ】のハム語で地上の様子に耳を傾けながら状況の推移を探っていたのだ。
そして、地上から聞こえてくる声と音によりマリオワールドのピンチを察したハム太郎2は、今こうして地面から出てポケモン緑に奇襲を仕掛けたのだ。
「なんだとっ!?」
突然現れたハム太郎2に、ポケモン緑はソーラービーム発射の光を集める作業を中断してしまう。
「あたーっちゅ!」
そしてハム太郎2は、ポケモン緑に体当たりを仕掛ける!
「なめるな!」
だがしかし、ポケモン緑はハム太郎2の体当たりを片手で受け止めてしまう。
「つるのむち!」
そして、4つ目の技つるのむちでハム太郎2の身体を拘束する。
「…ははははははは!これでチェックメイトだ!星のカービィ、スーパーマリオワールド!この子供の命が惜しければ、武装を解除しろ!」
「なっ!?その子を人質に取るっていうの!?」
「なっ!?その子を人質に取るっていうの!?」
星のカービィは、動揺する。
彼の人質という行為に、スーパーデラックスの姿が重なったのだ。
彼の人質という行為に、スーパーデラックスの姿が重なったのだ。
「ポケットモンスター緑!君はこんな方法で勝利を得て満足なのか!?」
マリオワールドが、怒りの形相でポケモン緑を睨む。
プライドの高そうな彼は、正々堂々の戦いを仕掛けてくると思っていた。
プライドの高そうな彼は、正々堂々の戦いを仕掛けてくると思っていた。
「勘違いするな、俺の最重要目標はあくまでこの殺し合いの優勝。その為に手段を選ぶつもりなどない」
そう言って、つるのむちによる拘束をさらに強める。
ハム太郎2は、苦悶の声を上げている。
ハム太郎2は、苦悶の声を上げている。
「……くっ!」
やむなく、星のカービィはサンリオタイムネットのスターを吐きだし、元の姿に戻った。
チビマリオとなったマリオワールドも、動きを見せない。
チビマリオとなったマリオワールドも、動きを見せない。
「いい子だ。それではモンスターボール…心臓を破壊するこの兵器で、一撃で貴様らを仕留めてやる」
ポケモン緑はそう言って、二つのモンスターボールを取り出す。
「終わりだ!」
つるのむちで拘束されたハム太郎2は、もがいていた。
例え身動きが取れなくたても、無力でも、それでもまだ諦めていなかった。
彼には、やらないといけないことがあったから。
ゼルダの伝説 夢をみる島DX。
彼と、話をしてともちになるのだ。
それまでは、負けない。
諦めない。
奴が炎を苦手とするなら、己の炎を見せてやる!
例え身動きが取れなくたても、無力でも、それでもまだ諦めていなかった。
彼には、やらないといけないことがあったから。
ゼルダの伝説 夢をみる島DX。
彼と、話をしてともちになるのだ。
それまでは、負けない。
諦めない。
奴が炎を苦手とするなら、己の炎を見せてやる!
「ば…バルっち!!」
「が、がああああああああ!?」
モンスターボールをまさに投げようとしたその時。
彼の身体は、炎上した。
炎の発生源は、とっとこハム太郎2だ。
彼は、バルっちのハム語で炎を出現させ、自身の身体を拘束していたつるごとポケモン緑の身体を燃やしたのだ。
つるによる拘束が解け、脱出するハム太郎2。
彼の身体は、炎上した。
炎の発生源は、とっとこハム太郎2だ。
彼は、バルっちのハム語で炎を出現させ、自身の身体を拘束していたつるごとポケモン緑の身体を燃やしたのだ。
つるによる拘束が解け、脱出するハム太郎2。
「ぐうっ…!貴様も…貴様も炎使いかあああ!」
だが、そこへ迫るポケモン緑の魔の手。
身体を燃やした老人が、ハム太郎2へと飛び掛かる。
身体を燃やした老人が、ハム太郎2へと飛び掛かる。
「マインドスキャン!」
だが、そこへ現れたのは再びサンリオタイムネットのコピー能力で変身した星のカービィ。
さいこ・キネシスの技であるマインドスキャンを使用する。
さいこ・キネシスの技であるマインドスキャンを使用する。
「!?うああああああ!?」
マインドスキャンを受けて苦しみだすポケモン緑。
この技は、敵をパニック状態にする技だ。
ポケモンゲームである彼には今回この技は、混乱状態にする技として機能した。
この技は、敵をパニック状態にする技だ。
ポケモンゲームである彼には今回この技は、混乱状態にする技として機能した。
「ぐううう!どこだ!星のカービィ!スーパーマリオワールド!どこにいる!」
ポケモン緑はなんとか攻撃を当てようとつるのむちを使う。
しかしむちは命中などせず、自分自身を痛めつける結果となっているだけだった。
しかしむちは命中などせず、自分自身を痛めつける結果となっているだけだった。
―ポケットモンスター緑はこんらんしている!―
―わけもわからずじぶんをこうげきした!―
そして、ポケモン緑がこんらんして自分を攻撃し続けているその間に、再びファイアマリオに変身したスーパーマリオワールドと星のカービィは準備をしていた。
とどめを刺す為の、最後の攻撃の準備を。
とどめを刺す為の、最後の攻撃の準備を。
「ポケットモンスター緑、スマブラでの古参同士である君には私達に協力してほしかったが…君にこれ以上他のゲーム達を殺させるわけにはいかない!ここで倒させてもらう!」
「あんたが二番煎じだと馬鹿にしたゲームの底力…見せてあげるわ!」
「あんたが二番煎じだと馬鹿にしたゲームの底力…見せてあげるわ!」
スーパーマリオワールドはファイアボール、星のカービィはほのおをその手に宿す
二つの炎は重なり合い、一つの大きな炎となる!
二つの炎は重なり合い、一つの大きな炎となる!
「とどめだ!」
「いきますわよ!」
「いきますわよ!」
「「ダ ブ ル フ ァ イ ア!!」」
二人分の大きな火の玉は、一直線にポケットモンスター緑目がけて飛んでいく。
そして…命中した炎は、今まで以上にポケモン緑の身体を燃やし尽くした。
そして…命中した炎は、今まで以上にポケモン緑の身体を燃やし尽くした。
「この俺が…初代ポケットモンスターであるこの俺が……こんなところでえええええええ!」
断末魔と共に、ポケットモンスター緑の姿は炎の中に消えた。
そして炎が鎮火した時、そこには黒焦げとなった老人の死体が現れるのであった。
そして炎が鎮火した時、そこには黒焦げとなった老人の死体が現れるのであった。
【ポケットモンスター緑 死亡】
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「すかぴー」
とっとこハム太郎2は、疲れて眠っていた。
彼のすぐそばにいるスーパーマリオワールドと星のカービィも、眠ってはいないが疲れた様子を見せている。
ポケットモンスター緑との激闘を終え、彼らは現在休息を取っているのだ。
ちなみに、ポケモン緑の持っていた荷物は、最後の攻撃で彼ごと燃えてしまった為回収は不可能だった。
彼のすぐそばにいるスーパーマリオワールドと星のカービィも、眠ってはいないが疲れた様子を見せている。
ポケットモンスター緑との激闘を終え、彼らは現在休息を取っているのだ。
ちなみに、ポケモン緑の持っていた荷物は、最後の攻撃で彼ごと燃えてしまった為回収は不可能だった。
「改めてよろしく頼む、星のカービィ」
「………」
「………」
マリオワールドの言葉に、星のカービィは答えない。
ポケモン緑との戦いの直前、協力を申し出た彼女であったが、今になってこれでいいのか、という考えが頭をもたげたのだ。
ポケモン緑との戦いの直前、協力を申し出た彼女であったが、今になってこれでいいのか、という考えが頭をもたげたのだ。
「ねえ…私、本当にあなたに協力していいのかな?」
「どういうことだ?」
「だって…私、殺し合いに乗ってたの。しかもさっきの奴を除いても、もう3人も殺してる」
「どういうことだ?」
「だって…私、殺し合いに乗ってたの。しかもさっきの奴を除いても、もう3人も殺してる」
星のカービィの告白にマリオワールドは一瞬驚くが、すぐに真顔になると言った。
「償いたいという気持ちがあるのなら、その為の行動をするべきだと私は思う」
「償いの為の、行動…」
「それに、私は君に協力してほしい。一人でも協力者は多い方がいいというのもあるが…君は、もしかしたら3DSのもとへ乗り込むための切札かもしれないからな」
「…切札?どういうこと?」
「償いの為の、行動…」
「それに、私は君に協力してほしい。一人でも協力者は多い方がいいというのもあるが…君は、もしかしたら3DSのもとへ乗り込むための切札かもしれないからな」
「…切札?どういうこと?」
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「まず聞きたいのだが…君の能力は、先ほどの戦いを見る限り、コピー能力なのか?」
「ええ、飲み込んだ相手の能力を得ることができる能力…カービィらしい能力でしょ?」
「…君は、自分にその能力が与えられたことに疑問を感じないか?」
「え?」
「よく考えてみるんだ。初代星のカービィには、コピー能力なんて存在しない」
「!それは…」
「ええ、飲み込んだ相手の能力を得ることができる能力…カービィらしい能力でしょ?」
「…君は、自分にその能力が与えられたことに疑問を感じないか?」
「え?」
「よく考えてみるんだ。初代星のカービィには、コピー能力なんて存在しない」
「!それは…」
スーパーマリオワールドの言う通り、星のカービィは最初からコピー能力を持ったゲームではない。
コピー能力が現れたのはFCの夢の泉の物語であり、初代では吸い込みと吐きだし、各種アイテムくらいしか攻撃手段が存在しなかった。
ラスボスでさえスターを吸い込み吐きだして攻撃するという、吐きゲーなのだ。
コピー能力が現れたのはFCの夢の泉の物語であり、初代では吸い込みと吐きだし、各種アイテムくらいしか攻撃手段が存在しなかった。
ラスボスでさえスターを吸い込み吐きだして攻撃するという、吐きゲーなのだ。
「その能力が与えられるとしたら、君ではなく夢の泉の方だと私は思っている」
「何が言いたいの?現実として、今私はコピー能力という力を手に入れているのよ」
「私はこう考えているんだ。君の本来の能力は奪われるか封印されていて、その代わりとして今のコピー能力を与えられたのではないかとね」
「私の能力が…奪われている!?」
「何が言いたいの?現実として、今私はコピー能力という力を手に入れているのよ」
「私はこう考えているんだ。君の本来の能力は奪われるか封印されていて、その代わりとして今のコピー能力を与えられたのではないかとね」
「私の能力が…奪われている!?」
マリオワールドの突飛な発想に、星のカービィは戸惑いを隠せない。
自分の能力が奪われていて、別の能力を与えられているなんて、そんな事考えたこともなかった。
自分の能力が奪われていて、別の能力を与えられているなんて、そんな事考えたこともなかった。
「…根拠は?」
「一つは先ほども言ったように、コピー能力が君には不適な力であると感じたから。もう一つは…3DSが私達をこの会場に飛ばした手段だ」
「私達を飛ばした…ワープスター……まさか!」
「一つは先ほども言ったように、コピー能力が君には不適な力であると感じたから。もう一つは…3DSが私達をこの会場に飛ばした手段だ」
「私達を飛ばした…ワープスター……まさか!」
そう、マリオワールドが考えていたこと。
それは、あの時3DSが行使したワープスターの出現。
あれこそが、本来の星のカービィの能力ではないのかというのだ。
それは、あの時3DSが行使したワープスターの出現。
あれこそが、本来の星のカービィの能力ではないのかというのだ。
「勿論、3DSソフトにもカービィソフトはあるから、3DSの能力が『全ての3DSソフトの能力が使える』であるという可能性もある。しかし…」
「…確かに、可能性はあるかもしれないわね。ワープスターは初代から存在するし、私にその能力が与えられていても不自然じゃない」
「…確かに、可能性はあるかもしれないわね。ワープスターは初代から存在するし、私にその能力が与えられていても不自然じゃない」
そして、ワープスターにはおそらくこの会場と3DSのいたあの場所を繋ぐほどの移動能力がある。
主催側がこの能力を与えることを不都合と感じ、逆に自分達で利用したとしても、おかしくはない。
主催側がこの能力を与えることを不都合と感じ、逆に自分達で利用したとしても、おかしくはない。
「…とまあ、自論を述べては見たが、今のはただの憶測なんだがな。事実は全く違うかもしれない」
「そうね…だいたい今の話の通り私が別の能力を持っていて。それがこの場からの脱出に使えるとしても、取り戻す手段がないし」
「そうね…だいたい今の話の通り私が別の能力を持っていて。それがこの場からの脱出に使えるとしても、取り戻す手段がないし」
結局のところ、打倒主催の為の手がかりは、ほとんどないに等しい。
こうして憶測を語ることくらいしかできないというのは、なんとももどかしいものだ。
こうして憶測を語ることくらいしかできないというのは、なんとももどかしいものだ。
「それで、話は戻るが、君はどうしたい?星のカービィ。私達と一緒に来るか否か…」
「…いいわ。コロコロカービィがいる以上、優勝を目指すなんて真似できないし、それに…私だって殺したくて殺してきたわけじゃないもの。あなた達に協力するわ」
「…いいわ。コロコロカービィがいる以上、優勝を目指すなんて真似できないし、それに…私だって殺したくて殺してきたわけじゃないもの。あなた達に協力するわ」
こうして、星のカービィは紆余曲折がありつつ、主催打倒の方針でスーパーマリオワールド、とっとこハム太郎2と協力することを決めた。
(すーぱーぷよぷよ、サバイバルキッズ、謝って許してもらえるとは思っていないけど、あなた達の分まで頑張るから。そして過去、あなたが私に示してくれた道…。このコピー能力の力で、今までの償いをしてみせるから…妹と一緒に、見守っててね)
【C-3 市街地】
【星のカービィ】
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)
【装備】斧
【道具】支給品一式×4、不明支給品×3、す~ぱ~ぷよぷよの☆、サバイバルキッズの☆、サンリオタイムネット未来&過去編のミックス☆
【思考】
1:スーパーマリオワールド達と共に3DSの所に乗り込み、スーパーデラックスを助ける
2:今までの償いの為に戦う
3:コロコロカービィを探す
4:私の本来の能力…?
※外見はほしのあきに似た女性です。
※「飲み込んだ相手の能力をコピーする」能力を持っています。
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)
【装備】斧
【道具】支給品一式×4、不明支給品×3、す~ぱ~ぷよぷよの☆、サバイバルキッズの☆、サンリオタイムネット未来&過去編のミックス☆
【思考】
1:スーパーマリオワールド達と共に3DSの所に乗り込み、スーパーデラックスを助ける
2:今までの償いの為に戦う
3:コロコロカービィを探す
4:私の本来の能力…?
※外見はほしのあきに似た女性です。
※「飲み込んだ相手の能力をコピーする」能力を持っています。
【スーパーマリオワールド】
【状態】ファイアマリオ、疲労(中)ダメージ(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、マント羽根@スーパーマリオワールド
【思考】
1:この殺し合いを止めたい
2:ファイナルファイトを倒し、彼を止める
※外見はスーパーマリオです。
※スーパーマリオ、ファイアマリオ、マントマリオに変身する能力、またその状態なら致命傷を受けてもちびマリオになるだけで命に別状はありません。
【状態】ファイアマリオ、疲労(中)ダメージ(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、マント羽根@スーパーマリオワールド
【思考】
1:この殺し合いを止めたい
2:ファイナルファイトを倒し、彼を止める
※外見はスーパーマリオです。
※スーパーマリオ、ファイアマリオ、マントマリオに変身する能力、またその状態なら致命傷を受けてもちびマリオになるだけで命に別状はありません。
【とっとこハム太郎2】
【状態】疲労(小)、ダメージ(大)、熟睡
【装備】なし
【道具】支給品一式、ハム語辞書@とっとこハム太郎2
【思考】
1:仲間を集める
2:ゼルダの伝説 夢をみる島DXを止める
※外見は5歳くらいの男の子です
※とっとこハム太郎2内で出てきたハム語以外の言葉をしゃべることができません
【状態】疲労(小)、ダメージ(大)、熟睡
【装備】なし
【道具】支給品一式、ハム語辞書@とっとこハム太郎2
【思考】
1:仲間を集める
2:ゼルダの伝説 夢をみる島DXを止める
※外見は5歳くらいの男の子です
※とっとこハム太郎2内で出てきたハム語以外の言葉をしゃべることができません
【星のカービィとスーパーマリオワールドによる考察】
- 星のカービィのコピー能力は、本来の能力の代わりに与えられたものではないか
- 3DSが使用したワープスターを出現させることが、星のカービィの本来の能力ではないか
- その能力があれば、この会場から脱出して主催のもとへ戻れるかもしれない
※ただし、これらはいずれも憶測であり、はっきりとした根拠はありません